【特別企画】
マップ破壊が新たなプレイフィールをもたらす!「Call of Duty: Vanguard」先行プレイレポート
リアルなグラフィックス、重厚なサウンドが戦場を演出
2021年9月8日 02:30
- 【CoD:Vanguard】
- 11月5日発売予定
- 価格:8,690円(税込)~
Activisionは、11月5日に発売予定のプレイステーション5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC向けFPS「Call of Duty: Vanguard(コール オブ デューティ ヴァンガード)」において、ベータ版を用いたメディア向け先行プレイを9月3日に開催した。
「Call of Duty: Vanguard」は第二次世界大戦(WWII)で行なわれたいくつかの戦闘を舞台としたFPSシューター。WWIIが舞台となるのは2017年発売の「コール オブ デューティ ワールドウォーII」(「CoD: WWII」)以来。本作では歴史に関する資料の調査や専門家からのアドバイスを受け、リアルな史実に基づいた舞台背景の中で物語を展開するとのことだ。
史実に基づいたキャンペーンモードも楽しみだが、やはり多くのファンが待ち望んでいるのはオンラインマルチ対戦ではないだろうか。特に次世代機でのグラフィックスやサウンド面の強化と、それによる戦場の臨場感がどのようなものになるか、気になる読者も多いだろう。
今回の先行プレイではマルチプレーヤーによる対戦を、本作に実装予定の複数のモードにて体験できた。僅かな時間でのプレイのためまだ不明な部分も多いが、それでもその魅力の一端は存分に堪能できた。なお、今回のプレイはPS5を使用して行なっている。
多彩なモードとルールで戦闘! 新モード「Patrol」もプレイ
本作のオンラインプレイでは、様々なモードやルールが用意されている。今回は戦略的な対戦ができる6vs6の「Tactical」と、最大48人で対戦できる「Blitz」の2つのモードをプレイすることができた。「Tactical」は少人数ということもあり、裏取りを警戒したり、味方の火力支援をしたりといったチームでの連携が求められる印象だった。一方の「Blitz」は大規模戦闘となるため、味方と共に物量で押すタイミングや、あえて一人で動き敵の裏をかくといった、Tacticalとはまた異なった戦略性があると感じた。
ゲームのルールも様々であり、「Team Deathmatch」や「Domination」といった従来のゲームモードもプレイすることができた。中でも注目だったのが新ルールとなる「Patrol(パトロール)」。マップ上で動く拠点にとどまるとポイントが加算され、そのポイントを競うルールで、拠点の位置が時間とともに変わるため、それに伴う形で移動の必要がでてくる。刻一刻と状況が変わるため、同じ場所に留まって敵を待ち伏せするのは有効ではなく、的確かつ素早い移動の判断が問われることとなる。相手チームがどう動くかを考え、待ち伏せをしたり、待ち伏せにカウンターを仕掛けたり、拠点内の味方を援護したりといった、今までのルールにはない独自のチームプレイを楽しむことができる。
また、拠点には「巡回ルート」が設定されており、一定の規則に基づいて位置が変わることもあり、これが共有されればより奥深い戦闘が楽しめるのではないだろうか。本モードは倒されてもリスポーンが早いため、慣れてくると直ぐに味方のもとに駆けつけて援護をすることが可能なのだが、拠点の移動に合わせて、隠れながらポイントが来るのを待ち、敵が来る方向に警戒するといったプレイも可能になるだろう。今回のベータ版のプレイだったため、多くのプレーヤーがマップを把握できていなかったが、リリース後マップの構造が周知されれば、より戦略性の高い戦闘が展開されるはずだ。
今回のベータ版のプレイだったため、多くのプレーヤーがマップを把握できていなかったが、リリース後マップの構造が周知されるに従って、戦略が高度になっていくのではないだろうか。
PS5ならではの美麗な戦場を体験。オブジェクトが破壊され戦場も変わる
そんな戦闘の舞台となるマップだが、 本作ではローンチ時から20種のマップがプレイ可能で、その内16種は常時遊べる「コアマップ」となる。今回のプレイではスターリングラードの戦いを舞台とした「Red Star」や、孤島のジャングルでの戦闘を描く「Gavutu」などをプレイすることができた。
