【特別企画】

「アイカツアカデミー!」初回配信レポート。新たな「アイカツ!ライブエンターテインメント」が始まる!

個人チャンネルもスタート、次回は7月28日20時から!

【デミカツ通信】

毎週土曜日20時より配信

※7月28日20時より特別配信

 「アイカツ!」の新たなプロジェクト「アイカツアカデミー!」が7月27日より開始された。

 「アイカツアカデミー!」は、従来のアニメ番組と「データカードダス」で展開していたシリーズと全く異なる新展開となる。オーディションで選ばれたトップアイドルを目指す3人の新人アイドルたちが「配信」を通じて、ファンと共に成長していく「アイカツ! ライブエンターテイメント」だ。そのため、「アイカツアカデミー!」は公式YouTubeでの配信が展開の中心となっている。

 登場するのは、「姫乃みえる」、「真未夢メエ」、「和央パリン」のトップアイドルを目指す3人の新人アイドル達。彼女たちが自分たちを知ってもらうために「配信部」を立ち上げ、配信番組「デミカツ(アイカツアカデミー)通信」を行っていく。今回、7月27日19時より第1回「【デミカツ通信#1】新しいアイカツ!始まります!【お披露目ライブステージ】」が配信された。

【【デミカツ通信#1】新しいアイカツ!始まります!【お披露目ライブステージ】】

 今回はまさにお披露目的な内容になっており、冒頭のドラマパート、ステージでのライブ、配信部部室からの自己紹介と様々な情報紹介、さらにはアイドル達に難問が降りかかる「ゲームコーナー」と盛りだくさんの内容となった。

 アイドル達は初々しく、リスナー達は温かく彼女たちを応援していた。生配信に緊張してしまう子、アドリブに強い子……。彼⼥たちの素の部分や、トップアイドルをめざすために積んできたダンスの練習など様々な⾯が垣間⾒え、応援したくなる配信だった。

 本稿ではプロジェクトの正式始動となる第1回のレポートと、さらにその後配信された3人の個人配信の内容も紹介していきたい。これらの動画はアーカイブ化されるので、いつでも見ることができる。見逃してしまった、という人はぜひ見て欲しい。

緊張と気合いが垣間見える、楽しい配信第1回

 「【デミカツ通信#1」は、「配信部」結成のエピソードからスタートする。みえるは「アイカツ!」のアイドル達に憧れ、アイカツアカデミーに入学するが入学初日に迷子になってしまう。その時に出会ったのがメエとパリン。

 彼⼥たちは友達になり、アイドルを⽬指そうとするが、アイドル歴のない彼女たちはオーディションには落選ばかり。それでも、アイドルを⽬指すため自分たちでできることをやろうと決意した。

 みえる達はセルフプロデュースで配信部を⽴ち上げ、⾃分たちを知ってもらうための手作りの配信番組をスタートさせる。そんな「アイドル」も「配信」も分からないことだらけの彼女たちを、まず配信冒頭のドラマパートで紹介していった。

トップアイドルを目指す3人は「配信部」を立ち上げる
初ライブに挑んだ3人だったが……

 そしてお披露目ライブへ。ライブシーンの冒頭では、シリーズを彷彿とさせるフィッティングバンクにコメント欄も盛り上がる。ステージ⾐装(スクールドレス)に⾝に包んだ3⼈は、学園のオリジナル曲である「満開︕エリオント」を披露するものの、開始早々、ハプニングが発生! 何が起きたかはぜひアーカイブを見ていただきたいが、初配信早々、トラブルだらけのスタートとなった。

 トラブルの原因となったパリンは、部室のロッカーの中にこもってしまう。しばらく拗ねていたが、リスナー達の声で元気を取り戻し、無事復活して配信再スタートとなった。今回はまさに、第1回ならではのアイドル達や配信部とは何かを⾃⼰紹介する内容だった。

ロッカーに閉じこもってしまったパリン、波乱のスタートだ
リスナーの声でパリン復活
「デミカツ通信」は7月28日特別配信を行った後は、土曜20時の配信となる
今回はまさに「アイカツアカデミー!」の基本的な要素を紹介する番組となった

 非常に面白かったのが「ゲームコーナー」。これは毎回アイドル達が無茶ぶりのお題に挑戦する企画のようで、「腕に2kgの重りを付けながら『満開! オリエント』を歌っているのは誰?」、「耳栓をした無音状態で、『ダイヤモンドハッピー』を踊っているのは誰?」、「イヤホンで別の曲を聴きながら、『ネバギバ!』を踊っているのは誰?」というなかなか過酷と言えるもの。

 そんな無理難題に挑戦する3⼈だが、踊りはキレが良く、3⼈の連携もしっかりしており、このお披露⽬、そしてトップアイドルに向けて3⼈が本気で、ダンスに⼒を⼊れていることが伝わってきた。歌ではなくダンスなので途中で「ハイ、ハイ!」、「ふん、ふん!」といった感じで声を入れながら踊るアイドルのがとてもかわいらしい。

 途中で「わ、間違っちゃった」といったハプニングもありつつも見事なダンスをみせて、とても難問を課せられる中で踊っているとは思えず、正解がわからない見事なダンスだった。また、アイカツのアイドルの先輩に憧れている彼女たちならではの選曲に、ファンは盛り上がった。

なかなか最初からハードな内容のゲームコーナー
彼女たちのダンスの練習量がしっかり伝わってくる内容だった
今後はどんなチャレンジを行うのだろうか?

