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【特別企画】幾多の歴史を紡ぎ続けて5周年!

「英雄クロニクル」が宿すロールプレイの魅力を実演レポート!

【第1回】自由すぎるキャラメイクで空想の主人公を具現化しよう

 この秋に5周年を迎える「英雄クロニクル」は、Webブラウザで遊べるシミュレーションRPGである。

 サービスイン当初の開発者インタビューでも明かされているように、本作には本作の開発・運営陣が長年親しんできたTRPGのエッセンス――プレーヤーそれぞれのスタイルで自由度の高い冒険が楽しめる仕組み――が巧みに盛り込まれている。

 たとえば、テキストやイラストを使って自分だけのプレイキャラクターを創作・表現できる「キャラメイク」の深さ。あるいは、その自作キャラになりきって冒険したり、無数の仲間と交流したりできる「ロールプレイ」の許容性などなど。“RPGの原初的な面白さ”とも言えるそれらの要素を自然な形でサポートしている点に、「英雄クロニクル」が長く愛され続けている理由の一端があるのは間違いない。

 そこで今回は、「英雄クロニクル」初挑戦のTRPGゲーマーたちに本作を1シーズン(第20期)をプレイしてもらい、あらためて本作が内包するTRPG的な楽しさを探ってみた。これから「英雄クロニクル」を始めてみようという方には、ちょっと風変わりなプレイガイドとして……「英雄クロニクル」を遊び尽くしている歴戦の英雄の方々には、いろいろ生温かい目で見守っていただければ幸いである。

自分だけの主人公を想いのままに作り込んでロールプレイが楽しめる

 ちなみに今回の企画に参加したTRPGゲーマー、土屋コウスケと遠藤栄慧のプロフィールを少々。土屋は、1980年代末に「ロードス島戦記」を読んでTRPGを知る。初めて購入したTRPGシステムは「ダンジョン&ドラゴンズ」の赤箱。学生時代は毎日TRPGで遊び、社会人以降もゲームサークルの運営に携わり、今回はメインのロールプレイと執筆を担当。

 一方、遠藤も1980年代末に「ロードス島戦記」を読んでTRPGを知るが、プレイ機会に恵まれず、CRPGのほうに傾倒。スーパーファミコン誌を皮切りに、複数のゲーム媒体で執筆・編集に携わる中で2002年頃からボードゲームにも目覚め、その流れで「ダンジョン&ドラゴンズ」を体験下という経歴を持つ。今回は執筆・構成補佐を担当している。

 それでは早速、彼らなりの冒険の様子を見てみよう――

アシュラナータ、転職す!

 アシュラナータは魔導技師になりたかった。医師の家系に生まれた彼は両親と同じ道を志していたが、一冊の本が彼の人生を変えた。十代半ば“魔導皇帝”エリシュオン・ヨハネス・アーテルムが記した魔導科学技術の名著との出逢い――人生には、そんな“瞬間”が不意に訪れるものである。

 アシュラナータは魔導技師の専門知識を学ぶために、帝都の魔導専門学院に入学した。当然のように両親には反対されたが、彼はそれを押し切った。学費はこっそり申請した奨学金を利用した。

 そして、アシュラナータに2度目の人生の転換が訪れる――

【解説「かんたん or カスタム?」】

 「英雄クロニクル」のキャラメイクには、「かんたん作成」と「カスタム作成」の2種類があります。手っ取り早くゲームを始めたい場合は前者がおすすめですが、あらゆる要素を一から設定してキャラクターを作り込める後者の魅力も見逃せません。

 今回は「カスタム作成」を使って“アシュラナータ”というキャラクターを作り、ロールプレイ(≒なりきりプレイ)に比重を置いたプレイを試してみたいと思います。

[注釈]
ちなみにこの舞台設定は、当連載における“アシュラナータ”のキャラクターのオリジナル設定です。こういったユーザー独自の世界観を使ったオリジナル設定も許されているのが「英雄クロニクル」の楽しめる点です!

