【特別企画】
爽快アクションバトルが病みつきになる! 「ゼンレスゾーンゼロ」プレイレポート
「原神」や「崩壊」シリーズとは異なるアプローチのHoYoverse最新作
2024年6月28日 21:00
- 【ゼンレスゾーンゼロ】
- 7月4日11時頃 配信予定
- 料金:基本プレイ無料(一部アイテム課金制)
オープンワールドRPG「原神」やアクションゲーム「崩壊3rd」など人気タイトルを数々抱えているHoYoverse。昨年4月には「崩壊:スターレイル」をリリースしたばかりだが、次に送り出すのは近未来とレトロが融合した“都市ファンタジーアクションRPG”「ゼンレスゾーンゼロ」だ。
つい先日、7月4日11時より配信開始となることがアナウンスされた「ゼンレスゾーンゼロ」。これまでに3回のベータテストが行なわれており、既に本作をプレイしたという方もいると思うが、先日開催されたメディア向けイベントにて最新ビルドの試遊が行なわれた。そこで本稿では、リリース直前の「ゼンレスゾーンゼロ」プレイレポートをお届けしていく。
なお、今回プレイしたビルドは開発中のもので、リリース版とは仕様が異なる場合がある。本誌では試遊と同時に行なわれたインタビューの模様、第2回クローズドベータテストでのプレイレポートなども掲載している。「ゼンレスゾーンゼロ」の配信が待ちきれない!という方はこちらもぜひ目を通していただきたい。
病みつきになるアクションバトル! 探索シーンやキャラデザも特徴的な「ゼンゼロ」
まずは「ゼンレスゾーンゼロ(以下、ゼンゼロ)」について軽くおさらいしておこう。本作は「崩壊3rd」や「崩壊:スターレイル」といった「崩壊」シリーズ、「原神」、「未定事件簿」などを手掛けるHoYoverseの最新作で2022年5月に発表。7月4日11時より配信予定で、事前登録者数は既に4,000万人を突破している。
HoYoverseタイトルはファンタジー色の強い作品が多いのだが、本作は近未来都市「新エリー都」が舞台で日本に似た都市風景が広がっている。ご存知の方も多いと思うが「崩壊」シリーズや「原神」は世界観を共有しており、いわゆる“パラレルワールド”のような作品なのだが、「ゼンゼロ」は独立した作品となっている。
今回はシンガポールで開催されたメディア向けイベントで最新ビルドをプレイ。1時間ほどの限られた時間ではあったが、リリース直前の「ゼンゼロ」に触れることができた。今回プレイしたのはPC版で、コントローラー(DualSense)を使用している。
舞台となる「新エリー都」では、人間を化け物に変えてしまう“ホロウ”と呼ばれる危険な空間が点在する。プレーヤーは兄妹の「アキラ」または「リン」のどちらかを選んで、ホロウを調査する専門家(プロキシ)として活動していく。
本作は「原神」のようなオープンワールドではなく、主人公たちが暮らす「六分街」や「白祇重工」といった小さなマップがいくつか用意されている。これらはストーリーを進めていく毎にアンロックされ、プレーヤーの活動範囲が少しずつ広がっていく。
試遊ビルドではストーリー第3章までがあらかじめクリアされた状態で、5つほどのマップがアンロックされていた。それぞれのマップの規模は小さいが、細部まで作りこまれていて、コーヒー屋やスーパー、ゲームセンターなどがあり、各所に「ボンプ」と呼ばれる可愛らしい小型ロボットが働いているのが印象的だった。
クエストは、アキラたちが経営しているレンタルビデオショップ「Random Play」にある「H.D.D.システム」で受注して進めることができる。マップを歩き回らなくてもクエストをサクサクと進められるので、物語がテンポよく進んでいく一方、マップ探索が好きという方には少し物足りない仕様かもしれない。
クエストは「ストーリー」、「ホロウ探索」、「戦闘」の3つのパートにわけられる。ストーリーは魅せ方の工夫が随所にあり、コミカルなシーンではまるでマンガのようなイラストで進んでいく一方、戦闘場面や緊迫したシーンなどは3Dグラフィックスでストーリーが展開していく。まるでマンガとアニメを交互に見ているかのような新鮮な体験だった。
