【連載第221回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。 |
2010年第1回目の当連載は、昨年1年間に発売されたゲームグッズを振り返る、というところからスタートしたい。当研究所の連載も2005年1月5日のスタート以来、丸々5年を迎えた。これもひとえにゲームが大好きな読者の皆様と、ナイスなゲームグッズを日夜開発されているグッズメーカーの皆様のおかげ。本年も引き続きよろしくお願いいたします。
また、過去に記事作成に使用したゲームグッズを「ジャンク品」ということで、古いものから新しいものまで、各機種別にプレゼントを用意した。巻末にプレゼントフォームを設置したので、気になるものに応募していただければ幸いだ。繰り返すが、実際に使用したものなので、フィルター類など張ったり剥がしたりを繰り返すため、元には戻せないものは除外してあるが、ほかにもパッケージなど元に戻せないものはそのままだ。また、各機種ごとに取り上げたグッズの数に差があるため、誰しもが納得できるものではないことをご容赦いただきたい。それでは2009年のベストグッズたちを紹介していこう。
● 2009年ベストグッズ「液晶保護フィルターグッズ ― PSP go ―」
- メーカー:SCEJ
価格:800円
SCEオフィシャルライセンス商品
ハード:PSP go
掲載回:第215回
・「OverLay Brilliant for PSP go」
- メーカー:ミヤビックス
価格:840円
SCEオフィシャルライセンス商品
ハード:PSP go
掲載回:第216回
公式周辺機器が登場したPSP go用の液晶保護フィルター |
安定した高いクオリティを保ち続ける「OverLay Brilliant for PSP go」 |
2009年の話題といえば、毎年恒例となりつつある新型携帯ゲーム機発売のトピックであり、PSP goの発売は欠かせない。PSP goの場合、新型の本体が発売されたというだけでなく、ゲームグッズ的にも“公式周辺機器として液晶保護フィルターが同時発売された”というトピックがあった。それ自体も大きなトピックなのだが、今後に新型のPSPが発売されたときにも、同じように公式周辺機器として液晶保護フィルターが発売されるかもしれないという期待も同時に出てくるだろう。
というわけでPSP go用の液晶保護フィルターベストグッズはSCEJの「ディスプレイ保護フィルム」だ。トピックとしてだけでなく、実際にこのフィルターはデキが良い。貼り付けもしやすく、透明度や色味の変化の少なさなど、クオリティの高さが感じられる。気持ちの問題にはなるが、公式純正品という安心感もある。
グッズメーカーからのPSP go用液晶保護フィルターでは、ミヤビックスの「OverLay Brilliant for PSP go」を選んだ。昨年のベストグッズ企画でのPSP-3000用液晶保護フィルターも「OverLay Brilliant」選んだので2年連続となる。
吸い付きのよさ、貼りやすさ、透明度の高さ、色味の変化の少なさと、どの点においても非常に優秀だ。ビザビのblog「京都室町通信」では実際に製品を自社でレビューしており、その内容からもこだわりが感じられる。
● 2009年ベストグッズ「液晶保護フィルターグッズ ― DSi LL ―」
- メーカー:ロアス
価格:オープン(購入価格:580円)
任天堂ライセンス商品
ハード:DSi LL
掲載回:第217回
DSi LL用フィルターの中で最も貼り付けしやすく素直な印象を受けた |
ニンテンドーDSiを大型化し、画面も大きくなった「DSi LL」の発売も2009年の大きな話題となった。DS Lite比93%アップとされる大画面のインパクトは多くのゲームファンの想像以上のものがあり、実物を目の前にするとまず「でかっ」と驚き、続いてその存在感に笑いが漏れ、落ち着いた頃には「画面が大きいって思っていた以上にいいなぁ」という感想に変わるというユニークな現象が起きたのは記憶に新しいところだ。
そんなDSi LLなので、特徴である大きな画面をしっかり保護したいと考えるのが当然。製品の発表から発売までの期間が短かったが、液晶保護フィルターはしっかりとラインナップされてきた。