 彼女たちの奮闘は今後アーカイブ動画でも見ることができるが、やはり面白いのはリアルタイムでの視聴だ。「一番身近なトップアイドル」を自ら目標に掲げている彼女たちと、リスナーとのリアルタイムのコミュニケーションが生配信の魅力となっている。

 「アイカツ!」というシリーズコンテンツとして、この形式はかなりのチャレンジであったかと思うが、一生懸命なアイドルたちの「アイカツ(生配信)」に、リスナー達からの熱い応援が飛び交う。そこには、温かい「アイカツ!」の世界が再現されていた。

 リスナー達の反応に敏感に反応したり、アイドルから問いかけたり、時にはわちゃわちゃとトラブってしまうところも面白い。「自分たちが応援する等身大のアイドル」という雰囲気が伝わる配信番組だった。今後の配信にも大いに期待したい。

 また次章では各アイドル達の配信チャンネルも紹介したい。

【アイカツアカデミー!「満開!エリオント」Official Lyric Video】

緊張への反応は3人それぞれ。より個性が見える個別配信

 3人それぞれのキャラクターを深堀できる個別配信も「アイカツアカデミー!」の大きな魅力だろう。個別配信は各キャラクターの自宅(部屋)で⾏われた。トップバッターは真未夢メエ。ゴシック調の部屋に、これまでと違う私服に身を包んだ姿で配信していく。

【【初配信】真未夢メエと申します!!【リレー配信1人目】】

 メエはトップバッターでもあり、とても緊張していたようで最初は何度も深呼吸を繰り返し、思わず応援したくなるほどワタワタしてしまっていた。途中、⾔葉がうまくでなくなってしまう場面もあったが、それでも一生懸命に、配信を進めていった。

 とても初々しく、見ているだけで思わず微笑みが浮かんでしまう配信だったが、まさにリスナー達に支えられて頑張る姿が印象的だった。

 2人目は和央パリン。元気で乗りのいい女の子だが、こちらも実は緊張していて、その緊張が大きな声と元気な言葉になるようだ。リスナーの声に励まされるなかで、ノリの良い様子で配信を進めていった。

【【初配信】ぱりぱりぱりーん!!和央パリンだよ!!!【リレー配信2人目】】

 パリンは「ゲーム好き」というところをアピール、ゲーム機だけではなくアーケードゲームの筐体まであるゲーマーのようだ。企画にも期待したい。

 ノリの良さと、自分の声にさらに勢いを増していく元気の良さが印象的だ。3人のアイドルのムードメーカーとして楽しい勢いに注目したい。

 ラストが姫乃みえる。「~ございます」といった急に丁寧な言葉遣いを入れたり、歌い出したり、言葉やノリに独特のセンスを感じさせるところがある。

【【初配信】親愛なる皆様へ。姫乃みえるです!【リレー配信3人目】】

 面⽩かったのは、アイカツの先輩アイドルを語るところ。"好き"という心があふれており、急に早口になって、止まらない愛がこぼれ出す。自分の中の独特の想い、強い憧れを持った女の子であることが伝わってくる。

 みえるの面白さは、かなり自分の世界を持ったところだと感じた。今回は個人配信も初回ということで、皆「紹介しなくてはいけない要素」が多く、皆の個性や面白さはまだまだこれからという印象だが、頑張っているその気持ちが強く伝わってくる配信だった。


 初回配信である今回はまさに、"「アイカツアカデミー︕」とはどういうものなのか︖"というテーマの番組だと感じた。やはり配信番組を見ることでアイドル達が感じているドキドキが強く伝わってきて応援したい気持ちになる。

 とちったときの反応や、楽しいときのノリ、自分の言葉にツッコミを入れたり、垣間見える彼女たちの反応が楽しい。「アイカツアカデミー!」は彼女たちの素の部分と、ライブでのキリッとしたダンスと歌の楽しさが楽しめる。最⼤の魅⼒に「歌とダンス」を置きながら、彼⼥たちがどんな⼈なのか、どう頑張っていくかが伝わり思わず応援したくなる構成。新たな「アイカツ!ライブエンターテインメント」の今後に注⽬したくなった。

 繰り返しになるが、アーカイブよりもやはり生配信に参加するのが楽しい。自分のコメントに反応したり、リアルタイムでの独特のノリを体験できるのは生配信ならではだ。7月28日20時からの配信に注目して欲しい。