【連載第284回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


3DS用バッテリー内蔵グリップやPS Vita用TPUカバーをチェック
マッドキャッツのPS3/Xbox 360用アーケードスティックも試してみた


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 3DS用のグリップアタッチメントに、本体を充電できるバッテリーと、イヤフォン端子からの高音質なサウンドを出力するスピーカーを内蔵したという1台3役な、アクラスの「3DS用ラバーコートマルチグリップ」を試してみた。

 PS Vita用グッズからはTPU素材を使ったカバーをピックアップ! HORI、ゲームテック、アンサーの3社のTPUカバーをまとめて試してみた。さらに、PS3/xbox 360用アーケードスティックもチェック。マッドキャッツの「アーケードファイトスティック ソウルエディション」を、前モデルからの変化を調べつつ、内部まで調べてみた。

【今週のおしながき】
3DS アクラス「3DS用ラバーコートマルチグリップ~スピーカー&リチウムバッテリー充電機能付き~」
PSV HORI「TPUプロテクトカバー for PlayStation Vita」
PSV ゲームテック「エッジバンパーV」
PSV アンサー「TPUフレーム VITA」
PS3 マッドキャッツ「ソウルキャリバーV アーケード ファイトスティック ソウルエディション for PlayStation3」
Xbox 360 マッドキャッツ「ソウルキャリバーV アーケード ファイトスティック ソウルエディション for Xbox 360」



● 充電バッテリーとスピーカーを内蔵した3DS用グリップアタッチメント

「3DS用ラバーコートマルチグリップ~スピーカー&リチウムバッテリー充電機能付き~」

    メーカー:アクラス
    価格:オープン(購入価格:3,580円)


ホールド感を高めるグリップアタッチメントの中に、充電式のバッテリーとステレオスピーカーを内蔵
グリップの内側に2個のスピーカーが搭載され、中央部にボリュームのアップ/ダウンボタン、バッテリー残量確認ボタンとLEDが並んでいる

 3DS用のグリップアタッチメントに充電式バッテリーとスピーカーを内蔵したグッズ。アクラスはPSP向けにも同様のグッズをリリースしている。内蔵している充電バッテリーはリチウムポリマー電池で容量は1,800mA(5V)。スピーカーは出力2.0Wのユニットを2個内蔵している。

 アタッチメントは下側に広く、平らで横幅のある独特な形状。全体にラバーコーティングが施されており、手の平が当たる両サイドの青い部分には滑り止めにライン状の突起も付けられている。

 アタッチメントの3DS本体収納部にはステレオ音声プラグがあって、プラグは手前側に可動。これを3DS本体のイヤフォン端子に繋いでから収納部へと3DSを倒して固定するという取り付け方になる。また、アタッチメントの3DS収納部には充電部付近に金属接点があって、その金属接点で3DSへと給電される。イヤフォンプラグを差し込んでから3DSを収納部へと押し込むだけと、取り付けは簡単だ。

 アタッチメント3DS本体収納部の下には、左右にスピーカーユニット、ボリュームのアップ/ダウンボタン、バッテリーボタンと残量を示す青色LEDが4個並んでいる。また、中央の背面側にはイヤフォン端子、電源スイッチ(オフ/オン/パワー)、充電端子を備えている。

 また、アタッチメント本体の他に「充電出力安定アダプター」というアダプターが付属している。アタッチメントのバッテリー充電には3DS付属のACアダプターを使うのだが、「充電出力安定アダプター」はそのACアダプターの先端に取り付けて使う。このアダプターは電力の出力を調整するものということで、取扱説明には「5V2AなどのACアダプターをお持ちの場合は装着不要」とあるので、おそらくは5V2Aに出力を増幅させるアダプターということだろう。


横幅のある大型なグリップだが、厚みはそれほどなく平ら。中央部の背面側にはイヤフォン端子と電源スイッチ、バッテリーの充電用端子を備えている

大型で平べったい形状なだけに、握るというよりは両手を添えて挟み込むという持ち方になりがち。もう少しホールドできる形状を望みたいところだ

 実際に使ってみた。アタッチメント全体に施されたラバーコーティングは手触りがよく、滑りを抑えてくれる。3DSの脱着も上に書いたように簡単で、装着してからの固定力もしっかりとしている。

