【特集】

ゲーマーは要確認! リチウムイオン電池と「安全に長く」付き合っていく方法まとめ【夏休み特集2026】

スマホやゲーム機を持ち歩く夏休みは特に注意しよう!

 スマートフォンやノートパソコン、モバイルバッテリーのみならず、携帯ゲーム機やコントローラーまで、幅広いデバイスに搭載されているリチウムイオンバッテリー。大容量で繰り返し充電できる便利な二次電池である一方で、扱い方次第で急速に劣化したり、発煙・発火する危険性もある。

 ゲーマーにおいては、スマートフォンや携帯ゲーム機だけでなく、ワイヤレス接続のゲーミングマウス・キーボードなど、リチウムイオンバッテリーを内蔵した機器を使用しているユーザーが多い。そんなリチウムイオンバッテリー内蔵機器を「安全に長く」使い続けていくために、本稿では日頃から心がけたい取り扱い方法をまとめていく。

その1:気持ちはわかるけど……。「ながら充電」はやめよう

 まずは「ながら充電」だ。スマートフォンでブラウジングしながら充電、携帯ゲーム機でゲームをしながら充電……など、ついつい「ながら充電」をしてしまう気持ちもわかるが「デバイス本体の発熱」と「充電中の発熱」によるダブルパンチによって、リチウムイオンバッテリーの劣化が早まってしまう。

 昨今では急速充電も普及し、充電にかかる時間もそこまで長くないため、充電中は“充電に専念”させた方がいい。「ながら充電」はユーザーの使い方次第となるため、日頃から気をつけるようにしよう。また、一部のスマートフォンにはバッテリーを通さずに、システムへ直接給電する「バイパス充電」と呼ばれる機能もあるため、積極的に活用するのがオススメだ。

ついついやってしまう「ながら充電」。長く使い続けていくためには控えた方がいい

その2:思いのほか気にならない。「充電上限機能」を使ってみよう

 次は一部のスマートフォンや携帯ゲーム機で利用できる「充電上限機能」だ。これは内蔵されているリチウムイオンバッテリーの総容量を100%とすると、80%〜90%で充電をストップさせる機能となっている。

 リチウムイオンバッテリーは満充電(100%)または空(0%)の状態が続くと、少しずつ劣化していく性質がある。そこであえて満充電にせず、一歩手前で止めておくのが「充電上限機能」だ。もちろん、1回で使える時間は短くなってしまうが、バッテリーの劣化を抑えることでより長く愛用することができる。

 筆者の場合「充電上限機能」が搭載されていれば、積極的にオンにして使っており、現在は「iPhone 16 Pro Max」や「Nintendo Switch 2」などで充電上限を設定している。購入時に設定してしまえば、充電制限されているのが日常となるため、思いのほか気にならない。特に「Nintendo Switch 2」など、長く使う機器はオンにしておくのがオススメだ。

Nintendo Switch 2には充電上限機能がある。1回の使用時間が短くなるが、長期的にみるとバッテリーの劣化を抑えられるのだ
「iPhone 15」シリーズから実装された充電上限機能は、より細かく上限を設定できる。自分の使い方に合わせて使っていこう

その3:夏休み中にありがち。「暑い場所に放置」はやめよう

 続いては「暑い場所での放置」だ。リチウムイオンバッテリーは暑さと寒さに弱く、特に高温下では発煙・発火などの危険性が高まる。2026年は「酷暑日」を観測する日が多く、夏休み中はスマートフォンやゲーム機を外で使う機会も増えるが、なるべく直射日光の当たらない日陰、冷房の効いた涼しい場所で使うことをオススメしたい。

 特にありがちなのが車内での放置。エンジンがかかっていない車内はサウナ状態で、そこにスマートフォンやゲーム機を放置してしまうと寿命を大幅に縮めてしまう。たとえ短時間であったとしても、立ち寄った先で使う予定がなくても、持ち歩いて管理することに努めよう。

夏休み期間中、稀に見かける車のダッシュボードでの放置。故障・発火リスクが増大するため、絶対にやめよう(画像は筆者撮影のイメージ)

その4:昔使っていたデバイスの健康診断。「半年に1度は充電」をしよう

 最後は「半年に1度は充電」だ。リチウムイオンバッテリーは「自然放電」によって、使っていなくても少しずつバッテリー残量が減っていくのだが、0%の状態でそのまま放置しておくと最終的に「過放電」となり、充電できなくなってしまう。

 冒頭で述べたように、ゲーマーが使うデバイスはリチウムイオンバッテリーを内蔵しているものが多い。昔使っていた携帯ゲーム機やコントローラー、買い替えて使わなくなったゲーミングマウス・キーボードなど、バッテリー残量が0%のまま放置しているものもあるだろう。

 そこで、使っていないデバイスも「半年に1度は充電」を心がけることで、過放電に陥るのを防ぐことができる。筆者の場合は「1年に1度は充電」を実施しているのだが、そのおかげか携帯ゲーム機「ニンテンドーDSi」やPS3のコントローラー「DUALSHOCK 3」は現役で稼働している。思い出のデバイスの健康診断を兼ねて、充電してみるのがオススメだ。

 一方で長期間放置して、既に過放電になってしまったバッテリー、起動はするが外装が膨らんでいるバッテリーなどは、発煙・発火などのトラブルの元となる。お住まいの自治体のホームページのほか、小型充電式電池のリサイクル活動を行なっている一般社団法人JBRCの公式サイトを確認しながら、適切に廃棄してほしい。

□一般社団法人JBRCの公式サイト

筆者所有の「ニンテンドーDSi」や「DUALSHOCK 3」は、定期的に充電することで今でも現役で稼働している
一方で「ゲームボーイアドバンスSP」は充電ケーブルが行方不明。コロナ禍に一度、起動確認はしているのだが、充電ケーブルは大事にしておきたい

まとめ:愛用するデバイスを長く使うために。「バッテリーに優しい使い方」を心がけよう

 ここまで、リチウムイオンバッテリー内蔵機器を「安全に長く」使い続けていくために、心がけたいことをまとめてきた。リチウムイオンバッテリーは小型・高出力・繰り返し充電可能であり、既に生活に欠かせない便利な二次電池となっている。

 一方で使い方を間違えると、取り返しのつかないトラブルになってしまう可能性もある。日頃から「バッテリーに優しい使い方」を心がけて、愛用しているデバイス、思い出のゲーム機をより長く使用できるようにしていこう。