【特別企画】

KLab、「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」体験会を開催

当日は、虹ヶ咲学園のキャスト撮影会も

9月26日 配信予定

価格:無料(アイテム課金制)

 KLabは8月29日、スマートフォン向けアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS(以下スクスタ)」の体験会を開催した。今作は、μ's、Aqours、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のキャラクターたちが一堂に会する、オールスター的な作品に仕上がっている。短い時間ではあるが、一足先にゲームを体験したので、そのファーストインプレッションを紹介しよう。

これまでのスクールアイドルが勢揃いする、集大成アプリ

 プレーヤーは私立虹ヶ咲学園に通う生徒の1人“あなた”となり、μ’s、Aqours、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーたちと一緒に、育成、編成、ライブを通して、新しい物語を叶えていくというゲームになっている。ストーリーはサンライズプロデュース・監修の完全新作で、もちろん全編フルボイスだ。今作では、3校のスクールアイドルが時系列的に一堂に会し、同級生として進んでいくストーリーとなっている。プレーヤーが最初に行なうのは、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーを増やすこと。その物語を進めながら、所々で挿入されるライブパートをこなしていきつつメンバーを育成していくというサイクルをこなしていくのが、基本的な進め方となる。

ストーリーを進めていく途中に、ライブパートが挿入される構成になっている

 「スクスタ」のジャンルは、従来とは違う「リズムアクション"RPG"」となっているため、「"リズムアクション"ではなく?」と不思議に思った人も多いはずだ。そこでここではストーリーパートは少々駆け足で進め、ライブパートを中心にプレイしてみた。

 ちなみに、ライブパートで見ることができるフォーメーションダンスは、実際のライブシーンで披露されているものと同一。ライブステージで見るあのダンスが、スマートフォン上のゲームの中でも完全再現されているというのは、ファンには嬉しい限りだろう。さらに、グループの垣根を越えたユニット編成が可能なだけでなく、原作には存在しない“ここだけの”3D衣装も数多く用意されているとのこと。当然ながら、原作で身に着けている衣装も完全再現されて収録されている。

ライブパートのメンバーは、グループの垣根を越えて選択可能。衣装もバリエーション豊富に用意されているので、これまで想像しかできなかったことも実現できてしまう

謎多きジャンル、”リズムアクションRPG”の正体とは?

 まずは、ライブパートに入る前にデッキ(フォーメーション)と作戦を組む必要がある。最初のうちは、お任せで組んでもらうのが得策だろう。ある程度システムを理解し、手持ちのメンバーも増えたら、じっくりとデッキを組みたい。それが終わると、いよいよスタートとなる。

事前にデッキを組み、ライブパートにチャレンジ。下段の自動編成をタップすれば、その時点で最適なデッキを自動で組んでくれる。アクセサリもここで設定可能

 ライブパートが始まると、画面の右上と左上から弧を描くような軌跡で、画面中央に向かってノーツが飛んでくる。それぞれ、中央部分にある左右2つの円に重なった瞬間にタイミング良くタップすれば、ボルテージ(スコア)がアップする仕組みだ。一般的なリズムアクションゲームの場合、決められた特定の箇所をタップしなければならないことが多いが、本作なら画面のどこをタップしても判定してくれるため、非常にプレイしやすい。ちなみに、タップ時に表示される判定のランクは、良い順からWONDERFUL→CRITICAL→GREAT→NICE→BADとなっている。

 通常のリズムゲームであれば、大量に降ってくるノーツをリズムに合わせてタップしていくもの。ところが、「スクスタ」ではノーツをタップするごとに、組んだデッキのライブを続けるためのスタミナが減ってしまうのだ。本作のライブパートには3段階の難易度が設定されており、高難易度を選ぶと当然のようにノーツの数が多くなる。つまり、減少するスタミナも多くなってしまう。例えるなら、飛んでくるノーツはRPGで言うところの敵であり、リズムに合わせてタップするということはスタミナを削って敵を倒しているようなもの。難易度が低ければ減るスタミナが少ないためクリア可能だが、難易度を上げたりストーリー後半になると出現ノーツが多くなるため、楽曲を最後までプレイするのは至難の業だ。

 ちなみに、ストーリーパートの第1章をクリアすると、いつでもライブパートで遊べるようになるので、中難易度でプレイしてみた。すると、始まって1分もたたずにスタミナが尽きてしまったので、ノーツ数=敵の数と考えて問題無さそうだ。ただし、譜面自体はそれほど難しくはないので、リズムゲーム初心者でも楽曲のノリに合わせて楽しくプレイできるだろう。

