「Prey」攻略連載 地球外生命体から生き残るための基礎知識
第2回:地球外生命体「ティフォン」のその脅威の生態と、対処法
2017年6月2日 07:00
「Prey」の舞台となる宇宙ステーションタロスIに巣くっている地球外生命体「ティフォン」。黒く艶のある繊維状の体を持ったこの生命体は、主人公モーガンをはじめとしたタロスIにわずかに生き残っている人間に対して攻撃的で、命を奪うまで執拗に攻撃をしてくる危険な存在である一方、その姿をスキャンすることで、彼らが使う特殊能力「PSIスキル」を修得して、自身をより強化できるという存在でもある。
本作ではこの生命体の存在やその力について、ストーリーにも強く関わっているが、そこはゲーム本編で楽しんでもらうとして、連載2回目となる今回は、ゲーム中で彼らと対峙したときの対策や、彼らから得られる特殊なスキルを使ったプレイスタイルなどについて触れていきたい。
人間に対して攻撃的な性質を持つ地球外生物「ティフォン」
ゲームのプロローグで衝撃的な登場をするティフォンには複数の種類が存在していて、それぞれの特徴や使用する「PSIスキル」は、ゲーム中に入手する「サイコスコープ」によって知ることができるようになっている。
種類によって対処方法は異なるが、そのほとんどに物理攻撃が有効だ。モーガンが最初に手に入れるレンチでもダメージを与えられ、サイレンサーピストルやショットガンなどの実弾も効果がある。またグルーキャノンによる拘束も一時的なら効果があり、無抵抗の状態で倒したり、拘束したまま逃げたりしてもいい。
またおのおのが持っている特徴的なPSIスキルを封じてしまうというのも、どのティフォンにも通じる対策だ。投擲するとその周囲にPSI無効化パルスを発する「ヌルウェーブ発信機」、または対象1体にダメージを与えつつPSIスキルを一定時間使えなくする「サイコショック」なども効果的で、筆者もこれらを使った後に接近して、ショットガンやQビーム(強力な粒子ビームを発射して敵を爆発させるエネルギー兵器)などの強力な武器で一気にダメージを与えるという戦術を多用していた。
ティフォンの中でも多く遭遇すると思われる、人と同じシルエットをした「ファントム」は、多くの個体がタロスIの乗組員だった人物の死体から生み出されたものだ。スキャンしたり、倒した死体を調べたりすると個人名が出てくるのがそれであり、ぶつぶつと独り言をしゃべっているので、近くにいればすぐわかる。また他のティフォンも不穏な効果音や声などによって自身の近くにいることがわかるので、ヘッドフォンを使ったゲームプレイも有効となるだろう。
ミミック、ファントム、テレパス……様々な生態を持つティフォン
このタロスIでは、ティフォンに関してかなり研究が進んでいるらしく、サイコスコープでスキャンすると、その詳細なデータが「リサーチ」として記録される。モーガンもそれぞれを調査済みのようで、彼の手による対処方法のメモまで記録されているほどだ。ここではそれらのデータとゲームプレイを参考に、主に戦うこととなるティフォンについて紹介していく。
物体に擬態する「ミミック」系ティフォン
タロスIで最初に出会うであろうティフォン。4本足でクモのように歩き回る小さな種類で、近くにある同じぐらいの質量の物体をコピーして姿を変化させる。RPGに出てくる宝箱などに化けた怪物「ミミック」と同様、うかつに近づいたモーガンを驚かせて攻撃する。
見た目で擬態を見破る手段はないが、必ず近くにあるものをコピーするため、物体が不自然に2つ転がっていたら、それが手がかりになることもある。またミミックの擬態を探知する、サイコスコープ用チップセット「ミミックディテクション・Gen1」も存在している。
ティフォンの中で最も耐久力が低く、モーガンのレンチを振り回す攻撃数発で倒すことができる。ただし数が多く、素早くモーガンの後ろに回ったりすることもあるので、グルーキャノンで固めたり、壁を背にしたりすることが有効だ。
通常のミミックのほかに、少し大型の「グレーターミミック」の存在も確認されている。こちらは少し大きな物体に擬態でき、耐久力もミミックの数倍あり、レンチで倒すのは骨が折れる。ショットガンで吹き飛ばそう。
人間の死体から生み出される「ファントム」系ティフォン
