【特別企画】

「KINGDOM HEARTS Missing-Link」CBTレポート

場所に縛られず遊べる位置情報ゲーム。多数のディズニーキャラがピースで登場!

【KINGDOM HEARTS Missing-Link】

2024年 配信予定

基本プレイ:無料(アイテム課金制)

 スクウェア・エニックスは、Android/iOS用GPSアクションRPG「KINGDOM HEARTS Missing-Link(キングダム ハーツ ミッシングリンク)」のクローズドβテスト(以下、CBT)を11月29日より実施した。

 本作は、スマートフォンの位置情報サービスを活用した「キングダム ハーツ」シリーズの新作アクションRPG。これまで描かれていなかったRPG「キングダム ハーツ ユニオンクロス(2013年配信開始)」からRPG「キングダム ハーツ ユニオン クロス ダークロード(2020年配信)」の間の物語が描かれる。

 CBTは事前の募集に応募した人が参加できるようになっており、今回実施されたのはiOS版のみ。Android版のCBTは2024年1月に実施される予定だ。なお、参加応募受付は既に終了している。

 筆者はこのiOS版CBTをプレイする機会を得たので、本稿では体験できた内容のレポートをお届けする。

【『KINGDOM HEARTS Missing-Link』Teaser Trailer】

プロローグが公開! シリーズお馴染みの演出や台詞フルボイス実装も確認

 ゲームを起動させデータのダウンロードが終わるとまずはアバターの作成がスタートする。顔の輪郭、ヘアスタイル、眉、目、鼻、口、メイクを好みのプリセットからチョイスしていく。ここにアイシャドウやチークといったメイクを足すことも可能で、各種カラーリングも調整できる。

 アバタータイプはAとBの2種が用意されていた。タイプBを選ぶと体つきが少し女性らしくなる。顔の各パーツは似たものが使用可能になっている。ボイスという項目もあったが、今回のCBTではまだ実装されていないようだ。

 なお、アバターの見た目はメニューにある「着替え」という項目からいつでも変更できるので、最初の段階ではあまり考え過ぎなくてもいいだろう。

各顔パーツやヘアスタイル、メイクを選んで自分だけのキャラクターを作成していく
ベースとなるアバタータイプはAとBの2種が用意されている。Bタイプは若干胸部にふくらみがつくなど女性らしい体つきとなっている

 アバターを完成させるといよいよプロローグがスタート。プロローグは「キングダム ハーツ」シリーズでお馴染みのステンドグラスで表現された精神世界、通称「目覚めの園」に主人公が降り立つところから始まる。

 ステンドグラスには「キングダム ハーツ」シリーズのキャラクターであるエフェメラ/スクルド/チリシィたちが描かれており、過去シリーズをプレイしている人にとってはかなり気になるポイントではないだろうか。

 「目覚めの園」ではキャラクターの強化やバトルに欠かせない「ピース」の選択を迫られるシーンがある。これもまたシリーズではお馴染みの演出で、さらにゲームを象徴する武器「キーブレード」が出現するなど、冒頭から「キングダム ハーツ」をプレイしているという実感がどんどん湧いてくる。

主人公が「目覚めの園」に降り立つとまばゆい光に誘われる
過去シリーズでおなじみのキャラクターたちがステンドグラスに描かれている
「目覚めの園」ではピースの選択を迫られる演出も。ゲーム内でピースを獲得してデッキにセットすると、そのピースが持つアビリティを使用できる。アビリティはアクションとパッシブがあり、アクションは戦闘中などにMPを消費することで使用できる。パッシブはステータスアップなどの効果を常時得ることができる
ピースによってアビリティやステータスが異なっている
筆者は今回「王様」を選択。これをセットすることで戦闘中にアビリティ「ファイア1」を使用できる
ピースを獲得すると「キングダム ハーツ」を象徴する武器・キーブレードが現われた

 このプロローグはゲームのチュートリアルも兼ねており、移動やカメラワーク、バトルといった基本操作などを学ぶことができる。本作は位置情報ゲームというシリーズ初のジャンルでありながら、バトルパートはシリーズを踏襲した作りになっている。スマートフォンの操作形態を活かし、画面タップ連打だけで連続攻撃を繰り出せたり、ワンボタンでアビリティ発動、画面フリックで回避など、スマホに最適化された簡単操作でプレイが可能だ。