 グリップごと手に持ってみると、独特な形状は好みが分かれるだろう。グリップ全体が大きく、“握る”というよりは“両手を添えて挟み込む”という持ち方になる。研究所員は手が大きめではあるが、それでも全体をしっかりとホールドしづらいところがあった。手が小さい人にはちょっと大きすぎると思われる。もう少しグッと握れるような形状だとよかった。

 グリップ側のスピーカーから聞こえる音は、3DS本体のスピーカーよりも厚みがあり、細かな音もクッキリと聞こえる。ボリュームのゲインも3DS本体の倍ぐらいに大きくできる。音のテイストとして、中~低音が強めで、手の平の中でグリップ全体に響くような感覚。これがなかなか気持ちよくて独特だ。ただし、音質としては若干ノイズ感があり、ガサついたところがあるのが残念なところだ。

 バッテリーからの給電は、アタッチメントの電源スイッチを「パワー」に入れると即座に開始される。バッテリーでの連続稼働時間はパッケージに記載されていて、「輝度最大、音量最大、ワイヤレス通信OFF」の状態で、3DS本体が完全に放電されたところから、約3時間40分動作するということだ。

 充電機能を実際に試してみたところ、ちょっと気になるところがあった。それはバッテリーへの充電についてで、充電の動作が安定しないところがある。充電中はバッテリー残量のLEDが点灯して充電の進み具合がわかるようになっているが、この4個のLEDのうち25%と50%の2個が充電中に点灯しなかった。LEDは他の時には点灯するので、それ自体の故障ではないと思うのだが、充電が開始されているかわからないという状況になってしまった。

 また、LEDが点灯しないだけでなく、充電自体も動作が不安定だ。LEDが点灯しないから状態がわからないまま、何時間待っても充電されない時もあれば、ふと見るとLEDが2個以上点灯されて充電が進んでいる時もある。パッケージの取扱説明にも「充電できない場合はACアダプターをコンセントから抜いて10秒ほど経ってから充電してください」という一文があるのだが、この充電できない場合というのが、試した限りかなり頻度が高かった。さらに、充電をいくらしてもLEDが4個点灯するフル充電にはならず、3個点灯までが最高だった。

 このあたりの事情から、今回の試用での内蔵バッテリーによる連続稼働時間や充電にかかる時間の計測は無理だと判断した。一応実際に、3DSへバッテリーから給電してのプレイが2~3時間ほど可能だったのだが、正常にフル稼動できているのかわからない。この不安定さは非常に残念だ。


内蔵しているバッテリーは3DS付属のACアダプターに「充電出力安定アダプター」という付属品を組み合わせたもので充電するのだが、どうにも充電の挙動が不安定だった

 3DS用のグリップアタッチメントに充電バッテリーやスピーカーを内蔵するというコンセプトは非常に面白く、特に充電バッテリーを内蔵しているのは魅力的だったが、いかんせん動作の不安定さが目立ったのが残念。グリップとしての形状ももう1歩というところで、今後の製品に期待したいところだ。




● ポリウレタン樹脂のTPU素材でPS Vitaを保護するTPUプロテクトカバー

「TPUプロテクトカバー for PlayStation Vita」

    メーカー:HORI
    価格:1,143円
    カラーバリエーション:ブラック、ブルー、レッド


ポリウレタン樹脂のTPU素材でできたPS Vita用プロテクトカバー

 ポリウレタン樹脂のTPU素材を使ってPS Vitaの側面や背面を保護するプロテクトカバーだ。TPU素材はシリコンよりも硬さがありビニール質な質感をした素材。滑り止め効果も高いカバーになる。カラーバリエーションはブラック、ブルー、レッドがあってスモークのかかったカラーリングになっている。

 このプロテクトカバーは、前面のフチから側面、そして背面のタッチパッド以外を保護するカバーで、装着したままで各所の端子やスロット類にアクセスできるよう開口されている。唯一3G版のSIMカードスロットのみカバーで塞がってしまうが、通常は触る必要のないスロットなのでほとんど問題にならないだろう。

