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学生による学生のための「新歓LoLフェス」、LFS池袋で開催!

オープンしたばかりのeスポーツ施設LFS池袋のポテンシャルは?学生イベントで見えた期待

4月14日開催

会場:LFS 池袋 esports Arena

 4月15日にオープンしたばかりの「LFS(ルフス) 池袋 esports Arena(以下、LFS池袋)」。サードウェーブが新たに立ち上げた新会社E5 esportsWorksが運営する都内最大級のeスポーツ施設であり、様々なイベントだけでなく個人に対しても最高レベルのゲーミング環境を提供していく会場だ。

 国内のeスポーツの発展や、ゲーム市場の拡大等への寄与に大きな期待がかかるLFS池袋だが、そのオープン前日となる4月14日に学生主体の「League of Legends(以下、LoL)」イベント「新歓LoLフェス」が行なわれた。本イベントは東京大学、慶応大学、東京工科大学の3大学による共催で、複数の大学のeスポーツ、あるいは「LoL」サークルが合同で新入生の歓迎会を行なうというもの。対戦会などのイベントのほか、LFS池袋に用意された100台のPCをフルに活用して自由に「LoL」を楽しむなど大学間のサークル交流会も兼ねた催しだ。

 サードウェーブによる会場の提供と、「LoL」の学生向けプログラム「League U」の協力を得て開催に至った「新歓LoLフェス」は学生が主体となったコミュニティベースのイベントで、企業が主催するイベントとは趣が異なる。このようなイベントがLFS池袋で行なわれることは、ゲーム業界にとって注目すべきものだろう。そこで今回はその雰囲気や、LFS池袋という会場のポテンシャルも併せて、イベントレポートをお届けする。

100台ものPCが並ぶ光景は壮観

学生コミュニティならではの雰囲気でイベントは進行

ガラス張りのプレイエリアに座る選手は独特の雰囲気を楽しんでいた

 本イベントの一般公募は行なわれず、"新歓"の名を冠するだけあって学生限定で参加できたイベントだったが、約80人もの学生「LoL」プレーヤーが集まった。また、学生主催ということもあってか、イベントは終始自由、かつ和やかな雰囲気のもとで進行していた。

 会場では各サークル内での新入生との交流はもちろん、エキシビジョンとしての対戦会や、デバイスがもらえる抽選会が行なわれていた。特に対戦会では普段は行なわれないBan/PickありのARAM戦ということも手伝ってか非常に拮抗した試合が展開されており、観戦している参加者からは時折大きな歓声が上がっていた。

 また、筆者は立ち会うことができなかったが、同日、中野にある「Red Bull Gaming Sphere Tokyo」にて行なわれた「『League of Legends』 Japan League(LJL) Spring Split Split Final」のパブリックビューイングも行なわれ、そちらも大いに盛り上がったようだ。

対戦会はBan/PickありのARAM戦。各サークルの代表戦や、早慶戦などが行なわれた
各サークルによる代表の挨拶。軽食にサンドイッチも提供された(※本来LFS池袋では基本的に飲食は施設内の自動販売機で購入したものみとなっている)

 イベント参加者は仲間や他のサークルとカスタム戦などを楽しむだけでなく、1人でランク戦に挑むなど、自分なりの楽しみ方でイベントを過ごしていたようだった。ところによっては1つのPCに集まって友人のプレイを直に見つつ、アドバイスやヤジを飛ばすような光景も見られて非常に新鮮であった。

 また、驚いたのは運営の手際の良さで、大きなトラブルもなく、ある意味学生サークル主催とは思えないほど順調にイベントは進行していった。これには「LoL」における大学生の支援プログラム「League U」による手厚いサポートのもと、学生間で様々なイベントが行なわれてきた経験が活きているのだろう。また、オフラインイベントに参加するのは始めてだったり、「LoL」を始めたばかりの学生も参加していたようで、学生コミュニティの拡大と発展の未来は明るいと思えるイベントだった。

「オフラインでゲームを遊ぶ楽しさは、即ちコミュニケーションの楽しさ」

会場ではPCと共に各種ハイエンドデバイスが用意されており、その操作感を体感することができる。筆者も普段使っているデバイスとの違いにちょっとした感動を覚えたが、慣れたデバイスでプレイしたい方のためにマウス等の持ち込みもOKとのこと

 さて、LFS池袋は「Looking for Squad」=いっしょにプレイしようぜ! という想いのもとに立ち上げられた施設。企業や学生サークルというコミュニティが一緒になって行なった今回のイベントは、正にそのテーマを体現していたように思える。

 イベント中に、学生たちを見守っていたサードウェーブの大浦氏にも話を伺うことができた。大浦氏に開催経緯を訊ねると、「LFS池袋は平日もオープンしているので、時間に余裕のある学生向けにイベントをやりたいと考えていた。そこにLeague Uの協力もあって学生さんと繋がることができ、施設の貸し出しに至った」とのこと。

 また、オフラインでゲームを遊ぶ楽しさは、即ちコミュニケーションの楽しさだと大浦氏は語る。「これからもその良さを知ってもらえるようなイベントを行なっていきたい」としており、今後も楽しみ方を限定せず、本格的なeスポーツのイベントはもちろん、コミュニティを中心としたものまで幅広く手掛けていく方針だという。

「はじめはこのスペースにPCを100台置くのは狭いかなと思っていたが、実際にやってみると逆に一体感を生んでいると感じた。皆でイベントを作っている感じが出ていて良かった」と大浦氏

 コミュニティの拡大は、市場の拡大にも繋がる。日本のeスポーツ普及だけでなく、ゲーム業界のためにもサードウェーブ及びE5 esportsWorks、そしてLFS池袋の今後に期待したい。LFS池袋と、ゲーマーコミュニティにはそれだけのポテンシャルがあるはずだ。もちろん筆者も、"一緒になって"ゲーム産業を盛り上げていきたいと改めて思うことができた。それと同時に、大学生たちがイベントを楽しんでいる姿を見て「自分も学生の時に『LoL』サークルに入りたかった……」としみじみしてしまったりもした。

 LFS池袋の利用料は3時間1,000円とかなりお手ごろで、これはサードウェーブの「eスポーツを文化として発展させたい」という想いがあるからだ。また、今後LFS池袋では、4月21日に「PUBG 東京 VS 上海都市対抗戦」などのイベントも予定されている。さらに、LFS池袋には今回イベント開催タイトルとなった「LoL」だけではなく、「フォートナイト」やSteamクライアントまで様々なゲームを快適な環境でプレイできる環境が整っているので、機会があれば是非1度足を運んでみてほしい。