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【特別企画】「Fallout 76」、さらに熱中するためにこそ直してほしい! Bethesdaに土下座級でお願いしたい4つの要望

11月15日 発売

価格:7,980円(税別)

 まず大前提として、筆者は「Fallout 76」が素晴らしいゲームだと思っていることをお伝えしておきたい。筆者は「Fallout 76」のレビューを書いたが、それ以降もこの世界でずっと遊び続けている。

 「Fallout 76」は、一口に言うなら“味”のゲーム。広大なアパラチアを自由に旅する面白さはもちろん、細かいところに目を移してみれば、白骨死体の首がトイレに突っ込まれていたり、クマのぬいぐるみがわざとらしく椅子に座らされていたりする。こうしたふとした瞬間に見つかる、丁寧に仕込まれた「小ネタ」の数々は「Fallout」シリーズならではの“味”だ。

 また多少の困りごとこそ本作の醍醐味で、アーマーの修理に必要なジャンク品が足りず「ねじはどこじゃああ、耐衝撃ファイバーはどこにあるんじゃあああ」とスコーチ顔負けの正気の失い方で世界をさまようのも楽しいし、そうしているうちにホロテープを拾ったり、ミッションが始まったりして、まあやることが尽きない。

 それに理不尽に死ぬことだってある。軽い気持ちで入った場所に高レベルデスクローがいて惨殺されることもあれば、C.A.M.P.の位置取りが悪く、帰るたびにスコーチビーストに襲われてスティムパックや修理に必要なジャンク品がカラッカラに尽きた上で死ぬこともある。

もはやどんなコンセプトかわからないクマ、手の骨、ブランジャー。とあるトイレで発見した。突然出会う「なんじゃこりゃ?」に思わずほっこりさせられる
DANGER状態はほぼ死を意味するスコーチビースト。レベル40程度の筆者から見れば、出会う度に襲われて死亡時にジャンク品を落としたり、逃げ切るためにスティムパックをガンガン使わされたり、しつこい上にとにかく消耗する相手。キングボンビーかお前は!

 しかしそうした突然死も「Fallout」の世界では“味”のひとつ。空腹も喉の渇きも管理しつつ、歩くたびに死のリスクがあるアパラチアの地をどうサバイバルし、エンジョイするかが何よりも楽しいわけだ。

 主にソロでプレイすることが多い筆者は、最近では未踏の地で「この辺りにきっと『作業場』があるはず……!」と決めつけて、重量オーバーお構いなしにジャンク品や敵が持っている武器を片っ端から集める「賭けジャンク」(と筆者が勝手に呼んでいるプレイ)にハマっている。

 何かしらの作業場が見つかって賭けに成功すればガッツポーズで、解体によってジャンク品は軽くなり、武器のクラフト部品は次々にアンロックされてウハウハな気分になれる。逆に見つからなければずっと重量オーバーのままマップを進み、あきらめると共に集めたアイテムを延々捨てていく悲しさを味わうハメになる。まあつまり、そんな感じで楽しんでいるのです。

 でも……そんなエンジョイしている筆者でも、「なぜなんだ!」と思うような不具合に出会うことが本作では結構ある。これ、実にもったいない! どこまでも深く潜り込む面白さがあるからこそ、「ここがこうだったらもっと楽しいのに……」と思ってしまう。

 そこで本稿では、Bethesdaに「土下座級でお願いしたい要望」を挙げてみることにした。いや本当、お願いしますよBethesdaさん!

土下座1:やっぱり収納箱の容量が足りません!

 400では絶望的に足りず、600になって「ちょっとは武器を置いておけるかも」となった収納箱の容量。でも、プレイを進めれば進めるほど、あっという間にいっぱいになってしまう。

 特に武器をどうするかは本当に困りもので、容量10前後のライフルならまだしも、20を余裕で超えてくるミサイルランチャーなどはあまり置いておく気がしない。メインミッションでせっかく手に入れた★付きミサイルランチャーを即捨てせざるを得ない状況なのは、開発としても不本意ではないだろうか。

 Bethesdaからは「ゲームの安定性に影響がないことが確認でき次第、今後さらに容量を増やすことを検討」という見解が出されているので、ここは大いに期待したい部分だ。重量を軽減するPerkに縛られてばかりなのもどうかと思うのです。できれば早急に、お願いします(土下座)!

このパツンパツンの収納箱を見よ! これでも布地を400くらい捨てたんです。プレイの大半は「何を捨てれば……」という悩みに費やされている気がする

土下座2:進行不能バグは勘弁してください!

 表記周りや挙動のおかしさ程度ならなんとも思わないのだが、プレイが止まってしまうような不具合はちょっといただけない。

 ロード中のまま画面が硬直することは何度もあるほか、ミッションのチェックポイント条件を明らかにクリアしているのに無反応だったこともある。チェックポイントが更新されない場合はサーバーに再接続すると直ることが多いが、そうするとロードに時間を取られるし、ミッションへの熱が急激に冷めてしまう。

 快適な旅を続けるためにも……なんとかなりませんか(土下座)!

