【特別企画】
西武園ゆうえんち貸切ホラー「呪園」を体験!
「謎解き」と「ゾンビ」を合わせた松竹お化け屋本舗プロデュースイベント
2024年4月15日 13:22
- 【呪園 Produced by 松竹お化け屋本舗】
- 開催日時:4月13日、5月11日(各日18:30~21:00)
- 会場:西武園ゆうえんち
- チケット価格:
- 6,900円(通常)
- 8,400円(+「ゾンビエスケープ」体験)
松竹が展開しているお化け屋敷ブランド「松竹お化け屋本舗」は4月13日、謎解きイベント「呪園 Produced by 松竹お化け屋本舗」を西武園ゆうえんちにて開催した。
「呪園 Produced by 松竹お化け屋本舗」は、「松竹お化け屋本舗」プロデュースによる西武園ゆうえんちの貸し切りイベント。主催は福利厚生アウトソーシングサービスのリロクラブで、リロクラブ会員限定で申し込みが可能。チケット価格は6,900円より。次回は5月11日開催予定となっている。
イベントはメイン“謎解き”のほか、アトラクションが乗り放題になる。さらに「夕日の丘商店街」エリアには、「ゾンビ」が溢れる「ゾンビフォトスポット」とアトラクション「オバケンゾンビエスケープ」(特別チケット購入で体験可能)も開催された。
またゲーム「フォートナイト」内でのワールド「【呪園 Ju-en】the Cursed Park」(現在未公開)ともリンクしており、リアルとバーチャルの両方で楽しめるホラー企画となっている。
本記事では、今回の「謎解き」と「ゾンビ」というミステリー&ホラーファンならご飯3杯はいける企画をリアル体験してきたので、ネタバレなしでその魅力を紹介しよう!
不穏な“迷子”のアナウンスでイベントスタート
入場すると、まずは「園内MAP」と「護符」が配布される。この「園内MAP」は、イベント全体のガイドともなっており、中には合い言葉を解くための「術式」などが記載されている大切なパンフレットだ。
この術式を利用し、護符に書かれた文字から合い言葉を推察してくことになる。ヒントなしだとよくわからないかもしれないが、難易度的にはそれほど高くない設定だ……そう思っていた。
護符を片手にウキウキ気分で園内を練り歩く。実は園内には「ゴジラ-1.0」の山崎貴監督が携わったアトラクション「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」などがあり、サブカル好きには注目の遊園地だったりする。だが、今回のメインは「謎解き」なので、スタッフに案内されるまま、ステージ前へと足を進めた。夜のとばりも下り始め、雰囲気も盛り上がってくる。
ステージに着くと、すでに「謎解き」の参加者が多数集まっており、手に持った護符の合い言葉を解こうと和気藹々としていた。スタッフに状況を尋ねると、イベントは18時30分スタートなので、それまではこのステージエリアで待機することになる。どことなく、デスゲームを待つ参加者になったような気がして、一抹の不安を覚える……。
そうこうしていると、アナウンスが流れ、どうやらステージに迷子がいるらしい。最初は、本物の迷子かと思って聞いていたが、どうやら曰く付きの迷子らしく、ある条件を満たしつつ、助けてあげなければならないようだ。
見回すと、童謡を歌いながら歩くセーラー服姿の女性が歩いている。どうやら、助けるべきはこの子のようだ。でもなぜか血だらけなんですけど……。ついでに、その格好で歌う童謡ってなんか不気味なんですけど!! そうこうしていると、もうひとつのイベント「オバケンゾンビエスケープ」のスタート時間が近づいてきたので、一度撤収することに。とりあえず外に出して貰え、デスゲームではなかったようでホッとする。
次はゾンビパンデミック? 「オバケンゾンビエスケープ」から生還せよ!
ゾンビが発生している「夕日の丘商店街」エリアは、「ゾンビフォトスポット」と「オバケンゾンビエスケープ」と大きく2つに分かれている。
「ゾンビフォトスポット」は、その名のとおりゾンビの写真を撮れるエリアで、誰でも入れるのが嬉しい。だが、「一緒に写真撮ってくださいー」とか「噛みついているポーズでお願いします!」なんていうスポットではなく、徘徊しているゾンビはゾンビそのものの設定だ。
そのため一緒に写真を撮ろうと思うと、近づく勇気がかなりいる。結構メイクがリアルで、演者さんもの演技も素晴らしいため、ちょっと子どもには刺激が強いかもしれない。なので、場合によっては筆者みたいに遠巻きから写真撮るくらいがいいだろう。
「オバケンゾンビエスケープ」は、特別チケットを購入した人だけが体験できるアトラクションで、商店街の中にはある「和洋菓子棚牡丹堂」という店の前あたりに集合する。
スタート時間になると、スタッフが整理券を確認し、ルール説明をして「たすき」をくれる。このたすきは、ゲーム中にゾンビに取られると「感染する」というイメージのものだ。
ルールは、ゾンビが徘徊する中をくぐり抜けて、目標となる薬を持ち帰るというもの。ただし、走るのは禁止。安全のためのルールではあるものの、歩いてゾンビの群れを抜けるのは結構コワイ。とはいえ、今日のために架空のゾンビ対策部隊である「ZSRT」(わかる人にはわかるはず)のコーチジャケットを着てきているので、ほかの参加者に負けるわけにはいかないのだ。
ゲームがスタートすると、研究員の助手らしき人から、薬を手に入れる方法を教えて貰える。ただし、あくまでも方法であって、どの薬が正しいのかは自分で調べなければいけない。そしてそのヒントは商店街の中にある!
