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「Minecraft」、4K/HDR化計画がキャンセル
「Minecraft: スーパープラスパック」、ついに発売中止に
2018年8月13日 18:39
日本マイクロソフトは8月13日、Xbox One向けに開発を進めていた「Minecraft: スーパープラスパック」の発売を中止すると発表した。これにより、「Minecraft」が長年準備を進めてきたグラフィックスエンジンの刷新による4K/HDR化を事実上断念することになる。
「Minecraft」の4K/HDR化は、新規開発のクロスプラットフォーム対応エンジン「Bedrock Engine」によるクロスプラットフォームプレイ対応とワンセットで進められてきた大型プロジェクト。4K/HDR対応に加えて、ボリュームライティングやダイナミックシャドウ、リアルな水面表現、光や輝きの反射といった3D表現も強化され、「Minecraft」のブロック世界の雰囲気を活かしたまま3D表現をリッチにするというユニークなアプローチで、クロスプラットフォームプレイと並んで、多くの「Minecraft」ファンに期待されていた。
そのアップデートは「スーパーデューパーグラフィックスパック」と呼ばれ、単体の有料DLCでの配信のほか、他のコンテンツと組み合わせたパッケージでの配信も予定されていた。それが今回発売中止が発表された「Minecraft: スーパープラスパック」となる。
E3 2017での発表時点では“2017年秋”だったものの、2017年9月に行なわれたホリデーシーズンのタイトルを紹介するXbox Showcaseでも、唯一発売時期未定で、開発の遅れが誰の目にも明らかになった。10月24日にようやく発売日が12月7日と告知されたものの、翌11月には発売時期未定となり、そして今回発売中止が正式発表された。
日本マイクロソフトでは「諸般の事情」としているが、海外ではBedrock Engineへの4K/HDRおよび各種3D表現の実装が予想以上に悪戦苦闘していることが報じられていた。
4K/HDR化プロジェクトが完全にキャンセルになるかどうかは不明だが、もともと大きなマネタイズ要素となるアップデートではないため、このままキャンセルになる可能性が高いといえる。