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初日は「フォートナイト」&「クラロワ」部門の"初代"王者が決定!高校生のeスポーツ全国大会「Coca-Cola STAGE:0 2019」、決勝大会を開催
2019年8月15日 02:20
- 8月14日・15日 開催
- 入場:無料
- 会場:舞浜アンフィシアター
テレビ東京と電通は、高校対抗の全国eスポーツ大会「Coca-Cola STAGE:0 2019 FINAL STAGE 決勝大会」を舞浜アンフィシアターにて8月14日と15日に開催する。
「Coca-Cola STAGE:0 2019」は全国の高校生を対象に行なわれるeスポーツ大会で、競技タイトルは「リーグ・オブ・レジェンド(以下、LoL)」と「クラッシュ・ロワイヤル(以下、クラロワ)」、「フォートナイト」の3タイトル。PC・モバイルといったゲームプラットフォームはもとより、それぞれMOBA、ストラテジー、バトルロイヤルと多彩なゲームジャンルが採用された大型の大会となっており、オンライン予選、全国7地区でのオフライン予選を経て、全国の腕自慢たちが決戦の地、舞浜に集った。
8月14日には「クラロワ」と「フォートナイト」部門の決勝戦が開催され、各部門の最強高校生チームが決定された。関東ブロックの予選大会でも感じたことだが、本大会に出場するプレーヤーはそのゲーム愛に裏打ちされた確かな実力を備えており、"高校生ながら"あるいは"高校生なのに"といった言葉が全く意味をなさないほどにレベルの高い試合を繰り広げ、ギャラリーを魅了していた。
また、会場となった舞浜アンフィシアターはきらびやかなライティングやステージ上に地下からせり上がる床など、まさに高校生たちの晴れ舞台にふさわしい設備を備えた会場だ。さらにアンバサダーの田中卓志さん(アンガールズ)、池田美優さんや大会スペシャルサポーターのアルコ&ピースのお2人、高校生に限らずファンの多い日向坂46のメンバーをはじめ、スポンサー企業の重役たち、そして保護者や学校の先生などの大人たちまでをも巻き込んだ、まさに一大大会となった。
まさかの2連ビクロイ!「フォートナイト」部門優勝は千葉県立下総高等学校「とうもろこし畑」
この日まず行なわれたのは「フォートナイト」部門の決勝戦。「フォートナイト」部門はここまでオンラインのみで予選が行なわれており、選手たちにとってオフライン大会は初の経験となった。
開会式の直後には応援団風の衣装を着たパフォーマー達が登壇。最近のeスポーツ大会でよく見られる開幕前の応援を兼ねたダンスパフォーマンスが始まるのかと思いきや、パフォーマー達のダンスと音楽にあわせ、出場選手たちがポーズを決めながら次々に入場するという演出であった。
初のオフライン大会ということで選手たちには緊張もあったこととは思うが、この演出によりポーズを決める選手たちは皆素敵な笑顔を浮かべていたし、音楽とダンスのパフォーマンスも相まって会場のテンションはいきなり最高潮に。個人的にも余り見たことのないスタイルでの選手入場で、一気に大会に引き込まれたような思いがした。
さて、「フォートナイト」部門にはエントリー総数909校、1,138チーム2,446名より勝ち上がった44組のデュオ(2人組)チームが参戦した。決勝戦では「ヴィクトリーロイヤル(1位)」には10ポイント、2~5位には7ポイント……というように、順位に応じたポイントが付与されるほか、1エリミネート(=1キル)あたり1ポイントが加算されるルールとなっており、全3試合を行なった最終的なポイントによって順位が決する。最後まで生き残ると大量のポイントが獲得できるのはもちろんだが、試合の最中でどれだけキルを稼げるかでも順位が変動していくというルールだ。
「フォートナイト」は最後まで生き残ったら勝ち、といういわゆる"バトロワ系"に分類されるタイトルだが、マップ上のオブジェクトを破壊することで得られる資材を用いて「建築」ができるのが最大の特徴となる。単なる撃ち合いやアイテムの取捨選択だけではなく、瞬時に建築を行なって有利な立ち位置を確保することや、相手の建築物を破壊して自分の建築エリアに作り変え、戦場を支配していくことが求められるのだ。これは言うのは容易いが、実戦の中で適切にこなしていくには高い判断力と俊敏性が必要となる。
選手たちは見事なエイムや立ち回り、建築を駆使して戦った。非常にハイレベルな戦いとなったが、最初の2セットはなんと千葉県立下総高等学校「とうもろこし畑」チームが2連"ビクロイ"を達成。キルと合わせて大量のポイントを獲得し、一躍トップに躍り出る。
2位で追随するは桐生第一高等学校「初心者連合」チーム。彼らは名前とは裏腹に予選では1試合で40キルを超えたこともある実力派で、虎視眈々と巻き返しを図る。
そして迎えた最終戦となる第3試合では激しい接戦の末、桐生第一高等学校「初心者連合」チームが「とうもろこし畑」チームを下してヴィクトリーロイヤルを獲得!ここ1番での粘り勝ちに会場は大いに沸いた……が、千葉県立下総高等学校「とうもろこし畑」チームもこの試合でキルを重ねており、ヴィクトリーロイヤルこそ逃したものの3試合で計48ポイントを獲得。優勝を飾った。
優勝した千葉県立下総高等学校「とうもろこし畑」チームには表彰式でトロフィーのほか、大会を支えるスポンサーたちから「コカコーラ1年分」を始め大量の副賞が贈られた。本大会の初代王者となった2人からは「まだ実感がわかない」、「でも最強になれて嬉しい」といったコメントが聞かれた。
関東予選での雪辱を見事晴らし、「クラロワ」部門優勝は渋谷教育学園渋谷高等学校「Intuition」の手に!
