【特別企画】

アークがPCゲーミングを強力にサポートするBTO PC新ブランド「arkhive」を発表!

最新Ryzen搭載ゲーミングPC 4モデルが登場。「SunSister」コラボモデルも

11月6日19時 販売開始

 秋葉原のPCショップとして有名なアークが、オリジナルBTO PCの新ブランド「arkhive」(アークハイブ)を発表した。「arkhive」は、「これからの生活をより豊かにする自分だけの一台」というコンセプトのBTO PCであり、PCパーツショップ専門店として長年にわたる実績を持つアークならではの、高性能で高い安定性を誇る製品だ。発表に先駆けて、報道関係者を対象とした説明会が開催されたので、その様子をレポートする。

 説明会では、プロゲーミングチーム「SunSister」のストリーマー部門に所属する田森就太氏がMCを務め、アーク BTO-PC統括長の福田智氏が、新ブランド「arkhive」についての説明を行った。その要旨は以下の通りだ。

 アークは、20年以上の歴史を持つPCショップであり、創業時の1999年6月に手書き受注でBTO PCの販売を開始している。2002年10月にBTO PCのインターネット経由のカスタム受注生産を開始、2013年からはMSI製ノートPCの公式カスタムオーダーに対応するなど、BTOに関するノウハウを積んできた。そのアークが約10年ぶりに投入する新ブランドが「arkhive」である。「arkhive」のHIVEとは、「Hardware Interaction for the Vibrant Experince」の頭文字をとった単語であり、「ハードウェアとともに歩む活気に満ちた経験(人生)」という意味である。

 「arkhive」は、“made in AKIBA”、“Time To Market”、“強力なゲーミングニーズへの対応”、“お客様への安心・安全”という4つのこだわりを大切にしている。

 “made in AKIBA”とは、秋葉原発の「PCパーツ専門ショップ」としての専門性を追求し、多くのニーズに対応したBTOと、高い組み立てスキルによる高品質な組み上げを実現するということだ。また、“Time To Market”とは、最新の製品や技術を積極的に採用し、新製品をいち早くBTOに投入し、ハイエンドPCにもこだわるということである。さらに、アークといえば、以前からPCゲームに力を入れていることで有名だが、その経験を活かし、SunSisterをはじめとする多くのプロゲーマーからの要望をBTO構成にフィードバックし、快適なゲーム環境を実現するための耐久性や安定性にこだわったパーツ選びを行っている。最後の“お客様への安心・安全”については、高い品質を維持した製造体制の確立と、24時間365日のサポートの実現にこだわっている。

【arkhive説明会の様子】
プロゲーミングチーム「Sunsister」のストリーマー部門に所属する田森就太氏がMCを務めた
アーク BTO-PC統括長の福田智氏が新ブランド「arkhive」についての説明を行った
アークおよびアークBTOの歴史。アークは1999年6月に川崎で創業され、以来BTO PCを手がけてきた
新ブランド「arkhive」のHIVEとは、Hardware Interaction for the Vibrant Experinceの頭文字をとったものだ
arkhiveは、“made in AKIBA”、“Time To Market”、“強力なゲーミングニーズへの対応”、“お客様への安心・安全”という4点にこだわっている
“made in AKIBA”では、秋葉原発の「PCパーツ専門ショップ」としての専門性を追求
最新の製品・技術をいち早く投入する“Time to Market”にもこだわる
アークといえばPCゲームというプライドからゲーミングニーズへの対応を重視。耐久性や安定性にもこだわる
最後が、高品質の製造体制とサポート体制の強化により、“お客様への安心・安全”を実現するということ

4つのシリーズと4つのプロダクトラインアップを用意

 アークのBTO PCの新ブランドである「arkhive」は、さまざまな用途に対応するために、4つのシリーズから構成されている。その4シリーズとは、「Gaming」、「Workstation/Creator」、「Business」、「Server」であり、今回はその中からゲーミングに特化した「Gaming」シリーズの製品について紹介が行われた。さらに、それぞれのシリーズはその製品の性格によって、「Custom」、「Alternate」、「Alliance」、「Limited」の4つのプロダクトラインアップに分けられる。「Custom」とは、“made in AKIBA”をアピールポイントとしたカスタムオーダー品であり、BTOの基本となるモデルだ。「Alternate」は、カスタム幅を厳選することで、通常よりも納期を短縮したモデルであり、即納モデルも用意される。「Alliance」は、パーツメーカーや社外ブランド、プロゲーミングチームとのコラボといった、アライアンスモデルである。また、「Limited」は、その名の通り、水冷や数量限定などの特別モデルである。

 また、新ブランド発表記念キャンペーンとして、先着100名へのオリジナルトートバッグプレゼントや週替わりセールなどが行なわれる。販売チャネルは、オンライン通販、秋葉原のリアル店舗のほか、法人営業部では掛売販売も行なわれるとのことだ。

 福田氏のプレゼンテーション後、AMDやNVIDIA、ASRock、ASUS、MSI、SunSisterからのゲストが登壇し、PCゲームにまつわる思い出話やゲーミングデバイスに関するトークセッションが行なわれた。