[学院長]「アシュラナータくん、君を呼んだのは他でもない。じつは君に転科の話をしようと思ってね」

[アシュラナータ]「……転科ですか? 僕は魔導技師以外になりたくないですよ?」

[学院長]「奨学金をすべて免除するという条件でもかね?」

[アシュラナータ]「うっ……」

[学院長]「転科しても、魔導技師に必要な勉強はできる」

[アシュラナータ]「……何科に移ればよいのでしょうか?」

[学院長]「戦略魔術科だよ」

 かくしてアシュラナータの転科が決まった。この転科はアシュラナータの人生に大きな影響を与えたが、それを本人が実感するのはもうしばらく後のことである。

 アシュラナータは転科の手続きと挨拶のため、戦略魔術科の講師室を訪れた。

[イズベルガ先生]「アシュラナータくん、私は戦略魔術科、講師のイズベルガよ。よろしくね」

[アシュラナータ]「よろしくお願いします」

[イズベルガ先生]「転科にあたって、あらためてあなたの能力値や特性を見ていきたいと思うの」

[アシュラナータ]「能力値……ですか?」

[イズベルガ先生]「あなたは異様に魔力と精神力(≒MP)が高いのよ。これは魔術師として役に立てないともったいないわ」

[アシュラナータ]「読書のときなどの集中力は人よりあるほうかなーと思っていましたけど、魔力はよくわかりませんよ」

【解説「設定重視の能力値分配もアリ?」】

「英雄クロニクル」にはHP、MP、命中、回避、攻撃、防御、魔力、抵抗、幸運の9つの能力値がありますが、“アシュラナータ”ではMPと魔力にすべての初期ポイントを投入してみました。「魔導技師を目指していたけれど、じつは魔術師としての素質があった」というキャラクター設定に沿って初期能力値を振り分けたわけです。

これは極端な例であり、プレイ効率的なセオリーからは外れるかもしれません。でも、能力値の振り分けひとつ取っても、キャラクターの背景が見えてくるように作れるのが「英雄クロニクル」のキャラメイクの面白さです。

[イズベルガ先生]「あなたは魔術師にもっとも適しているの。それは裏を返せば、他の職業には向いていないということなのよ。私は生徒を褒めて伸ばすタイプだけど、アシュラナータくんの場合は極端だから、“他は向いていない”と先に言っておくわ」

[アシュラナータ]「がーん!!!!」

こうしてアシュラナータの魔術師としての道が始まったのだった。

魔術師への道のり

[イズベルガ先生]「魔術にはどんな種類があるか知っているかしら?」

[アシュラナータ]「それくらいは知っていますよ。黒魔術と白魔術ですよね」

[イズベルガ先生]「そう、黒と白。アシュラナータくんはどちらのタイプだと思う?」

[アシュラナータ]「平和に行きたいので、白が……」

[イズベルガ先生]「(遮るように)そうなの、アシュラナータくんには黒魔術が合っていると思うわ! 黒髪だし、どこかしら陰があるし」

[アシュラナータ]「昔から本の虫で、インドアな人間でしたけど、陰があるとは……」

[イズベルガ先生]「(唐突に)アシュラナータくんって友達多い?」

[アシュラナータ]「……うっ(泣っ!)」

[イズベルガ先生]「というわけで、アシュラナータくんは黒魔術系のスキルを学ぶことに決定ね!」

【解説「キャラ設定が世界を深める」】

「英雄クロニクル」では、豊富に用意された「スキル」と「特殊能力」を組み合わせることで、さまざまな雰囲気のキャラクターを作ることができます。

“アシュラナータ”は「戦略魔術師」というオリジナル設定です。戦場全体を把握して戦術や戦略を練り、かつ魔術支援も行なう者、つまり軍師みたいなイメージですね。そこで、初期スキルもその設定に即したものを取得させました。実際のゲームプレイでどこまで機能させられるかはわかりませんが、このようなキャラクター設定や背景を設けておくことで、以降のロールプレイや「英雄クロニクル」の世界に深みが出てくるはずです。

[イズベルガ先生]「そもそも、どうしてアシュラナータくんが魔術師に向いているか知りたい?」

[アシュラナータ]「魔術師に合った能力値が高いから、ですか?」

[イズベルガ先生]「もちろんそれもあるけど、もっと他の理由もあるのよ。知りたい?」

[アシュラナータ]「他の理由ですか?」

[イズベルガ先生]「だから、知、り、た、い?」

[アシュラナータ]「し、知りたいです」

[イズベルガ先生]「もともとアシュラナータくんは、魔術を使うのに適した体質でもあったのよ。四六時中、本ばかり読んで精神世界にこもっていたから、それが魔力や精神力を高める鍛錬になったのかもしれないわね。友人を失くした代償は無駄じゃなかったわね!」

