【特別企画】
「アトリエ」シリーズ最新作『レスレリアーナのアトリエ』先行プレイレポート
スマホ向けアレンジが効いた調合とバトル。美麗な3Dキャラたちの魅力
2023年9月22日 18:49
- 【レスレリアーナのアトリエ ~忘れられた錬金術と極夜の解放者~】
- 9月23日 サービス開始予定(Steam版は後日)
- 料金:基本プレイ無料(アイテム課金制)
1997年にシリーズ1作目『マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士~』がプレイステーション用として発売されて以来、対応プラットフォームを増やしつつもメインストリームはコンソール機向けとして登場し続けてきた「アトリエ」シリーズ。その最新作『レスレリアーナのアトリエ ~忘れられた錬金術と極夜の解放者~』はなんと、スマートフォン向け作品(Steam版も後日リリース予定)として、基本プレイ無料で遊ぶことができるタイトルとしてリリースされるのだ。
本作に関わるメンバーも厚く、ストーリー原案・シリーズ構成・シナリオ監修には、みなとそふと代表のタカヒロ氏が、キャラクターデザインとして海鵜げそ氏とtokki氏、NOCO氏を起用している。さらに、「アトリエ」シリーズの生みの親である吉池真一氏が「アトリエ」シリーズ監修として携わるなど、非常に気合の入った布陣で製作。これだけでも、期待値が高まるというものだ。
今回、短い時間ではあるが配信に先駆けて体験プレイをすることができたので、実際に触れて見た内容をお伝えしよう。今回の検証環境はAndroid版で、端末はGoogleから2018年発売のスマートフォン「Pixel 3 XL」を使用している。
- iOS/iPadOS
iPhone XR、iPhone SE(2nd gen)以後のモデル(iOS14以上)、iPad RAM3GB以上(iPadOS14以上)の端末 - Android
Android7.0 以上、RAM4GB以上の端末
(CPU:Snapdragon835以上対応) - PC(Steam)
後日発表予定
「アトリエ」最新作はストーリー重視のRPGとしてスマホに登場
本作の舞台は、錬金術が150年も前に失われてしまったというランターナ大陸。ほうき星が降り注ぐこの場所には、星から得られるマナによる錬金術と、それを操る数多くの錬金術士がいたという。しかし、ほうき星が減った今となっては、錬金術は衰退。人々の記憶からは忘れ去られ、もはや昔話となってしまった。
そんな時代に生きる主人公のレスナ・シュテルネンリヒト(レスナ)は、廃れた錬金術を再び世界に広めることを夢見る少女。たくさんのマナが眠っているといわれる、伝説の地である“果ての大陸”を目指して旅することを決意するのだったが、錬金術士としてはまだまだ駆け出しのレスナにとっては、すべてが目新しいことばかり。手始めに、師匠に言われた“錬金術士として食べていくこと”を実現しようとしていたのだが……。
現在のスマートフォン向けゲームは、長編ストーリーを少しずつ配信していき、それを読み進めながら手元のキャラクターたちを育てていくというシステムを採用しているものが多い。『レスレリアーナのアトリエ』も、同じようにメインとなるストーリーが用意され、それを読み進めながらキャラを育成しつつゲームも進行していくようになっている。
とはいえ、物語が定期的に配信される作品の場合、そのペースも気になるところ。いくら一区切りのボリュームが大きいからといっても、年に1度の配信しかなければ待ちきれずに飽きてしまうことも考えられる。その点、本作は1~2カ月に一度のペースでメインストーリーが更新される予定だという。他と比べてもペースが速いため待てなくなることはなさそうだ。さらに、物語の中身に関しても従来の「アトリエ」シリーズと比べてボリューム面での引けを取らないとのことなので、「スマホ向けゲームだから……」という心配は杞憂なので安心して欲しい。
そんな今作をプレイしてまず驚かされるのが、多彩な登場人物たち。これまでのシリーズで主人公を務めたマリーやユーディー、ロロナといった主人公キャラクターだけでなく、クーデリアやコルネリア、ミューといった主人公たちの知り合いなども次から次へと登場してくるのだ。遊んでいるシリーズ作品が多いユーザーほど、その懐かしさに思わず感動してしまうかもしれない。
過去作の主人公たちが、どうしてこの世界に来たのかは多くは語られないが、ランターナ大陸では時々起きることであり、そんな人物をこちらでは“異邦人”と呼ぶそうだ。
こうして、時代の異なる多数の錬金術士が揃う贅沢な世界で、錬金術として採取・調合・戦闘の日々を過ごすこととなる。