続いては「クラロワ」部門の決勝大会が行なわれた。「クラロワ」部門ではステージ中央から試合のステージがせり上がってくる演出が盛り込まれており、こちらも開幕前から大いに盛り上がりをみせた。
「クラロワ」部門ではエントリー総数517校、582チーム1,986名の中からオンライン、地区ごとのオフライン決勝を勝ち抜いた3名からなる8チーム24名が出場した。ルールは公式大会などでもお馴染みの1vs1、2vs2、そして再度の1vs1という順で計3試合が行なわれ、2試合を先取したチームが勝利というもの。なお、決勝戦のみ各試合が更に2本先取制となり、試合数が増加するルールとなっていた。
「クラロワ」は「どのユニットを使うか」と言う事前のデッキ構築に始まり、試合中にどのユニットをいつどこに出すか、そもそも3人の出場順はどうするのか……という常に戦略を要求されるタイトルだ。プレイ中はさらに自分の攻め手を通しつつ、相手の攻撃に備えるためのエリクサーの管理も必要になるなど、いざ試合が始まってからの見どころも数多い。
また、「フォートナイト」部門はステージ奥に備えられたプレイイングエリアで行なわれたのに対して「クラロワ」部門は3人対3人のチーム戦で、1試合あたりの出場人数が少ないこともあり、選手たちはステージの中央で観客席を埋め尽くすほどのギャラリーに見守られて試合を行なった。オフライン決勝よりも更に多い人数、そしてより大きな会場ということでその緊張感たるや計り知れないものがあるが、そのプレッシャーにも負けず、自らの力を示そうとする姿は見るものの胸を打つ。
そして繰り返される熱戦とドラマの中、決勝の舞台に進んだのは関西ブロックの覇者、関西大倉高等学校「ノアズアーク」と渋谷教育学園渋谷高等学校「Intuition」の2チーム。実は渋谷教育学園渋谷高等学校「Intuition」は関東ブロック決勝戦で湘南学園高等学校「でめきん応援隊」チームに敗れており、関東ブロックのみ優勝・準優勝の2チームが全国決勝大会に参加できるという枠の都合上、出場チームの内唯一敗北の味を知るチームでもあった。
蓋を開けてみると、初戦に臨んだ渋谷教育学園渋谷高等学校「Intuition」のxShunTy選手が完璧とも言える試合運びで2連勝。危なげなく1セットを獲得すると、続いて2vs2に望んだバタ選手&そうだ選手も大胆な試合運びでさらに2連勝。関東ブロック2番手での決勝戦大会進出ながら、ここ1番の大舞台で1試合たりとも落とすことなく鮮やかな勝利を決め、「クラロワ」全国最強校の栄誉を手にした。
彼らは各々の進路のため、「今大会が最後の出場になる」と語っていたが、それにしても鮮烈でドラマティックな勝利であった。「フォートナイト」部門の優勝校である千葉県立下総高等学校とともに、初代王者の称号にふさわしい戦いぶりであったと言える。
次は最後の種目、「LoL」部門決勝!
こうして「フォートナイト」、「クラロワ」各部門の王者が決定した。初日の段階でも高校生選手の戦いぶりはあまりに熱く、しかもルールも見どころも試合形式さえも異なる2タイトルの大会が連続開催されたこともあり、丸一日観戦していて非常に面白かった。
また、「フォートナイト」での選手入場や「クラロワ」での試合場の演出などをはじめ、ゲームに一生懸命に取り組む高校生たちがスポットライトを浴び、主役として活躍する「Coca-Cola STAGE:0 2019」は本当に素晴らしい舞台だといえる。さらに試合はもちろん、選手たちは勝っても負けてもアンバサダーの有名人や我々メディア陣からマイクを向けられ、インタビューに応えることを求められていたが、そこで緊張しながらも今の自分の想いを語る選手たちの姿は、あまりに立派で眩しいものだった。
「Coca-Cola STAGE:0 2019」の最後の種目となる「LoL」部門ではどのような試合が繰り広げられ、選手たちのどのような姿が見られるのか。目前に迫った開催が待ちきれない。
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