【特別企画】

イッキ見アニメを2025年から4作おすすめ! 「ジークアクス」、「着せ恋」第2期、「ヒロアカ」最終章、「ひびめし」

 2026年が始まり早くもひと月が経つ。アニメに関しても年明けから「冬アニメ2026」が多数展開されており、それぞれ数話分の物語が進んでいる。毎週最新話を心待ちにするのもいいが、中にはアニメをイッキ見したい人もいると思う。

 そこで、本稿では2025年に放送されたアニメから筆者が厳選したおすすめアニメで、尚且つイッキ見もできる作品を4つピックアップした。24話放送済みで見やすい「着せ恋」やFINAL SEASONが放送された「ヒロアカ」、1クールで終わる「ジークアクス」などをおすすめしていく。

 というのも、改めて2025年のアニメを振り返ると、放映本数が非常に多かった。特に、2025年前半は2024年からの勢いを引き継いでいたようで、見切れないほどの数が放送・配信されていた。一連の流れは秋アニメあたりからようやく一段落し、全体的な本数も少しは落ち着きを取り戻した感があるが、それでも多すぎるため名作ですら埋まってしまう事態に。そのため、「見逃したままタイトルも忘れてしまった」という人もいるかもしれない。

 通常の30分枠だけでなく5分以下のものや15分番組なども含めると、2025年は軽く数えただけで250番組以上が放送されていた。これだけあると何を見たらいいのか、それすら分からなくなってしまうのもやむを得ないところだろう。

 そこで、今回は250番組の中から、厳選した4本をおすすめ作品として紹介していく。どれも各種配信サービスで見ることができるので、視聴しやすいと思う。

「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」

(C)創通・サンライズ

作品紹介

 「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、多くのガンダムシリーズの中でもシリーズ1作目の「機動戦士ガンダム」と同じく宇宙世紀を舞台とした作品。「機動戦士ガンダム」で描かれた一年戦争が「異なる経過を辿ったらどうなるのか?」という世界観で描かれたいわゆる「仮想戦記作品」となっているのが特徴だ。

 「機動戦士ガンダム」はネームバリューがあるため、かなりの人が何となくあらすじを知っているかと思う。しかし本作は多くの人が知っているであろう「機動戦士ガンダム」の根幹の部分が変わっており、「地球連邦政府に対する独立戦争を挑んだジオン公国のエースパイロットであるシャア・アズナブルが潜入したスペースコロニーで新型モビルスーツのガンダムと母艦を鹵獲する」という、ifの物語が展開されていく。「機動戦士ガンダム」とは異なる描かれ方をした魅力あるキャラクターなどが多数登場したこともあり、2025年春アニメという枠だけでなく今年放映された作品の中でも、群を抜いた人気を誇ることとなった。

【あらすじ】

宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれる。

エントリーネーム《マチュ》を名乗るアマテは、 GQuuuuuuX ジークアクス を駆り、苛烈なバトルの日々に身を投じていく。

同じ頃、宇宙軍と警察の双方から追われていた正体不明のモビルスーツ《ガンダム》と、そのパイロットの少年シュウジが彼女の前に姿を現す。

そして、世界は新たな時代を迎えようとしていた。

【『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)-Beginning-』本予告】

見どころ

 ガンダムシリーズといえば、1979年に第1作が放映されて以来、不動の人気を持つ作品だ。それまでのロボットアニメに多かった勧善懲悪というお決まりのパターンではなく、裏で描かれるさまざまな人間関係や、主人公と敵対する相手にも魅力あるキャラクターが多かったことなど、多くの要因が絡み大人気を得たと言えるだろう。

 そんなシリーズの最新作が、「機動戦士ガンダム」の仮想戦記という位置づけで描かれるということで、大きな話題を呼んだのは記憶に新しい。あまりガンダムシリーズに詳しくない人でも、「機動戦士ガンダム」といえば「主人公・アムロが白いモビルスーツのガンダムに乗り、そのライバルであるシャアが駆る赤色のモビルスーツと戦う」という大雑把な知識はあるはず。しかし、「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」はその概念を真っ向からひっくり返す設定を含みつつ、新たな主人公であるアマテ(マチュ)やニャアン、シュウジ、シャリア・ブルといった魅力的なキャラクターたちと共にストーリーが進んでいく。

 また、ガンダムシリーズといえば従来はサンライズがシリーズ作品を手がけていたが、今作は「エヴァンゲリオン」シリーズなどでもお馴染みのスタジオカラーとの共同制作作品となっているのも注目すべき要素だろう。