そうした数ある製品の中からDSi LL用の液晶保護フィルターのベストグッズとして選んだのは、ロアスの「DSi LL専用 液晶画面保護フィルム」だ。このDSi LL用の液晶保護フィルターで最も重視されたポイントは、“貼り付けやすさ”だ。DSi LLは画面が大きくなり、それが上下に2画面あり、それに合わせて筐体も大きくなっている。そのため、液晶保護フィルターは、強度を保ちつつ(特にタッチスクリーン側)、貼り付けやすさに気を配らなければならない、DSiとはまた違った作りを要求された。
そうした中、最も貼り付けがスムーズに行なえたのがロアスの「DSi LL専用 液晶画面保護フィルム」だった。画面への吸い付きがよく、気泡も残りづらい。フィルターのサイズも適度な大きさで、貼りやすさとカバー範囲のバランスがとれている。透明度もよく、色味に関しても変化を感じさせない。扱いやすさや映りなど、全般的に素直なフィルターという印象を受けた。
● 2009年ベストグッズ「PS3用コントローラの操作性アップグッズ」
- メーカー:ゲームテック
価格:714円
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
ハード:PS3
掲載回:第189回
操作性をアップし、L2/R2ボタンの誤動作も防ぐ |
“操作性をアップさせる”というのはゲームグッズの基本のひとつ。この部門からはゲームテックの「アシストパッド3」を選んだ。プレイステーション 3用標準コントローラーの「SIXAXIS」または「DUALSHOCK3」に装着するアタッチメントパーツのグッズだ。アナログキャップが2個、方向キーパッドが1個、L2/R2ボタンに被せるトリガーパッド各1個ずつがセットになっている。
このグッズのポイントはL2/R2ボタン用トリガーパッドの存在。フック型の形状をしたパーツを取り付けることで指がしっかりとフィットし、L2/R2ボタンを格段に押しやすくなる。
もう1点の大きなメリットは誤動作の防止。コントローラーをテーブルなり床なりに置くと、L2/R2ボタンの先端が突っ張ってひっかかり、押し込まれてしまうことがある。休憩時やトイレに行く時にコントローラーを置くと誤動作する時があるというわけだ。オンライン対応ゲームなどではポーズをかけることができないタイトルもある。
さらにこの当時の記憶としては、「SOCOM:CONFRONTATION」ではL2ボタンがボイスチャット開始の操作になっていて、席を外したプレーヤーのボイスチャットが誤動作によってボイスチャットが入りっぱなしになったりしていた。また、「デモンズソウル」でも休憩しようとコントローラーを置いたときに誤動作でNPCを攻撃してしまった、なんていう事もあった。
L2/R2ボタン用トリガーパッドは裏側が平らになっているので、置いた時に誤動作が起きるようなことはない。ちょっと困るというところをしっかりとケアしてくれて、操作性もアップしてくれる、ナイスなグッズだ。最近PS3を購入したという方にもオススメしたい1品となっている。
- メーカー:サイバーガジェット
価格:オープンプライス(購入価格1280円)
ハード:PSP-3000/2000用
掲載回:第190回
薄型でスマートなサイズながら、しっかりとした操作性と手触りのいい感触がポイント |
PSPで本格的にアクションゲームを遊んだり、長時間じっくりとプレイしたりする時に欠かせないのが「グリップアタッチメント」の存在だ。こちらではサイバーガジェットの「CYBER・エキスパンドグリップ G」を選んだ。実はこのグッズ、研究所員がプライベートで愛用している製品でもある。
非常に手触りのいい全体にラバーコーティングがポイントで、グリップの形状も平たくて余計なでっぱりがなく、大袈裟にならないところも魅力的だ。各種スイッチ類には装着したままでアクセス可能で、UMDスロットのカバーには独立したパーツを装着する方式になっているので開閉もスムーズにできる。大容量バッテリーパック(2200mAh)に対応しているのもポイントが高い。
PSP用のグリップアタッチメントといえば、前回のベストグッズではMSYの「ブラックファルコン」を選んでいて、2009年にもブラックファルコンのオリジナルモデルとして「絶体絶命都市3」をモチーフにした「絶体絶命グリップ」が発売されている。2008年度は他のグリップアタッチメントはどちらかといえばはずしたときの収納のしやすさや、PSPの拡張バッテリーの収納といった点に特徴を出したものが多かったが、その中でMSYの「ブラックファルコン」は強度と操作のしやすさを重視した、ゲームをプレイする人の気持ちを汲んだグッズだった。それから1年、さまざまなリベンジ(?)製品が登場してきたが、今回は「CYBER・エキスパンドグリップ G」を選んだというところだ。印象としてサイバーガジェットはグリップアタッチメントグッズに意欲的。MSYほか他メーカーからの巻き返しにも期待していきたいと思う。
