【特別企画】

【今日はなんの日?】マンガで振り返るゲーム業界:「ポケモンGO」が配信開始(2016年7月6日)

 Niantic(ナイアンティック)とポケモンは2016年7月6日(※日本国内では7月22日)、Android/iOS用位置情報ゲーム「ポケモンGO(Pokemon GO)」の配信を開始した。

 本作は、プレーヤーがスマートフォンやタブレットに搭載された位置情報サービスを利用して、現実世界を歩き回ることで出現するポケモンをゲットしたり、バトルをして遊べるのが特徴。アメリカをはじめ、海外でも大人気を博した。

当時について

 ナイアンティックは、2013年にグーグルの位置情報を利用した陣取りゲーム「Ingress(イングレス)」をすでに配信しており、国内外ですでに人気を獲得していました。同社が「Ingress」に続き、おなじみの「ポケットモンスター」のキャラクターが多数登場する本作を配信したことで、いわゆる「位置ゲー」の存在をより多くの人に知らしめ、なおかつカジュアルに遊べるようにした意義は、とても大きいように思います。

 本作が配信された直後、筆者の近所にある河原ではポケモンたちを探し求め、スマホ片手に歩く若者たちの姿をあちこちで見ることができました。都心でも地方でも、とりわけモンスターボールなどのアイテムが入手できる「ポケストップ」となった施設や名所・旧跡には、多くのプレーヤーが集まっているとの情報もしばしば耳にするようになりました。

 本作は現在でもサービスを継続中で、ポケモンを集めるだけでなく、運動不足の解消も目的に遊んでいる人も数多くいることでしょう。また、本作の登場後には「ドラゴンクエストウォーク」(スクウェア・エニックス)、「ピクミンブルーム」(任天堂)、「モンスターハンターNow」(カプコン)など、有名IPを題材にした位置情報ゲームが相次いで配信を開始したことも、皆さんよくご存知のことと思われます。

「Ingress」の画像(こちらは2015年のもの)
「ポケモンGO」の画像(こちらは2016年のもの)
2024年5月には3匹のポケモンと写真撮影ができる機能「GOスナップショット」なども追加された
「今日は何の日?」とは

 不定期に過去に起きたゲーム業界に関する出来事をマンガでふりかえるコーナーです。

絵:橘 梓乃

 すでにライターデビューから30年が経ちましたが、自身初となるマンガ企画を当GAME Watchにて担当させていただくことになりました。今後もゲーム業界の歴史をユル~く、かつ真面目にご覧いただけるネタをいろいろご用意したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 ゲーム歴40年超のフリーライター。主な著書・共著は「ファミダス ファミコン裏技編」、「ゲーム職人第1集」、「デジタルゲームの教科書」、「ビジネスを変える『ゲームニクス』」、「ナムコはいかにして世界を変えたのか ゲーム音楽の誕生」など。2014年より日本デジタルゲーム学会ゲームメディアSIG代表も務める。

テキスト:鴫原 盛之(フリーライター)