 劇中では、シャアの復讐劇や“向こうの世界”といった謎多き設定、そして新たに描かれる人間ドラマなど、数多くの見どころが用意されている。本作はガンダムシリーズ初見でも楽しめるが、シリーズの中でも「宇宙世紀」と呼ばれる世界を舞台にする「機動戦士ガンダム」などと合わせれば面白さが2倍、3倍にもなるので、少しでも気になった人は冬休みに過去作と合わせてイッキ見するのを強くおすすめしたい。

 というのも、本作には「機動戦士ガンダム」に登場して、強烈な印象を残していったキャラクターたちが活躍するシーンも用意されているからだ。筆者のような昔からのファンでも楽しめるのが嬉しい。

 例えば5話目では、黒い三連星のガイアとオルテガがクランバトルに登場して、「機動戦士ガンダム」を思い起こさせるジェットストリームアタックをしかけるシーンに「おおっ!」と声を上げてしまったり、物語が佳境に入った場面で映るララァの姿や海底に沈むエルメスを見て「なんでここに!?」などと脳内で物語の裏を想像したり、キシリアの最期のシーンを見て「ああやっぱり……」となるなど、21世紀に入ってガンダムシリーズから離れていたとしても、しっかりとのめり込める場面が設けられているのは流石の一言。

 他にも気になるシーンは多いので、「最近のガンダムはちょっと」と敬遠していた“大きなお友達”も、問題なく盛り上がれると保証しよう。

マチュ
ニャアン
シュウジ

 なお、2026年1月28日より全3巻で順次「TVアニメ『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX』」が、2026年5月27日に「劇場先行版『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』」が、それぞれ発売となる。「TVアニメ『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX』」はBlu-ray(特装限定版)(19,800円)・DVD(6,600円)・ディスクレスパッケージ(8,800円)の3種類が用意。「劇場先行版『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』」は4K ULTRA HD Blu-ray+Blu-ray版が10,780円、DVD版が3,850円となっている。

「TVアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』 Blu-ray&ディスクレスパッケージ vol.1」収納ボックス
Amazon Prime Videoで視聴

「その着せ替え人形は恋をする」Season2

作品紹介

 アニメ「その着せ替え人形は恋をする」の原作は、スクウェア・エニックスから発行されている隔週刊マンガ誌「ヤングガンガン」に、2018年から2025年まで福田晋一氏により連載されていたラブコメマンガ。コミックスは全15巻で、アニメ第1期が2022年1月から3月まで放送された後、第2期が2025年7月から9月まで放映された。

 主な登場人物は、アニメやゲーム、マンガが大好きで、コスプレに憧れている見た目がギャルの女子高校生・喜多川海夢(まりん)と、雛人形作りに一途で真面目な性格だがクラスに馴染めない五条新菜(わかな)の2人。コスプレを通して交流を深めていくラブコメが描かれている。

喜多川海夢
五条新菜

 アニメ第1期では、クラスメイトとの交流やコスプレを通じて知り合った仲間たちとのストーリーが語られていくと同時に、海夢が少しずつ新菜に惹かれていく恋模様が描かれていった。今年放映された2期では、2人の仲の更なる進展や、驚きのコスプレイヤーとの出会いなどが物語として展開されていく。

【あらすじ】

ある日の出会いをきっかけに、コスプレを通して交流を深めていく喜多川海夢と五条新菜。
まだまだやりたいコスプレ、作りたい衣装はいっぱい。

クラスメイトたちとの交流や、新しいコスプレ仲間たちとの出会いの中で、海夢と新菜の世界はさらに広がっていく。
そして、新菜にドキドキのとまらない海夢の恋に進展はあるのか―!?

【TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」本PV】

見どころ

 本作の見どころは、見た目はギャルだが誰に対しても裏表なく同じように振る舞い、人のすごい部分は“すごい”と素直に肯定してくれる海夢。そんな彼女が恋とコスプレに邁進していく様が描かれているのだが、いわゆるコスプレ界隈の“負の部分”を敢えて出していないため、視聴者としても楽しい気分で見られるというのが魅力の一つだ。

(C)福田晋一/SQUARE ENIX・アニメ「着せ恋」製作委員会

 ほかに登場するキャラクターたちも、基本は男性向けと言うことで女性キャラクターが多い。しかし、筆者も大好物の男の娘などもしっかり抑えてあるので、その手の属性が好きという人は必ず見ておくべきだ。

 男の娘の初登場は第2期第2話(14話)で、会話の内容も男性が女性キャラのコスプレをする際に役立つことが語られているので、その道を究めようとしている人にも非常に有意義だと思う。