 バトルにはキャラが自動で動いてくれるAUTOモードといったスマホならではの機能が実装されており、バトル中の好きなタイミングで切り替えることができる。AUTOモードはアビリティの自動発動など細かい設定も可能で、片手間にゲームをプレイする際など非常に便利。ただし、回避を行なってくれないなどデメリットもあるため、雑魚戦はAUTO、ボスなど強敵と戦う時は手動、といった具合に状況に応じて使い分けてみるといいだろう。

ゲーム冒頭では親切なチュートリアルで基本操作を学ぶことができる。キャラ移動は画面スワイプ
カメラボタンをドラッグするとカメラの向きを左右上下で操作できる
バトルでの攻撃は基本的に画面タップ連打。これに加え、ジャンプや回避、アビリティなどを駆使することでコンソールゲームのような本格アクションが楽しめる
アクションが苦手な人や、片手間にゲームを楽しみたい人はAUTOモードがオススメ。ただしAUTOだと回避を行なってくれないなどデメリットもあるので、強敵とのバトルは手動にするなど状況に応じて変えてみるといいかもしれない
本作はスマホの縦・横画面両方に対応しているというのも大きな特徴の1つだ。位置情報ゲームで横画面というのはかなり珍しい気がする
バトルシーン縦画面表示
こちらは横画面。手動バトルだと個人的にこちらのほうが操作しやすく感じた
UIは細かくカスタマイズ可能。これを縦・横で採用しているのはなかなか手が込んでいる
オート設定など様々な調整が可能。実際にプレイしながら自分好みに調整してみよう
横画面にしておくとストーリーのカットシーンが画面いっぱいに表示されるというメリットもある。本作はグラフィックスにもかなり力が入っているようなので、ぜひ大画面で楽しんでいただきたい

 基本操作のチュートリアルを終えると物語が進み、主人公はとある海岸で目を覚ます。そこでレムスと名乗る青年に出会い、漂流者として行く宛のない主人公はキーブレード使いとしてレムスの所属する“結社”に身を寄せることに。結社は敵となるハートレスの討伐や、異世界の記憶の欠片であるピースの回収を目的とした組織だ。ここで様々なクエストをこなしていくこととなる。

 レムスや、結社のナビゲーター役として登場するフレイヤの台詞はすべてボイスが実装されており、美麗なグラフィックスや壮大なBGMと相まって物語の没入感を味わえる。今回のCBTではプロローグ以外のストーリーは実装されていなかったが、この調子で物語が続いていくとなると、ストーリー部分だけでもかなりのクオリティ、ボリュームを期待できそうだ。

とある海岸で目を覚ます主人公。レムスと名乗る青年に話しかけられるも、一部の記憶を失ってしまっているようだ
この世界では“歪み”からハートレスという危険な敵が出現するという。漂着者として行く宛もない主人公は、キーブレード使いとしてレムスの所属する“結社”に身を寄せることとなる
プレーヤーの拠点となるのはスカラ・アド・カエルムという「キングダム ハーツ」シリーズでも登場する街
連れてこられたのはタウン内のダイヴステーションと呼ばれる場所。ここではナビゲーター役の女性キャラクター・フレイヤが親切丁寧に色々案内してくれる
「アストラル界」というのがGPS情報により表示される現実世界と同期したマップ。主人公はタウンとアストラル界を行き来し、ハートレスの討伐やピースの回収といったクエストをこなしていくというのが本作の主な流れとなる
タウンとアストラル界はホーム画面に常に表示されているボタンからいつでも移動できる

パッド移動機能で自由にマップ探索! 従来のGPS移動との棲み分けもしっかり構築

 次は本作のメインコンテンツである、位置情報サービスを使用した機能について紹介していく。本作は「タウン」と呼ばれる場所と、現実世界と同期した世界「アストラル界」を行き来することによってゲームが進行する。タウンでは一般的なRPGのようにキャラクターを自由に動かすことができるが、アストラル界を移動するには2通りの方法がある。それが「GPS移動」と「パッド移動」だ。

