【特別企画】
リアル時間1日単位で戦略を考えるRPG「神殺しのアリア」を先行体験
少女×悪魔。DMMが送るダークファンタジーが登場
2021年11月26日 18:00
- 【神殺しのアリア】
- 近日 配信予定
- 利用料金:無料(アイテム課金制)
DMM GAMESから2021年に配信が予定されている、PC/Android対応のRPG「神殺しのアリア」。少女と悪魔が契約しているという世界観設定、オートバトルでありながら1日単位での戦略が問われる戦闘システムなどが特徴の本作を一足先にプレイすることができた。本稿では、そのファーストインプレッションをお届けする。
「神殺しのアリア」の舞台となっているのは、明治以降に埋め立てられた人工島“美津浜特区”。その物語は、次のようにして始まる。
世界各国に神蝕領域と呼ばれる謎の空間が出現し、閉じ込められた人類を捕食する異形の存在“神群”が明らかになった。神群に既存の兵器は通用せず、人類は絶滅を待つだけと思われた時、悪魔と契約することで神群に対抗できる力を持った魔法使いの少女“ディアミス”が現われる。
そんな彼女たちの力を使い、神群に対抗する組織として誕生した国際武装機関PROVの一員として採用された主人公は、基地へ向かう道中で神蝕に巻き込まれながらも、ディアミスの1人である久遠寺真稀に命を救われることに。そして主人公とディアミスたちの、戦いの日々が始まる……。
プレーヤーはディアミスを束ねる指揮官に
プレーヤーは指揮官であり、敵である神群を倒すため、ディアミスを束ねる立場だ。ゲームは、アドベンチャーパートと戦闘パートが入り混じる形で進行。最初にチュートリアルを兼ねた戦闘シーンをプレイしたあとは、主人公が現在の立場に収まることとなった物語が語られていく。
ストーリーには多数の章があり、各章には20前後のチャプターが用意されている。それらはアドベンチャーパートのみであったり、戦闘パートのみ、またはその両方が入り混じる形で進行していく仕組みだ。戦闘パートとアドベンチャーパートを繰り返して、ディアミスたちとの交流や戦いの行方を知っていくこととなる。
なおゲーム序盤では、主人公がなぜか女性用区画であるディアミス専用居住区で過ごすことが説明される。メインヒロインと思われる久遠寺真稀は神蝕により家族全員を失ったと明かされており、なかなかに重い話が展開するのかと思いきや、ラブコメに振り切ったようなコミカルなエピソードや、“お約束”を感じさせるような展開もたっぷり用意されている。
バトルはセミオートだが、考えさせる要素がたっぷり
戦闘が始まるとバトルはオートでの進行が基本となる。プレーヤーはパーティを組んだ仲間のディアミスたちにスキル発動のタイミングを指示し、戦いを勝利へと導いていくことになる。
ディアミスには主に前衛で戦うスレイヤーとガーディアン、中衛と後衛で補助に回るミスティック、レンジャー、ウィザード、メディックの6種類が存在する。パーティの最大人数は4人。好みや能力を考えながら、バランス良く選ぶのがコツだ。
各ディアミスはスキルを持っており、プレーヤーがそれぞれのスキルアイコンをクリックして発動させる仕組みだ。スキルを使うにはMPが必要になるのだが、時間経過または敵を攻撃することでMPゲージが溜まっていく。溜まり次第、出し惜しみせずに使いまくるのがいい。
またそれとは別に、スキルごとにクールタイムが決まっている。再使用できるようになるまでの時間も考慮に入れつつ、タイミングを読みながらプレイしていくのがいいだろう。
また特定の組み合わせでディアミスをパーティに組み込むと、1戦に1回だけ“リンクスキル”を使うことができる。リンクスキルは、ディアミスが2人1組で使用できる特殊スキル。敵を攻撃するか、またはダメージを受けると専用のゲージが溜まっていき、画面右下に表示されている円形のアイコンに“Standby OK”と表示されれば発動準備完了。
ここぞという場面でクリックすれば、特別なエフェクトと共に敵を攻撃して大ダメージを与えてくれる。組み合わせも数多く用意されているので、新しいディアミスが加入したらパーティメンバーを変更して確かめておきたい。
さらに戦闘でのさらなる要素が、“フュージョン”と呼ばれる全体バフだ。これもリンクスキルと同じく1戦闘に1回だけ使用可能で、全員の攻撃力を1.5倍に上昇させることができる。
が、その代わりに、使用中は時間経過と共に「カルマ」と呼ばれる値が上昇する。これが100%になってしまうと実際の時間で翌日の午前0時までは使えなくなってしまう。1日のなかでの使用制限が決まっている、ブースト機能みたいなものだ。
もしカルマが100%になると、以降のバトルでは「フュージョン」できなくなる。あらかじめ、その日の予定を綿密に立てておく必要がある。適当にクリックしまくって各種能力を発動させておけば良いというバトルシステムではなく、1日単位での戦略が要求される面があり、ここの目新しさには感心させられた。
ディアミスの入手はガチャではなく“個別販売”
こうして、アドベンチャーパートでストーリーを読みつつ戦いを繰り返して物語を進めていくのだが、先へ行くにしたがって敵は強くなっていく。それに対抗すべく、戦力増強のためにパーティメンバーを増やすことになるのだが、その手段はガチャではなくショップで個別に購入する形式となっている。
これは、「欲しいなと思うキャラクターを早くから認識して、好きになってもらいたい」との思いが製作陣にあったからだそう。購入には有料アイテムの「エーテル」が必要で、これはゲーム内で各種ミッションクリアなどでも入手可能だ。
「神殺しのアリア」では、すでに事前登録報酬によってある程度のエーテルの配布が決まっている。初めから「これ」と思ったキャラクターとプレイできるし、確率ではなく狙った通りのキャラクターを入手できるので、ガチャ特有のストレスを感じずに済むのは嬉しいポイントだ。
パーティを強化する手段としては他にも、戦闘などで手に入れたアイテム「魔導書」や「力の雫」を使用してディアミスのスキルを強化したり、ディアミスを進化させたりできる。また所持金の「ゴールド」を消費して装備品をレベルアップさせるなど、複数の方法が用意されている。
また、ゲームが進行すればプレイしている他のユーザーと共闘するレイドやボスレイド、各種素材を集められる封印区画などが随時解禁されていく。どんどん手強くなるメインストーリーを進めるモチベーションにもつながるし、総合するとやれることは非常に多い。1日中プレイしていても、飽きることがないだろう。
ダークファンタジーが好きな人、推しキャラをジックリ育成したい人にマッチした作品
プレーヤー側を悪魔、敵側を神と位置づけ、ダークファンタジー感も盛り込んだ「神殺しのアリア」。プレイを進めていくと、物語の裏側で巨大な陰謀が進行していっていることが少しずつ描かれるなど、今後の展開も目が離せない。ダークな雰囲気をまとったシナリオが好きな人には、要注目のタイトルとなるだろう。
また、キャラクターをガチャで集めるのではなく直接購入して手元に置いておけるほか、入手したキャラクターは全員を最高レアリティまで育成できるようだ。
キャラが揃わなくて泣くことがないのが大きなポイントで、よく見かけるガチャのようにレア度の低いキャラクターを何度も引かされるような心配がない。これなら、確実にお気に入りのディアミスでパーティを組める。じっくり長く遊ぶには、ピッタリのタイトルだ。
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