2足歩行の人間の姿でタロスIの特定の場所を徘徊している。後述の「ウィーバー」によって、タロスIの乗組員の死体から生み出されることを劇中でも確認できる。通常の「ファントム」は、ミミックの次に出会うティフォンながらかなり手ごわく、装備が整っていないモーガンにとっては厄介な存在となる。前述の通り独り言を話していることが多く、声が聞こえたら、しゃがんだ状態のままステルス移動して気付かれないように進むのが有効だ。
こちらを発見すると爆発する火の玉を飛ばす「キネティックブラスト」や、瞬間移動で接近して近接攻撃などを行なってくる。また周囲に電撃を撒き散らしスタン効果をもたらす「ボルトファントム」、分身して毒素で攻撃してくる「エーテルファントム」、超高温のプラズマの柱をモーガンの足元に出現させる「サーマルファントム」といった上位種も存在している。
グルーキャノンで動きを止めるほか、ヌルウェーブ発信機やサイコショックでそれぞれのPSIスキルを封じて接近し、頭部と思われる場所にショットガンを撃ち込むのも有効だ。
生物や物質を意のままに操る「テレパス」系ティフォン
黒い大きな固まりのようなティフォンで、空中に浮遊している。「テレパス」は生きている人間をマインドコントロールして自身の近くに置いて自衛をしている。
マインドコントロールされた人間はモーガンを見つけると、本人の意志とは関係なく飛びかかってきて、頭部を爆発させてモーガンにダメージを与え絶命する。頭部が吹っ飛ぶ前にテレパスを倒すか、ディスラプタースタンガンの電撃で気絶させる、もしくはPSIスキル「マインドジャック」を使うことで、マインドコントロールから解放することができる。
マインドコントロールされた人間の中には、ゲームのオプション目標の対象人物などもいるので、生かしておきたい場合はサイコスコープで名前を確認することをお勧めする。気絶した人間が目標に関わっている場合、別の区画へ行って戻ってくると復活している。居場所がわからない場合は、セキュリティステーションの端末で確認してみよう。
またテレパス自身も遠距離から誘導弾を撃ってくる。これがかなり強力で、遮蔽物のない場所で戦うのはかなり危険だ。グルーキャノンは効果が低く、ヌルウェーブ発信機やサイコショックなどでそれを封じて戦うのが有効だ。また誘導弾を回避できる距離からサイレンサーピストルで少しずつダメージを与えていってもいい。ただしこの場合かなりの数の弾丸を必要となるだろう。
同じような浮遊能力を持つ「テクノパス」は人間ではなく、タレットやオペレーターなどの機械を操る力を持つ。自身の周囲にタレットを配置して攻撃し、オペレーターは汚染されてモーガンに襲いかかってくる。戦い方はテレパスと同様だが、操っている機械を無力化するEMPグレネードやディスラプタースタンガンの効果が高い。
放射線を撒き散らして爆発する「シストイド」
「シストイドネスト」という巣のようなティフォンに近づいたり攻撃したりするとはじけ飛ぶようにして現われるウニのような姿のティフォンが「シストイド」だ。動く物に反応し、接近して自爆する。
個々のダメージはさほど高くないが、数匹がまとまって爆発するので、HPやスーツの耐久力をどんどん削られてしまう。また常に放射線を放っていて、爆発時にそれが増幅されるため、ダメージと同時に放射線疾患に陥ることもある。
シストイドネストの状態のまま倒すことができないため、遠距離から攻撃してシストイドに分裂させたら、ショットガンやキネティックブラスト、あるいは近くにタレットを置くなどしてでまとめて倒すのが有効。また可燃性タンクを放り投げることで集まってきたシストイドをまとめて吹っ飛ばすこともできる。
新たなティフォンを生み出す「ウィーバー」
「ウィーバー」は植物の根のような姿で空中を浮いているティフォンだ。データによれば特定の選ばれたミミックが変異したものらしい。
直接の戦闘はせず、距離を保った状態でシストイドを次々と生み出してくる。また近くに死体があるときはそれをファントムに変えるという、ティフォンのジェネレーター的な存在となる。またこちらが攻撃しようとするとシールドを張って逃げ回り、それに触れると恐慌状態に陥ってしまう。恐慌状態の治癒にはタロスIで拾える酒が有効だ。
テレパスなどと同様、ティフォンを生み出す能力を封じるヌルウェーブ発信機やサイコショックが有効。ただし遠距離からのヒット&アウェイは攻撃をした時点でティフォンが次々と生み出されるうえ、距離によってはシールドによる恐慌状態を引き起こされることもあるので得策ではない。単独でいるところを気付かれないように近づいて、能力を封じたら一気に接近してショットガンやQビームで倒すのがいいだろう。