【シリーズとプロダクトラインアップ】
arkhiveは、「Gaming」、「Workstation/Creator」、「Business」、「Server」の4シリーズに大別でき、さらに製品の性格によって「Custom」、「Alternate」、「Alliance」、「Limited」の4つのプロダクトラインアップに分けられる
4シリーズの概要。PCのあらゆる用途をカバーする
プロダクトラインアップ。製品の性格によって「Custom」、「Alternate」、「Alliance」、「Limited」の4つがある
新ブランド発表記念キャンペーンとして、先着100名へのオリジナルトートバッグプレゼントや週替わりセールなどが行なわれる
販売チャネルは、オンライン通販、秋葉原のリアル店舗、法人営業部の3つだ
AMDやNVIDIA、ASRock、ASUS、MSI、SunSisterのゲストが登壇し、トークショーが行なわれた

トップエンドに位置するゲーミングPC「arkhive Gaming Custom GC-A9G39R」

 今回の説明会では、arkhiveのゲーミングPCの中から、4モデルが紹介されたのだが、その中でもトップエンドに位置する製品がミドルタワーPC「arkhive Gaming Custom GC-A9G39R」(以下GC-A9G39R)である。「GC-A9G39R」は、ASRock製マザーボードを採用した製品であり、「ASRock」の精神である「AS Solid as Rock」(硬い岩のような高信頼性)を備えていること意味する「ASRock SPIRTS」コラボレーションモデルでもある。BTO PCで、こうしたマザーボードメーカーのブランドを冠した製品は珍しいが、それだけASRock製品に対する信頼が大きいということであろう。

 「GC-A9G39R」は、CPUとして「AMD Ryzen 9 5950X」を搭載、マザーボードは「ASRock X570 Extreme4」を採用している。「Ryzen 9 5950X」は、最新のZen3アーキテクチャを採用したAMDの最新CPU「Ryzen 5000」シリーズの中でもトップに位置する16コアの超高性能CPUである。さらに、CPUクーラーとしてMSIの水冷システム「MSI MAG Core Liquid 240R」を採用。メモリは信頼性に定評のあるSanMax製のDDR4-3200を64GB(32GB×2)搭載、ストレージとして2TBのNVMe対応超高速SSD「SanDisk ExtemePro 2TB」と4TBのSATA対応SSD「Samsung 870 QVO 4TB」の合計6TBを搭載する。ゲーミングPCでは、CPUと並んで重要になるビデオカードとして、最新のRTX 3000シリーズのハイエンドモデル「NVIDIA GeForce RTX 3090」を採用。電源ユニットとしては80PLUS Platinum準拠の「Silverstone Strider Platinum 1000W」を搭載する。ケースは高い拡張性を誇るCoolerMasterの「MasterBox CM694 TG」と、まさにどこをとってもトップエンドの名にふさわしい超高性能ゲーミングPCとなっている。

 「GC-A9G39R」の価格は579,800円(税込)であり、さすがに値段も高いが、負荷の高い最新ゲームはもちろん、ストリーミング配信や4K動画の編集など、高い性能を要求する用途もストレスなく行えるモンスターマシンだ。CINEBENCH R20のCPUスコアは、10040ptsと驚くべき高スコア。現状、同ベンチマークで5桁を超える数値は、「AMD Ryzen 9 5950X」搭載機であればこそ到達できる領域だ。

【arkhive Gaming Custom GC-A9G39R】
「GC-A9G39R」のスペック
「GC-A9G39R」の正面
「GC-A9G39R」の左側面。CPUクーラーから水冷用ホースが伸びている
「GC-A9G39R」のCINEBENCH R20のスコア。10040ptsと非常に高い

コンパクトながら性能は妥協しない「arkhive Gaming Custom GC-A9G38Z」

 「arkhive Gaming Custom GC-A9G38Z」(以下GC-A9G38Z)も「GC-A9G39R」と同じく、「ASRock SPIRITS」コラボレーションモデルであり、19.55Lというコンパクトなキューブ型ゲーミングPCである。

 「GC-A9G38Z」は、CPUとして「AMD Ryzen 9 5900X」を搭載、マザーボードは「ASRock B550 Phantom Gaming-ITX/ax」を採用している。「Ryzen 9 5900X」は、12コアの高性能CPUであり、CPUクーラーとして「Noctua NH-U12S」を採用。メモリは信頼性に定評のあるSanMax製のDDR4-3200を64GB(32GB×2)搭載、ストレージとして2TBのNVMe対応超高速SSD「SanDisk ExtemePro 2TB」を搭載する。ビデオカードとして、「NVIDIA GeForce RTX 3080」を採用。電源ユニットとしては80PLUS Platinum準拠の「Silverstone Strider Platinum 1000W」を採用する。ケースは、「Silverstone SST-SG14B」を採用。

 「GC-A9G38Z」の価格は349,800円(税込)であり、サイズからは想像できないほどの性能を誇るゲーミングPCとなる。ゲーミングPCが欲しいが、大きなタワーマシンを置くスペースはないという人におすすめだ。CINEBENCH R20のCPUスコアは、8145ptsと非常に高い。

