【特別企画】
ポケモンに襲われる緊張感がすごい。「Pokémon LEGENDS アルセウス」を先行体験
今までにないポケモン×アクション。“捕獲”などの要素が大きく前面に
2022年1月21日 12:00
- 【Pokémon LEGENDS アルセウス】
- 対応機種:Nintendo Switch
- 発売予定日:1月28日
- 希望小売価格:6,578円(税込)
- 販売形態:パッケージ版/ダウンロード版
長い「ポケットモンスター」シリーズの中でも、「Pokémon LEGENDS アルセウス」は全く新しい、まさに革新的な作品になると思う。
ポケモンが1月28日に発売を予定している「Pokémon LEGENDS アルセウス」。本作は人とポケモンが共に暮らす事がまだ稀だった時代を舞台に、大昔のシンオウ地方であるヒスイ地方ではじめてのポケモン図鑑を完成させるという、今までとはまた一味違うストーリーが展開される。
公開されたPVを見ると、ポケモン達は手付かずの自然に溶け込むように生息している。そして、当たり前のように直接人間に襲い掛かる凶暴なポケモンと、その攻撃を避ける主人公の姿は今までの「ポケットモンスター」シリーズとは明らかに違っている。
どんな作品なのか未だ謎の多い本作を、今回はほんの少し先んじてプレイする事ができた。早速レポートしたいと思う。
ポケモン捕獲や生態調査の要素が大きく前面に
本作は従来の「ポケットモンスター」シリーズ作品と同様、ポケモン達の力を借りながら様々なポケモンを捕獲してポケモン図鑑の完成を目指すアクションRPGだ。
大きな目的は同じながら、その方法やゲームシステム・世界観やストーリー背景はオリジナリティー溢れた仕上がりになっている。舞台は人とポケモンが共存することが珍しかった大昔の世界。「トレーナー」や「ポケモンリーグ」と言った概念がまだ存在しないため、ポケモンの捕獲やその生態を調査する要素が大きく前面に出ている。
広大なフィールドを駆け巡ってポケモンを調査していくが、その捕獲ではバトルを行なわくてもいい。草むらに隠れながらボールを投げてゲットを狙ったり、道具を駆使して目くらましや注意を惹きつけたり、ポケモンバトル以外でも多くのアクションが可能だ。
そして野生のポケモン達は、”主人公”に直接攻撃を仕掛けてくる。攻撃を避けたり、時にはポケモンバトルで応戦したりとまさに人間VSポケモンの時代を楽しめるのが本作の魅力の根幹だ。
コマンドバトルやわざの効果、進化手順などにも変化が!
そんな今までにないアクションを楽しめる本作だが、もちろん「ポケットモンスター」作品らしくポケモンバトルもしっかり楽しめるようになっている。
使うのは、手持ちのポケモンが入ったモンスターボール。これを野生のポケモンへ投げるとバトルに移行でき、既存シリーズと同じようにわざを駆使してダメージを与えるなどすれば捕獲がしやすくなる。これらはいつも通りのバトル……と思いきや、ポケモンバトルの仕様も少し変化している。
本作はターン制のコマンドバトルだが、1ターンずつではなく、状況によって連続での行動も発生する。
行動順に影響を与える要素として大きいのが、独自バトル要素の「早業」と「力業」。わざの効果に変化を与える要素で、「早業」は威力が下がる代わりに行動順が早くなりやすく、「力業」は威力が高くなるが行動順が遅くなりやすい特徴を持つ。
状況に合わせて「早業」と「力業」を使い分けて行動順をコントロールし、有利にバトルを進めることが重要なポイントだ。
バトルで繰り出す手持ちのポケモンの育成も、本作では従来の「ポケットモンスター」シリーズとは少々異なる部分がある。たとえば、ポケモンの進化。本作の場合は該当のレベルに達した際に進化がすぐには起こらず、条件を達成している状態であればメニュー画面から好きなタイミングで進化できるようになっている。
またポケモンのわざについても、「ステルスロック」が攻撃技になっていたり、ステータス「ねむり」が「ねむけ」になっていたり、従来のシリーズとは異なるものがある。さらには、ポケモンが今までに覚えたわざがメニューで一覧で表示されて、自分の好きなタイミングで入れ替えることができるなど、様々な本作独自の要素が含まれている。育成面においても、今までに無い体験ができるだろう。
さらにポケモン達の力はバトル以外でも冒険の力になってくれる。それがフィールドを様々な用途に合わせてポケモンに乗り移動できる「ポケモンライド」だ。
