【特別企画】

「ゼンゼロ」、今一番推したいNPC「ココ」をあなたは知っているか!

陰が陽を飲み込む“沼感”が魅力。ゲームを進めてルミナススクエアに行こう

 先日のアップデートで新キャラクター「ジェーン・ドゥ」が話題となった「ゼンレスゾーンゼロ」。ジェーン実装時の盛り上がりからも分かる通り、フェチを刺激する魅力的なキャラクターが多数登場するのが本作の特徴だ。

 だが、魅力的なのは何もプレイアブルキャラクターに限ったことではない。辺りを見回すと、本作はNPCの作りこみも素晴らしくできている。ガーデニングショップ「朝霧」の店主「ラン」や、六分街のホビーショップの「スージー」といったショップの店員は勿論、路上で歩いているだけのキャラに至るまで、個性的で目を引くものとなっている。

 そんなNPCの中でも筆者がガッチリ心を掴まれているのは、ルミナススクエアの警察署近く、ミルクティーショップ「リチャード・ティーミルク」店員の「ココ」だ。店は盛況のようだが、どうにも彼女しか店員が見当たらない(実質ワンオペ状態……?)。

 金茶系のショートヘアというヘアスタイルに、カラフルな服装。どちらかというとポップなビジュアルだが、なぜか目は虚ろでクマがあり、喋り方もどもりがち。決して快活とは言い難い、ダウナーな雰囲気を漂わせている。そしてそれが良い! 服装の「陽」、ココ本人の「陰」という2つの要素が混在しながらも、陰が陽を飲み込み、ドロっとした沼のような魅力を放っているところが筆者のツボにドハマりした(早口)。

リチャード・ティーミルクの「ココ」。目のクマやダウナーな雰囲気が魅力的

 彼女はNPCの中でも特に作りこみが細かく、手首のドーナツ型アクセサリや膝の絆創膏といったワンポイントなどからもそれを感じることができる。足の絆創膏はサブカル的なファッションセンスによるものなのか、ドジでケガをしてしまったのか、微妙な線なのも想像が膨らむポイントだ。

着崩された店の制服のエプロン、膝や手首のワンポイントなどファッションも魅力的

 しかし、ここまで作り込まれているにも関わらず、現時点ではそれほど活躍の場がないのが現状である。何とも由々しき事態だ。あくまで筆者の個人的な願望だが、近い将来、プレイアブルキャラクターとして登場してくれないかなぁ……と思っている。

 「ゼンゼロ」といえばスタイリッシュで派手に立ち回るアクションだが、まずは戦闘要員でなくてもいい。ココを直接操作して街中などを探索し、そのなかでココのキャラクターがより深く知れるような、エピソードコンテンツなどはどうだろうか。その先に、ココの戦闘要員としての実装=ガチャへの登場という未来があり得るのなら万々歳だ。

 現時点では知る人ぞ知るNPCといった感じだが、この作り込みから言って、今後何らかの形でストーリーに関わることは大いにあり得るだろう(そうでなくては困る)。それがプレイアブルという形であればなお最高だが、ぜひHoYoverseには、ココの素晴らしいキャラクターを活かして、「ゼンゼロ」をさらに盛り上げていっていただきたい。

プレイアブル実装、待ってます

ルミナススクエアには他にも魅力的なNPCが大勢います

 さて、ココに会える場所は「ルミナススクエア」というエリアである。ゲーム開始直後は行くことができず、ストーリーをある程度進めることでエリアが解禁される。ルミナススクエアにはココだけでなく、気になるスポットや魅力的なNPCがまだまだいる。ここからは、それらを紹介していきたい。

 もし、まだルミナススクエア解禁まで辿り着いていないという読者はストーリーを進める原動力に、既に訪れている読者はお気に入りのNPC探しの参考にして欲しい。

ルミナススクエアは現バージョンにおける本作最大のエリア。通行人も多く、ネームドNPCも多数登場する

 路上を歩いているだけのNPCも充分に魅力的なルミナススクエアだが、ニューススタンドの奥、喫茶店や火鍋屋などが並ぶエリアには、冒頭でも紹介したガーデニングショップ「朝霧」の店主である「ラン」や、整体スタジオの「デュイのおやじ」といったネームド(名前付き)NPCが存在する。

 特にランは綺麗な大人のお姉さんの魅力が溢れるキャラクターで、花のつぼみの髪飾りや、背中の花柄が印象的。イベントでのちょっとしたセリフから、何らかの裏設定があるのでは? と予感させるNPCとなっている。

ガーデニングショップ「朝霧」のランは魅力的なお姉さん。背中にある花柄は服にもタトゥーにも見える(筆者的にはタトゥーだと嬉しい)

 また個人的な注目スポットは、朝霧の目の前にあるビューティーサロン。2人組の女性シリオン(シリオン≒獣人)が並んで立っていたり、国際毛皮ケアデイ(National Furcar Day)のイベントを指す看板があることから、シリオンの美容を得意とした、シリオン人気の高いサロンだと予想できる。

ビューティーサロン前。スーツがよく似合うお姉さん2人組
サロンに入るか迷っているような雰囲気のメカクレシリオン女子。お洒落デビューへの勇気を溜めているようにも見える

 また、火鍋屋の前にあるホテルの中には、受付嬢のお姉さんが座っている。意識しないと目を向けない場所にまでNPCがいることには驚かされる。

火鍋屋前のホテルには受付嬢のお姉さんがいる。「ゼンゼロ」、やはり作りこみが凄い……

 尚、このエリアの一番奥には「青衣」のPVの舞台にもなった公園がある。子供たちが遊んでいる和やかな場所で、夕方になるとノスタルジックな雰囲気を味わえるスポットにもなっている。

【青衣実戦紹介「青童と白老」 | ゼンレスゾーンゼロ】
夕方の公園と親子からノスタルジックな雰囲気が漂う
公園から見る夕焼けの景色も美しい

 ルミナススクエアには他にも、訓練場横にいる「乙」や、リチャード・ティーミルクの前で悪だくみをしている「オレンダ」など気になるNPCが多数存在する。

訓練場横にいる「乙」は本作のTシャツや、意味ありげなセリフから、運営のNPC化なのでは? と予想している
リチャード・ティーミルク前にいるオレンダはエルフ耳が特徴的なNPC

 「ゼンゼロ」には、最初のエリアである「六分街」をはじめ、「バレエツインズ前」などストーリーを進めるごとに新たなエリアに行けるようになる。それぞれの場所に魅力的なキャラクターがおり、またエリア自体も細かいところまでよくできている。隅々まで探索して、ぜひ読者それぞれの推しNPCを探していただければ幸いだ。

ルミナススクエア以外にも魅力的なNPCは多数存在。六分街のホビーショップ店員の「スージー」や、バレエツインズにいる配信者でマスク女子の「チー」などが筆者のお気に入り

 なお、本作は今後のアップデートとしてVer.1.2「ツール・ド・インフェルノ」を予定しており、その予告番組を9月13日20時30分より配信する予定だ。

 新キャラクターとしてシーザーやバーニスが実装される可能性が高い他、新エリアとして「郊外」が発表される可能性もある。新プレイアブルキャラクターは当然気になるが、新エリア追加となれば、そこで生活する新たなNPCにも注目していきたい。

 そしてその先に、ココがプレイアブルキャラクターとして実装される未来が到来することを心の底から願っている。