【特別企画】
それは“加速”するための選択肢。星街すいせい「Studio STELLAR」設立メディア説明会レポート
8周年ライブを終え、個人事務所設立を発表した“スターの原石”は何を思うのか
2026年3月23日 21:35
- 3月23日 開催
2018年3月22日にデビューし、2026年に自身の活動8周年を迎えたバーチャルYouTuber・星街すいせいさん。2019年からはカバーが運営するバーチャルタレント事務所・ホロライブプロダクションに所属し、以来アーティスト活動を軸として目覚ましい活躍を見せてきた。
そんなすいせいさんが「星街すいせい重大発表LIVE」と題して配信した8周年ライブでは、横浜・神戸・愛知・福岡の全国4箇所を巡るアリーナツアーや、ソロ活動に活動の軸を移すための個人事務所・Studio STELLARの設立が発表された。Vtuberが自身の活動のための個人事務所を立ち上げるというセンセーショナルな発表から一夜明け、3月23日にはその真意について語る場としてのメディア説明会も設けられた。この記事では、無数にある選択肢のうち、活動を“加速”するためのチョイスだったという胸中が明かされた説明会の模様をお届けしていく。
8周年ライブを終えた率直な気持ちは「正直、ホッとしている」
照明のトーンが落とされた空間に、暖色系の明かりがぽつりと浮かぶ会場は、まるで配信されたばかりの8周年アコースティックライブの余韻に浸るかのようなセッティング。“重大発表ライブ” とも冠した大一番を終えたばかりの率直な心境を問われると、「正直、ホッとしている。長い間準備してきたものが、ようやく皆さんにお披露目、発表できた。安心したというところですね。ただ、今回の発表がどんな受け取り方をされるのか、未知なところもありましたし、ライブが終わってから私、一生懸命エゴサしまして。皆さんからいただいてるコメントをたくさん読ませていただきましたが、概ね“おめでとう”と言ってもらえていて。嬉しかったな」と心中を吐露した。
その一方で、「今までの私の言動からして、ファンのなかに“辞めるのか、卒業なのか”という思いはよぎらないと信じていた」とも話すすいせいさん。「これからも歌い続けていくからね、ドームめがけて頑張っていくからね、とはずっと言葉にしてきたので、この“重大発表”がどういう意味を持つのか、ワクワクしながら待っていてほしいとは思っていました。前向きなサプライズができたのでは」と、自身のファン=星詠みとの絆を感じさせるやりとりも。
もっとダイレクトに自分のアイデアを反映させたり、スピーディーに形にしていきたい
そんなサプライズとして発表された個人事務所・Studio STELLARの具体的な取り組みについて問われた際には、「個人の活動……配信や音楽活動、メディアへの出演、タイアップ、グッズ展開などなど、もっとダイレクトに自分のアイデアを反映させたりとか、スピーディーに形にしていきたいという想いが強くなって。それを突き詰めていけたらいいのかなと思っています。“Vtuber事務所を作るぞ!”というよりは、私がやりたいことを実現するための組織……秘密基地みたいな」とコメント。
今回のアクションによって変化を余儀なくされる、カバーやホロライブプロダクションとの今後の関わりについては「皆さん本当に心配されているところだと思うので、しっかりお伝えさせていただきます」と姿勢を正すすいせいさん。「私が本当にペーペーで、何者でもなかった頃に拾ってくれて。カバーの皆さん、ホロライブプロダクションのスタッフさんだったり、そこに所属しているタレントたちには本当に感謝しています。みんなで一緒に走り抜いてきた仲間だと思っているので、ホロライブとの関係性はこれからも大事にしていきたい。途切れさせず、やっていける方向性を探ってきました」と真っ直ぐな想いを伝えた。
カバーとの協議を重ねた結果、ホロライブプロダクションにも名前を残し、“ホロライブの星街すいせい”としての活動も継続していくとのこと。「メンバーとのコラボだったり、あとはフェスですね。全体ライブなどにも、できる限り参加していこうと思っています」と意欲を見せるすいせいさん。「ということは、メンバーとのコラボレーションも今後も見られるということで良いですね?」と念押しする藤井氏に対し、すいせいさんが「もちろんです!やらせてもらいます!」と返す場面もあった。
もっと大きな夢を掲げないと“この物語”は終わっちゃうのかもしれない
説明会の後半では、最大同接15万5千人、コメント総数23万件を超えた8周年ライブより、実際にファンからあった反応にリアクションする形でのQ&Aコーナーも設けられた。
「配信で今回の発表は東京ドームではないと言っていたけど、今回個人事務所ができたことで、より夢に近づくチャンスが増えたのかな?」というコメントには「まさに、東京ドームを目指したいがために大きな一歩を踏み出した。新しい何かをやっていって、音楽を作って、どういうメディアに出るのかとか、どういうグッズをファンのみんなに身にまとってもらうのか、とか。そういった ひとつひとつをもっと大事にして、私のアイデアを注ぎ込んで、“これがやりたい”っていう時にスピーディーに実現したい」とすいせいさん。それを聞いていた藤井氏から「すいせいさんにとって東京ドームはどういう場所で、なぜ目標にされたんですか?」と質問があると、「目標だった武道館を叶えた後、もっと大きな夢を掲げないと“この物語”は終わっちゃうのかも知れないって思って。新たな夢を持ちたいという想いで、東京ドームを目指しています」と応えた。
