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スクエニ、「ロマンシング サガ3」HDリマスター版の新ダンジョン「暗闇の迷宮」などを公開
2019年9月13日 12:00
スクウェア・エニックスは、11月11日に発売を予定しているプレイステーション 4/Xbox One/Nintendo Switch/Windows 10/Steam/PlayStation Vita/Android/iOS版RPG「ロマンシング サガ3(以下、ロマサガ3)」の最新情報を公開した。
本作は、1995年にスーパーファミコンで発売された同タイトルのグラフィックスを一新し、新要素を追加したHDリマスター版。新ダンジョンでは、オリジナル版で語られなかったエピソードも明らかになる。今回は、8人の主人公やオリジナル版との画像比較、バトルシステム、追加要素などについて紹介する。
【プロローグ】
「死食によって生まれた宿命の子の運命は……」
……死食……
300年に一度 死の星が太陽を隠すおおい隠すその時、すべての新しい生命が失われる
人も獣も草花も モンスターでさえも その運命を逃れることは出来ない
だが、ある時
1人の赤ん坊が生き残った
死に魅入られ 死の定めを負ったその子は長じて魔王となり 世界を支配した
魔王はアビスへのゲートを開き アビスの魔貴族達をも支配した
しかし、ある日
魔王は突然いずこかへ消えた
魔王が消えた後 世界は四魔貴族に支配された
300年後 またも死食は世界を襲い 1人の赤ん坊を残した
その子は死の魅惑にたえ 死の定めを退け 長じて聖王となった
聖王は多くの仲間に支えられ 四魔貴族をアビスへと追い返し アビスゲートを閉ざした
そして今から十数年前
聖王の時代から300年後 やはり死食は世界を襲った
世界中の人々も
アビスも魔物どもも
新たな宿命の子の出現を 不安と期待を持って見守った
魔王か聖王かそれとも……
8人の主人公がおりなす無数の物語
8人の個性あふれる主人公たちが登場。その中から誰を選ぶか、どんな行動をとるかによって、シナリオは無限に広がる。
シノン開拓民「サラ=カーソン」
シノンの開拓民でエレンの妹。活発ではつらつとした姉エレンとは真逆の性格で、内気で引っ込み思案な少女。ただ、おとなしいが芯は強く、思うように行動できない自分に対するいらだちと、いつまでも子ども扱いする姉エレンへの不満を抱えている。そんななか、あるできごとをきっかけに、姉のもとから離れて旅立つ決意をする。
シノン開拓民「エレン=カーソン」
シノンの開拓民でサラの姉。村の男たちにも負けないほどの怪力で、活発ではつらつとした性格。恋愛には興味が持てないでいるが、その美貌から村中の人気者。幼馴染のユリアンからモニカを護る「プリンセスガード」への入隊を請われるが、サラのことが気掛かりで決めかねている。その決定はどんな結果を招くのか……。
ロアーヌ候の妹「モニカ=アウスバッハ」
ロアーヌ侯爵ミカエルの妹。誰よりも兄を慕う心優しい温和な性格だが、いざという時には意思の強さが光る。ミカエルの遠征中、大臣たちの謀略計画を察知。この事実を伝えるため、危険を承知でひとりロアーヌ城を抜け出し、兄のもとへ報せるべく急ぐ。
ロアーヌ貴族「カタリナ=ラウラン」
ロアーヌ侯ミカエルの家臣。モニカの侍女で護衛士でもある。ロアーヌの名家出身で責任感が強く、常に冷静沈着な剣士。ミカエル候から授かった聖剣「マスカレイド」を何者かに奪われる。これを取り戻すために城を出る彼女の運命は?