これは冒険の中で出会う特別なポケモン達の力を借りて移動ができるようになるシステムで、現在確認できているのは地上を高速で駆け抜ける事ができる「アヤシシ」、大空を飛び一気に移動が可能な「ウォーグル(ヒスイのすがた)」、どんな水上でも突き進む「イダイトウ」の3匹だ。
いずれも冒険の幅を広げてくれる豪快な移動を可能としており、筆者が一番感動したのは、自然豊かなヒスイ地方を様々な角度で見られること。ポケモンに乗ることで、ヒスイ地方の壮大な景色をよりダイナミックに体験できる。システムが世界観とも強くマッチしており、よりポケモンの世界を冒険している気分を味わえるので、個人的には神システムだと感じられた。
ボス「キング」、「クイーン」では回避行動必須の特殊バトルが発生
さらにヒスイ地方にはポケモンライドできるポケモン以外にも不思議な加護を受けた特別なポケモンが存在する。それが「キング」、「クイーン」と呼ばれる本作におけるボス戦を担う強力なポケモン達だ。
主人公は突然暴走してしまった「キング」、「クイーン」を鎮める事になるのだが、このバトルは「シズメダマ」という道具を投げ当てる特殊なバトルとなっている。
「キング」、「クイーン」は主人公を直接攻撃してくるので、これを避けながら隙を付いて「シズメダマ」を投げ当てていく。またポケモンバトルを仕掛け、倒す事ができれば体勢を崩して暫く行動不能になる。相手は強く、バトルに勝利するのも至難の業だが、倒して行動不能になったらここで一気に「シズメダマ」を大量に当てて勝負を決めにいける。
このように通常のポケモンバトルだけでなく、主人公のアクションを上手く組み合わせてチャンスを作っていくのが本作のボス戦の醍醐味となっている。巨大な体躯でトレーナーに容赦なく襲い掛かる姿はかなり恐ろしいため緊張感のあるド迫力なバトルを楽しむことができる。
今作のアクション性と従来のポケモンバトルを上手く組み合わせたこのシステムは完成度が高く、特にポケモンバトルが“違う目的のための1つの手段”という形に収まっているのが、筆者的には世界観にも合っていてポイントが高く感じた。
他にもポケモンライドでの移動は、広大なフィールドと合わせて「世界を冒険している!」との感覚を強く味わう事ができ、初めて行く場所では「今の自分の手持ちで大丈夫か?」「どんなポケモンが生息しているのか?」などポケモン作品らしい楽しみも味わう事ができた。
加えて、今作ではポケモンに直接襲われるので、手強いポケモンを発見した時の緊張感が凄まじい。アクションRPGらしい恐怖が入り混じったドキドキ感が強く、新しいポケモンRPGの到来を随所に感じられる。
大昔でもオシャレで個性を出していけ! 拠点となる「コトブキムラ」で冒険の準備
今回プレイできた拠点の「コトブキムラ」では、主人公の髪型や服装を変えて着せ替えをする事ができた。この場所では手持ちのポケモン達と写真撮影が行なえるなど、バトル以外にも楽しめる要素が各所に用意されている。
「コトブキムラ」には他にも道具を調達できる「雑貨屋」や、材料を使用してモンスターボールなどの道具を作り出す「クラフト」を行なえる「クラフト屋」、物語中何度も立ち寄ることになるだろうギンガ団の本拠地「ギンガ団庁舎」など、冒険に必要な施設が全て揃っている。
新たな体験に今までの体験が違和感なく融合する期待作!
今回の体験でとくに素晴らしかったのは、世界観の構築だ。今までと異なる斬新なアクションに、今までと同じポケモンバトルを違和感なく溶け込ませている事に筆者は感動を覚えた。
ゲーム体験としても他シリーズ作品では味わえない内容となっており、全く新しい「ポケットモンスター」ゲームの形として非常に期待の持てる作品だ。
加えて、本作ではシンオウ地方を舞台とした「ポケットモンスター ダイヤモンド/パール」との繋がりが見えるストーリーが語られたり、初登場となるポケモンや「ヒスイのすがた」が発見されたポケモンが数多く登場する。「ポケットモンスター」ファンであれば絶対に見逃せない要素が盛りだくさんとなっている。
全てにおいて新しいことづくめの本作が、今後どのような展開を見せるのか。非常に楽しみだ。
©2022 Pokémon. ©1995-2022 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です。
※画像(画面)は開発中のものです。