【特別企画】
【EVOJ2026】「スト6」部門、ヤマグチ選手が7,168人の頂点に! 激闘の決勝と会場レポート
2026年5月6日 12:01
- 【EVO Japan 2026】
- 日程:5月1日~3日 開催
- 会場:東京都江東区「東京ビッグサイト」東1・2・3ホール
格闘ゲーム大会「EVO Japan 2026」において、最終日となる5月3日、大会のトリを飾る「ストリートファイター6(スト6)」部門のFINALSが行なわれた。優勝したのはZETA DIVISIONのヤマグチ選手で、これについては速報やインタビューなどで報じた通りだ。
「スト6」部門は参加者7,168人を記録し、「単一の格闘ゲームにおける最大参加人数」のギネス記録を更新。そのような最多人数の中をなんとか勝ち残ったのがTPBE所属のHope選手、ZETA DIVISION所属のヤマグチ選手、Rox3Gaming所属のなおーん選手、ZETA DIVISION所属のひぐち選手、FlyQuest所属のPunk選手、Shopify Rebellion所属のNuckleDu選手、Crazy Raccoon所属のShuto選手、広島TEAM iXA所属のtakepi選手の8名だ。Winners側には日本人選手が3人、Losers側も2人の日本人選手が勝ち上がり、日本の選手層の厚さやホームならではの有利性などが感じられた。なお、「スト6」部門は最多エントリーのため、優勝賞金は400万円だ。
本稿では、「スト6」部門のFINALSの模様を振り返りながら、見どころや試合を紹介するとともに、EVO Japan 2026の会場の様子などのレポートをお届けする。
TOP8の大激闘。HopeとShutoのモダン対決も実現!
TOP8、Winners SemiFinal第1試合はHope選手とヤマグチ選手の1戦。Hope選手は台湾のモダンA.K.I.プレイヤーで、年齢は18歳とかなりの若手だ。対するヤマグチ選手は、本大会では不知火舞1本でトーナメントを勝ち上がってきており、ここはギリギリの攻防の中、ヤマグチ選手が3-2で見事に勝利し、Winners Finalに駒を進めた。
なお、ヤマグチ選手は、元チームメイトのひかる選手に来てもらい、事前にA.K.I.対策を行なったと、優勝後の配信でコメントしていた。
Winners SemiFinal第2試合は、なおーん選手とひぐち選手による日本人対決だ。豪鬼を使うなおーん選手とガイル使いのひぐち選手による1戦は、3-1でひぐち選手が勝利。ひぐち選手の次戦となるWinners Finalは同じZETA DIVISIONのチーム内対決となった。
Losers1戦目は、Punk選手とNuckleDu選手の1戦。キャミィをメインに使うPunk選手と、舞メインのNuckleDu選手による1戦は、3-1でPunk選手が勝利。Losers2戦目はShuto選手とtakepi選手の日本人対決。Shuto選手は本大会、豪鬼やリュウのほか、新たにモダンベガも使用キャラに織り交ぜているのに対して、takepi選手はJP1本。ここは豪鬼を使用したShuto選手が3-2の接戦を制した。
Losers QuarterFinalの第1試合は、先ほどWinners側で敗れたなおーん選手と、Losersで勝利したPunk選手の一戦。ここはギリギリの接戦の末、Punk選手が3-2で逆転勝利を収め、Losers SemiFinalに進出した。
続くLosers QuarterFinalの2戦目は先ほどWinners側で敗れたHope選手と、Losersで勝利したShuto選手の1戦。第1ゲームはHope選手(モダンA.K.I.)とShuto選手(リュウ)の対戦となり、Hope選手が1本先取した。第2ゲームでShuto選手がキャラクターをモダンベガに変更し、EVO Japanの舞台でモダン操作同士の対決が実現した。第2ゲームはShuto選手がモダンベガで勝利して1-1とした。第3ゲームからはHope選手が持ち直して連勝し、3-1でこの試合に勝利。Losers SemiFinalに駒を進めた。
Winners Finalは、ヤマグチ選手の舞とひぐち選手のガイルによる同門対決。舞とガイルでは、飛び道具合戦も含めてガイル側有利というこの1戦だが、蓋を開けてみれば、一進一退の攻防が続く大接戦のなか、ヤマグチ選手の舞がひぐち選手のガイルを抑え切り、ヤマグチ選手が3-1でGrand Finalへの進出を決めた。
Losers SemiFinalは、Punk選手とHope選手の1戦で、Punk選手がここまで善戦してきたHope選手を3-1で撃破。Losers Finalでひぐち選手と対戦する流れとなった。
Losers Finalは、ここまでLosersを勝ち上がったPunk選手と、Winners Finalで惜しくも敗れたひぐち選手の1戦。また、3月に行なわれた「CAPCOM CUP 12」の予選において、Punk選手が諸事情で不参加となったため、組み合わせが変更になり、実現しなかった幻の1戦ともなっている。
試合はPunk選手が3-0で勝利となったが、今も物議を醸しているのが、第2ゲーム第2ラウンド、ひぐち選手のガイルがバーンアウトから画面端でインパクトを受けてスタンした際のことだ。Punk選手がそこからリーサルを決める際に数度のしゃがみを繰り返してからリーサルのコンボを入れる、いわゆる「煽り」を行なったのだ。実況のアール氏も思わず「Punk!お前ってやつは~!大人になったのではないのかぁ~!」と叫んでいる。なお、コマンド入力の可能性を聞かれた解説のハメコ。氏は「ない」と断言。一連のアクションをPunk選手の「精神的な余裕」と表現した。
そして、いよいよ迎えたGrand Final。Winners側はヤマグチ選手、Losers側はPunk選手による1戦となる。第1ゲームはヤマグチ選手の舞が先制。続く第2ゲームもヤマグチ選手の舞が優勢に展開するもリーサルを決めきれず、逆にPunk選手が逆転勝利で1本を取り返す一進一退の攻防となった。次の第3ゲームはヤマグチ選手の対空精度の高さと地上戦での立ち回りが光って勝利し、2-1とスコアを伸ばす。続く第4ゲーム、引き続き冷静な地上戦での駆け引きと、絶妙な対空精度を維持してのうまさが光る立ち回りで見事にここも勝利。ヤマグチ選手の舞が3-1でPunk選手のキャミィを撃破し、優勝を決めた。
優勝後のインタビューにおいて、ヤマグチ選手は「正直、全然優勝した感覚が1ミリもなくて、夢を見ているみたいなんですけど、本当に優勝しているとするなら、ここまで続けてきてよかった。今日戦ったひぐちくん、ももちさんと、これまで関わってきた色々な人たちのおかげでここまで続けてこられたので、皆さんに感謝申し上げたい。ありがとうございました」と率直な思いを語った。
最後はEVO Japan 2026 実行委員長の松田氏による挨拶で、3日間にわたるEVO Japan 2026は締めくくられた。
プラチナエリアで優雅に観戦。BYOCエリアには「BEYBLADE X」ブースも!
