【特別企画】
4K/144Hzの大本命「ASUS ROG Swift PG32UQ」でSteam版「モンハンライズ」を遊んでみた
HDMI2.1対応。発色良好で画面はヌルヌルの最新ゲーミングモニター
2021年11月15日 10:00
- 【ASUS ROG Swift PG32UQ】
- 予約販売期間:11月15日~11月26日
- 11月26日 発売予定
- 想定価格:131,220円(税込)
各社のHDMI 2.1対応ディスプレイが出揃いつつある。ざっくり重要となる要素を挙げてみると、4K、ハイリフレッシュレート、HDR、PS5/Xbox Series Xに対応といったところになる。もちろん、4K環境になるとPCスペックはそれなりに必要になるのだが、いま使っているディスプレイを購入したのはいつだろうか?5〜8年前くらいな読者が多いハズだ。長期間使用する以上、スペックに妥協のないものを選んでおくのがディスプレイ選びの基本ともいえる。
今回は、2021年11月26日にASUSから発売予定のゲーミングディスプレイ「ROG Swift PG32UQ」をチェックしていこう。4K、最大リフレッシュレート144Hz(30Hz/60Hz/90Hz/120Hz/144Hz)、DisplayHDR 600に対応。当然ながら、PS5/Xbox Series Xでは4K/120Hzで遊ぶこともでき、迷ったらまず「ROG Swift PG32UQ」をチェックしろというくらい、バランス良く定番の機能をまとめ上げたディスプレイだ。
「ROG Swift PG32UQ」は32インチ、解像度3840×2160ドット、最大リフレッシュレート144Hzに対応する。ディスプレイはIPS方式、量子ドットになり、DisplayHDR 600にも対応。キレイな画面でゲームを楽しめる素性が揃っている。カタログスペックにある色空間を見るとDCI-P3 98%、sRGB 160%とあり、ビジュアル性能に優れているのがわかるが、画面応答は1ms(MPRT)、NVIDIA G-SYNC、及びFreeSync Premium Pro対応とシューターもOKな性能であるのもポイントだ。ディスプレイの表面処理は、もちろんノングレアだ。
リフレッシュレートの恩恵は、高いほどヌメヌメとした画面になるだけでなく、シューターであれば描写枚数が多いだけ有利なシーンが増えてくる。下記動画のように、高いフレームレートと高いリフレッシュレートのプレイフィールは、1度体験するとなかなか60fps/60Hz環境に戻れなくなるほどだ。
当然、フレームレートを稼ぐためにはそれなりのPCスペックが必要になるのだが、上記しているように、ディスプレイは長く付き合う相棒であり、のちのちPCを更新することを考えると、ディスプレイ更新時点で性能がいいものを選んだほうがいい。またPS5/Xbox Series Xのハイリフレッシュレート対応傾向からもわかるように、今後は120Hzや144Hzでのゲーミングが当たり前になる可能性があり、今後を見据えるならば、ともいえる。
ディスプレイに用意された機能を見てみよう。背面にある5ウェイボタンを押下すると、OSDメニューが表示される。明るさやコントラストの調整といった定番機能のほか、Windows 10/11のHDRモードオフ時にはビデオインテリジェンス技術よるGameVisualを使用できる。これは8つのビデオプリセットで、映画やゲーム向けのほか、sRGBモードやユーザーモードもアリ。好みで選ぶといいだろう。またモーションブラーを抑制するELMB/ELMB SYNCや画面上の暗所を重点的に持ち上げて、暗いシーンやオブジェクトを見やすくするShadow Boostも用意されている。
ビジュアル面をさらに見ていくと、HDRモード専用の設定がある。ASUS Cinema HDR、ASUS Gaming HDR、コンソールモードの3つ。ASUS Cinema HDRはRPGやアドベンチャーなどとフィットしやすく、ASUS Gaming HDRは文字通りでFPSやTPS向けといったチューニングだった。コンソールモードはPS5やXbox Series X向けに用意されている模様だが、Windowsの場合でもそつのないビジュアルになるため、これらは店頭で違いをチェックしてみるといいだろう。
