インタビュー
巨人化したエレンにもなれる! 「リネージュW」×「進撃の巨人」コラボインタビュー
巨人に変身しての戦闘や、エレンとミカサのキャラクタースキン開発にもこだわり
2023年7月12日 18:00
- 【「リネージュW」×「進撃の巨人」コラボ】
- 7月 実施予定
エヌ・シー・ジャパンは、Android/iOS/PC(Windows)用MMORPG「リネージュW(Lineage W)」において、「進撃の巨人」コラボが7月に実施される。
「リネージュW」は、2022年7月と今年1月に「ベルセルク」コラボを実施しており、これに続いて「進撃の巨人」のコラボイベントが新たに開始となる。今回、コラボ実施に先立ってNCSOFTの開発チームに「進撃の巨人」コラボについてメールインタビューを実施したので、その模様をお伝えする。
イベント独自ストーリーで展開する「進撃の巨人」コラボ
――「進撃の巨人」とコラボレーションに至った経緯を教えてください。
開発チーム:まず、「進撃の巨人」のような世界的に認められている日本の大作アニメとコラボする機会を得られて、胸がドキドキしています。
「リネージュW」はMMORPGで、プレーヤー同士が協力して巨大な敵を退けていきます。このような内容を聞いて、真っ先に浮かぶIPの一つがまさに「進撃の巨人」ではないかと思います。
様々な兵団や団員が力を合わせて一緒に冒険し、一人では絶対倒せない敵をはねのける「進撃の巨人」のストーリーは、「リネージュW」の血盟や血盟員の物語に通じるものがあると感じています。そのような共通点が、今回のコラボ企画のきっかけでした。
――日本では「進撃の巨人」は有名ですが、NCSOFTがある韓国や台湾でも有名ですか?
開発チーム:「進撃の巨人」は世界的に知られていて、日本はもちろん韓国、台湾、そしてアジアを越えてヨーロッパでも人気が高い作品だと聞いています。
わかりやすいところではNetflixで視聴することができるアニメシリーズなどがそうですが、韓国と台湾ではアニメ制作以前の時点から原作コミックスはとても人気がありました。今でも韓国と台湾のインターネットやソーシャルメディアでは「進撃の巨人」に由来する様々なミームが流行するほど有名な作品です。
――今回のコラボレーションはどういった内容になるのか教えてください。
開発チーム:今回のコラボレーションは「進撃の巨人」のキャラクター達に会えるクエストとダンジョンイベントを用意しています。
プレーヤーがイベント期間中にログインすると、クエストを通じてエレンとミカサに会えます。ダンジョンイベントは2つあり、一つはワールドボスダンジョンでの超大型巨人との戦闘、もう一つは村を襲撃する巨人との市街戦を体験できます。
ワールドボスダンジョンでは、城壁に現れた超大型巨人を複数のプレーヤーが力を合わせ立ち向かわなければなりません。
村を襲撃する巨人との戦闘では、プレーヤーが巨人化したエレンに変身して巨人と直接戦えます。こちらは体験としても特別で、特に多くのプレーヤーの興味を引くものになると思います。この戦闘のドロップアイテムを使用し、商店にいるNPCアルミンから成長に役立つアイテムを得られます。
――今回のコラボレーションで注目してほしい点を教えてください。
開発チーム:アデンワールドに登場した巨人たちと、それによって繰り広げられる物語に注目してほしいと思います。初めて見る巨大な敵との戦闘が、特別な体験に感じられるよう準備しています。
――今回はコラボレーションイベント限定のストーリーが用意されていると伺いました。あらすじを教えていただけますか?
開発チーム:プレーヤーは、次元の亀裂が開いた場所で、エレンとミカサに出会います。アデンワールドでは見たことのない巨大な足跡をきっかけに、「進撃の巨人」と「リネージュW」のキャラクターが巨人に迫るストーリーです。
――「リネージュW」の世界に「進撃の巨人」のキャラクターを登場させるにあたって開発として大事にした点を教えてください。
開発チーム:「リネージュW」と「進撃の巨人」の2つの原作を損なうことなく、世界観を交差させるためにとことん悩みました。結果的に「リネージュW」の世界に来た「進撃の巨人」キャラクターたちは「本来の存在ではない、一種の幻影」という設定にして、その設定がクエストストーリー進行において重要な要素になっています。
戦闘もまた、「リネージュW」の世界に巨人が登場しても違和感がないようにアニメーション演出やカメラなど戦闘要素を最大限工夫して、楽しめるようコンテンツを構成しました。
――今回のコラボでは、エレンとミカサのスキンを手に入れられると伺っています。スキンの開発にあたってこだわった点などがあれば教えてください。
開発チーム:エレンとミカサの服飾、紋章、武器などについて、できる限り再現しようと研究を重ねました。またこだわりと言えば、巨人についてもかなりこだわっています。「進撃の巨人」の巨人はあまりに大きく、開発が困難になるほどでした。しかしそれでも、最大限プレーヤーに巨人という印象を強く残せるよう努力しています。
――「リネージュW」はこれまでの「リネージュ」シリーズでも他の作品とのコラボレーションがひと際目立っているタイトルかと思います。こうしたコラボレーションを続けている理由を教えてください。
開発チーム:グローバルワンビルドで製作/サービスされている「リネージュW」は、ゲームの拡張性が非常に優れたゲームです。拡張性が高いので、コラボレーションしやすいという点が挙げられます。
MMORPGは継続的にプレーヤーに新しいコンテンツを提供しなければなりません。私たちはプレーヤーに「リネージュW」を通じてこれまで経験したことのない新しい世界とコンテンツを経験できるように常に考えています。
他の作品とのコラボレーションは、まさにこの悩みに対する答えの一つです。また、コラボレーションを通じて「リネージュW」をより多くの人に知っていただき、「リネージュW」がコラボ作品と同じように優れたコンテンツということを広めたいという思いもあります。
――これまで「ベルセルク」「進撃の巨人」とコラボレーションをしてきましたが、今後新たに他の作品とコラボレーションをする可能性はありますか?
開発チーム:はい、もちろんです。「ベルセルク」「進撃の巨人」のように世界的なIPとのコラボがすでに企画されています。
まだ公開できない段階なので、これ以上お話するのは難しいのですが、びっくりするようなもう一つのコラボレーションを準備中ですので、期待していただけるとありがたいです。
――日本で「リネージュW」を遊ぶプレイヤー、そして「進撃の巨人」のファンへ一言お願いします。
開発チーム:「リネージュW」に多くの愛と興味を持っていただいている皆さん、いつもありがとうございます。
「進撃の巨人」はあまりにも多くの方々に愛されている作品なので、コラボレーション企画を進めながら、プレーヤーの方々を失望させるのではないかと心配したりもしましたが、素敵な作品と一緒に歩むことができて楽しかったです。二つの世界の物語をつなぐために悩んだ時間を思わず振り返ってしまいます。
開発の初めに作品を長い間鑑賞し、キャラクターの感情線や言葉遣いなどを研究したことも思い出に残っています。すでに何度か見た作品でしたが、もっと細かく観察するため多くの時間を費やしました。
知らない世界の中に落ちてしまったエレンとミカサの反応は、何度も悩みながら作っていきました。「進撃の巨人」ファンにとって違和感がないように努めましたし、その二人がアデンワールドでどうすれば見事に活躍できるかも悩みました。「リネージュW」のプレーヤーの方々も「進撃の巨人」ファンの方々も、ぜひ楽しんでいただけると幸いです。
(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会
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