【特別企画】

モバイルでもノンターゲッティング方式のアクションが楽しめる!「TERA ORIGIN」プレイインプレッション

【CBT募集】

7月2日まで

 ネットマーブルは、Android/iOS用大規模アクションRPG「TERA ORIGIN(テラ・オリジン)」において、クローズドβテスト(CBT)の参加者を募集している。なお、端末の必要スペックはAndroid4.4、メモリ3GB以上で、iOSはiPhone 6s(iOS 9)以上。

 「TERA ORIGIN」はPC用オンラインRPG「TERA」のストーリーから数百年遡った時代が舞台。細かな要素はモバイル向けにアレンジされているが、「ポポリ」や「エリーン」といった「TERA」ではお馴染みの種族たちも登場する。またゲーム面でもノンターゲティング方式のアクション性の高い戦闘や、タンク、アタッカー、ヒーラーの連携で攻略していくという要素はそのまま継承されている。

 今風のモバイル向けMMORPGらしくオートモードなどを搭載しつつ、ユニークな新要素「レイヴン」などを追加した「TERA」ブランドの新しい作品だ。今回は配信前にゲームの序盤をプレイできたのでインプレッションをお届けしたい。

【【TERA ORIGIN】プロモーション映像】

 まずはキャラメイクから紹介していこう。本作で選べるのは「アーチャー」、「ファイター」、「ランサー」、「スレイヤー」、「アルケミスト」、「プリースト」の6クラス。PC版に比べるとクラスの数は減っているが、タンク、アタッカー、ヒーラーとそれぞれの役割ごとのクラスが用意されている。なお、クラスによって性別と種族は固定になっている。

 「TERA」といえば外せない種族の「エリーン」は本作にももちろん登場する。ただエリーンのクラスは「プリースト」というヒーラーのみなので、アタッカーのエリーンなどが作れないのは少し残念だ。

モバイル向けにキャラクターメイクなどは簡素になっている。エリーンはちゃんと登場するので安心してほしい

 ゲームがスタートすると丁寧に作り込まれたムービーからスタートする。日本語ボイスも数多く収録されており、ゲーム世界の中にスムーズにプレーヤーを誘導する導線ができている。日本のゲームユーザー向けに丁寧なローカライズをしている印象だ。

物語の導入部分は非常に丁寧に作られている。ムービーやNPCの会話などのほとんどが日本語ボイスになっており感情移入しやすくなっている

 ゲームの進行はオーソドックスなクエストドリブン型のMMORPGになっており、NPCからクエストを受けてワンタップで次のNPCまで自動で移動、クエストモンスターを倒してアイテムを集めてNPCに報告……といった定番のシステムになっている。モバイル向けMMORPGの王道といったシステムで、同ジャンルをプレイしたことのあるユーザーならスムーズにゲームをプレイすることができるだろう。

 戦闘に関しても今風の作品という内容で、きっちりと自動戦闘モードが搭載されている。とはいえオートでは回避などはせず機械的に攻撃スキルを叩き込んでいくので、ザコ敵はともかく中ボスクラスの敵になると少し厳しい印象だ。特に中ボスなどの大振りな攻撃のときはダメージ範囲が予告されるので、そのタイミングだけでも手動でガードなどを組み合わせて戦っていく必要がある。

物語の導入部分は非常に丁寧に作られている。ムービーやNPCの会話などのほとんどが日本語ボイスになっており感情移入しやすくなっている
自動戦闘がかなり優秀だが、大ぶりの攻撃などはきっちりとガードしないと痛い目にあう。攻撃をセミオートで行ないながら必要に応じてガードなどは可能だ

 こうしてクエストに従って進めていくと、徐々に機能がアンロックされていく。アンロックされる機能の中で本作ならではのユニークなシステムが「レイヴン」というシステムだ。こちらはプレーヤーキャラクターのサポートをする精霊のような存在で、レイヴンは攻撃力、防御力、最大HPというパラメーターと、「属性」、「アクティブスキル」、「パッシブスキル」といった項目が設定されている。