 実際に装着して使ってみたところ、カバーのフィット感は非常に高く、開口の位置もズレがなくしっかりと成形されている。少し気になったところとしてPS Vita本体の上部のみ開口部が広くてカバーが細長くなるため、背面カメラのあたりが若干ゆるくて隙間ができるところがあった。ほとんどプレイ中の手触りには支障がないところだが、あとほんの少しカバーの締め付けがあるとよかったかもしれない。

 このほか、L/Rボタンの前側にある本体のフチをカバーするふくらみが、L/Rボタンを押す指に少し当たってくるところがありはしたが操作にはほぼ支障がない。プレイの邪魔になるようなところがなく、扱いやすいカバーだ。


前面のフチから、側面、そして背面のタッチパッド以外を保護するカバー。開口の位置もしっかりと合っている。若干、PS Vita上部の背面カメラ付近が開口が大きくなっているため少し浮いてしまっているが、実際の使用には支障はない




● エッジを保護し、気軽に本体を置けることに特化したTPUプロテクトカバー

「エッジバンパーV」

    メーカー:ゲームテック
    価格:880円


PS Vitaのフチと側面を保護するTPU素材を使ったプロテクトカバー

 TPU素材でPS Vitaの前面・背面の角にあるフチ、そして側面を保護するという、製品名の通りエッジを保護するカバーだ。

 このTPUカバーは側面の保護が中心となっていて、前面はフチのみ、背面もタッチパッドや指を添えるくぼみといった面は保護せず、側面から背面側へと続く曲面になっているところがカバー範囲だ。装着したままで各所の端子やスロットに触れるよう開口されており、3G版のみにあるSIMカードスロットも開口部があり、触れられるようになっている。

 前面と背面に長い突起がついていて、PS Vitaを置いたとき本体が当たらないよう配慮されているのが特徴。PS Vitaの前面にはアナログスティックがあるのでそのままでは画面を下にして置くことはできないが、カバーの突起がアナログスティックより高くなっているので置けるようになった。ハードポーチなどに収納するときも、画面にポーチの内側が当たらないようにでき、魅力的な工夫がされている。

 実際に使ってみると、側面以外のほとんどが開いているので、保護性能としては少し物足りないところを感じるのだが、前述の突起によるガードなど工夫が効いた製品だ。L/Rボタン周りのみ少しカバーが指に当たるところはあるものの、操作にもほとんど影響がなく、側面を持っている手に滑り止めの効果を加えてくれる。

 気になったところとしては、カバーの切り取り跡が少し毛羽立っているところが手触りが悪いところが残念。できれば紙ヤスリなどで軽く毛羽立ったところをケアできれば、より使いやすくなるだろう。


保護範囲がフチと側面に絞られていて、背面も左右にあるくぼみまで大きく開いているのが特徴的。ホールド感への影響もほとんど側面だけになる
前面と背面に突起がついていて、PS Vita本体を置いたときに本体が当たらないようになっているのがポイント。前面を下にしても置ける




● 画面保護シートとクリーニングクロスもセットになっているPS Vita用TPUカバー

「TPUフレーム VITA」

    メーカー:アンサー
    価格:オープン(購入価格:1,280円)
    カラーバリエーション:ブラック、クリア


TPU素材でできたプロテクトカバーの他に、画面保護シート、簡易のクリーニングクロスが付属する

 TPU素材で側面と背面を保護するカバー。この製品にはTPUカバーの他に保護フィルターと簡易のクリーニングクロスがセットになっている。保護フィルターを貼った上からTPUカバーを装着して全体を守るというコンセプトだ。保護フィルターは前面が全体サイズのもので、背面はTPUカバーが保護しない背面タッチパッドサイズのものになっている。

 付属している保護フィルターはおそらく、本連載の第281回で試している「自己吸着パーフェクトセット VITA」の前面フィルターと、自己吸着両面タイプ VITA」の背面タッチパッド用フィルターの組み合わせと思われる。保護フィルターの製品ラインナップにはない組み合わせだが、TPUカバーに合わせてしっかりとチョイスされているのは嬉しいところだ。