● 2009年ベストグッズ「アーケードスティックをはじめ特殊コントローラーが熱かった2009」
- メーカー:HORI
価格:12,800円
SCEオフィシャルライセンス商品
掲載回:第220回
・「アーケード ファイト スティック トーナメント エディション for Xbox 360」
- メーカー:Madcatz
販売:MSY
価格:18,000円
掲載回:第214回
アーケード筐体をモチーフに設計が一新された「リアルアーケードPro.V3 SA」 |
2009年のゲームグッズを振り返ってみると、特殊なコントローラーが元気だった年だと感じる。最も代表的でインパクトが強かったのはHORIが発売したXbox 360用コントローラーの「ツインスティックEX」。完全受注生産の製品のため、本連載では実際に試すことはなかったが、本格派に向けたこだわりの一品という方向性は加速している。
アーケードスティックコントローラーが熱く盛り上がった印象も強い。カプコンの「ストリートファイターIV」の発売をきっかけに、国内以外に海外でも本格派のアーケードスティックが登場した。
そこでアーケードスティックから選んだのは、PS3用では発売されたばかりのHORI「リアルアーケードPro.V3 SA」。本格アーケードスティックの代名詞「リアルアーケードPRO」シリーズから設計を一新。レバーだけでなくボタンもアーケードパーツが使われるようになり、デザインもアーケード筐体をモチーフにしたこだわりの作りになっている。
また、そこまで本格的なものは求めないが、アーケードスティックが欲しいという方には、同じくデザインが一新されたミドルサイズの「ファイティングスティックV3」も発売された。
一方、海外初の本格アーケードスティックとして大きな話題を呼んだのが、Madcatzの「アーケード ファイト スティック トーナメント エディション for Xbox 360」だ。こちらはXbox 360用アーケードスティックのベストグッズとして選出したい。アーケードパーツを使い業務用筐体そのもののフィーリングを実現している。
左はPS3用コントローラー「リアルアーケードPro.V3 SA」、右はXbox 360用コントローラー「アーケード ファイト スティック トーナメント エディション for Xbox 360」。本格アーケードスティックの熱い戦いが2009年を彩った |
● 番外編 2009年ベストグッズ「研究所員が実際に愛用していますグッズ」
- メーカー:HORI
価格:1,200円
任天堂ライセンス商品
掲載回:第205回
- メーカー:カンタービレ
価格:オープンプライス(購入価格:1,140円)
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
掲載回:第218回
- メーカー:HORI
価格:3,980円
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
Xbox 360ライセンス商品
掲載回:第220回
スライムの使い方が秀逸なデザインが魅力のDSi用カバー |
まとまりが良く、操作性アップも嬉しいPSP go用カバー |
充実した機能と操作性を持つXbox 360用コントローラー |
最後は今年も「研究所員が実際に愛用していますグッズ」として3製品を選んでみた。研究所員は本連載のため、とっかえひっかえ様々なグッズを試しているが、そんな中でも特に気に入って個人的に使うようになったグッズがある。ちなみにここに挙げた3品以外でも、今回ベストグッズとして選んでいるものはほとんど愛用しているグッズだ。
まずはHORIの「ドラゴンクエストIX プロテクトケースDSi」。DS「ドラゴンクエストIX」と同時に発売された、いわゆるゲームソフトとタイアップしたキャラクターグッズ的なもので、「プロテクトケースDSi」にオリジナルのデザインを施したものになっている。
だが、そのデザインこそがポイントで、DSiの天板にあるカメラをスライムの目に見立てているところが秀逸。ケース自体の使用感もよく、お気に入りの一品として愛用している。