 なお、ライブパートでは“START”、“FINISH”と書かれたノーツが飛んでくることがある。これは「アピールチャンス」と呼ばれるもので、“START”のノーツをタップ後、画面上に表示された条件を“FINISH”ノーツをタップするまでに満たせば、大量のボルテージを獲得することができる。反対に条件を満たすことができなければ、大ダメージを受けてしまうのだ。アピールチャンスの間は、RPGで例えるなら中ボスと戦っているシーンのようなもの。実際に体験したのだが、メンバーをあまり鍛えていない序盤での成功確率は低かったので、最初は失敗しても落胆しないのが良いだろう。

このように、文字が書かれたノーツが飛んでくる。画面上部に書かれた条件を満たせれば、大量のボルテージがゲットできる

 ライブパートもう1つの要素として、画面中央下のSPゲージが溜まっている時にゲージをタップすることで、必殺技ともいえる強力なSP特技を使うことができる。SP特技を発動させるとカットインが入り、会場のボルテージが一気にアップするのだ。SP特技を利用すれば、達成が難しいアピールチャンスでも攻略できる場合がある。これを決められるかどうかで、ライブパート終了後のボルテージも大きく変化した。ちなみに表示されるカットイン演出は、デッキの組み合わせで変化するとのこと。「スクスタ」では登場メンバーが多いので、全パターンを見るのはなかなか大変かもしれない。

半円上の部分をタップすると、SP特技が発動。同時にカットインも入るが、そちらばかり見ているとプレイがおろそかに……

特訓でメンバーを育て、アクセサリなどを装備させれば、プレイ感覚はRPGに

 ライブパートをクリアするために重要なのは、事前に設定するデッキと作戦。デッキは3人のメンバーで編成するが、1人1人に作戦を設定することができる。ここで選んだ作戦は、ライブパート中に画面左右にあるマークをタップすることで、いつでも変更することが可能。特に、難易度の高い曲ではデッキ編成と作戦切り替えが、攻略のための最重要要素になってくるだろう。

 ただし、それだけでは限界があるため、メンバーを育てて強くする必要がある。そこで登場するのが、特訓と呼ばれる育成パートだ。ここでは、各アイドルたちを特訓することで特技のスキルアップや装備解放などを行なうことができ、こうすることでより数多くのノーツを処理できるようになっていく。このあたりを読めば、なるほど「スクスタ」がリズムアクション“RPG”というジャンルになっているのも頷けるだろう。

 特訓は、アイテムを消費しツリーを解放していくことで行なわれる。特に、特訓ツリーに重きを置いたレベルデザインになっているため、より高難易度の曲をプレイしたいのであればガンガン育成することになるだろう。

ツリー上になっている特訓は、条件を満たすことで左側から埋まっていく。特訓に成功すれば報酬が得られるほか、メンバーのサイドエピソードが見られるものもある

 他にも、ライブパートのプレイを重ねたりゲーム中にふれ合うことで、スクールアイドルとのキズナが深まっていきメンバーが成長。彼女たちとのより深いストーリーであるキズナエピソードが解放され、メンバーと特訓をするために必要な更なるアイテムなどを入手することができるようになる。高難易度の曲に挑むためには、スクールアイドルたちとのキズナを高める必要があるということだ。また、キズナレベルを高めることで解放される楽曲も存在するので、キズナエピソードは攻略に欠かせない要素といえるだろう。

キズナポイントを獲得していきキズナレベルがアップすれば、キズナエピソードが見られる

従来のリズムゲームとは違う、新たなジャンルを開拓

 数十分という短いプレイ時間だったため、ストーリーパートを駆け足で進み、気になるライブパートを中心にしたインプレッションとした。しかし、これでなぜリズムアクション“RPG”というジャンルになっているのかが、おわかりいただけたのではないだろうか。ちなみにストーリーパートは、文字だけを早読みしていく感じで進めたところ、1章だけでも30分前後のボリュームがあった。声を全部聞きながらプレイすれば、かなり読み応えのある物語を楽しむことができるだろう。まさに、ファンにはたまらない仕上がりになっているといえる。楽曲も多数用意されているとのことなので、「ラブライブ」シリーズのすべてが詰まったアプリとして完成しているといえる。

体験会当日は、会場に虹ヶ咲学園のキャストが駆けつけての撮影も行なわれた