……でも、もちろん徘徊しているゾンビに捕まったらアウト。 結構シビアな条件だが、ほかの参加者が先行したので、彼らを囮に(すみません……)してゾンビの間をすり抜ける。
映画のように武器を持って倒すことができないので、商店街の狭い通路に2匹並ばれると厳しい。もちろん走ればいけるが、それはNGなのだ。ひたすら逃げることが求められるので、ここは「いのちだいじに」を選択して対応する。
だが、ここで問題が発生。どうやら、戻るまでの時間が決められていて、残り時間が短いらしい。薬は複数見つけたものの、ヒントを見つけきれていないので、どれが正しいかははっきりしない。仕方ないので、持ち帰る薬を直感で選ぶ。どうだろうか……。
結果は、どうやら正解だったようだ。たすきも無事なことから、参加賞をいただいた。
終わるまではあっという間だった気がするが、ゲーム中はかなりの没入感だった。店が閉まった夕暮れの商店街というシチュエーションや、ゾンビたちのリアルのメイク&挙動によって、ゾンビに触られたら(=たすきを取られる)本当に感染するんじゃないかという気分を味わえる。
正直なところ、さまざまなゾンビゲームをやって「怖い」と思う瞬間はあっても、これほど真に迫って「怖い」と感じることはなかった。まさにリアルイベントならではの恐怖を体験できる素晴らしい企画だった。
謎解きは感性が大事。試練のような「ミッション」も登場
ホッとしたのもつかの間、今度は「謎解き」に戻る。
ステージに戻ると、すでにそこには人影はなく、参加者たちは謎解きに向かっている模様だ。流れとしては、4つの護符の謎を解き、合い言葉を見つけたら各エリアで、園内に発生しているという“亀裂”を修復していく。
なので、まずは謎を解かなければ話にならない。とにかく合い言葉を導くための術式を良く読めば、何となく答えが見えてくるだろう。だが、もしどうしても答えがわからない場合は、「園内MAP」にQRコードがあり、それを読み込めばヒントがわかる。どうしてもという場合は、利用するといいだろう。
全てを自分で解くほうが楽しいが、もちろん制限時間もあるので、注意が必要だ。スタートが18時30分で、終了が20時30分なので2時間しかない。その間に、4枚の護符で4つの亀裂を塞ぎ、5つめの亀裂にチャレンジする必要がある。つまり、単純計算で1カ所25分以下でクリアしなければならないのだ。しかも、園内を移動しながら謎解きをするので、ゆっくりしている暇はない。しかも、「オバケンゾンビエスケープ」で時間を消費している自分には、かなりピンチな状況だろう。
仕方がないので、とりあえず合い言葉を見つけたところから、護符を持っていくことにした。護符を持っていくと、スタッフが合い言葉を確認し、問題がなければ、その場所に応じたミッションをこなす。そして亀裂の封印儀式を行い、最後に5つ目の亀裂を見つけるための情報をゲットする、という。
どういうミッションがあるかはネタバレになるので書かないが、毎回違ったミッションなので楽しい。ミッション自体は難しいものではないが、もしかすると記憶力が必要になるかもしれない。
最終的には4つの謎は解いたものの、最終的には5つめでつまずいてしまい、ここで制限時間。ゲームが終了した。最後には、総括のようなものがステージで行われた。全体的にホラーなイベントではあるものの、華やかなムードの中でフィナーレを迎えることとなった。
無事に終わったはいいものの、最後まで解けなかったことが悔やまれる。最初は結構ハードな取材かもと思っていたが、全体を通して本当に楽しかった。
例えば「謎解き」であれば、実際に手を動かして合い言葉を作成するのだが、自分の選択が間違っていることもある。実際に、合い言葉を間違えて次に進めず、うんうん唸ることもしばしばだった。しかし、それがむしろ心地いい。
なんとか自力で答えにたどり着きながら、合い言葉を手に入れた後のミッションは身体や言葉を使って行う。大きな声を張り上げて亀裂を封印していると、なんだか異世界転生ものの主人公になったようで爽快感が半端ない。
先にクリアした「オバケンゾンビエスケープ」もそうだが、ディスプレイ越しではなく、目の前で実際にイベントが進行すると、参加者や亡霊の声や風の音、肌で感じる空気感、そして日が落ちた後の匂いなど、リアルであることがすべてが気持ちよかった。
本イベントは5月11日にも開催が予定されている。機会がある方は、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。
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