お次はカンタービレの「PSP GO 用ソフトレザーケース」。PSP goは非常にコンパクトなサイズ、スライド式の独特な作りをしていて、ケースグッズ選びは非常に難しく、それだけに自分の好みにあった物が見つかると嬉しいところもある。
シンプルなポーチも良かったのだが、PSP goは操作部分が薄く、しっかりとホールドするにはもう少し厚みが欲しい。そこで本体装着タイプのカバーグッズがしっくりときたというわけだ。
「PSP GO 用ソフトレザーケース」は感触がよく、一体感もよい。側面の固定パーツがでっぱらないように配慮されていて、本体を持つ手を刺激しないように考えられている点も非常に好印象だ。本体背面のカバーが柔らかくて持ちやすく、滑り止めにもなるうえに適度な厚みも加えてくれる。画面をしっかりと保護して、それでいて外見はスマートに収まるのも嬉しいところだ。
最後はXbox 360用コントローラー「ホリパッドEX2ターボ」。前面にLB/RBを加えて6ボタンにして格闘ゲームを手軽にプレイできるようにしつつ、通常の位置にもLB/RBを配置して普通のタイトルのプレイも問題ないようにしている。同社のXbox 360用コントローラーとしては2代目になるが、あまり純正とはかけ離れないような形状に収めつつも、6ボタン化と連射を搭載した実用的な製品だ。
純正のコントローラーでネックと言われている方向キーに関しても、十字型になっていて、入力しやすくなっている。個人的に、Xbox 360用コントローラーで連射機能を備えているコントローラー自体があまり無いという背景もあり、連射機能を備えているところも評価したい。Xbox LIVEアーケードのアーケード移植タイトルやセガの「ベヨネッタ」を連射機能を使って遊んでみたりと、研究所員は非常に楽しんでいる次第だ。
● 連載5周年記念! 「ジャンクグッズプレゼント」(第1回)
連載5周年回記念のプレゼント企画は、携帯ゲーム機用と据え置きゲーム機用の2回に分けてプレゼントを実施する。第1回は携帯ゲーム機用グッズのプレゼントだ。対応機種別に5機種それぞれのグッズが複数入ったセット品となっている。なお、一部複数機種に対応したものも含まれているので、ご了承いただきたい。
応募したい機種が決定したら、以下のプレゼントフォームのアンケートも忘れずに記入し、応募してもらいたい。いただいたご意見は今後の記事作りの参考とさせていただきます。なお、当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。多数のご応募お待ちしております。
【ニンテンドーDS Lite:11セット】 | 【ニンテンドーDSi:7セット】 |
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ニンテンドーDS Lite用セットの1例 | ニンテンドーDSi用セットの1例 |
【PSP-2000:9セット】 | 【PSP-3000:5セット】 | 【PSP go:5セット】 |
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PSP-2000用セットの1例 | PSP-3000用セットの1例 | PSP go用セットの1例 |
【応募方法】
応募締切 :2月3日 23:00 まで
当選発表 :発送をもってかえさせていただきます
応募方法 :下記のフォームに入力して、送信してください
※ 応募フォームの送信はSSL対応ブラウザをご利用ください。SSL非対応のブラウザではご応募できません。
※ ご回答いただいた内容(データ)は、当選者の選考および、プレゼントの発送にのみ使用し、その他の目的で使用することはありません。
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http://www.jp.playstation.com/psp/go/
http://www.hori.jp/
http://www.miyavix.co.jp/
http://www.visavis.jp/
http://www.loas.co.jp/
http://www.gametech.co.jp/
http://www.hori.jp/
http://www.msygroup.com/
[Reported by ゲーム環境向上委員会]