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スマホ用本格MMORPG「イカロスM先行プレイレポート

フェロー集めにハマると沼に沈むかも、やり込み要素満載のお手軽ゲーム

【特別先行プレイ】

1月24日15時~1月27日14時59分まで

 WEMADE SERVICEは、Android/iOS用空を翔ける新感覚MMORPG「イカロスM」の特別先行プレイを1月24日15時より1月27日14時59分まで実施している。早速参加して体験してきたので、「イカロスM」がどんなゲームなのかをまずは速報でお伝えしたい。

 「イカロスM」はUnreal Engine 4で作られたハイクオリティな映像美が楽しめる本格的なMMORPG。騎乗したり、連れ歩いて戦闘時に一緒に戦ってくれる「フェロー」という独自のシステムがあり、地上での戦闘だけではなく、フェローに乗っての空中戦も楽しめる。

 先行プレイに参加できるのは、バージョン9.0以上のiOSとAndroid5.0以上の端末。クライアントサイズが2.1GBあり、3GB以上のストレージの飽きが必要だ。

 iOS版はデベロッパーがAppをテストするために使用する「TestFlight」をApp Storeからダウントードしてから、先行テストの特設サイトからクライアントを取得する。AndroidはGoogle Playから直接クライアントをダウンロードすることができる。

スタート画面
フェローの説明画面、実際に捕獲操作を試すことができる
世界観の説明ムービー。何しろクライアントが大きいので3回ほど見ることになった
アカウントの連携画面。テストはアカウント連携なしでゲストとして遊ぶこともできる

 ゲームを立ち上げると最初にアカウントの連携をするかどうかを求められる。この時のダウンロード画面では、物語の世界観が分かるムービーを見ることができる。さらに、可愛いドット絵画面で本作の重要なシステムであるフェローの捕獲を説明付きで体験することができる。テストサーバーは1つだけなので、ここを選ぶとキャラクターの作成画面に移動する。

クラスは全部で5つ。髪形や顔などのカスタマイズも可能

 本作で選べるクラスは全部で5つ。盾を持った重装備の「グラディエーター」(CV:興津和幸)、弓と格闘術を使いこなす「レンジャー」(CV:日笠陽子)、素早い動きで縦横無尽に移動する「アサシン」(CV:江口拓也)、元素を利用して敵を攻撃する「ウイザード」(CV:小清水亜美)、絵筆を使って攻撃する「アーティスト」(CV:上坂すみれ)がある。性別な基本的な外見はクラスごとの固定で、そこから顔と髪形、髪や目、肌、唇などの色をカスタマイズできる。今回はちょっと変わった感じのアーティストを使ってみることにした。

 アーティストは、背負った大きな筆で絵を書いたものを召喚する一種の召喚士だ。子どものような見た目通り、技名も可愛らしいものが多い。「ネコさんだよ♪」はネコの足の裏を召喚して連続ダメージを与える技。「サメさんだよ♪」は、敵の足元からサメを呼び出す。サメさんだよを3回使用すると、サメを呼び出した後、対象を空中束縛状態にする「どーん!」に変化する。初期状態でセットできるスキルは3つだが、レベルを上げることで新しいスキルをアンロックし、セットできる枠も増加する。

【キャラクター選択】
【アーティストのカスタマイズ】

空に浮かぶ島々を移動しつつ進んでいくストーリー

 本作の舞台となる世界では、かつて創造神と破壊神が熾烈な闘争を繰り広げていた。その中で生まれた始祖のフェロー、「イカロス」と、13神のフェローが世界の均衡を保っていた。しかし、闇の勢力の跋扈によってイカロスは地上世界に落とされ、世界は闇に染められてしまう。

 主人公はイカロスの分身である白竜ベルゼロスに出会い、敵に盗まれた嘆きのロッドの装飾を取り戻しに行く。そこで2つのボスを倒すところまではチュートリアルになっており、その後は人間が闇の勢力との闘争を繰り広げる大陸が冒険の舞台となっていく。

 チュートリアルが終了するときに、プレーヤーはシリウスとエイプスという2つの勢力のどちらかを選択する。シリウスに所属すると青色の犬のフェローが、エイプスに所属すると赤いグリフォンのフェローがもらえる。この選択は1度決めてしまうと変更することができない。本作には最大50対50の対人コンテンツも用意されているが、この時に選んだ勢力が自分が参戦する勢力となる。

【メインストーリー】
2つの勢力からいずれか1つを選択する
シリウス勢力
エイプス勢力
筆者は犬好きなのでシリウスに決定!

