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「Figure-riseLABO 初音ミク V4X」が「C3AFA TOKYO 2019」に初出展。BANDAI SPIRTSのプラモデル成型技術は、初音ミクで次のステージへ!

12月 発売予定

価格:6,000円(税別)

 8月24日~25日に幕張メッセにて開催された「C3AFA TOKYO 2019」にBANDAI SPIRTSのプラモデル「Figure-riseLABO」の新製品「初音ミク V4X」が展示された。

 「Figure-riseLABO」といえば、昨年6月に発売された「Figure-riseLABO ホシノ・フミナ」で、プラモデルで人肌の質感を表現するという新たな成形技術を投入し、大きな話題となったシリーズだ。その第2弾となるこの「初音ミク V4X」では新たに「グラデーションによる色彩の表現」をテーマに掲げている。

「Figure-riseLABO 初音ミク V4X」。組み立てると完成するプラモデルだ

 それが最も反映されているのが、ミクの長いツインテールだ。透明感のある質感の樹脂を外側に、不透明の濃い色を内側にして、成形層の厚みをコントロールして成形することでグラデーションの表現を実現している。第1弾のホシノ・フミナでは肌の血色を同様の技術で表現していたが、透明な樹脂を使うことで、塗装をすることなく濃淡のあるパーツを完成させているのだ。

全体的に透明感を持たせつつ、先端に向かって透明度が増していく髪の毛
髪の毛のランナーの一部。いくつかのパーツを組み合わせて完成するようだ

 もちろんこれまでの技術も導入されていて、ミクの顔はホシノ・フミナの肌の質感と同様、薄く成型した肌色の樹脂の下にオレンジの樹脂を成形してチークを表現している。瞳は複数の色の樹脂を重ねてひとつのパーツとして成型。シールや塗装を必要とせず、組み立てるだけで豊かな表情のフィギュアとして完成するのである。

「レイヤードインジェクション」によって成形された顔と瞳のパーツ
塗装をせず、組み立てるだけででこの表情が完成する

 その他、腕や脚は肌とは対照的に高い光沢のあるパーツで、偏光パール素材を採用することで、見る角度によって色の印象が変わり、生地が透ける表現を演出するなど、水着のフミナとはまた違う、衣装の表現に対するこだわりも強く表れている。

偏光パール素材を使用した手足のパーツ群
ツヤのあるストッキングとマットな絶対領域のコントラストが映える
スカートや手足にあるマーキングはドライデカールを採用するという

 「Figure-riseBust」のシリーズでは既にプラモデル化されている初音ミクだが、今回のFigure-riseLABO版はPCソフトのパッケージのミクをイメージした造形で、衣装や表情もFigure-riseBust版と異なるのも興味深いところだ。発売は2019年12月を予定、価格は6,000円(税別)となっている。

ブースでは背景の映像が変わるステージ風のディスプレイで展示されていた