ここからは3日間の会場の様子などについて簡単にレポートしたい。EVO Japan 2026において、前述の通り、ギネス記録となる7,168人の参加者たちが予選トーナメントを戦った。そのため、初日と2日目の「スト6部門」の予選は夜遅くまで終わらない熾烈な激闘が展開していたようだ。
会場内の印象としては、今年は公式にて「コスプレパレード&コンテスト」が開催されたこともあり、国内外から多くのコスプレイヤーが来場し、会場を盛り上げていた。
会場は昨年の東京ビッグサイト「東2-3ホール」から「東1-3ホール」へとさらに拡大された。レイアウトも工夫されたことで、これまでのEVO Japanでよく発生していた、観戦目的の参加者による混雑がかなり緩和されていたのは、大きな改善点と言える。座席についても従来と同じように前方席で観戦が楽しめる「プレミアムエリア」(3日目のみ、2,500円)に加えて、テーブル完備で無料ドリンクの提供があり、ゆとりのある観戦スペース「プラチナエリア」(3日分1万8,000円)も用意され、カジュアルに観戦が楽しめる環境が整えられた。
企業ブースも、毎年常連の企業から新興企業まで多くが出展していた。中には協賛するチームのプロ選手を招いてのファンサービスイベントを行なう企業があるなど、これまで以上に盛り上がる要素が加わった形だ。さらに、多くの企業が新製品の展示を本会場で積極的に行なっており、EVO Japan 2026の集客力の高さが認められた形だ。
BYOCエリアについては、従来の縦長形状から、2テーブル×4列くらいの四角いエリアとなった。そして今年のBYOCエリアで一番の衝撃は、何といっても「BEYBLADE X」だった。タカラトミー公認のイベントアンバサダーのイナッシー(稲垣ヤミー)氏が、BYOCエリアの一角に自身の運営する「板橋ベイブレード会」として「BEYBLADE X」のブースを設営。大会やフリープレイを実施したのである。
さらには、La VISION。に所属し、プロ格闘ゲーマーでありながらブレーダーとしても活動するトラボ選手がこちらの大会に出場し、見事3位を獲得した。自身のXで発信したほか、EVO Japan 2026スチルチームのカメラマン、大須晶氏が写真を掲載したり、EVO解説のハメコ。氏が2時間弱の自由時間を使ってベイブレードを楽しんだという投稿をするなど、格闘ゲーム界隈にちょっとした「BEYBLADE X」の盛り上がりが見られた。今年はBYOCエリアを利用したイベントとなったが、流れによっては来年はサイドイベントまで昇格する可能性もあり、今後の動向に注目したい。
なお、筆者は弊誌HOBBY Watchでベイブレード関連記事を執筆する1年目のブレーダーでもあるのだが、この大会の存在を知らずに会場に向かってしまったため、千載一遇のチャンスにチャレンジができないという大失態を犯してしまった。EVO Japan 2027でも開催されるなら、この雪辱は是非とも果たしたいところだ。
謎にEVO"3位"!
— トラボ trashbox|LaVISION。 (@trassssshbox)May 2, 2026
引用元で配信もされてたみたいなのでぜひhttps://t.co/8AOdBk2RB1pic.twitter.com/b3wqdESLsy
“eスポーツ”というワードを根底から覆すまである、EVOJAPAN2026サイドトーナメント・ベイブレード部門。pic.twitter.com/mw9oRJwBJJ
— 大須晶/ohsuakira📸 (@ohsuAK)May 2, 2026
ベイブレード遊ばせてもらったけどめちゃ楽しかった、なおケンちゃんの息子さんがエドみたいなベイブレード出してきて処られた
— ハメコ。 / hameko (@hameko)May 2, 2026
以上、EVO Japan 2026における「スト6」部門の決勝と、会場の模様をレポートした。来場者数も増え、会場も拡大しており、格闘ゲームの盛り上がりがかなり本格化しているのが感じられるイベントだった。現段階でEVO Japan 2027の開催アナウンスはなく、来年どうなるかは未定だ。次の1年で「スト6」を含めた格闘ゲームシーンがどのような盛り上がりを見せるのかは想像も付かないが、さらなる飛躍に期待したい。














































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