[アシュラナータ]「そんなことが理由?(がーん!)」

【解説「特殊能力≒天性の資質?」】

「英雄クロニクル」の「特殊能力」にはレベルの概念がありません。今回は、それを“元来生まれ持った資質”と解釈し、特殊能力も(アシュラナータの)キャラ設定に絡めて選んでみました。「MP上昇」と「魔力上昇」のほか、「支援(大)」は魔術を支援する軍師のイメージからです。

今回のようにロールプレイに比重を置いて楽しむ場合、キャラクターの設定に合ったスキルや特殊能力を選ぶのもいいですし、逆に、スキル・特殊能力からキャラ設定を膨らませて考えるのも面白いと思います。

[イズベルガ先生]「この世界に生まれたものは必ず属性を持っている……ことくらいは知っているわね? 属性には地、水、火、風、光、闇があるの。もちろん、アシュラナータくんは」

[アシュラナータ]「闇って言いたいんでしょ? ええっ、そうですよ! 僕は闇属性ですよ!」

【解説「属性は設定の源でもある」】

「英雄クロニクル」のキャラクターには地、水、火、風、光、闇の6つの属性があり、それぞれの相性や組み合わせによって戦闘時の有利不利などが生じます。

属性は非常にキャラクラター設定を作りやすい要素です。“アシュラナータ”では、闇というキーワードからストレートにイメージされるものを性格設定に反映させてみました。「本人に自覚はないのだけれど、傍から見ると陰をたたえていたり、根暗な部分があったり……」といった塩梅です。

戦略魔術師アシュラナータの誕生!

そして、月日は流れ……
とある部隊の新人隊長として戦場に立つアシュラナータの姿があった。

「勇気と知略を駆使して、生き残れ!」
アシュラナータの声が響く! 彼は部隊長として仲間の命を預かっているのだ――

【解説「こだわりのキャラクターで世界に参加しよう!」】

「英雄クロニクル」では、キャラクターのアイコンやカットイン用の画像を膨大な種類から選べるほか、自前の画像をアップロードして設定することができます。また、キャラクターの通り名やプロフィール、戦闘中のセリフをはじめ、装備アイテム、特殊能力、スキルの各名称なども自由に設定可能です。

 ただ、ネットなどでダウンロードした画像や、著作物などから使用するといったことはしないようにして欲しい。著作権にに注意して楽しんで欲しい。

上記の設定要素は任意のタイミングで変更や追記ができるため、ゲームの進行や他キャラクターとの交流などに合わせて、よりロールプレイを盛り上げることができます。最初に全部作り込まなくても、ゲームを進めていく中で、よりキャラクターに厚みを持たせられるわけです。

また、次回で後述しますが、自分が作ったプレイキャラは、他プレーヤーにとってのNPC(傭兵)にもなります。それぞれのキャラクターが作り込まれていればいるほど、プレーヤー間で傭兵を雇い合ったり、敵として対峙したりする際に、世界観やロールプレイの面白みが増大します。

プレーヤーひとりひとりのこだわりが相乗することで世界の臨場感が深まり、あたかもその世界にいるかのような感覚が楽しめる――それこそが「英雄クロニクル」における最大のTRPG的な面白さかもしれません。

【天の声:教えて「英雄クロニクル」の中の人!】

記事にもある通り、最初から全部の設定を作る必要はありません。

何も決めなくとも「かんたん作成」で名前を付けて顔を選べばゲームを進められますし、設定をずっと作らなくてもゲームを遊ぶことに問題はありません。

ですがそういった遊び方よりも、ぜひ他ユーザーのいろんなキャラを見て、刺激を受け、思いついたものから順に設定を作っていけば、もっとより深く楽しく本作を遊んで頂けると思います。

特殊能力やスキルの構成はかなり複雑ですので、最初から上手くキャラ性能を作れないかもしれませんが、チュートリアル中には何度でも、チュートリアルが終わってもその後に何度かキャラ性能を作り直すことができます。

ですので最初は難しく考えず、「こんなキャラがやりたい!」というイメージだけ固めて、気軽に始めてみるといいと思います。

[注釈]
アシュラナータの部隊は、本連載記事の為に用意した部隊となります。連載終了時に削除する予定となっております。また、本部隊への掲示板を含むコンタクトを行なった場合、画像を修正を行ったうえで、本連載に掲載される場合がある事をご了承ください。