姿が見えない「ポルターガイスト」
ファントムのようにしゃべっている言葉は聞こえるもののその姿が見えないのが「ポルターガイスト」だ。姿を見せるのはPSIスキルを使っているときだけで、スキャンを行なえるのもそのタイミングだけだ。
ポルターガイストのPSIスキルは、モーガンの足元に超能力の柱を作り出して上空へと持ち上げる「リフトフィールド」で、持ち上げられたジャンプボタンで推進システムを発動させないと落下ダメージを受けてしまう。またサイコキネシスで周囲の物体をぶつけてくるという攻撃も行なってくる。
まず行なうべきはその場所を把握すること。ポルターガイストはPSIスキル使用時に姿を見せるため、スキャンするのもその時がチャンスとなる。スキャンを完了してしまえばその場所がカーソルで表示されるので、レンチなどでも容易に倒すことができるはずだ。
区画内に突然現われる「ナイトメア」
モーガンが行く区画内のどこかに突然出現する巨大なティフォンが「ナイトメア」だ。ファントムのように人間型のシルエットをしているが、その大きさは数十倍で、その割に動きも非常に素早いという圧倒的な強さを持っている。
こちらを発見すると誘導性のあるエネルギー弾を放ち、まともに食らうとスーツにダメージがなくても即死する恐れがある。不穏な効果音とともに、恐ろしい咆哮が聞こえてきたときは、ナイトメアが現われた合図だ。
エネルギー弾はヌルウェーブ発信機などで封じることはできるものの直接攻撃も強力なので、よほど武器などが充実していない限り相手にしないほうがいい。ナイトメアと接触するとオプション目標が設定され、一定時間の間に逃げ切るか倒すことでそれが達成される。
入口が狭い場所などでも体の形を変えて中に入ってくることがあるので、別の区画に行くか扉が閉まる小さめの部屋などで籠城していると、一定時間経過後にいなくなるのでやり過ごせる。
またゲームの中盤から後半にかけて、「出現したナイトメアをどの場所からも追い払える」という効果を得られるオプション目標が出現する。ただそれを得るにはかなり手間がかかり、さらにその頃にはナイトメアの対処法もある程度身についているので、無理をして達成する必要はないかもしれない。
ティフォンから得られる「PSIスキル」のどれを使うか!?
同種のティフォンをサイコスコープで何度かスキャンをすることで、モーガンは対象のティフォンが使用するPSIスキルを身に付けられるようになる。ニューロモッドを消費して修得することにより、通常の人間では考えられない超能力を得ることが可能だ。
筆者は1周目のプレイではこれらのPSIスキルはあまり使わなかったのだが、2周目で意識して使ってみると、ゲームの手触りがかなり変わることが感じられた。例えばファントムの「キネティックブラスト」は序盤で修得できる割に強力で攻撃範囲が広く、ショットガンなどの弾に余裕がないときに重宝する。
またテレパスから得られる「マインドジャック」は、マインドコントロールされた人間をディスラプタースタンガンよりも容易に解放できるし、複数のティフォンがいるときはいずれかを味方にして同士討ちさせるといった戦術も成立する。ゲーム後半で脅威となる「軍事オペレーター」は、最初は「エレクトロ・バースト」などを使って正面から戦っていたものの「マシンマインド」を身に付けて味方にしてしまえば、やり過ごすのも楽になるというわけである。
PSIスキルを使うにはモーガン自身のPSIを消費するため、これらを中心とした戦術を楽しむなら、「サイオニック能力」や、スコープチップセットの「ポテンシャライザー23-0948Si」などを身に付けておいて、PSIの上限を上げておくといい。また消費したPSIは通常はアイテムの「PSIシリンジ」を多用することになるので、他のアイテムよりも優先して分子成形機でこれを作っておくことだ。もっともPSIシリンジは、タロスI内で比較的多く手に入るので、よほど無駄遣いをしなければ手詰まりになるようなことはない。
本作の自由度の高いプレイスタイルの選択肢として存在するこれらのPSIスキル群。最初のプレイで自在に使いこなすのは少々難しいかもしれないが、ゲームのコツを掴んでからの2周目以降のプレイなどでは、PSIスキルに偏って戦ってみることをお勧めしたい。難易度をイージーに設定しておけば、自分が強靱なティフォンとなって「無双」する感覚を味わえるかもしれない。
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