 「GPS移動」ではスマホの位置情報サービスを基に、ゲーム起動中のスマホ本体を持ち運ぶことで、ゲーム内のキャラもそれに連動して移動させることができる。「ドラゴンクエストウォーク(コロプラ、スクウェア・エニックス)」や「ポケモンGO(Niantic、ポケモン)」といったほかの位置情報ゲームも基本的にはこの「GPS移動」が採用されているので、プレイしたことがある人はすぐにイメージできるかと思う。

 一方「パッド移動」は、スマホの位置情報サービスを完全に無視して、マップ上を好きなだけ移動できるという、これまでの位置情報ゲームの常識を覆すかのような本作独自の機能となっている。これにより、一般的に“外に出て楽しむもの”という認識があるであろう位置情報ゲームにも関わらず、一歩も外に出ず、自宅等でまったりプレイすることが可能となっているのだ。

アストラル界ではスマホの位置情報と連動してキャラクターが移動する
アストラル界のマップ上には様々なアイコンが表示されており、近づいてタップすることでアクセスが可能。また、ランダムで湧いてくる敵シンボルをタップするとバトルが発生する
位置情報と連動した「GPS移動」と、画面スワイプで自由にキャラクターを動かせる「パッド移動」の2種類の操作方法があり、いつでも好みで切り替えられる。ちなみに「パッド移動」でキャラクター動かしてから「GPS移動」に切り替えると、瞬時に位置情報に基づいた現在地に戻されてしまう

 上記の説明だけでは「じゃあわざわざGPS移動にする意味がない」と思われる方もいると思うが、もちろんそんなことはなく、それぞれしっかり棲み分けされている。2つの移動方法ではいくつか違いはあるが、一番大きな点として挙げられるのは「AP」についてだろう。「GPS移動」ではキャラクターの移動に位置情報との連動という大きな制約はあるものの、その他の制約が一切ない。簡単に言えば、自分の足でしっかり移動さえすれば、あとはゲーム内コンテンツが遊び放題、といったところだ。

 しかし「パッド移動」では、何かしらの行動を行なう度にAPが必要になってくる。例えば、マップ上に湧く敵とバトルをするのに20AP、HPやMPを回復できる「回復スポット」にアクセスするには40AP、ピースを獲得できる「ピースチャレンジ」はピースのランクにもよるが最低でも50AP、というように何をするにもAPが必要になる。

 ではこのAPはどうやって獲得できるかというと、「GPS移動」でゲームをプレイしていくことでどんどん貯めていくことができる。「パッド移動」とは完全に逆で、「GPS移動」中は敵と戦ったり、「回復スポット」にアクセスするだけで「AP」を少量だが獲得できるという仕組みになっているのだ。

 「AP」はほかにもクエスト報酬などで獲得でき、ゲーム序盤では大量にストックできるのだが、「パッド移動」のみでがっつりプレイしてしまうといずれは枯渇してしまう。また、CBTではショップでもゲーム内通貨の「ジュエル」でAPを購入することもできるが、ジュエルは強力なピースが獲得できる「ドロー」(ガチャ)などで使用するため、なるべく温存しておきたいところ。プレイできる時はなるべく「GPS移動」でゲームを進めつつAPを稼ぎ、外に出かけない時は「パッド移動」でプレイしていく、といった遊び方が理想かと思う。

「パッド移動」中は移動を除き何するにも基本的にAPが必要となる。逆に「GPS移動」中は何をしてもAPを獲得することができる
マップ上に点在する緑色のアイコンはHPとMPを回復できる「回復スポット」
「GPS移動」中であれば無料で利用できるうえに少量のAPを獲得できるが、「パッド移動」だと利用するのに40APが必要となる
APはほかにもクエストやデイリートライアル報酬などでも獲得できる
CBT版のアイテムショップではゲーム内通貨の「ジュエル」を消費してAPを購入することも可能
日替わりでラインナップが変わるデイリーショップでは1日1個ランダムで無料商品が提供される。APを獲得できることもあるので、ここは欠かさずにチェックしておきたい
ちなみにアストラル界ではAPを消費して瞬時に遠く離れた場所へ移動できる「テレポ」を使用できる。テレポ使用後は強制的に「パッド移動」に切り替わる
この時は東京の新宿でプレイ中だったが、渋谷までテレポで移動しようとしたところ40APが必要だった。消費APは1km=10APといったところだろうか
試しに北海道を選択してみると現在地からの距離は888.91km。消費APは8,889と出た
その気になれば海外だって行けそうだ。オーストラリアまでの消費APは73,444というとんでもない数値に……