「ゲリラライブ、AWAKE、ビーナスバグときて、今回の広告ジャック。渋谷=星街すいせい、みたいなイメージになりつつあるけど、何か意図があったりするの?」というコメントには「これは単純に、私が渋谷がすごい好きで。私、田舎生まれなんですけど、本当に都会への憧れがすごくて。初めて渋谷の街を友達に紹介してもらった時、色んな方がパフォーマンスをしてたりとか、路上ライブをやってたりとか。“今日って何かのお祭りなの!?”ってくらい人がいっぱいいて、それにすっごいびっくりしたんですよ。色んな夢を持ってる人がいる街だと思うので、私も何者かをちゃんと目指したいというか。だから“渋谷で何かやりたい”って言い出すことが多いかなと思ってます」と返答。
「昨日のライブや発表配信でのすいちゃんはスターの原石を通り越して、もはや一等星の輝きでした。一体どこまで磨き上げられていくのか楽しみにしています」というコメントには、「色んな方が“すいちゃんもうスターだよ!”って言ってくれて、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。私としては、これからもずっと磨き続けていきたいなと。原石であり続けたいなという思いも込めて、“スターの原石”と名乗らせてもらっています。いつまでも完成されない自分で成長し続けたいなという気持ちで、これからも原石として磨き続けていきたいと思います」と真摯に語った。
バーチャルの殻を破り続けて、自由な存在になりたい
最後は、この日会場に詰めかけた報道陣との質疑応答が行われた。初めに「個人事務所設立はいつ、何がきっかけで考え始めたか?」という質問には「明確な時期は多分ない。漠然と次のステップは何だろう、武道館の次の物語はどうしたらいいんだろう、と考えた時、広がる選択肢のなかで1番良いんじゃないかと思いました」とすいせいさん。それに対する不安のほどを問われると「(事務所設立は)選択肢のひとつだったので、準備するうちに“他の選択肢の方が良かったのでは?”という思いもよぎった。そんな時、私は神頼みなんですよね(笑)。おみくじ引いたら大吉だったんですよ!Studio STELLAR、やるしかないなと。そこで覚悟を決められたところはあります」と思わぬエピソードも飛び出した。
続く「歌唱やライブ演出、作詞など、今後はアーティストとしてどんな表現に挑戦したいか?」という問いには「星街すいせいならではだったり、バーチャルだからこそできることを、納得できるところまで追い求めていきたいなと思っています。その上で、尖りすぎないようにしなきゃとも思っていて。こういう時、自分の意志を反映させすぎると尖りすぎちゃうことがあったりもすると思うんですけど、ある程度ポピュラーにというか、ゆっくりと変化していくというか。Vtuberの枠に囚われず、“すいちゃんってこんなこともするんだ”みたいな、テンションが上がるチャレンジをたくさんしていけたらなと思っています。」とコメント。「8年間の活動のなかで、尖りすぎたと感じたことも?」と藤井氏が話題を広げると「まぁ、あります(笑)。そういう時には色んな反応だったり、言葉をくれるファンの顔を見ながら一緒に歩んでいけたらなと思っています。」と返した。
「アイドルやアーティスト、プロデューサーなど様々な顔を持つすいせいさんだが、これからのVtuberの可能性と、どんな存在になりたいかについて聞きたい」という問いがあると、「やっぱりバーチャルって自由度が高い世界だと思っています。バーチャルだから難しいよね、できないよね、ということを極力減らしていきたい。自分もそんなバーチャルの殻を破り続ける存在というか、自由な存在になっていけたらなと思っています。」とすいせいさん。そんなすいせいさんは、8周年ライブで発表されたばかりのアリーナツアーについても、Studio STELLARメンバーと話し合いを始めているとのこと。「個人事務所になったからといって、グレードダウンしたなと見られないように、本当にパワーアップしていきたいなと思っています」と早くも次回ライブへの意気込みを語った。
藤井氏からは「東京ドーム公演はいつ頃を目指している?」と問いかけがあり、「(タジタジになりながら)今が8周年なので、10周年とかにはいけたら嬉しいですよね。“実は裏で決まってるんじゃないか?”って言われるんですけど、まったく決まってないんですよ。2年後……決まればいいなと思いながら、大人(周囲の偉い人)の顔を見ています(笑)」とユニークな時間が流れた。
最後は「ひとりの表現者として殻を破り続けて、バーチャルカルチャーの発信者として全力で走り続けていきます!よろしくお願いします」とファンに向けてのメッセージが送られ、説明会は終了となった。
(C) Studio STELLAR (C) COVER









































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