多彩なキャラクターの組み合わせ重要になる調合システム
お馴染みの調合は、ストーリーをある程度まで進めると可能になる。レシピに従い素材を集め、それらを掛け合わせることで新しいアイテムを作り出すことができるのだ。従来の「アトリエ」シリーズでもさまざまな調合方法が導入されてきたが、『レスレリアーナのアトリエ』では新要素として、ギフトカラーというシステムが導入された。
目的のアイテムや調合に関わるキャラクター、そして調合時に使用する素材には、それぞれ1~複数のカラーが設定されている。調合準備時に同じカラーを繋げていくと特性が発現候補となり、作成するアイテムに付与される可能性が出てくる。この組み合わせを工夫することで、毎回特色あるアイテムを作り出すことが可能となっている。
なお素材に関しては、ストーリー中の戦闘で入手できるほか、クエストが解放されれば素材クエストなどでも手に入れることが可能だ。
ターン制コマンドバトルはタイムライン管理が攻略の鍵
作品ごとに、特徴あるシステムを盛り込んでくる「アトリエ」シリーズの戦闘だが、今作ではタイムライン制のコマンドバトルとなっている。基本的に、画面左下のタイムラインに並んだアイコンが右に1つずつ移動していき、右端に来たキャラクターがアクションを起こせるのだ。
キャラごとに、次の行動までの時間が短いスキル1と、威力の高いスキル2が設定されており、戦闘はこのどちらかをタップして行なう。さらに、アクションを起こすごとに全キャラ共通のアイテムゲージが溜まっていき、一杯になるとアイテムを使用することも可能になる。
このタイムラインの上には、強力な攻撃が可能になるバーストスキルが使える“バーストパネル”や、攻撃力をアップさせる強化といった特殊な“効果パネル”が流れてくる。これが右端に辿り着いた時、敵味方問わずその下に位置したキャラクターに対して特殊効果を発揮するのだ。例えば、バーストパネルを味方ではなく敵が獲得してしまえば、大ダメージ必至の攻撃を喰らってしまうわけであり、本作の戦闘はいかにしてそうしたパネルとのタイミングを合わせ、味方パーティにおいしい思いをさせるか、がキモとなるシステムのようだ。
フル3Dで描かれるキャラクターたちこそ最大の魅力!
これら数々のシステムも見所だが、何といっても目立つのは登場するキャラクターたちのグラフィックの美しさだろう。これまでのシリーズで主人公を務めた人物たちはもちろんのこと、本作の主人公レスナや親友のイザナなどもふんわりとしたテイストで、非常に可愛らしく描かれている。このクオリティのまま、イベントや戦闘シーンでもグリグリ動いているので、それを見ているだけで満足できてしまう。筆者も初めて見た時には、周りに人がいたにもかかわらず「これは凄い︕」と、思わず声に出してしまったほどだ。
今回検証に使用した「Pixel 3 XL」は2018年モデルで今となっては型落ちの機種だった。動作自体は問題なかったが、フル3Dで描かれる本作ではローディングに時間がかかるのが気になるところ。快適にプレイするには、できればここ2、3年内の端末でプレイすることをお勧めしたい。
「アトリエ」らしさを感じられるスマートフォン向け最新作
駆け足で中身を確認していったが、『レスレリアーナのアトリエ 〜忘れられた錬金術と極夜の解放者〜』は2023年9月23日にiOS/Androidでサービス開始予定だ。Steam版は後日となるが、iOS/Androidとのアカウント連携にも対応しているため、いまのうちからプレイしておいて損はないとのこと。
各種システムに関してはゲーム冒頭部分の範囲でも「アトリエ」シリーズならではの奥深さを感じられた。一方、パーティ編成やバトル、調合については組み合わせや操作をおまかせで実行できるようになる自動機能も搭載しているので、今作で初めて「アトリエ」シリーズに触れるというプレーヤーも安心だ。
配信開始に先駆けて、「東京ゲームショウ2023」においては22日18時から公式生放送も行なわれるとのこと。また、事前登録者数に応じて報酬がもらえる事前登録も受付中のほか、9月24日まで公式X(旧Twitter)にてサービスイン日決定記念フォロー&RTキャンペーンも実施している。
さらに、ユーザーのコミュニケーションの場として、公式Discordサーバもプレオープン。9月22日23時59分までに専用フォームから3つの質問に答えると、投稿数×10個・最大1000個の星導石がサービス開始時にプレゼントされる。興味のある人は、ぜひアクセスしてほしい。
(C)コーエーテクモゲームス / Akatsuki Games Inc.
※画面写真は開発中のものです。