操作はほぼ全自動でストレスなし

 ゲーム序盤は、守護神龍ベルゼロスの元でチュートリアル的なクエストをこなしていく。画面の右上にその時受けているクエストが表示されていそれをタップするとクエストポイントまで自動移動、自動戦闘でプレーヤーはほぼ見ているだけでどんどんクエストが進んでいく。もちろん、バーチャルコンソールを使って、自分で移動や攻撃をすることもできる。ボスとの戦いでは、地面に表示される赤い攻撃範囲から逃げたり、防御ボタンで痛い攻撃をガードしたりと、タイミングが求められるシーンもあるが、全般的には移動中やちょっとした隙間時間に、あまり考えずにポチポチとクエストを押しているだけで、どんどんレベルが上がっていく。

 自動戦闘は本当にワンボタンだけで、細かい設定などはできないがAIの頭がいいのか、特に回復をすることもなくサクサクとクエストをこなしていった。クエストで倒してこいと言われるモンスターの数は30~60体と、自動戦闘が前提になっている。通常なら見ただけでうんざりするような2ケタの討伐依頼も、自動ならあっという間だ。

 さらに、自動戦闘を続行したまま、装備やフェローを強化したりといった、戦闘以外の部分を進めることもできるので、キャラクターが戦っている合間にゲームの色々な部分を進めることができる。時には何かのオブジェクトにインタラクトしてくるようにと言われることもあるが、そういうタイプのクエストも自動でこなすことができる。MMORPGをモバイルでプレイすると操作が難しそうと思っている人も多いだろうが、非常にお手軽にサクサクとクエストをこなしていくことができて楽しい。

【クエストバトル】

乗り物であり仲間、多彩な使い道のあるフェロー

 本作の特徴でもあるフェローは、大きく騎乗用のマウントとして乗るものと、一緒に戦ってくれるものがいる。ストーリーの途中にもちらりと顔を出す神の精霊である13のフェローは、騎乗タイプと戦闘タイプという2つの顔を持っている。戦闘タイプはみな美しい女性の姿だが、騎乗型ではサソリや獣の姿だったり、機械のような姿だったりと個性的だ。最高峰のフェローだけに彼女たちを仲間にするのは簡単ではなさそうだ。

 フェローを仲間にするには、ゲーム内で目標のモンスターがいる場所に行き、そのモンスターをタップでターゲットした状態で、スキルボタンの近くにあるオオカミの顔型のアイコンを押して交感する。周りにプレーヤーが多いと、交感する暇もなく殺されてしまうこともあったが、交感画面に入ってしまえばあとは外のフィールドの状況とは関係なくゆっくりプレイすることができる(制限時間はあるが)。交感は移動するカーソルをある範囲の中で停止させるというミニゲームになっており、序盤のモンスターなら2回パーフェクトを出せばフェローになる。

【フェローの捕獲】
騎乗タイプ
戦闘タイプ

 ストーリーの中でもらえるフェローや、報酬として手に入るもの、ショップでゲーム内通貨や課金アイテムとして購入できるものもある。メインメニューの「挑戦」の中にある「図鑑」を見ればどのエリアでどんなフェローが手に入るかが一目でわかる。また目当てのモンスターがいる場所へ自動的に移動することもできる。図鑑は収集要素になっており、お題となっているフェローをすべて集めると報酬がもらえるだけでなく、セット効果でキャラクターを強化することもできる。

 捕まえたフェローは強化することでレベルを上げる。また「フェロー」画面から交感することで強化することもできる。フェローの種類によっては、交感するための「証」というアイテムが必要になる。このアイテムも複数の入手方法があり、生産でも作ることができる。生産には別のフェローが材料として必要となり、まずはそのフェローを捕まえに行ったり、強化の材料にするためのフェローを集めたりと、フェローを集めたり、強化したりという要素は本作の大きなウエイトを占めている。