 キャラクターは「メインレイヴン」を装備する1個のスロットと、「サブレイヴン」をセットする3個のスロットを持っている。これらのスロットに装備したレイヴンのパラメーターがキャラクターのパラメーターにプラスされる。メインレイヴンにセットされたレイヴンの属性で攻撃し、アクティブスキルを使ったり、パッシブスキルを発動させる。アクティブスキルには敵に大ダメージを与えるような攻撃に特化したスキルや、パーティメンバーのHPを回復するようなサポート的なスキルを持っているレイヴンもある。

 アタッカーであれば攻撃型のレイヴンをセットして高ダメージを与えることに特化しても良いし、ソロプレイ用にサポート系のレイヴンをセットするのも良いだろう。レイヴンは戦闘中以外は切り替えられるし、パターンを保存しておけるので、「ソロプレイ用のセット」、「パーティプレイ用のセット」、「タンクがいない時のスロット」……などなどを切り替えながら戦える。

 また、レイヴンの属性も重要だ。本作に出現する敵もそれぞれ属性を持っているので、例えば木属性の敵が出現するところには、弱点属性の火属性のレイヴンを装備していくことでより大きなダメージを与えられる。そしてレイヴンは他のレイヴンを素材に合成することでレベルを上げて強化していくことができる。不要なレイヴンはドンドン合成してメインのレイヴンを強化していくのが良さそうだ。中でも高レアリティなレイヴンは上限を超えて成長させられる「覚醒」といった要素などもあり、レイヴンの育成はかなりやり込みがいがありそうなシステムだ。

 ちなみにゲームに直接関係しない部分になるが、それぞれのレイヴンには美麗なイラストやオリジナルボイスが収録されており、コレクター心がくすぐられる。レイヴンはいわゆる"ガチャ"の他にダンジョンでも入手が可能なため、欲しいレイヴンのために特定のダンジョンを周回する……という遊び方も生まれるかもしれない。

 もちろん武器や防具にも成長要素があり、これらは素材を合成してレベルを上げていく。限界突破という要素もありどこまでも上を目指していけそうなシステムだ。

レイヴンを装備することでキャラクターのパラメーターを上げられたり、アクションスキル、パッシブスキルが使えるようになる。ゲームには直接関係しないが美麗なイラストにも注目だ
装備やレイヴンは不要なものや素材を合成して強くしていく

 また、今回は特殊な環境でプレイしたためオンラインRPGならではの他のプレーヤーとの協力・対戦要素は体験できなかったが、3vs3の「カイアの戦場」や50vs50のギルド対抗戦「神話の戦場」などPvPコンテンツの存在も確認できた。装備の強化度合いに加え、立ち回りなどのプレーヤースキルで結果に差が出る戦闘システムなので、これらのコンテンツも大きく盛り上がれそうだ。

アクション性が高いゲームなのでPvPは大きく盛り上がりそうな印象だ

 ただ1点、気になったのが操作性だ。操作は左親指側のバーチャルスティックと右親指側の攻撃・各種スキルボタンにて行なうようになっており、ここまではオーソドックスなスマホ用アクションと言える。しかし右親指に当たる部分に通常攻撃やガードを含めて8つものボタンが並んでいるので、これらの押し分けがなかなか難しい。筆者はiPhone XS Maxを使用しているので端末としては大きい方だと思うのだが、なかなか慣れるまでに苦労した。

 この状態でさらにノンターゲットの戦闘になるので、対人戦で活躍するには対モンスターの戦闘も手動で練習するなど、プレーヤースキルを磨くことが重要になりそうだ。

 スマホ向けに簡略化されている部分もあるとは言え、タンク、ヒーラー、アタッカーとのパーティプレイが楽しめる「TERA」がここにある。現在クローズドβテストの参加者を募集しているので、気になる読者はぜひ応募してみて欲しい。