土下座3:「イグニッション・コア」をジャンク品から外して!

 かなり具体的なお願いだが、これは筆者が実際に困っているから。マップ南西のブレア山で発生するミッションの中に「イグニッション・コア」を4つ、捜索または建造するものがある。

 イグニッション・コアは核物質、鉄、鉛があれば作れるのでそこまでハードルは高くないのだが、イグニッション・コアそのものがなぜか核物質を生むジャンク品に分類されているから非常に困る。

 要は、イグニッション・コアを作ろうとすると、イグニッション・コアを解体してまで核物質を生み出そうとするということ。クラフトボタンを連打した場合、イグニッション・コアが一向に増えないどころか核物質がただただ消費されて何も残らない。なんてこった!

 これ、明らかな指定ミスなのでぜひ修正していただきたい(他にはないですよね?)。もともとの「掘削機の起動方法を学ぶ」というミッションの先が気になってしょうがないので、ぜひとも頼みます(土下座)!

問題のイグニッション・コア。4つ作ったはずが1つしか手持ちになくて、最初は大いに混乱させられた

土下座4:戦闘時のラグを直してほしい!

 特に戦闘時、微妙なラグがどうしても気になってしまう(筆者がプレイしているのはPS4。他のオンラインゲームは問題なく動作する)。敵を倒すくらいのダメージを与えたと思っても、ダメージを入れた瞬間と敵が倒れるまでに0.3秒くらいのラグがあるように思う。

 このラグの間に敵の近接攻撃が当たったりするので、ギリギリの状況での戦闘などでは特にストレスだ。筆者が実際に体験したものだと、敵が数秒ごとにワープするように移動してしまって狙いのつけようがないことがあり、この時はさすがにサーバーに接続し直した。

 「Fallout 4」だと、敵の近接攻撃寸前で倒すのが気持ちよかった記憶もあるし、プレイ体験の根幹に関わる部分だと思う。このラグ問題改善はぜひご検討をば(土下座)!

【スクリーンショット】
困り物のラグ問題。このラグも考慮して戦闘すればいいという話もあるが、直せるのならやっぱり直してほしいところ

なんだかんだ言ってアップデートに期待しているのです

 要望という意味では、パワーアーマーシャーシの装備内容をメニュー画面の時点で知りたかったり、学習済みの設計図は捨てる以外に何かできないの? と思ったり、倒す対象の敵が地面にめり込んでいて倒せなかったり、細かいところをあげればまだまだあるのだが、今回は“土下座級”という観点でどうしてもという部分に絞ってみた。

 あれこれ好き勝手言ってみたが、こうして意見が出せるのも比較的短期間でアップデートが行なわれているからだ。年明けにもアップデートが予告されているし、今後もゲームはどんどん良くなっていくはず! 「Fallout 76」がこの先どんな展開を見せていくのか。期待でパワーアーマーがはち切れそうです!

アメリカ万歳!

おまけ:旅の思い出写真集

 最後に、「Fallout 76」の旅がいかに楽しいかをお伝えするために筆者の思い出写真集をお届けしたい。筆者が実際に辿ってきた、アパラチアの雰囲気を感じていただければと思う。

【心優しき同志たち】
挨拶すれば挨拶してくれる優しきプレーヤーたち。どんなにレベル差があってもギスギスしたところが微塵もないのがいい
【警備ロボット増えすぎ問題】
改善が予告されている、ホワイトスプリング前の警備ロボット無限増殖エリア。期間限定の目玉観光スポットのひとつ
【作ったはいいけど……】
余った弾薬はここに置けばいいね! と思ってC.A.M.P.で作ったAMMO用木の棚。弾薬を置く、などというコマンドは存在しなくて愕然とした
【家庭内菜園のススメ】
作物を植えるなら建物内がグッド! 侵入者に破壊されにくいのが最大のメリットで、とても管理しやすい
【ケリー大佐ごめんなさい】
「ケリー大佐の記念碑」にクロスボウを撃ち込んだら、ケリー大佐の顔が凹んでしまった。大佐ごめんなさい!
【そこに出る?】
とんでもない場所に出現してしまったミュータントハウンド(ミッションでのターゲット)。なんとかスナイピングに成功したら、死骸は壁(床?)をすり抜けて下に落ちていった
【浮遊するクマたち】
岩の上に浮いているクマ、手紙、薬莢、布巾。手紙に何か書いてあるのかなと思ったら読めない。サマーズビルの謎のひとつ
【鍵のかかった壁なしの家】
鍵のかかったドア。でも周囲には壁も屋根もない。ほぼ不条理アートのような場所
【そんなお店はありません】
「勢いで人気のアサルトロンちゃんを指名したものの、こういう店に来るの初めてで待ち時間にすごいナーバスになってる人」を表現して遊んでみた。フォトモードの効果がすごい