【arkhive Gaming Custom GC-A9G38Z】
「GC-A9G38Z」のスペック
「GC-A9G38Z」はコンパクトなキューブ型ケースを採用
「GC-A9G39R」のCINEBENCH R20のスコア。8145ptsと非常に高い

Sunsisterコラボモデルの「arkhive Gaming Alliance GN-A7G37R」

 「arkhive Gaming Alliance GN-A7G37R」(以下GN-A7G37R)は、コストパフォーマンスの高いミドルレンジゲーミングPCであり、プロゲーミングチーム「Sunsister」の全面的な協力を得て誕生したコラボモデルだ。

 「GN-A7G37R」は、CPUとして「AMD Ryzen 7 5800X」を搭載、マザーボードは「MSI MPG X570 GAMING PLUS」を採用している。「Ryzen 7 5800X」は、8コアの高性能CPUであり、CPUクーラーとして「MSI Core Frozr L」を採用。メモリはSanMax製のDDR4-3200を32GB(16GB×2)搭載、ストレージとして1TBのNVMe対応高速SSD「Western Digital WDS100T2B0C」と3TBの3.5インチHDD「TOSHIBA DT01CA300」を搭載。ビデオカードとして、「NVIDIA GeForce RTX 3070」を採用。ケースは、INWIN製の「IW-CF06B 303-Black」を採用しており、電源ユニットとしては80PLUS Gold準拠の750W電源「Apexgaming AG-750M」を搭載する。

 「GN-A7G37R」の価格は259,800円(税込)だが、「PUBG」フルHD解像度でプレイする際には、平均144fps以上を実現できることを謳っており、コストパフォーマンスは高い。プロゲーマーを目指す人にもお勧めだ。CINEBENCH R20のCPUスコアは、6173ptsとなかなか優秀だ。

【arkhive Gaming Alliance GN-A7G37R】
「GN-A7G37R」のスペック
「GC-A7G37R」の正面
「GC-A7G37R」の左側面。ケース内のファンのLEDが目立つ
「GC-A7G37R」のCINEBENCH R20のスコア。6713ptsと高い

「光らない」ことをコンセプトにした「arkhive Gaming Custom GC-A5G37R」

 「arkhive Gaming Custom GC-A5G37R」(以下GC-A5G37R)は、コンパクトなミニタワーマシンで、あえて「光らない」ことをコンセプトにした製品だ。ゲーミングPCでは、RGB LEDを多数搭載し派手に光るものが多いが、ゲームプレイには派手なライティングは不要だと考えるプレーヤーも少なくない。「GC-A5G37R」は、そうしたプレーヤー向けの製品だ。

 「GC-A5G37R」は、CPUとして「AMD Ryzen 5 5600X」を搭載、マザーボードは「MSI MPG B550 GAMING PLUS」を採用している。「Ryzen 5 5600X」は6コアCPUであり、CPUクーラーとして「Scythe SCKTT-2000 虎徹 MarkII」を採用。メモリはSanMax製のDDR4-3200を32GB(16GB×2)搭載、ストレージとして1TBのNVMe対応高速SSD「Western Digital WDS100T2B0C」を搭載。ビデオカードとして、「NVIDIA GeForce RTX 3070」を採用。ケースは、Fractal Design製の「Define 7 Compact Black Solid」を採用しており、電源ユニットとしては80PLUS Gold準拠の750W電源「Silverstone SST-ET750-HG-Rev」を搭載する。

 「GN-A7G37R」の価格は219,800円(税込)と、ゲーミングPCとしては比較的低価格だが、メモリを32GB搭載していたり、最新の「GeForce RTX 3070」を搭載するなど、基本性能は十分に高い。ゲーミングPCを初めて購入するという人にもおすすめの製品だ。CINEBENCH R20のCPUスコアは、4220ptsである。

【arkhive Gaming Custom GC-A5G37R】
「GC-A5G37R」のスペック
「GC-A5G37R」の正面
「GC-A5G37R」の左側面。展示モデルはサイドパネルがガラス製だが、製品ではガラスではなく、中が見えないようになる
「GC-A5G37R」のCINEBENCH R20のスコア。4220ptsとまずまずだ

Silverstoneとのコラボケースの展示も

 今回発表されたゲーミングPC 4製品は、どの製品もアークのこだわりが感じられる魅力的な製品であった。前述したように「arkhive」自体は、ゲーミングPCだけでなく、同社のBTO PCすべてを対象とする新ブランドであり、他のモデルの登場も楽しみだ。

 また、現在開発中のコラボレーションケースとして、Silverstoneとのコラボケースがいくつか展示されていた。キューブ型やタワー型などが展示されていたが、これらを採用した製品の登場にも期待したい。

【開発中のコラボレーションケース】
Silverstoneとのコラボレーションケース。キューブ型だが、「arkhive」ロゴがプリントされたモデルはなかなかインパクトがある
Silverstoneとのコラボレーションケース。こちらはガラスサイドパネル採用で、マザーボードを90度回転させて取り付けるようになっている