ガチャからはレアなピースが獲得可能。思わず集めたくなる「KH」シリーズ歴代キャラやディズニーの仲間たちが多数登場

 本作でキャラクターを強くするために必要不可欠なのが「ピース」だ。ピースをデッキにセットすることでアビリティを使用できるようになるほか、ピースのステータスがそのままキャラクターの戦力に影響する。もちろん、武器などキャラクターの強さに関わるものは他にもあるが、ピースによる恩恵はかなり大きなものとなっている。

デッキには最大4つまでのピースをセットできる。デッキにセットしたピースのステータスに応じて、キャラクターのステータスも変化する
セット中のピースと他のピースを比較してみるとステータスが変動するのがよくわかる

 また、本作には「強化レコード」という図鑑機能のようなものがあり、新しいピースを獲得して強化レコードを埋めていくことで「パッシブアビリティ」が解放される。強化レコードはVol.0、Vol.1、Vol.2といったように分類されており、同名のピースでもVol.が異なると別物扱いとなる。例えばVol.0には☆2のドナルドが居るが、Vol.1には☆3のドナルドが存在し、強化レコードを埋めるにはそれぞれのドナルドを獲得する必要がある。

 強化レコードを埋めていくことは戦力アップに繋がるということもあるが、それ以上にコレクション性がとても高く、筆者は今回のCBT期間中、このピース集めにかなり夢中になってしまった。「キングダム ハーツ」といえばディズニー作品のキャラクターたちが多数登場するというところも大きな魅力の1つだと思うが、そこは本作でもしっかり再現されている。

 CBTではVol.0からVol.2まで、全部で123のピースが用意されているのを確認できた。中には「キングダム ハーツ」歴代主人公たちのピースなどもあり、シリーズファンにとっては堪らないものとなっている。さらに、各ピースには光り輝く特別仕様の「グロウピース」と呼ばれるものが用意されていて、これがまたコレクター心をくすぐってくる。

強化レコードは冒険中の様々なものを登録できる図鑑のような機能。強化レコードを埋めていくとパッシブアビリティが解放されていき、キャラクターのステータスがアップする
強化レコードはピースだけでなく、クエストクリアや装備アイテム獲得といったことでも埋められる
強化レコードVol.0のピースは全部で70種。ピースチャレンジで入手しやすいのでコンプリートし易い
各ピースには特別仕様の「グロウピース」というものが用意されており、一度獲得するとピース選択画面でキラキラ光るようになる
グロウピースはマップ上でキラキラ光っているのでかなり目立つ
稀に発見できるキラキラ宝箱からもグロウピースが出てくるので、見かけたらしっかりゲットしておきたい

 ピースの獲得方法は主に3つ。1つはアストラル界を散策し、ピースチャレンジに挑戦する方法。もう1つはアストラル界に点在する宝箱(トレジャーチェスト)から獲得する方法。そして最後の1つは「ドロー」と呼ばれる、いわゆるガチャから獲得する方法だ。ピースチャレンジと宝箱からは基本的に無料(「パッド移動」中はAP消費)で獲得できるが、ドローを行なうにはゲーム内通貨「ジュエル」かドローチケットが必要となる。

  宝箱にはいくつかの種類があり、今回のCBTで入手できる宝箱からはドローで引けるピースが出てくることもあった。加えて、宝箱は解錠のために宝箱スロットにセットし8時間待つ必要があるが、「解錠のひらめき」というアイテムを使用して即座に解錠することもできる。

 今回のCBT期間中は「強化レコード Vol.1」☆3キャラの王様/ドナルド/グーフィーをピックアップしたものと、「強化レコード Vol.2」☆3キャラのソラ/リク/カイリをピックアップした2種のドローが用意されていた。ドローではレアなピースを手っ取り早く獲得できるので、ジュエルの使い道はやはりドローを優先することをオススメしておきたい。

CBTで用意されていたドローは2種。それぞれチケットで引ける☆3確定ドローもあった
演出は☆2がシルバー
☆3の演出はゴールドとなっており、これが出た瞬間はやはりテンションがあがる
こちらは10連ドロー後の結果画面。ピースを重複して獲得すると「重複ボーナス」としてステータスがアップするため、被っても損はない
各ドローの排出確率は☆3が3%、☆2が97%になっていた