 一緒に戦ってくれる戦闘型のフェローは、テキストのセリフながらよくおしゃべりもするので、一緒にいるとだんだん可愛くなってくる。今回のテストでは今のところまだ見かけないが、レベルが上がればフェローに乗ったまま戦うこともできるようになる。フェローとともに大空で戦う空中戦は本作の見どころの1つだ。

フェローの証の製作画面
フェロー図鑑

テスト中にレイドイベントが発生

 先行テスト中には、レイドイベントが発生することがある。レイドが発生すると右上にあるマップボタンの横に、赤色の竜マークのアイコンが現われる。このアイコンからどんなボスなのかを確認したうえで、参加することができる。

 サーバー内はいくつかのチャンネルに分かれているのだが、レイドは全てのチャンネルに出現する。どのチャンネルにプレーヤーが集まっているかは、右上のチャットで聞くかチャットを見ていれば、呼びかけている人を見つけることができる。

 今回出現したのは「カリムト」というドラゴン。チャンネル1に集まっているというチャットを見て早速行ってみると、30人ほどのプレーヤーがすでに戦闘を開始していた。筆者も早速参加してみたが、レベル20のキャラクターでは全体攻撃一撃で即死してしまった。

 レイドでももちろん自動戦闘が可能だが、棒立ちで勝てるような相手ではないので、しっかりと操作して攻撃を避けつつ、戦う必要がある。結局その時にはその場に集まった人では削り切れずに全滅してしまった。百人単位のキャラクターがワイワイと入り乱れながら巨大な敵と戦うのはMMORPGの楽しみだが、小さな画面ながらその楽しみを存分に味わうことができた。

 ちなみに、夜にレイドが発生していたときに、システムメッセージでカリムトをフェローにしたというプレーヤーの名前が流れていた。レイドボスをフェローにするのはかなり大変そうだが、成功したときの感動は大きいだろう。

【レイド】

スキルや武器装備、フェローなど多彩な成長要素

 キャラクターのレベルやフェロー以外にも、武器と装備の強化やアチーブメント報酬、様々なチャレンジ要素など本作には本当に多彩な成長要素やコレクター要素が用意されている。装備には強さに関する装備と、外見が変化する外見装備がある装備には、強化のほか覚醒、改造という強化要素がある。

 今はまだ使い道もわからないような強化素材も多数あり、始めたばかりの今はまったく底が見えず、やり込み要素が好きな人にとってはやりがいの塊に見えるかもしれない。

 MMORPGをずっとPCで遊んできた筆者は、どうもモバイル用のMMORPGというとPC用のお手軽バージョンと言う印象を持っていたのだが、実際にプレイしてみるとレベルアップの合間に怒涛のように押し寄せる様々な要素に圧倒された。

 確かにモバイルという性質上、自動移動や自動戦闘など操作が簡略化されている部分はあるが、自動戦闘のおかげで大勢のプレーヤーが入り乱れるようなフィールドでも、取り合いのストレスなく戦闘を楽しむことができる。少し遊べばすぐにレベルが上がって、その分できることが増えていく。多種多様な成長要素のうちつねにどれかが成長していくので、成長の方針を考えたり、成長に必要な要素を調べたりと意外と忙しい。そして自動移動のおかげで、これをやろうと思った時にこちらもストレスなくすぐにその場所にたどり着くことができるのは大きな魅力だ。

 もう1つ今回興味深かったのが、チャットで盛んに情報が交換されていたことだ。インターネット上のコミュニケーションがほとんどスマートフォンで完結しているような世代にとっては、モバイルのMMOでチャットをすることは当たり前なのかもしれない。ギルドや、多数のチャットチャンネルなどコミュニケーション要素、気軽に申請できるダンジョンのオートマッチングなど他のプレーヤーとコミュニケーションを取ったり、一緒に遊んだりするための要素やシステムもある。

 自動操作の部分と、頭を使って手動で動かす部分の配分が絶妙で、最初はごちゃごちゃしたユーザーインターフェイスに面食らうかもしれないが、遊べば遊ぶほど楽しさがじわじわと理解できるというスルメのような本作。この週末に、一足早く遊んでみてはどうだろう。