 特に、「おっぱいは装備できるから、加工じゃないよ」から始まる一連の流れは、色々な意味で必見。もちろん、自分の性別のキャラクターにコスプレするにも有用な情報が語られているので、夏と冬に有明に出かける人にもピッタリだ。

 放映にあたっては、コスプレ関連ショップや各種イベントだけでなく人形店などにも取材を行なっており、それらが反映されて結果的に各シーンが非常にリアルに描かれているのも見所となっている。

 池袋や埼玉県岩槻といった場所に聖地がまとまっているため、聖地巡礼しやすいというのも、そういった趣味を持つ人にはありがたいだろう。例えば本編中では、有名どころのイベント会場「東京都大田区産業プラザPiO」だったり、埼京線の大宮駅での乗り換えシーンがあるなど分かりやすいので、聖地巡礼初心者にも優しい。ほかにも、第2期第3話(15話)に登場した“装備できるおっぱい”を取り扱っているショップは池袋にあるし、五条君の暮らしているお店の元となった場所は埼玉県さいたま市岩槻区にあるので、特定のシーンを探し出して同じカットを撮影するにも、関東圏の人であれば敷居も低いはず。

 制作会社がCloverWorksということもあって作画も綺麗で安定している。そういう意味でも安心して視聴できるというのも推せる部分だ。

 原作は既に全15巻で完結しているものの、今回放送された第2期までのアニメで描かれているのはコミックス11巻までの分。本作はかなりの人気があるので、3期の放映もあるのではないかと予想されている。2人のコスプレと恋模様が気になったという人にぜひおすすめしたい。

Amazon Prime Videoで視聴

「僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON」

(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

作品紹介

 アニメ「僕のヒーローアカデミア」シリーズの原作は、集英社「週刊少年ジャンプ」にて堀越耕平氏により2014年から2024年まで連載されたマンガ。まさに王道を行く少年マンガで、コミックスは全42巻が発売されている。アニメは約10年・8期に分けて放映され、その合計話数は170話。映画も4作品が公開された。

 本作は、世界人口の8割が超常現象“個性”と呼ばれる能力を持つ世界を舞台に、“無個性”だがヒーローとなる夢を持った主人公の緑谷出久や、彼を始めとしたヒーローたちが敵<ヴィラン>と戦う様が描かれている。週刊少年ジャンプの王道である「友情・努力・勝利」がありつつも、主人公が「強い敵に勝つために強くなる」というよりは「守りたい大勢の人のためにヒーローになる(そのために強くなる)」という柱がありつつストーリーが進んでいくのが特徴だ。

【あらすじ】

舞台は総人口の約8割が何らかの超常能力“個性”を持つ世界。事故や災害、そして“個性”を悪用する犯罪者・敵ヴィランから人々と社会を守る職業・ヒーローになることを夢見るも、“無個性”の少年・緑谷出久、通称「デク」は、憧れのNo.1ヒーロー・オールマイトと出会い、その内に秘めるヒーローの資質を見出され、“個性”ワン・フォー・オール(OFA)を受け継ぐ。ヒーロー養成の名門・雄英校に入学したデクの、クラスメイトたちの成長、戦い、友情のストーリー、「最高のヒーローになるまでの物語」が繰り広げられていく!

【アニメ『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』PV【僕たちが最高のヒーローになった物語】】

見どころ

 本作の見どころは、数多くのキャラクターたちが登場するうえに、その誰もがしっかりと主役級の活躍を見せてくれるところ。ストーリーを追いかければその理由にも納得できるだろう。

 物語を通して成長していく主人公・デクの姿に熱くなったり、デクの幼馴染みでありライバルでもある爆豪勝己やクラスメイトでありデクの良き理解者である麗日お茶子や轟焦凍らの精神的成長など、主要キャラクターたちの外面・内面それぞれがしっかりと描かれているのが全編を通しての魅力だ。

緑谷出久(デク)
爆豪たち

 2025年10月~12月まで放映された「FINAL SEASON」では、長く続いた戦いが決着するため戦闘シーンの描写が非常に多い。加えて、そのどれもが単に派手なだけでなく、ヒーロー、敵<ヴィラン>共に心の動きを表現しながらのアクションとなっており、一挙手一投足が非常に重厚となっている。また、語られるセリフには、これまで彼らが戦ってきた気持ちが乗っているため、見ている方としても思わず手を握り込んでしまうほどだった。