マルチ要素は最大6人で大型ボスに挑めるレイドバトル

 本作では、マルチプレイ要素として最大6人のプレーヤーで大型ボスに挑めるレイドバトルが用意されている。レイドは特定のクエストをクリアすることで解放されるようになっていて、解放後はアストラル界にレイドボスのシンボルが出現するようになる。ただし、レイドボスは常時出現しているわけではなく、いつ出現するかは不明。出現する少し前から予兆が発生するようになっている。

 レイドバトルは、自身がボスを発見した場合はほかのプレーヤーに救援を出すことができる。逆に自分が救援に行きたい時はメニュー内にある「バトルコンテンツ」という項目から「レイドマッチング」を選択すればOKだ。救援でレイドバトルに参加する条件などは特にないが、「レイドチケット」というアイテムを使うことでボス討伐時の報酬がより豪華になる。また、レイドチケット使用時は救援に行きたいレイドの種類を任意で選択できるというメリットもある。

 レイドボスを無事討伐すると、HPやMPを回復できるアイテムや、交換所で様々なアイテムと交換できる「救援コイン」などを獲得できた。救援コインは1週間で獲得できる上限数に限りがあるため無限に稼げるわけではないが、交換所ではピースが獲得できる宝箱やAPなどが用意されているので、APが枯渇して身動きが取れない時などはレイドバトルを活用すると良さそうだ。

レイド機能解放後はアストラル界のマップ上に大型ボスが出現するようになる
レイドボスが出現する少し前には予兆が発生
実際に目の前にボスが現われたところ。なかなかデカい
レイドバトルには最大6人まで参加可能。マッチング画面ではスタンプを送って挨拶もできる
「KH」シリーズやディズニーキャラのスタンプが用意されていた
レイドバトル画面では参加プレーヤー全てのキャラクターがわちゃわちゃと動きまくる。アビリティのエフェクトも入り乱れてなかなか爽快だ
討伐後はダメージランキングが発表される
今回は回復や補助アビリティで貢献。サポートランキングでは1位に選ばれた
討伐報酬のほか、各ランキングに応じた報酬もある
報酬でもらったコインは交換所でアイテムと交換することができる

 今回のCBTではアストラル界での探索のほか、タウンでいくつかのクエストも体験できた。クエストはタウン内にいる特定のNPCに話しかけることで挑戦が可能。内容は時間内に敵を全滅させる、といったシンプルなもので、バトルパートのみをこなしていく形だ。クリア報酬はAPやジュエルが用意されており、中には特定のクエストをクリアすると一部のコンテンツが解放されるということもあった。

 クエストは徐々に難易度があがっていくため、高難易度のクエストクリアを目指すにはしっかりキャラを強化していく必要がある。ゲームの流れとしては、まずはアストラル界でピースを集めたりしてキャラを強化していき、タウンに戻ってクエストに挑戦。クエストがクリアできなくなってきたら、またアストラル界でキャラ強化、という形になるかと思う。

 アストラル界でのコンテンツは個人的にとても楽しめたのだが、現状ではこのタウンでやれることが少なく、クエストはただバトルを淡々とこなしていく単純作業となっていたのが少し気になった。恐らくここにストーリー要素などが絡んでくるのではと思うのだが、ここに関しては正式版に期待したい。

タウン自体はかなりしっかり作り込まれていて、NPCとの会話を楽しめたりとRPG要素がここに盛り込まれている
このNPCに話しかけることでクエストに挑戦できる
今回のCBT用クエストのほか、キーブレードやピースの強化素材が貰える1日1回限定の「素材クエスト」なども用意されていた
いずれのクエストも敵を全滅させるといったシンプルなものだ

 本作は位置情報ゲームというシリーズ初のジャンルだが、随所に「キングダム ハーツ」らしさを感じられる作品になっていると感じた。シリーズファンはもちろん、RPGが好き、アクションゲームが好き、ディズニーが好き、といった様々な人にも幅広くオススメできるゲームになりそうだ。具体的な発売日を含め、今後の続報を心待ちにしたいと思う。