【特別企画】

大量のCG&カートゥーンアニメが押し寄せる! Switch用「マルコと銀河竜」体験版プレイレポート

笑って泣ける唯一無二のストーリーがお手頃な価格で登場

【マルコと銀河竜 ~MARCO&GALAXY DRAGON~】

4月28日 発売予定

価格:2,480円

【マルコと銀河竜 ~MARCO&GALAXY DRAGON~ 体験版】

配信中

 ヒューネックスは、Nintendo Switch用アドベンチャー「マルコと銀河竜 ~MARCO&GALAXY DRAGON~」を4月28日に発売する。リリースに先駆けて体験版が配信されており、今回はこちらの内容について触れていく。本記事では本作の見どころを紹介しつつ、従来のビジュアルノベルとはどう違うのかといった点についてもお伝えしたい。

 なお、本記事では基本的に体験版の内容のみを取り扱っており、ネタバレには配慮しているものの、後半の内容を想起させる記述も含まれているため注意してほしい。

【【OPムービー】マルコと銀河竜 / MARCO AND THE GALAXY DRAGON】

満を持してSwitch向けにやってくる「マルコと銀河竜」とは

 本作の主人公の「マルコ」は、竜としての姿を持つ「アルコ」とともにトレジャーハンターとして宇宙を駆け回っていた。そんなある日、遺跡で手に入れた「トカゲ石」と呼ばれるお宝が強大な力を持っており、銀河の支配を企む存在に狙われることになる。

 一方でマルコは幼い頃の記憶が曖昧で、母親に会うべく故郷の地球へとやってくる。本作では「トカゲ石」の奪い合いと、マルコの母親に関する2つのストーリーを軸に物語が展開される。地球で出会う人物との関わりを通しつつ、2人を中心としたストーリーが掘り下げられ、笑って泣けるストーリーが展開されていく。

主人公の「マルコ」。美少女ぞろいの本作においてどちらかといえばかっこよさを前面に押し出したキャラクター(CV:井澤詩織さん)
「アルコ」はマルコの相棒的存在。人型の姿と小さいドラゴンの姿に加え、巨大な銀河竜としての姿を持っている(CV:吉田有里さん)
小さな姿のアルコ
銀河竜としての姿。声を担当した吉田さんのそれぞれの演技にも注目だ

 ゲームとしては、アドベンチャーの中でもとりわけテキストとイラストでストーリーを展開するビジュアルノベルになっている。企画・脚本ははと氏、キャラクターデザインは大空樹氏が担当。彼らは美少女ゲームを手掛けるブランドのHARUKAZEでもタッグを組んでおり、恋愛アドベンチャー「ノラと皇女と野良猫ハート」など、これまでに様々な作品を展開している。そんな彼らが全年齢向けのタイトルとして手掛けたのが今回の「マルコと銀河竜」だ。

 2020年2月にPC向けにリリースされた作品で、およそ2年の時を経てSwitch向けにリリースされる。今回発売されるSwitch版はヒューネックスが販売を担当しており、本作の魅力はそのままに自分にあったプラットフォームで遊べるようになる。

HARUKAZEが手掛けた「ノラと皇女と野良猫ハート」は18禁用タイトルとして2016年にPC向けにリリース。Switch向けにもリリースされている
2013年発売の「らぶおぶ恋愛皇帝 of LOVE!」。こちらもSwitch向けに発売されている
「マルコと銀河竜」は全年齢版のみのため、SwitchでもPC版と同様の体験ができるだろう

1,000枚を超えるCGがプレーヤーに押し寄せる!

 本作が従来のビジュアルノベルと異なるのは1,000枚を超えるCG(スチル)を採用している点にある。ビジュアルノベルにおけるCGはキャラクターを大写しにするなど、作中の印象的なシーンなどに用いられる。水着シーンは特にCGが採用されることが多く、プレーヤーにとってはご褒美のような存在でもある。

 基本的には背景とキャラクターの立ち絵、加えてテキストでストーリーを伝えるビジュアルノベルにおいて1,000枚を超えるCGを採用するというのはとんでもないことである。ビジュアルノベルにおけるCGは本の挿絵のような存在だがそれを大量に採用。特にゲーム冒頭は大量のCGを余すことなく披露しており、テキストだけでなくCGを活用することで、本作の世界観と物語の中心となるマルコとアルコがどういった存在なのかがわかりやすく提示される。

物語冒頭。こういったCGで2人の仲が良く、かなりのんきな性格であるということが伝わってくる
次のカットではカップ片手にくつろぐアルコが登場。この場面では物語のテンポを重視し先程までの話の説明を挟まない
公式ページの紹介画像。1,000枚を超えるCGが用意されている

