【特別企画】
「ポケモンの隠れ家」など新要素も追加! 「ポケモン ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」先行プレイレポート
2021年11月12日 12:00
- 【ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール】
- 11月19日 発売予定
- 価格:各6,578円(税込)
およそ15年の月日を経て、ついにあの作品がリメイクされる。それが11月19日発売予定であるNintendo Switch用RPG「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」だ。本作は2006年に発売された「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」のリメイク作品となり、グラフィックスの進化はもちろんながら、様々な新要素も追加された「ポケットモンスター」シリーズ最新作となっている。
「ポケモン ダイヤモンド・パール」のリメイク作品は、「ポケモン」の新情報が発表されるタイミングで「来るか来るか」と話題になり、その度にSNSでは「ダイパリメイク」の文字がトレンド入りしてしまう程に熱望されていた、まさにファン待望のゲームなのだ。当時小学生だった「ダイパ」世代も今では立派な社会人……非常に感慨深いモノがある。今回はそんな「ダイパリメイク」を少しだけプレイできたので早速紹介していきたい。
3Dになって帰ってきたシンオウ地方! 懐かしさと新しさを秘めた冒険が始まる
本作は、リメイク元となった「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」の昔の雰囲気を残しながら、現代風に進化させた作品となっている。
当時はニンテンドーDS作品だった「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」では、キャラクターやポケモンの表示がまだドット絵の時代だったが、今作では当然3Dグラフィックスで表現されている。さらに、ゲームシステムの一部が昨今の「ポケモン」作品のように快適に進化もしている。それでいて基本的なストーリーや「ダイヤモンド・パール」らしい要素などはしっかり再現されており、昔を懐かしみつつも、快適で美しく進化した新たなゲームとしても楽しめる作品となっているのだ。3Dになったシンオウ地方を巡りながら様々なポケモンを捕まえ、多くのトレーナーやジムリーダーとバトルしながら、謎の集団「ギンガ団」や伝説のポケモンに迫る激熱なストーリーを味わうことができる。
「ちかつうろ」が進化! ポケモンたちが生息する「ポケモンの隠れ家」が追加された「地下大洞窟」
「ポケモン ダイヤモンド・パール」といえばコレ! というプレーヤーも多いであろう「たんけんセット」を用いた「ちかつうろ」の探索は、新要素が上手く組み込まれた「地下大洞窟」となって帰って来た。洞窟内では、壁にあるカセキを見つけることで行なえる「カセキほり」や「ひみつきち」の作成はもちろん、新たなエリアとしてポケモンたちが生息している「ポケモンの隠れ家」が追加されているのだ。
「カセキほり」ではリメイク前同様に、たからものを破壊しないように掘り進めるミニゲームを楽しめる。上手く掘れれば様々なたからものを入手できるのだが、今作ではこの入手できるたからものの中に「ポケモンの石像」が追加されている。
この「ポケモンの石像」を自分の「ひみつきち」に設置すると、洞窟内にある「ポケモンの隠れ家」に出現するポケモンが変化するのだ。これによって他の地方に生息するポケモンや、珍しいポケモンを冒険の中でゲットできる。手持ちのポケモンたちの強化はもちろん、「カセキほり」自体が少しコツのいる面白いミニゲームとなっているので、正直この洞窟探検だけでもずっと遊べてしまいそうなほどやり込み度の高い新要素となっている。
リズムゲームでやりごたえUP! ポケモンと一緒にショーを楽しむ「スーパーコンテストショー!」
「ポケモン ダイヤモンド・パール」を代表するもう1つのミニゲーム要素「スーパーコンテスト」もパワーアップし、「スーパーコンテストショー!」として登場する。
「スーパーコンテストショー!」は、出場するポケモンの「うつくしさ」や「かっこよさ」といった「コンディション」と、コンテスト中に使用できる「コンテスト技」、そしてコンテスト中に行なわれるリズムゲームの達成度の3つの評価値によって得点を競うミニゲームとなっている。
ポケモンの「コンディション」を上げるために「きのみ」で作る「ポフィン」を与えたり、リズムゲームの練度を上げつつ、「コンテストわざ」を放つタイミングを考えるなど、ポケモンバトルとは一風変わった遊びを楽しむことができるのだ。
実際に筆者も遊んでみたが、これが以外と難しくてやり応えのあるゲームとなっていた。各コンテストには4つの難易度が設定されており、序盤の「ノーマルランク」はリズムゲームを普通にこなすだけでクリアできるレベルだが、3つ目の「ウルトラランク」にもなるとリズムゲーム自体がかなり難しくなり、加えてポケモンの「コンディション」で他の参加者に評価の差を付けられたり、リズムゲームに意識を取られて「コンテストわざ」を上手く活用できなかったりもする。非常に遊びがいのあるミニゲームとなっているのだ。
さらに今作では、主人公の見た目を変更できる着せ替えや、ポケモンが登場した時にちょっとした演出を加えられる「ボールデコ」、他シリーズ作品でも非常に好評だったポケモンと一緒に歩き回れる「ポケモンの連れ歩き」といったようなリメイク前にはなかった要素が数多く用意されている。
新要素だけでなく「ポケモン ダイヤモンド・パール」を象徴するようなグッズ「ポケッチ」がしっかり当時のままで画面に再現されていたりと、今作は昔ながらの「ポケモン ダイヤモンド・パール」“らしさ”とリメイクまでの15年間に登場した「ポケットモンスター」シリーズの要素を上手く融合できているといえる。現代の子供たちのような新規プレーヤーには優しく、そして久しぶりにプレイする大人プレーヤーには懐かしさを覚えてもらえるような作りになっているのだ。
今回、本作をプレイして感じたのは、ゲーム全体が新要素と懐かしい要素で“丁度いい”バランスで保たれているという点だ。プレイ感で言うと最新のシリーズ作品である「ポケットモンスター ソード・シールド」よりは少し前の「ポケットモンスター」に近い。恐らくキャラクター操作が俯瞰視点での移動であったり、キャラクターの等身がバトル以外だとデフォルメされた姿であるのもそう感じる大きな要因だと思われる。
それでいて、「ポケモン ダイヤモンド・パール」にはなかった新要素である「連れ歩き」や、パワーアップ要素である「地下大洞窟」などのコンテンツがリメイク前の雰囲気を塗りつぶさない“程よい”アクセントになっている。BGMも原曲をアレンジした素晴らしい仕上がりとなっており、プレイしていて「あっ自分は今『ダイパ』を遊んでいる」という感覚を強く味わえるのだ。15年前子供だった「ダイパ」世代のプレーヤーや、「ポケモン ダイヤモンド・パール」の神聖で少し恐ろしさもある世界観やストーリーをもう1度味わいたいプレーヤーには堪らない作品になるだろう。
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