 TPUカバーは前面のフチから側面、背面ではタッチパッド以外を保護する形状。若干、他のPS Vita用TPUカバーよりも柔らかめなところが特徴的だ。PS Vita本体の端子やスロット類にはカバーを着けたままで触れるように各所に開口がつけられている。3G版にあるSIMカードスロットのみカバーで塞がれるが、他のところは全て装着したままで触れる。

 実際に使ってみると、PS Vitaとの一体感がよく、開口位置の成形もキレイに合っている。カバーを切り離した跡が側面の一部にあるのだが、そこも毛羽だっておらず処理されていた。背面カメラのあたりがカバーが細くなっているため少し浮いてしまうのだが、それも少しに抑えられている。操作周りではL/Rボタン周りのカバーが少し厚みがあって指に当たってくるところが強いのが気になったところ。実際の操作には支障はないものの、ここがもう少し配慮されていたらよりよかっただろうか。

 好みが分かれるポイントになるが、電源ボタンとボリュームアップ/ダウンボタンはカバー越しに押す作りになっている。カバーが細くなりたわんでしまいがちなPS Vita上部の開口を極力小さくするための作りとは思うが、やはりボタンを押下する感触がなくなってしまうのは辛いところ。シリコンよりも硬いTPUなので、より感触が薄くなっている。


全体に無難な作りをしたTPUカバーだが、電源ボタンとボリュームボタンも覆う作りでカバー越しに押すようになっているところが好みが分かれるところ




● 筐体デザインやボタンレイアウトが変わり、よりクオリティが高まったマッドキャッツのアーケードスティック

「ソウルキャリバーV アーケード ファイトスティック ソウルエディション for PlayStation3」

    メーカー:マッドキャッツ
    価格:16,800円
    プレイステーションオフィシャルライセンス商品

「ソウルキャリバーV アーケード ファイトスティック ソウルエディション for Xbox 360」

    メーカー:マッドキャッツ
    価格:16,800円
    Xbox 360公式ライセンス商品


アーケードファイトスティック ソウルエディション」上がPS3用、下がXbox 360用。ソウルキャリバーとソウルエッジが左右にデザインされ、左右側面のパーツもそれにあわせて青と赤になっている

 「ソウルキャリバーV」と同時発売されたマッドキャッツ製の本格派アーケードスティックだ。同社のアーケードスティック前モデルは「ストリートファイターIV」の頃の製品「アーケードファイトスティック トーナメントエディション」だったので、数年ぶりにモデルチェンジしたことになる。

 スティックとボタンには三和電子製のアーケードパーツを使用。「ソウルキャリバーV」モデルということでパネルにはソウルキャリバーとソウルエッジがデザインされ、左右の側面は青と赤のクリアパーツ、筐体も半透明のパーツになっている。

 サイズは367×250×119mm(スティックを除く台座の高さ62mm)、重量は約2.86kgとなっている。前モデルにあたる「アーケードファイトスティック トーナメントエディション」はサイズが約407×254×127mm、重量は約2.95kgだったので、若干の変化はあるが基本的なスケールは近いものになっている。筐体デザインでは左右の側面がフラットになって横に並べたり縦に置きやすくなったのがポイントだ。

 スタートボタンとセレクトボタンが筐体の後ろ側面の右側に配置されているところや、後ろ側面の左側にケーブル収納ボックスがあり、中にケーブルをしまえるようになっているところなど、前モデルの特徴も基本的に踏襲されている。

 ボタンレイアウトは、×、□、△、○ボタンが右上へアーチ型に4つ並んだもの。上段は□、△、○、L1/LBと並び、下段は×、L2/LT、R2/RT、R1/RBと配置されている。このレイアウトは「鉄拳」シリーズ、「ストリートファイター」シリーズ、そして「ソウルキャリバーV」でもデフォルトレイアウトになっていてアサインの変更なしにプレイ可能になっている。「ソウルキャリバーV」以外のタイトルでも快適にプレイできるスティックコントローラーだ。

