【特別企画】

PCならではの最強グラフィックスに進化! Steam版「モンスターハンターライズ」プレイレポート

ついに狩猟解禁間近! 体験の質が根本から変わるPC版を体験

【モンスターハンターライズ(Steam版)】

ジャンル:ハンティングアクション

対応ハード:PC(Steam)

発売予定日:1月13日

価格:5,990円(税込)

CERO:C(15才以上対象)

 カプコンは1月13日、昨年大ヒットを叩き出したモンスターハンターシリーズの最新作「モンスターハンターライズ」のPC版をSteamにて発売する。本作はゲーム内容自体は先行のNintendo Switch版と同じものの、PCへと対応ハードが変化した事によって4K解像度に対応した超美麗グラフィックスが最大の特徴となっている。

 「翔蟲」を用いた本作ならではのスピーディーなハンティングアクションをパワアップしたビジュアルでより楽しめる。Switch版に比べてプレーヤー目線でどれ程の変化を遂げているのか、気になる所を早速レポートしたい。

【Steam「モンスターハンターライズ」アナウンストレーラー[4K/60fps]】

「翔蟲」を使って飛び回る新時代のハンティングアクション!「モンスターハンターライズ」を改めておさらい!

 今回発売されるSteam版のレビューを行なう前に、改めてNintendo Switchにて既に発売されている「モンスターハンターライズ」の内容を軽くおさらいしたい。

 本作は歴代のモンハンシリーズには無い「翔蟲」を用いた自由な空中移動や様々な新規狩猟アクションを取り入れた作品で、モンスターに飛び乗って他のモンスターに攻撃できる「操竜」や、フィールドを素早く移動できるようになる新たなオトモ「ガルク」の登場など、全体的にスピーディーかつアクロバティックな狩猟アクションが大きな特徴となっている。

 また全体的にBGMや世界観も和のテイストを強く押し出しており、登場するモンスターもどこか日本の妖怪のようなおどろおどろしい雰囲気を醸し出していたりと、本作ならではのアクションと合わせてシリーズ内でも独自の面白さを確立している作品となっている。

広大なフィールドを「翔蟲」や「ガルク」を駆使して自由に飛び回り駆け巡る!
「鉄蟲糸技」や「操竜」といった「翔蟲」を使った本作ならではの狩りアクションは見た目も派手で使い勝手がよくプレイしていて爽快!
始めて狩猟するモンスターのクエストを受けるとより和のテイストを強めた恐ろしい雰囲気の専用のムービーが流れる……!
独自のクエストとして多数のモンスターを一気に狩猟する「百竜夜行」など本作でしか味わえない体験が数多く用意されている

 さらにゲーム本編以外にもコラボクエストや新モンスターの配信など積極的に追加コンテンツが配信されており、今年の夏には超大型拡張コンテンツである「モンスターハンターライズ:サンブレイク」の配信が決まっている。

 つまり「モンハンライズ」は、発売からもうすぐ1年経つ現在でも熱が収まらない「モンハン」シリーズの最新作となっている。そんな追加コンテンツの数々を今回発売されるSteam版では最初から遊ぶことができ、「サンブレイク」に関してもSwitch版と同じタイミングでリリースされる予定。両バージョンで内容に差異が生まれないので安心だ。

【「モンスターハンターライズ:サンブレイク」ティザー映像】

最高峰のグラフィックスでモンスターもフィールドもド迫力に!自分に合った設定で新たに狩猟生活を楽しもう!

 今回発売されるSteam版の「モンスターハンターライズ」はハードの変化によってグラフィックス面が格段に向上しているのが大きな特徴だ。Switch版では成し得なかった4K画質は勿論、テクスチャの高解像度化など様々な設定を併せて行なう事で一目で分かるほど高上したグラフィックの変化を楽しめる。

 加えて画面のアスペクト比は基本の16:9に加え、21:9のウルトラワイドディスプレイでも遊べるようになっており、視覚範囲が大きく拡大しながらもより鮮明に映るフィールドは今までに無い迫力となっている。さらにただ単純にグラフィックス面を進化させているだけでなく個々人のプレイ環境に合わせてベストなグラフィックス調整を細かく設定できるのも魅力の1つとなっているのだ。

最高品質に仕上がったムービーやフィールドの景色は圧巻!
マシーンスペックや自分の好みに合わせてかなり細かくグラフィックス設定が可能となっている。スペックオーバーしている際にはしっかり教えてくれるのもありがたい

 今回筆者は、CPUにRyzen 7 1700、GPUにGeForce GTX 1070を搭載したゲーミングPC、モニターは4K/144Hz対応のASUS「ASUS ROG Swift PG32UQ」を使用してプレイした。

 公式サイトによると、GeForce GTX 1070だと1080p/30FPSの推奨環境を満たす程度だが、実際には4K/120FPSの表示で問題なくプレイできている。もちろん環境によって差は生じると思うので、無料で配信されている体験版で試していただくといいだろう。

 さて、この環境で体感した「モンハンライズ」だが、Switch版の画質と比べるとモンスターやフィールドがより鮮明に映り、全体の動きも滑らかになっている。画質がよくなっただけなのだが、体験の質そのものが全体的に底上げされるような印象で、画質向上の部分だけ考えてもPC版をプレイする価値があると感じるほどだ。

 特に比率を横に拡大するウルトラワイドディスプレイ状態では今までよりも広い視野でゲームをプレイできる。これまで視覚できていなかった部分が見えて、タイミングが重要となるカウンターなどの狩猟アクションは精度が上がる。画質の向上+ウルトラワイド表示が、プレーヤーによってはアクション面に大きく影響する追加要素と言えるだろう。

前者が通常のアスペクト比16:9の画面、後者が21:9のウルトラワイドディスプレイとなっている。両サイドの視界範囲が目に見えて分かるほど広くなるため状況把握が行ないやすい
実際のモニターを確認するとこのような感じに。21:9にする事で縦軸に少し空間ができるものの、カメラ越しでこの鮮明さを維持できているのは流石だ
太刀等を初めとしたモンスターの攻撃タイミングが重要な武器の場合は、視認性が上がった事で不意の一撃や死角からの一撃が減るメリットは非常に大きい

 加えて筆者の体感的に全体のロード時間も少し軽減されていると感じた。恐らくPCスペックやゲーム設定・オンライン状況等も関わってくる部分だとは予測されるが、1人プレイの際ではムービーが挟まるクエスト開始時に少しロードが挟まる位であり、場合によっては殆どロード時間が無い状態でクエストがスタートする事もあった。PC版を検討するなら、重要なポイントの1つとなりそうだ。

 今回のPC版ではSwitch版とのクロスプレイ・クロスセーブには対応していないため全てのプレーヤーが等しく初めからゲームをプレイする事になるため、ここから「モンスターハンターライズ」を始めるプレーヤーはぜひ今回のPC版をオススメしたい。

 さらにSwitch版を所有している歴戦のプレーヤーも可能であれば、是非現在配信されている体験版をプレイしてから検討してみて欲しい。映像美の進化だけでここまでゲーム感覚が変わるという事を「モンハン」歴が長ければ長いほどその身で味わえるはずだ。

 また0からプレイし直すのは少し手間かもしれないが、今まで使用していたキャラクターと性別や見た目を変える、メイン武器を触ったことの無い武器に変えてみる等、新しい楽しみ方がいくらでも発見できる作品なので再び本作にドップリハマれると筆者は思っている。