【特別企画】

ゲーマーと飲ん兵衛はチェコへ行くべし!「キングダムカム・デリバランス」メディアツアーフォトレポート

チェコの文化を更に知る!ド迫力の中世甲冑祭り

 この他にもクトナー・ホラではチェコ銀博物館で銀山&貨幣鋳造所の見学や、同じくクトナー・ホラのヨーロッパで2番目に長いボブスレーコース、カルロヴィヴァリでは古風な町中をゆったりとめぐる馬車の旅やチェコ温泉文化(チェコでは温泉は浸かるものではなく、健康のために飲むものなのだとか)など様々なアクティビティを通じてチェコの文化に触れることもできた。

【チェコ銀博物館】
【ヨーロッパで2番目に長いボブスレーコース(主観映像)】
【カルロヴィヴァリ】

 チェコの文化といえば、リブシーンで開催された中世甲冑祭りも印象深い。中世甲冑祭りは山あいの広大な敷地を舞台に年に1回開催されるもので、メインイベントではフル装備の甲冑に身を包んだ参加者たちによるガチンコの殴り合いが繰り広げられるというなんともワイルドなお祭りだ。Warhorse studiosもこのイベントに対してスポンサードを行なっており、規模としてはかなり大きなものになる。

 我々取材陣は最前列かぶりつきでメインイベントを観戦することができたのだが、その迫力はとにかく凄まじかった。イベントは村を襲うならず者たちと、それを退治する騎士団による戦い、というストーリー形式のものと、ストーリーなど一切なく、陣営同士が全力でぶつかり合うスタイルの2部制で行なわれていたのだが、特に純粋な殴り合いに特化した後半戦では眼の前で屈強な男たちが手にした得物でガッツンガッツン殴り合っており、もちろん実際に弾が飛ぶわけではないが銃や大砲などの火器も登場して、わかっていても体がすくみあがるような火薬の大音量が鳴り響く。

 どうやら相手陣営を全滅させたほうが勝ちというルールだったようだが、"1ラウンド"が終わると戦士たちはスックと立ち上がり、また次の戦いに向かっていく。戦いの全力っぷりや参加者のタフさには驚かされるばかりだったが、参加者がものすごく楽しそうにノリノリで戦っていたのが非常に印象的だった。

戦士たちが全力でぶつかり合う激しいお祭り
こちらは傷ついた戦士を癒やすお姉さん……かと思いきや、顔に血糊を塗って負傷兵を作り出すお姉さんだった

 ちなみに会場には食べ物や中世グッズを販売する露天なども展開されており、その佇まいはまさに中世。こちらはメインイベントとは雰囲気が異なり、家族連れでのんびりとお祭りを楽しんでいる様子なども見られた。

 ……しかし甲冑祭りは諸々の事情により、今年で一旦休止になってしまうとのことだ。今回見られたのは非常にラッキーではあったのだが、素晴らしいお祭りであるだけに、また何らかの形で開催されることを祈るばかりだ。

 「キングダムカム・デリバランス」日本語版の発売に合わせ、チェコ政府観光局からはチェコを訪れ、提示された課題をこなしながら観光を行なうという"クエスト"なども出題されている。チェコは歴史好きはもちろん、ファンタジーな世界観を愛するゲーマー、そして美味しいご飯とお酒に目がない飲ん兵衛まで、万人にオススメできる観光先だ。是非1度は訪れてみてほしいと思う。