 このほか、パネルの左上にはPSボタン/Xboxガイドボタンとともに、各種機能用のスイッチやボタンが搭載されている。ターボ設定ボタンでは8ボタンに連射設定が可能で、連射動作状態を示す8個のLEDも並んでいる。スティックの機能割り当てを左スティック、右スティック、方向キーの3つに切り替える「コントロールスティック機能切替スイッチ」、ボタンをロックして誤入力を防ぐ「モジュールロックスイッチ」も搭載されている。

 Xbox 360版では、ボタンのカラーがA/B/X/Yがカラーリングされており、ボイスコミュニケーターを接続するための端子が筐体前側面の左側に搭載されている。


ボタンのレイアウトが3列目以降、右下がりになっているのが前モデルからの大きな変更点。ボタンへ手を自然に置ける配置になっている
背面にあるスタートボタンとセレクトボタン、ケーブル収納スペースなど、基本的な作りは前モデルを踏襲。左右側面がフラットになったなど筐体デザインの変化がポイントになっている

指を自然にボタンへ置けるレイアウトになり、特に「ソウルキャリバーV」では×ボタン(親指のボタン)がガードになるため、操作がしやすくなっていた

 実際に「ソウルキャリバーV」をはじめアーケード移植タイトルのプレイに使用してみた。アーケードパーツのスティックを使用している中では筐体の高さが控えめに抑えられているところは前モデル同様で特徴的。重量も変わらずしっかりしていて安定したプレイが楽しめる。クリアパネルの感触もアーケードのコントロールパネルライクな手触り。

 スティックやボタンの感触はまさに三和電子製のアーケードパーツのものであり、違和感のない自然なものだ。昨今ではすっかり家庭用アーケードスティックのパーツに業務用パーツを使うことが基本になったので、逆にここに不満のある製品というのは少なくなった。この「アーケードファイトスティック ソウルエディション」ももちろん不満のない感触だ。

 前モデルとの大きな違いはボタンレイアウトの位置と角度。写真で見てもらうとわかりやすいが、3列目、4列目のボタンが右下がりになっていて、右手の指が自然に4列のボタンに置けるようになっている。

 基本的な使い勝手に関しては何の不満もなく安心して使えるが、やはり独特なのはスタートボタンとセレクトボタンが背面側にレイアウトされていることだろう。これがまさにマッドキャッツ製アーケードスティックの特徴と言えるわけだが、手が不意に当たったりの誤操作が起こらない代わりに、押す時には筐体の背面側へ手を伸ばすことになる。これはメリットとデメリットの両方があるので、好みでご判断頂きたいところ。

 最後に天板と底面を開いて内部の作りを確認してみた。マッドキャッツのアーケードスティックは天板のクリアパネル側から開ける方式になっていて、底面側にはシールドのパネルがついている。セッティングしている状態のまま上から内部を触れるようになっているわけだ。

 天板のネジは6個あり経の小さい六角ネジになっているので、多少の工具の用意は必要となる。中を開けてみると、ボタンはスリーブのついたファストン端子で繋がれており、配線は全て左下のコネクターに集まっている。余分なスペースが少なく、凝縮感のある作りだ。

 底面側のシールドが前モデルの「アーケードファイトスティック トーナメントエディション」では金属パネルだったが「ソウルエディション」ではプラスチック素材のパネルになっているものの、基本的な作りやレイアウトは前モデルと共通。同様にメンテナンスしやすい作りになっている。


PS3用の内部。底面を開けずとも上から内部を開けるのでメンテナンスが非常にしやすい。内部にはあまりスペースがなく凝縮感のある作りになっている
こちらはXbox 360用の内部。基本的にはPS3用と大きな違いはない。ボイスコミュニケーター用の基板とケーブルがあるぐらいだ

 側面がフラットになったことなど、筐体デザインやサイズ/重量に多少の変更点があるが、基本的には前モデル「アーケードファイトスティック トーナメントエディション」と共通する点が多いアーケードスティックだ。変更度合いからすれば、マイナーチェンジ版と言っていいだろう。使用感の良さは言うに及ばずで、筐体デザインの変更により設置などの扱いやすさが向上している。安心して手を出せる、クオリティの高いアーケードスティックだ。





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(2012年 2月22日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]