 加えて、バトルシーンの動きも派手なだけでなく演出も優れていて、画面を通して破壊力が伝わってくるのが感じ取れるだろう。実際、最初に見たときは、のめり込みすぎて息をするタイミングすら見失うほどだった。

 登場キャラクターごとにユニークな“個性”を活かしつつ戦っていく様や、絶望的な状況に追い込まれても決して諦めることなく立ち向かっていくヒーローたちの活躍だけでなく、<ヴィラン>側のキャラクターたちが思いを巡らせる心の内側なども描かれ、単なる“善と悪の戦い”で終わらないのも、本作でおすすめしたいポイントだ。

 また、何度も述べているように大勢の人物が登場するので、必ず誰もがお気に入りのキャラを見つけることができるというのも嬉しいところ。170話超えと聞いてしまうと長く感じるかもしれないが、1期は13話で2期以降はしばらく25話構成となっているので、シーズンごとに分けて見ればストーリーも程よくまとまっていて見やすいと思う。見ているだけで真冬でも熱くなれる「ヒロアカ」を、この機会に堪能してほしい。

Amazon Prime Videoで視聴

「日々は過ぎれど飯うまし」

(C)ひびめし製作委員会

作品紹介

 アニメ「日々は過ぎれど飯うまし」は、「のんのんびより」などで知られるあっと氏がストーリー原案を手がけ、P.A.WORKSが制作を担当した、いわゆる“飯テロ”アニメで、2025年4月~6月まで放映された。「恋する小惑星」などでもお馴染みのQuro氏によるコミカライズも行なわれ、カドコミの「アライブ+」にて2025年3月から連載されている。

 食べることが大好きな主人公の河合まこ、彼女の小学校時代の同級生・小川しのん、面倒見がよく実家が食堂の古舘くれあをはじめとした女子大生たちが、「日常生活を送りながら食べたい料理を食べていく」というのどかなグルメライフを楽しむストーリーだ。

 アニメ後の完全オリジナルストーリーがマンガにて2026年夏から連載スタート予定となっている。

【あらすじ】

かわいい×おいしい=最強ごはん
女子大生になったばかりの5人が繰り広げる日常系オリジナルアニメーション。
おいしいもの大好き、みんなでいっぱい遊びたい、勉強もちょっぴり頑張って、大学生活を思いっきり楽しもう!

【TVアニメ「日々は過ぎれど飯うまし」本PV】

見どころ

 本作の魅力は、女子大生5人が大学1年生の日々の生活を送りながら美味しい料理を食べているシーンが流れる日常を描いている点。

 現実においては、何事も起きない日常を過ごすことは至難の業。それならば、せめてアニメの中でくらいは平凡な日常があってもいいはず。日々の疲れやストレスを、美味しいものを食べて楽しく過ごす女子大生たちを見ることで、何物にも替えがたい癒やしを得られるだろう。

河合まこ
古舘くれあ
小川しのん
比嘉つつじ
星 なな
モコ太郎(作中グルメ系動画配信「モコ太郎飯をくらう」のキャラクター)

 さらに、本作は各話ごとにP.A.WORKS渾身の“うまい飯”が描かれるのもポイント。例えば第1話のくれあの母が経営する食堂で出されたソースかつ丼、第3話の高尾山山頂にある「やまびこ茶屋」の山菜とろろ定食など、お腹の空いている時間に見れば“飯テロ”としては効果抜群な描写が多い。たとえ夕飯を食べた後だとしても、見てしまえばまた美味しいご飯を食べたくなること間違いなしだ。

 また、できあがった料理だけでなく、そこに至るまでの材料調達や調理する姿が描かれているのも美味しそうに思える秘訣だと思う。第6話に登場する、「Soul Grill」が舞台となったハンバーガー店でのファットボーイバーガーでは焼けているベーコンや目玉焼きを調理している様を流したり、第8話では菜園から新鮮な野菜を収穫して夏野菜チーズフリットなどを手作りしていたりと、作るまでの過程を描写することで感情移入しやすくなり、より美味しそうに見える。

 加えて、聖地巡礼をしやすいのもおすすめしたいポイントだ。特に物語の舞台となっている大学は東京都立大学の「南大沢キャンパス」をモデルにしているほか、くれあの実家である「たかお食堂」は八王子市高尾に実在する店舗(現在は閉店)だったりする。他にも、第5話の築地場外市場やバーベキューシーンの葛西臨海公園など一般的に有名な場所も多い。「実際にモデルとなった場所へ行き同じアングルで写真を撮る」といった楽しみ方が気軽にできるのも魅力だ。疲れたときにおすすめしたいアニメとなっている。

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