ホロウ探索では、アキラとリンが直接ホロウに赴くのではなく、3人のエージェントを編成して、エージェントたちの“案内役”として探索に関わっていく。探索といえばフィールドを歩きながら敵と交戦する……ような風景を思い描くが、本作ではブラウン管テレビが並んだ“TV配列ボード”の中を移動するという一風変わった探索が楽しめる。
基本的にブラウン管テレビの中を1マスずつ進んでいくのだが、途中には謎解きや障害物といったギミックが仕掛けられていたり、エージェントとアキラたちによる会話イベントが発生する。特に謎解きギミックは難しいものも用意されていて、頭の運動になって非常に楽しい。傍から見ていると地味に見えるかもだが、しっかりと“探索している”感覚を味わうことができる。
一方で、このホロウ探索が結構な割合を占めるクエストもあるので、後述の“戦闘でアクション要素を楽しみたい!”という方には少しホロウ探索が長く感じることもあるだろう。今回プレイした筆者ももう少し、戦闘シーンがあったほうがいいのではと感じることがあった。
「ゼンゼロ」は“幅広い人にアクションゲームの魅力を感じてほしい”という目標のもと制作されている。そのため戦闘パートは完成度は非常に高く、「ゼンゼロ」最大の魅力といっても過言ではない。基本的な操作は攻撃と回避、そしてパーティーメンバーの切り替えで、キャラ固有のスキル操作も含め4つのボタンがある。戦闘システムは「崩壊3rd」に近いイメージだ。
通常攻撃はボタンを連打するだけでOK。シンプル操作でコンボが決まっていき、コンボのモーションやパリィが決まった瞬間は非常にクールでカッコイイ。そして回避にも通常回避やジャスト回避があり、ジャスト回避が決まった瞬間はエフェクトも発生して非常に気持ちがよかった。これらの攻撃と回避は2つのボタンでできるため、初心者でも簡単にアクションバトルを楽しめるはずだ。
エージェントは3名まで編成でき、ハンマーやチェーンソーを操る近距離系のキャラから、銃を操る遠距離対応のキャラまで自分好みにパーティーを組める。バトル中にメンバーを切り替えて、臨機応変に敵と戦ったり、同時にスキルを繰り出すことで大ダメージを与えられるので、アクションゲームに慣れている方はこの辺りも駆使して楽しむことができそうだ。
「ゼンゼロ」ではストーリーが進んでいくメインクエスト以外にも、エージェントたちのことをより深く知ることができるキャラクタークエストのほか、六分街を歩いていると見つかるミニクエスト、ゲームセンターの中にあるミニゲームなど、様々なプレイアブルコンテンツが充実している。
またキャラクターデザインも「ゼンゼロ」の魅力を際立たせている。主人公のアキラやリンを筆頭とする少年少女たちのみならず、アンドー・イワノフといった大人の男性、ベン・ビガーという熊、フォン・ライカンという狼など、全16人のエージェントがリリース時点で実装される。これまでのHoYoverseタイトルにはあまりいなかったキャラタイプなので、「原神」や「崩壊:スターレイル」プレーヤーでも新鮮な気持ちでプレイできるだろう。
HoYoverseの新たな冒険「ゼンレスゾーンゼロ」は7月4日リリース!
ここまで都市ファンタジーアクションRPG「ゼンレスゾーンゼロ」のプレイレポートをお届けしてきた。さすが人気作を多数抱えているHoYoverseということもあり、ストーリーや探索、アクションをバランスよくまとめつつ、マンガやアニメを彷彿とさせるストーリー演出、ブラウン管テレビの中を進む独特な探索パート、爽快で気持ちいいアクションバトルなど、独自の要素をたくさん盛り込んだ面白い作品に仕上がっていた。
ストーリーやキャラクターデザインも「崩壊」シリーズや「原神」とは異なるアプローチで、「ゼンレスゾーンゼロ」はHoYoverseの新たな冒険になるだろう。筆者は今回の試遊が初プレイとなったが、“あの爽快なアクションバトルをもう一度楽しみたい!”と本稿を執筆しながら「ゼンゼロ」欲が疼いていた。
「ゼンレスゾーンゼロ」は7月4日11時より配信開始となる。アクションゲームが苦手な方から得意なゲーマーまで、ぜひ「ゼンゼロ」で病みつきになるアクションバトルを楽しんでほしい。
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