本作のマップは、実際にあった戦場を描いているとのことで、WWII当時の街並みを正確に再現。それに加え、当時の写真等の資料から、そこで暮らしていた人々の生活の様子なども反映したとのことだ。さらに、実際の戦場を思わせるようなシチュエーションを現代の背景から取り込むといった技術を投入することで、よりリアルで、臨場感のあるグラフィックスを実現している。
ジャングルの木々や、建造物、屋内におかれているオブジェクトの美麗さはもちろんのこと、オブジェクトに書かれた文字や、壊れた配管等の細かい部分まで丁寧に作りこまれており、PS5のスペックも合わさることで今までにない臨場感を味わうことができた。また、グラフィックスに加え、重低音が強くリアルな爆発音を味わえるサウンド面や、射撃時に重くなるアダプティブトリガーなども、迫力や没入感を増す演出となっていた。
本作はプレイの中でマップが破壊されていくのだが、破壊されたオブジェクトの様子もリアルに描かれており感心させられた。また、マップの破壊が単なる演出に留まらず、プレイにも影響をもたらすのはひとつ大きなポイントだ。
本作ではドアや窓、薄い壁、室内にある棚などのオブジェクトが戦闘によって破壊されていくのだが、これにより壁を破壊しての不意打ちや移動が可能なほか、所謂「芋ポジ」と呼ばれるような強力なポジションを使い続けることが困難となっている。また、マップ上には煙突に飛び込んで一気に下までいけたり、一見登れそうもない場所に階段があったり、意外なスナイプポイントがあったりと、上下の空間を巧みに使った設計がされている。
マップの破壊ポイントや空間把握などのマップへの理解が進み、破壊できる場所と破壊できない場所、射線等が把握されていけば、より戦略的な戦闘を楽しむことができるはずだ。
武器のマズルフラッシュや排莢も緻密に再現! カスタマイズも可能
本作に登場する武器もWWIIのものが中心になるとのことで、こちらも開発陣の開発陣の緻密なリサーチに基づいて設計されており、実物と同じ挙動となるように実装されているとのことだ。弾の軌道はもちろん、マズルフラッシュや飛ぶ薬莢から、銃器に映る光にいたるまで再現を試みており、そのこだわりには驚かされた。
また、過去作に引き続き「Gunsmith(ガンスミス)」で装備を整えることも可能。武器に最大10個のアタッチメント・スロットが搭載され、戦場に合わせてカスタマイズすることが可能になっている。ほかにもロードアウト(装備セット)の設定や、キルストリーク(連続キルボーナス)の装備なども過去作から引き続き実装されている。
武器種はショットガンやアサルトライフル、スナイパーライフルなどおなじみのものが実装されており、WWIIが舞台ということもあり、この手のゲームをプレイしたことがあればお馴染みの武器も装備することができる。
戦闘では、狭い場所ではショットガンやサブマシンガンが有利、広いマップではスナイプポイントを押さえ、スナイパーライフルで狙い打つのが有効といった風に、マップに応じた武器の使い分けが重要となってくる。実際のプレイでは、特定の武器種を使い続け、自分のスタイルと確立しつつ、ゲームに慣れていくといいだろう。
今回の先行プレイではプロプレーヤーも戦場におり、かつ筆者は初めてのコントローラーでのプレイということもあり、何もできないまま蹂躙されることが多かった。キルカメラを見る限り、「CoD」の上級プレーヤーは対峙した瞬間にスライディングでこちらの射線から逃げたり、常にダッシュし、固まっているプレーヤーを一気に攻撃したり、飛び込んでくる時はジャンプでこちらより高い位置から攻撃したり、といった風に、彼らはテクニックを駆使してフィールドをスピーディーに駆け回りながら敵をなぎ倒しており、やられたこちらでもただただ感心させられるような鮮やかなムーブを見せていた。
とはいえ、本作のグラフィックスの素晴らしさや、サウンドがもたらす実際に戦場に立っているような臨場感は味わうことができ、操作に慣れてくると本作独自の戦略性にも少しだけ触れることができた。今後のアップデートや追加情報が楽しみだ。
なお、本作においては今後先行プレイやOBTも予定されており、最初のオープンベータテストはPS5及びPS4版を予約したプレーヤーを対象に、9月10日より13日にかけて行なわれ、その後9月16日より17日、及び9月18日より20日の期間にXboxやPCを含んだベータテストが行なわれるとのこと。是非この戦場に参加して、その楽しみを味わって欲しい。
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