【特別企画】

ゲーマーと飲ん兵衛はチェコへ行くべし!「キングダムカム・デリバランス」メディアツアーフォトレポート

飲ん兵衛はチェコへ行くべし!美味な食事とレアな地ビールがいたるところで楽しめる

 チェコの魅力はまだまだある。歴史的な建物ばかりではなく、毎日の癒やしであるお酒や食事も非常に美味しいのだ。海外の食事はものによっては有名店のものでも日本人の舌に合わないということもままあるが、チェコではどこで食べても安定して美味しく、日本人の舌に合う。

 なかでも生にんにくを揚げたパンにゴリゴリと擦り付けた上に、みじん切りにした生の牛肉と生卵、タマネギなどを混ぜ合わせたものを乗せて食べるという「タルタル」はまさに絶品。これをチェコの地ビールで流し込むなど、もうたまらない。無論生にんにくを大量に摂取することになるため、翌日のニオイはとんでもないことになるのだが、そんなことはどうでも良くなるほどに美味なのである。日本では衛生法の都合上食べられる機会はなさそうなので、このタルタルとチェコの地ビールのために再度チェコを訪れたいと本気で思うほどだ。

【飯テロ注意】
これが牛肉タルタル!お店によって少しずつ味が違うのが面白い
【お店の雰囲気】
どこも非常におしゃれで、歴史を感じさせる立たずまい

 ちなみに、チェコでは地ビールの生産が盛んだ。盛んというよりも今でこそ世界的に有名で日本でもよく飲まれている「ピルスナー」タイプのビールは実はチェコのプルゼニュに開業した「ピルスナーウルケル醸造所」が発祥であり、チェコの飲食店ではピルスナータイプのビールを自家醸造しているところも多数ある。

 見学に訪れたピルスナーウルケルの醸造所ではビールの製造工程や地下道にある保管所などを見学することができたほか、醸造所と近郊の限られたお店でしか飲めない無濾過のピルスナーウルケルを飲むこともできた。ビール好きとしては濃厚な味わいがたまらない至福の一時ではあったのだが、ひとつ誤算だったのは、醸造所でビールを管理する担当者が非常にサービス精神旺盛だったことだ。

 1本で3リットルほど入るジョッキに無濾過のレアなビールをなみなみと次いでくれ、「せっかく日本から来たんだからたっぷり飲んでいってくれよ」と言わんばかりにドンっと置いていくお兄さん。喜び勇んで1本目を開ける頃には再び休憩所のドアが開き、「おかわりをもってきてやったぜ!」と再びジョッキを置いていく。計6リットルは複数人いるとはいえちょっとそろそろきついな……などと思いつつ、折角なので居合わせたメンバーでなんとか2本目を開けると、再びドアがバーン!と開き、そこには片手に満タンのジョッキを携えたにっこり笑顔のお兄さんが立っていた。実はこれがチェコ到着初日の出来事であり、到着早々チェコの洗礼を受けた形であった。ともあれ、ピルスナーの元祖の元祖とでも言うべきビールを味わえるのは、ピルスナーウルケル蒸留所を置いて他にない。ビール好きなら見逃せないスポットであると言えるだろう。

 さらに日本ではほとんどお目にかかることはないが、チェコではオリジナルの「ベヘロフカ」という薬草酒も作られており、地酒としてチェコの人々に親しまれているのだという。蒸留所でのテイスティングではドイツの薬草酒「イェーガーマイスター」やある意味ジンなどにも似て、様々なハーブが混ざりあったボタニカルな風味が味わえた。筆者をはじめ、こういったヒトクセあるお酒が好きな方はおそらく気にいるであろうと思うので、機会があれば是非味わってみていただきたい。

【ピルスナーウルケル蒸留所】
【ベヘロフカ蒸留所】
【お酒にまつわるエトセトラ】