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【ワンフェス2018夏】最高の立体物を目指す、千値練「RIOBOT レギオス」など意欲的なロボットフィギュアの数々

7月29日開催

入場料:2,500円(税込)

 今回、台風で開催が危ぶまれたワンダーフェスティバル2018夏だったが、問題なく開催できた。今回もたくさんの企業、一般ディーラーが様々な商品を展示し、大きな賑わいを見せた。本稿では企業ブースでの“ロボット”に関連する商品をピックアップしていきたい。

 昨今のロボット玩具は造形、クオリティと共に大きく向上し、強いキャラクター性や凝ったギミックを追求しており、とても見応えがある。様々な開発者が強い思い入れで、そして“遊びごたえ”も考え商品を生み出している。ワクワクさせられる商品が多数ラインナップされているのだ。

まとまった戦闘機形態、コクピットの位置……こだわりの千値練「RIOBOT レギオス」

 今回ひときわ強い思い入れを聞くことができたのが千値練の「RIOBOT レギオス」である。アニメ「機甲創世記モスピーダ」で、ロボットから戦闘機、中間形態に変形する機体で、番組内の実質的な主役メカとして活躍する機体だ。過去にも商品化が行なわれているキャラクターだが、「最高のレギオス」を目指して開発しているという。

最高のレギオスを目指して製作された「RIOBOT レギオス」

 こだわりはロボット形態と戦闘機形態のバランス。特に戦闘機形態は過去の商品でなしえない戦闘機ならではのシルエットを作っている。機首の太さ、脚は太ももが収納され、エンジンブロックとしてきちんとはまり、エンジンブロックが長すぎるようなことがないようになっている。

 そしてロボット形態変形時にはコクピットブロックと機首ブロックがちゃんと折れ曲がることで、コクピットは胴体に、機首は背中に移動する。背中の機首ブロックは長すぎず、可変メカとしての説得力が増しているのが自信のポイントだという。

 他にも好評だった「RIOBOT モスピーダ」は、フーケが乗っていた「バートレー」、イエローが乗っていた「ブロウスーペリア」の商品化が決定した。バートレーは女性用アーマーバイクなため、素体も含めて完全新規造形、ブロウスーペリアは長身のイエローを表現するため脚を長く設計、バイク部分は多くの部分に手が入るということで、単純な色替えや、一部のパーツの変更で済まさないかなり気合いの入ったものとなるという。

 この他、迫力溢れる造形の「RIOBOT ゲッター1」はコミック「ゲッターロボ デヴォリューション」版をモチーフとするアクションフィギュアで、デザインと可動が大いに期待できる。「RIOBOTグレンダイザー」は移動に使用する「スペイザー」が分離してパワードスーツのようになるオリジナルギミックを搭載。どの商品もとてもユニークで見応えがあった。

【千値練】
戦闘機形態のまとまりの良さ、ロボット形態のコクピットや機首の位置など、開発者の強いこだわりが込められている
「RIOBOT モスピーダ」シリーズは他のライドアーマーも商品化が決定
ゲッターシリーズはその禍々しい造形が魅力的だ
グレンダイザー、ロックマンなどどの商品も独特の世界観があり、引き込まれる

メガハウスは、30周年を記念し最高の「スーパーグランゾード」を発表

 メガハウスブースで大きくアピールされていたのが、30周年記念の「スーパーグランゾード」の商品。メガハウスはアクションフィギュア「ヴァリアブルアクション スーパーグランゾード」の他、アニメ「グランゾード」のキャラクターを商品化し好評を得ているが、アニバーサリー企画はさらに豪華なものとなるという。

 まずサイズが大きなものとなり、ヴァリアブルアクションでは一部取り外しての変形部宇文を完全変形、さらに金属パーツや発光などのギミックも検討している。まず造形、ギミックをよりハイクオリティで実現し、そこからどこまで豪華なものとなるか、より明確な商品像は今後のメガホビで提示されると言うことだ。

ヴァリアブルアクションで好評だった「スーパーグランゾード」がより豪華な商品として登場する

 今回メガハウスとグッドスマイルカンパニーが商品化を発表した「ssssGRIDMAN」は特撮番組「電光超人グリッドマン」を原作とするアニメで、10月より放映が予定されている。まだそのギミックは明らかにされておらず、グリッドマンとメカが提示されている。メガハウス版は小サイズながらしっかりとした造形、そして作品でのギミックをきちんと再現しているところがウリだという。

【メガハウス】
造形に力が込められているのがわかる
10月よりアニメが始まる「ssssGRIDMAN」。様々な立体化が行なわれそうだ
電飾ギミックが仕込まれたキカイダーソフビフィギュア

【グッドスマイルカンパニー】
巨大美少女ロボ「エリアル」や、組み立て式ロボフィギュア「MODEROID サベージ」など、グッスマはロボのアプローチもユニークだ
田中宏明氏が手がける完成品トイとしての「ssssGRIDMAN」。ギミックも大いに期待できそうだ

【アルファマックス】
秋発売予定のアルファマックス「DH合金 鋼鉄ジーグ」はその思い切ったアレンジが大きな魅力。ジーグと合体できるパーンサロイドの予約受付も開始された

【ボークス】
ボトムズ、FSSなどのガレージキットを展開するボークス。武器をまとえるメカ美少女「ブロッカーズ」の展開も積極的だ
今回圧巻だったのは、「1/4 綾波レイ新作仕様(仮称)」。こちらは以前出たもののリニューアルとのことだが、下半身がエヴァ初号機にとなっており、クリアパーツの造形で神秘的な雰囲気を放っている。商品は無塗装の組み立て式となるという

【バンダイキャンディ事業部】
戦隊もの、ガオガイガー、ガリアン、ゲッターとラインナップを広げますます好評なミニプラシリーズ。会場でも「懐かしい」、「欲しかった」という声が多数聞かれた。造形、ギミックを追求しつつ、ユーザーが欲しいキャラクターを提示しつつも、価格を抑えているところなどでファンをきちんと掴んでいる印象だ

【アートストーム】
80年代ロボットをしっかりと立体化していくアートストーム

【アルカディア】
アルカディアは新作として「1/60 SV-51γイワノフ機」を出展
ハーガンの写真公開も行なわれた。単独の変形ではなく、手足のパーツを取り付けての変形となる