シノン開拓民「ユリアン=ノール」
シノンの開拓民でエレン、サラの姉妹とは幼馴染。死食による悲劇で妹を失っている。シノンで生活を送るうちエレンに恋心を抱き、生きる希望を取り戻していく。ロアーヌ候ミカエルの妹、モニカ姫の親衛隊「プリンセスガード」への入隊をミカエルやモニカ本人からも頼まれる。今の生活を捨てられるのか……。
シノン開拓民「トーマス=ベント」
シノンの開拓民で、名門ベント家の血筋を受け継ぐ青年。商才、経営手腕に長けており、同年代の若者たちから慕われている。トーマスは、祖父から2つの命を受け旅立つことになる。ひとつは、まずはピドナへ向かいその地で見聞を広めること。もうひとつは、消息不明となっているクラウディウス家の令嬢を探し出すことだ。
ロアーヌ侯爵「ミカエル=アウスバッハ=フォン=ロアーヌ」
ロアーヌ侯爵でモニカの兄。たぐいまれな政治手腕・指揮能力で民からも慕われている。先代から受け継いだ国の勢力、領地の拡大を目指すが、城内では跡を継ぐことに反発する者も多く何度も命を狙われる。王国の復権という野望は、果たせるのか……。
オリジナル版との比較画像
バトルシステム
慣れ親しんだコマンドバトル
バトルシステムは、基本的にシリーズ共通の方式となっており、戦闘はターンごとにキャラクターの行動をコマンドで選んで進める。戦闘中に技を覚える「閃き」システムと、「陣形」によって特定の位置にいるキャラクターのパラメータが変化するシステムは本作にも受け継がれている。
過去の作品との違いは、パーティメンバー数が最大6人になり、1人を戦闘時の控えにできるようになったことだ。この6人目の控えに主人公を選ぶとコマンダー(指揮官)となり、ほかのメンバーが自動で戦うコマンダーモードに移行できる。コマンダーモードだけの強力な陣形技や合成術が使えたり、戦闘中でも陣形を変更できるなど、オート戦闘以外にもさまざまなメリットが用意されている。
コマンダーモードのメリットは他にもある。毎ターンの自動回復や、このモードでのみ使用できる「陣形技」と「合成術」だ。(戦闘中に閃く)特定の位置に、決まった武器や術を持ったキャラクターを配置しなければならないなど発動の条件は厳しいが、そのぶん威力は高い。
技・術の演出は、オリジナル版から全てブラッシュアップされている。
世界観を活かした特殊なミニゲームを搭載
「ロマサガ3」には、本編中に遊ぶことができる特殊なミニゲームが存在する。リマスター版でも変わらず楽しめる2つのミニゲームを紹介する。
マスコンバット
主人公をミカエル、もしくはハリードでスタートした際にプレイできる。1,000人単位の兵を指揮して、同じく1,000人単位の敵と戦う。戦闘開始のときに陣形を決めると、あとは時に応じて作戦を選び、敵陣を突破するか、最終的に残った兵の数が多ければ勝ちとなる。
新ダンジョン「暗闇の迷宮」
ユリアンやハリードの過去など、オリジナル版では語られなかった新たなエピソードが、「暗闇の迷宮」で明らかになる。ダンジョンの設定とそれぞれの追加エピソードは、「サガ」シリーズ総合ディレクターの河津秋敏氏が作成・監修する。
その他の新要素
強くてニューゲーム
自分のセーブデータから、キャラクターの強さや所持アイテムを引き継いで、ゲームを最初から遊ぶことができる。初めてプレイした時よりもストーリーを楽に進めることができるため、取りそこねたアイテムの収集や、仲間にできなかったキャラクターをパーティーに入れることが可能だ。
操作の快適性
UIやメッセージフォントはオリジナル版から一新され、読みやすく、スマートフォンでも操作しやすいように改良される。また、プレイ済のストーリーのあらすじは「冒険記」からも確認できるようになっている。オートセーブ対応のほか、セーブデータの数もオリジナル版から追加されている。さらに、PS4/PS Vita版はクロスセーブに対応。Xbox One/Windows 10版は、クロスセーブ・クロスバイに対応する。
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Planned & Developed by ArtePiazza
ILLUSTRATION: TOMOMI KOBAYASHI
※ゲーム画面は全て開発中のPS4版のものです。