ニュース

【LoC III】レノボ、ゲーミングPCブランド「Legion」シリーズの発表会を実施

GeForce RTX 20シリーズを搭載したゲーミングPCが続々登場

1月24日 開催

 レノボは、「League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド。以下、LoL)」を競技タイトルとしたeスポーツ大会「Legion of Champions Series III(以下、LoC III)」の開催にあわせ、メディア向けに同社のゲーミングPCブランド「Legion」シリーズの発表会を開催した。

 発表にはLenovo Asia PacificのCMO Bhaskar Choudhur氏と、全世界のPCおよびスマートデバイスのゲーミングビジネスを担当するSenior Product Manager Teddy Lee氏が登壇。「Legion」シリーズの歴史や理念について語ったほか、2019年の新製品について発表した。

登壇したLenovo Asia PacificのCMO Bhaskar Choudhur氏(左)と、Senior Product Manager Teddy Lee氏(右)
併設された製品展示会には一流マジシャンスキンのルブランも登場!

 レノボの「Legion」シリーズは「Idea」及び「Y」シリーズの流れを汲んで2017年に立ち上がったゲーミングブランド。2018年にはロゴの刷新なども行なわれ、ゲーマー向けの商品を次々とリリースしながら進化を続けるブランドだ。

 Teddy氏は「Who is Today's Gamer?」と切り出す。調査によれば、現在のゲーマーは80%以上が18歳以上。50歳以上のゲーマーも一定数いるほか、女性の比率も今や40%以上を占めており、昼は仕事や学業に勤しみ、夜や余暇にはPCでゲームをするというライフスタイルを持っている。つまり冒頭の問いの答えは「Everyone」というわけだ。

 「Legion」はそうした全てゲーマーたちに向けて開発されており、ゲーマーたちの声に真摯に耳を傾けることでオンタイムの仕事中でも違和感なく使用でき、かつ、そのスペックはゲーマーたちのニーズを満たすスペックを備えたPCを設計しているということだ。

ゲーマーの属性分布。年齢、性別を問わずすべての人がゲームを遊ぶ時代といえる
レノボの製品、特に「Legion」シリーズではゲーマーのフィードバックを重視しており、得られた生の声を製品デザインに生かしているという

2019年の鍵はGeForce RTX!「Legion」シリーズにも続々導入

 ゲーミングにおいて最も重要なパーツの1つは言うまでもなくグラフィックスボードであり、「Legion」シリーズのプロダクトにも昨年発売されたNvidiaの最新GPU、GeForce RTX 20シリーズが導入されていく。

 既に発売済みのデスクトップPC「T730」やキューブ型PC「C730」はもちろん、国内でも1月25日に発売された新製品「Y740」では薄さと性能を両立したMax-Q DesignのGeforce RTX 2080の搭載も可能となっている。

2019年のノートPCおよびデスクトップPCのラインナップ。完全な新製品は主にノートPCに集中しているが、いずれもNvidia GeForce RTX 20シリーズを搭載する

 発表会の中で最も時間を割き、最も丁寧に説明が行なわれた最新のハイエンドゲーミングノートPC「Y740」には15型、17型ディスプレイの2モデルが用意され、ディスプレイ自体のスペックとしてもなめらかな表示を実現するNvidia Gsync、高速な画面・視点移動に強い144hz駆動、さらに画面の明るさの表現を拡張するDolby Vision HDR(輝度500nit)対応と、これでもかと性能を詰め込んだまさにフラッグシップモデルと言える。

まさに全部入りといったハイスペックゲーミングノートPC「Y740」。十分な冷却性能も備えている

 さらにサウンド周りでもDolbyの立体音響技術である「Dolby Atmos」に対応するほか、ゲーム中の音の発信源を視覚的に表示する拡張表示機能「Dolby Atmos Sound Radar Overlay」も採用する。FPSなどでは相手の足音を頼りに位置を把握することが勝利の上で必要不可欠なので、そういう意味では少々ズルい機能であるという見方もできるが、新たな技術、選択肢のひとつとして楽しむこともできそうだ。

 また、「ゲーミング」と名の付くものは伝統的に多彩なカラーで光るものだ。本機においてはコルセアとの協業により、同社の「iCue」を採用。キーボードはもちろん、天板の「Y」ロゴや排気口までもを連動して光らせることができる。

【「Y740」のライティングデモ】

 あわせて紹介されたゲーミングノートPC「Y540」は「Y740」の下位モデルにあたるもので、グラフィクスカードはGeForce RTX 2060を搭載する。こちらもディスプレイサイズは15インチと17インチの2モデルが用意され、HDRにこそ対応しないものの、リフレッシュレートは144Hz。さらに「Dolby Atmos」にも対応しており、"全部盛り"の「Y740」に比べると多少スペックが落ちるとはいえ、ことゲームに対する実用面では必要十分なモデルと言えるだろう。さらに17インチモデルでは底面のパネルを外し、メモリやストレージを容易にアップグレードできるような仕組みも盛り込まれている。なお、残念ながら現状では国内販売については未定となっている。

17インチモデルでは容易にストレージ、メモリの増設ができるような設計となっている

 さらにこちらも時期や国内販売については不明なものの、「Legion」ブランドからはゲーミングPCに限らず3,840×1,200ドットの43.4型ウルトラワイド湾曲ゲーミングモニター「Y27gq」や4Kゲーミングモニター「Y27gq」、メカニカルキーボード「K500」、ゲーミングマウス「M500」、ゲーミングヘッドセット「H500」などの周辺機器も発売予定だという。

 これは完全に推測だが、今回「Legion」の名を冠して行なわれた「LoC III」に日本チームが初めて招待されたことから鑑みても、レノボとしては日本のマーケットを今後はこれまで以上に重視してくれるようになるのではないかと思う。そういった意味でゲーミングPC製品はもちろん、特に「Y27gq」などの尖った周辺機器が日本で展開されることを期待したい。