【特別企画】
君はモルモットか?俺はモルモットだ!「ウマ娘」アグネスタキオンとの邂逅と変化、および例の袖
2021年7月29日 00:00
- 配信中
- プレイ料金:無料(アイテム課金制)
「ウマ娘」のサービスインから半年が過ぎようとしている。以前Slackであれだけセイウンスカイセイウンスカイと連呼していた弊誌編集氏は、気がつけば「えい、えい、むん!」にドハマリしていた。そんな彼から「推しウマ娘について書いて?」と打診があったので、本稿ではアグネスタキオンについて述べていく。えい、えい、むん!
推しとの出会いとはなんだろうか。ビジュアルもあれば、キャラクター性もあるし、おっさん以上になると秘伝タレのように特定フォーマットに対しては無条件にOKであるなど、人それぞれである。2010年以降、この辺り筆者内部でちょっとした変化があったようで、これまでハマった属性から離れているが、センサーが反応したので、よくわからんが、これは自分のツボにグイグイとくるキャラクターなのだなと認識することがちらほら生じている。生粋のジオニストが、なぜかGAT-X207ブリッツガンダムにキュンキュンしてしまったといった事例と似ているだろうか。似ていないか。えい、えい、むん!
そんなことが起きてしまったキャラクターはふたりで、2021年7月時点で「アイドルマスター シンデレラガールズ」の高垣楓さんと「ウマ娘」のアグネスタキオンだ。先行する高垣楓さんについては、どの点がどうツボっているのかといった言語化はできていない。散さまよろしくなんだか知らんがとにかくよし!(※漫画「覚悟のススメ」より)の状態だ。また魂がダイレクトに反応しているのであれば、言語化などという無粋な作業をする必要もなかろうということで、業種に反して言語化する努力を放棄している。カワイイのだ。楓さんはカワイイのだ。
というわけで、アグネスタキオンも同様である。とりあえず、ひととおりのウマ娘を育成してみようと、アグネスタキオンのターンになった際「よくわからんが、コイツはカワイイ」となり、ストーリーを読み終わったあとにはモルモットになっていた。光輝くモルモットに、だ。なお、本稿には一部ストーリーのネタバレを含む。
実馬のアグネスタキオンについては、その昔、某お馬さんゲーム攻略本の仕事をした際に、存在は知っていた。期待されるに相応しい実力を持ちつつ、左前浅屈腱炎で早期に引退、種牡馬として優秀。そのまま走っていたら三冠馬になっていただろうなぁといったくらいだ。どちらかというと初稿間際にディープインパクトが活躍しすぎており、急にデータ周りに変更が入って地獄を見た記憶のほうが強いのだが。ともあれ、アグネスタキオンのバックボーンの影響ではなく、単純にビジュアルだとか、しぐさだとか、性格だとか、「ふぅン」の「ぅ」だとか、少しアゴをあげた際の見下し性能のほどよい高さだとか、ストーリーでの駄々っ子っぷりだとかその辺がぐるっとまとめてツボになった可能性が高い。アグネスデジタルが熱心に観察するのも頷ける。ところでアグネスデジタルは「俺たち」感があり、実装が待ち遠しい。最後尾にいるとプラカードを持ちたくなるあたりとかはもちろんとして、尊いループもしかりだし、そういったループと早口で行くとゼンノロブロイも同様になるが、シナリオはももちろんとしてキャラクターのメイキングの手の入れようは尋常ではない。アグネスタキオンとアグネスデジタルのイベントがもっと増えるとうれしい限りだ。
それはそれとして、アグネスタキオンの髪飾りは何かしらの化学式っぽいのだがどうなのだろうか。もう少し拡大できるといいのだが。しかしだよ、モルモット君ら。例の怪文書を読んだあとだと、アグネスタキオンの語り口調が岸部露伴に変換されてしまったことはなかっただろうか。そしてランニングマシンのとき、「岸辺露伴は動かない」の「ザ・ラン」のエピソードを思い出してしまったことはなかっただろうか。そんなことはいいとして、アグネスタキオンのアホ毛だ。しばらくアホ毛を見る機会は減っていたような気もするが、アホ毛にしては長めであって、それ以外の何かのような気がしてならない。バランスから生じた可能性もあるが、ふよんふよんと尻尾セットで流れるアホ毛……尊い。
話を戻そう。アグネスタキオンのストーリーは、何気にストイックで熱く、根性ドラマめいている。そういった点はこいつかわいいなモードに入ってから、しばらくして気がついたのだが、彼女の走る理由は泥臭いものだ。育成ストーリーは、脚の脆さを補うための研究が背景にあり、それは特定イベントまでモルモットには知らされない。またアグネスタキオン産駒は総じて脚に脆さがあり、アグネスタキオンのいうプランBはその解消の示唆もあり、結果としてウマ娘であればダイワスカーレットの存在にも目が行く。上手い作りだ。
アグネスタキオンの勝負服は、他のウマ娘に比べてシルエットが派手だ。主に例の袖がその要因だが、白衣っぽいウェアもあり、後ろ姿がカッコイイ。名の由来である”Tachyon”からすると、光でも追いつけないため、必然的にそうなった可能性もある。ともあれ、ライブシーンでの後ろ姿はとても映える。当然ながら正面からだと、袖をぷらぷらさせているところがカワイイ。1粒で2度美味しい。もっとも勝負服になる開花レベル前の勝ちポーズは腕をブンブン振り回すもので、カワイイ仕草だな→すべては勝負服のためのポーズだったのかと衝撃を受けてしまう。おそらく、★1だからと放置気味の読者もいるハズだが、人生経験のひとつとして体験すべき要素なので、アグネスタキオンは是非★3まで才能開花してほしい。しろ。
ところで、モルモット君らの多くが気になっていると思うのだが、スカートのように見えるアレだ。ボタンが見えるため、スカートではなさそうだが、スカートに見えてしまう。それに気がつくまでは側面部分だけのスカートとは新発明だなと思っていたのだが……シャツにしても背面は短く、不思議な形状だ。具体的な構造はどうなっているのか。だぼったウェアで隠れてこそいるが、どうなっているのか。アマゾンの奥地へ行かねば答えは得られないのだろうか。設定資料集を待つしかないのだろうか。助けて、アグネスデジタル!
といった具合にすっかりアグネスタキオンの虜なわけだが、この魅力をてっとり速く味わうならアグネスタキオンのストーリーを読んでみてもいいし、ビジュアルをじっくりと観察してもいいだろう。今後マンハッタンカフェが実装されれば確実にアグネスタキオンが絡むイベントが増えるため、その点も楽しみなところだし、アグネスデジタルの登場によってもまた新事実が判明するかもしれない。というわけで、お気に入りのスクショの一部を以下に掲載して、本稿を終える。
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