VividPixelはコントラストと彩度を調整するもので、超解像的な処理が実行される。0〜100と細かく調整できるため、もう少しパキっとさせたいといった場合に重宝する。ASCRとセットで調整するとより好みに近づけられることも覚えておきたい。また1920×1080ドットや2560×1440ドットでゲームを遊ぶ際のぼやけた感じをある程度誤魔化すことにも向く。
地味に使い勝手の良し悪しを感じるインターフェイス部分はというと、下記写真のように端子の向きがわかるようになっており、アクロバティックな体勢で接続するケースを回避しやすい。
Steam版「モンスターハンターライズ」(以下、MHR)体験版は、昨今の3Dタイトルとしては軽量に属し、4K環境でもビデオ設定をほとんど下げることなく、高いフレームレートをキープしやすい。HDR対応もあり、ROG Swift PG32UQの性能をフルに体感できる。今回はGeForce RTX 3080搭載機を用意して、実際に楽しんでみた。搭載するCPUいかんによるが、ビデオ設定を最高にした場合、GeForce RTX 3070以上であれば解像度4K時でも144fps貼り付きを狙いやすい。また手持ちのRyzen 9 5950X+Radeon RX 6900XTの場合は140〜144fpsだった。
まっさきに感じるのは、画面応答1ms(MPRT)による快適さと、DisplayHDR 600準拠のおかげで色が気持ちいいことだ。DisplayHDR 600はTrue Blackである点もポイントで画面のメリハリが気持ちいい。もちろん、144Hzでヌメヌメ動く感じも没入しやすくステキだ。HDRの仕様から色と雰囲気の良さをお伝えする術がないのだが、解像度4Kに耐える高解像度テクスチャによるモンスターのディテールやエフェクトの輝度の高さが気持ちいい。
プレイスタイル次第となるが、カメラを頻繁に動かすスタイルであればELMB/ELMB SYNC機能も効果的だ。体感的なブレが減るため、モンスターを追いやすくなる。筆者の場合だと、長らくランスを使用しておりカメラを頻繁にグルグルさせるスタイルなので、ELMB/ELMB SYNCがちょうどよかった。
Windows 11からは自動HDRが追加されている。これはHDR非対応のSDRのみのゲームを後処理でHDR対応させるものだ。HDR対応ディスプレイのみ設定可能であり、ROG Swift PG32UQによって、よく遊ぶゲームの違う魅力を発見できるかもしれない。もちろん、すべてのゲームで自動HDRが効果的というわけではないのだが、筆者の手調べ範疇だと、アニメ調のグラフィックでなければ概ね違和感なく、効果を体感できている。
補足となるが、Windows 10/11の場合、そのままゲームをプレイすると妙に派手な色になる(さらにいえばデスクトップも)。これはWindwosの色管理の仕様によるもので、初期状態だとDCI-P3の色空間を参照するため、マッピングが派手にズレてしまう。その雰囲気が好きならばそのままでもいいのだが、ゲームコンテンツは基本的にsRGBが前提だ。よって、ゲーム製作者が意図した世界観に近づきたいのであれば、HDRモードか、OSD>Game Visual>sRGBモードを選ぶといい。HDRモードの場合は、SDRソースに対してBT.709(=sRGB)が優先的に適用される仕組み。sRGBモードはWindows側の設定を変更せずともよく、ROG Swift PG32UQ側でsRGBに知覚的変換を実行してくれる。HDRモードが有効になっている際にグレーアウトする機能を使用したい場合は、sRGBモードを使用するといいだろう。
2021年からしばらく一緒にゲームを楽しむ相棒として
ROG Swift PG32UQは、今後しばらくのゲーミング環境において、キーワードとなる要素を網羅したディスプレイだ。解像度4K、最大リフレッシュレート144Hz、DisplayHDR 600準拠、画面応答1ms(MPRT)がそれになり、今後、PC環境を更新してもそれに見合う性能を見せてくれるだろう。ところどころで触れているが、実機をチェックしてみないと体感しにくい要素もあるため、店頭でチェックしてみてほしい。一気に欲しいゲージがMAXになるハズだ。
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