 また、ゲーム冒頭やキャラクターの初登場シーンはこれでもかとCGを使い、その場面を印象付ける。これら贅沢なCGの使い方はビジュアルノベルをよく遊ぶ人にとって非常に驚くポイントになっており、普段こういった作品をあまり遊ばないゲーマーに対しても、キャラクターの動きを感じさせる大量のCGを用いることで心をつかむ要素になっている。

ちょっと天然なテラ・イセザキ
CGをこれでもかと使いキャラクターをコミカルに描く

 シナリオを手掛けるはと氏のシナリオはギャグが多めで、メインストーリーを描きつつ、合間には思わず笑える要素がふんだんに入っている。本作ではボケに対するツッコミが少ないためボケにボケを被せるといったことが多いが、ここでもCGを活用。巨大なピーマンの肉詰めが出てきたり、突然学校の教室で金属を溶接する場面が出てきたりと、かなり飛躍した部分もCGを使い補っている。

唐突すぎるシーンが多いが、コミカルなシーンは全力でふざけていて気軽な気持ちで楽しめる

ハチャメチャなシーンを描くカートゥーンアニメにも注目

 さらに、本作ではもう1つのポイントとして本作ではカートゥーンアニメを採用している。ストーリーの合間に挟まるカットシーンのような形で用いられており、こちらでは作中のキャラクターたちがポップなテイストで描かれる。

 物語冒頭ではマルコが「トカゲ石」を手に入れ、追手から逃げるシーンがカートゥーンアニメになっている。ここではハイテンポなサウンドとともにハチャメチャなアクションが描かれる。キャラクターたちの等身もカートゥーン調になり、コミカルな展開が満載だ。思わず「それでいいのか!」と突っ込みたくなるストーリーもあえてカートゥーンアニメを採用することで昇華している。

【【Demo part2】MARCO AND THE GALAXY DRAGON】
全く説明が入らない謎のダンス
カートゥーンアニメならではのキャラクターの使い方にも注目だ
ちなみに最初のカートゥーンアニメでは螺旋階段を登るシーン。ここでは階段の足場にスタッフロールが流れるといった超おしゃれな演出も

ついに発売されるSwitch版「マルコと銀河竜」のポイントを解説

 ここからはSwitch版の魅力について紹介していく。筆者はPC用の体験版および製品版をプレイしているが、今回プレイしたSwitch用の体験版もPC版とほぼ同じ内容になっている。物語の尺に関してはいずれの体験版も同様の内容で、読む早さによって前後するものの、体験版はゆっくり読んでも2時間より4時間ほどで終了となる。

 体験版は物語の冒頭をプレイでき、製品版の3割から4割ほどが無料でプレイできる。かなり大盤振る舞いといった印象で、体験版を全て遊んでから製品版を購入すると、やや製品版のボリュームが少なく感じてしまうこともあるかもしれない。体験版だけでもかなりのボリュームが詰め込まれているため、まず体験版をあそんで面白いと感じたら製品版を購入するのが間違いないだろう。

 また、Switch版は携帯モードで遊ぶことを考慮してか画面上のUIが収納されている。Joy-ConのYボタンを押すことでオートモードやスキップなどのメニューを表示可能になっており、ワンボタンでアクセスできるため遜色ない体験ができるだろう。また、各ボタンにもオートモードやバックログなどが割り振られているため、ハードの特徴を活かした設計になっている。

画面いっぱいにイラストとテキストを表示。Yボタンでメニューが開く
文字の表示速度や音声の大きさといった項目もしっかり調整可能
バックログでは過去のシーンに戻ることも可能。間違えて飛ばしてしまったときも安心な設計に

 そして、大きな魅力として最後に触れたいのが価格面だ。PC版はパッケージ通常版が8,580円(税込)で、ダウンロード版が7,800円(税込)となっておりフルプライス価格に設定されていた。しかし、Switch版は2,480円(税込)となり、価格がかなり抑えられている。比較的手が出しやすい価格へと変更されているため、ストーリーを最後まで楽しむチャンスになっている。

唯一無二の体験が詰まった「マルコと銀河竜」は心に残る体験に

 圧倒的な枚数のCGとカートゥーンアニメを組み合わせた「マルコと銀河竜」は濃密な体験がギュッと詰まった作品だ。体験版ではギャグ要素が強めなストーリーとなっているが、後半に進むにつれ、思わずうるっと来る展開が待っている。地球で出会うキャラクターたちとの関わりや、マルコとアルコの関係性、マルコの生い立ちなどが次第に明かされる。

 記事内では触れなかったがストーリーを彩る楽曲も豊富で、ボーカル入りの曲も多数用意されており、物語の展開にマッチする楽曲が満載だ。ストアページより無料でダウンロードが可能になっているため、体験版をプレイして気に入ったら製品版の購入をオススメする。

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