インタビュー
クラーク記念国際 Akihabara(東京)「Yuki飯食べ隊」、siroshi15選手「これからはN高ではなくクラークの時代だ」
第4回全国高校eスポーツ選手権「LoL」部門 優勝チームインタビュー
2021年12月26日 21:10
- 【全国高校eスポーツ選手権「LoL」部門】
- 12月26日 開催
「eスポーツを日本の文化」にという想いから始まった全国高校eスポーツ選手権。本日12月26日に開催された「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」部門の決勝大会出場チームインタビュー4組目は、見事優勝を勝ち取ったクラーク記念国際高等学校CLARK NEXT Akihabara(東京)「Yuki飯食べ隊」だ。
本大会および全国高校対抗eスポーツ大会「STAGE:0」を含め、幾度となく決勝大会へと勝ち進んだクラーク記念国際 Akihabara(東京)「Yuki飯食べ隊」。間違いないく高校生eスポーツ大会「LoL」部門の強豪チームのひとつだが、これまで優勝を阻んでいたのはN高だった。クラークはN高と多くの大会で何度も何度もぶつかったが、まだ1度も勝てていなかったというまさに“因縁の相手”。今大会ではそんなN高を準決勝で下し、初優勝を飾ることができたのだ。
優勝した気持ちを聞かれたsiroshi15選手は「まだ実感は全然ないが、それでも勝ててよかった」と控え目なコメントをしたかと思うと、「これからはN高ではなくクラークの時代だ、ということをここで改めて伝えておきたい」と力強くコメント。1強と言われるほど強かったN高を倒し、本大会第4回目にして新時代の到来を思わせてくれた。
では今まで1度も勝てなかったN高に勝てたのはどういう変化があったのか。siroshi15選手は、「最後まで冷静にやろう」と常にチームで話していたと語ってくれた。実は前回「STAGE:0」でN高と戦ったときも今回と同じような試合展開で、序盤はいい動きができていたが負けてしまったという結果がある。その反省を活かし、「ちゃんと落ち着いてプレイしよう」とチーム内で声がけをしていたのだという。
また、やはり「Yuki飯食べ隊」の選手たちもN高に対して強く意識していたようで、今大会ではN高に勝つことに全てを賭けてきたとのこと。「N高に勝てた!」という喜びが大きく、そこで全ての力を使い切ったぐらいだったと語った。
決勝戦での戦ったアートカレッジ神戸(兵庫)「ACK A」に対しては、「普段通りにプレイできれば勝てる」という印象だったようだ。アートカレッジとはスクリム(練習試合)で戦うことも多かったようだが、大きく負けたことはなかったという。決勝大会という抑圧に負けず、普段通りにプレイできた。それこそが勝因になった。
改めて今大会は、「Yuki飯食べ隊」としてだけでなく、クラーク記念国際高等学校として悲願の優勝となったが、siroshi15選手は「僕らだけのものではなく、コーチだったり両親だったり、スクリムに付き合ってくださった、他の高校、大学、社会人のチームであったり、もともとプロで活躍していた方だったり、本当にいろいろな方に手助けをしていただいた。学校の先生や友だちも声をかけてくれて、僕らだけでなくみんなで勝ち得た勝利だなと思っています」と語ってくれた。
また、2年生のGalaxy1619選手は「これからは挑戦者を迎える側のチームになるので、残っている2年生で力を合わせて優勝し続けていきたい」と来年の意気込みを語った。
ちなみに、チーム名となっている「Yuki飯食べ隊」は、コーチのYuki氏がプロゲーマー時代にゲーミングハウスで毎日ご飯をつくっており、それが美味しいということで有名だったため、「僕たちも優勝してそれを食べさせてもらおう」というが名前の由来となっている。
チームが結成されて3年、ついに優勝を果たした「Yuki飯食べ隊」。今ごろ“Yuki飯”を食べさせてもらっているのだろうか。