【特別企画】

「EGRETII mini」開封レポート! モニターのタテ・ヨコ切替機能を搭載した画期的なゲーム機

専用コントロールパネルと拡張セットも開封! ゲーセン気分をますます満喫

 次に、「EGRETII mini」本体とは別売りのコントローラー、「イーグレットツー ミニ専用コントロールパネル(2Pカラー)」と、「イーグレットツー ミニ専用パドル&トラックボールゲーム拡張セット」を開封してみよう。

 「イーグレットツー ミニ専用コントロールパネル(2Pカラー)」は、「EGRETII mini」と同じく8、4方向の可変レバーと6ボタンが付いている。重量は880グラムで、1,130グラムの「EGRETII mini」よりもやや軽いが、どっしりしていてプレイ中にガタガタ動くことはほとんどない印象。レバー、ボタンのサイズが「EGRETII mini」より大きいこともあり、やはりこちらのほうが操作も(自力での)連射もしやすい。特に、場面によってはドット単位での細かい操作が要求されるシューティングゲームをやり込む場合は、こちらを使ったほうがいいだろう。

【「イーグレットツー ミニ専用コントロールパネル(2Pカラー)」を開封!】
「2Pカラー」は本家「EGRETII」と同様、2Pカラーはレバー、ボタンの色は青で統一している
USBケーブルは本体と一体型で、取り外しはできなくなっている
「EGRETII mini」とサイズを比較したところ
レバーのサイズが大きいので「ワイン持ち」でも問題なく操作できる
「EGRETII mini」本体と同様に、8、4方向の入力切替レバーも底面に搭載している

 「イーグレットツー ミニ専用パドル&トラックボールゲーム拡張セット」は、「パドル&トラックボールコントローラー」と、「アルカノイド」「サイバリオン」など合計10タイトルを収録したSDカードがセットになっている。

 SDカードを「EGRETII mini」に差し込んで電源を入れると、追加の10タイトルのみ選べるメニュー画面が表示される。メニュー画面では、本機のレバーの代わりにコントローラーのトラックボールを上下に転がすことでカーソルを移動させることも可能で、右端にあるボタンがA、左端のボタンがBにそれぞれ割り当てられている。

 筆者はアーケード版のプレイ経験があることから、パドルを使用する「アルカノイド」と、トラックボールを使用する「サイバリオン」を遊んでみたが、思うように操作ができなかった。そこで、ゲームメニュー画面で設定できる、パドルまたはトラックボールのレスポンスを5段階(※1が最低、5が最高速)に調整できる「パドル調整」、「トラックボール調整」機能を利用していろいろ試してみたところ、自分好みの調整を発見して快適に遊べるようになった。もしうまく操作できないと思ったら、本機能を迷わず利用したい。

 また、トラックボールはサイズが小さいこともあり、手のひらだけで転がすのは正直難しい。スピード(高速回転)を出すのは指先だけの操作でも比較的簡単だが、回転の向きを正確にコントロールできるようになるには少なからず練習時間を要するだろう。元祖アーケード版の専用コンパネとは異なり、トラックボールのすぐ右側にパドルがある関係上、左右に大きく手を振って転がすと、手がパドルにぶつかる恐れがある点にも注意したい。

 なお、追加分の10タイトルは「EGRETII mini」本体のレバーとボタンでも遊べるが、「アルカノイド」の場合はバウス(自機)の、「サイバリオン」は主人公のドラゴンの移動速度を調節できなくなってしまうため、攻略には明らかに不向きなのでおすすめしない。これらのタイトルは、パドルやトラックボールを使ってこそ、面白さの本質が初めてわかるというものだ。

 これらの追加タイトルは、発売から長い年月が経過し、なおかつ特殊コンパネを使用していたこともあり、今やどこのゲームセンターに行ってもほとんど見掛けず、移植されることも滅多にないものばかりだ。千載一遇と言っても過言ではないこの機会に、思う存分楽しみたい。

【「専用パドル&トラックボールゲーム拡張セット」を開封!】
パドルとトラックボールを搭載したコントローラーと、SDカードが同梱されている。右端の紫色のボタンがA、左端のボタンがBボタンに対応している
「EGRETII mini」と並べたところ。サイズは前掲の「コントロールパネル」とほぼ同じだ
パドル、トラックボールともにコンパクトサイズゆえ、前者は手のひらよりも指先で動かしたほうがプレイしやすいだろう
SDカードを「EGRETII mini」本体にセットして電源を入れると、追加の10タイトルが遊べるようになる
【パドル&トラックボール対応タイトルを起動!】
縦画面出力で起動したところ。電源を入れると最初に追加タイトルのロゴが表示されてからメニュー画面に移行する
「アルカノイド」を起動したところ。昔と変わらないパドル操作で、往年の名作を存分に楽しめる
こちらは横画面のアクションゲーム「サイバリオン」。トラックボールの正確な操作と回転スピードの速さの両方が要求される、独特の面白さを持つ作品だ
「アルカノイド」のゲームメニュー画面より。「パドル調整」を5段階に設定できる便利機能が付いている
「サイバリオン」は「トラックボール調整」のほか、プレイ中に誤って(左側の)攻撃ボタンを押さないよう常時OFFにできる、文字どおりの「こだわり設定」も用意されているのもうれしい