【連載第260回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。 |
プレイステーション 3用コントローラーの「DUALSHOCK3」を、同時に2個充電できスマートにセットしておける「DUALSHOCK 3 充電スタンド」が発売された。PS3本体のUSB端子を使わずに充電でき、手軽に扱える公式周辺機器だ。実際に使って、その便利さや扱いやすさを試してみた。
PSP用のグッズからは、MSYから5月26日発売予定のグリップアタッチメント「Falcon PRO」を、試作品をお借りして試してみた。こちらは「モンスターハンターポータブル 3rd ハンティング グリップ S」の通常版と言える製品だが、前面がラバーコーティングになるなどの変更が加えられている。
また、3DS用のグッズからは、3DSゲームカードを収納するカードケースグッズをまとめて試してみた。実際の使い勝手から、できれば一緒にまとめておきたいARカードが入るかなど、チェックをしてみた。
【今週のおしながき】 |
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・PS3 ソニー・コンピュータエンタテインメント 「DUALSHOCK 3 充電スタンド」 ・PSP MSY 「Falcon PRO」 ・3DS用のカードケースをまとめてチェック! |
● PS3用コントローラーを2個まとめて充電! 細かな配慮がされ、抜群に扱いやすいオススメグッズ
- メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメント
価格:2,480円
プレイステーション公式ライセンス商品
コントローラーを前後に2個並べてセットできる充電スタンド |
充電スタンド、充電アタッチメント2個、ACアダプターのセットになっている |
PS3用コントローラーDUALSHOCK3を同時に2個充電できる公式周辺機器(SIXAXISにも使用できる)。充電スタンド、コントローラーに装着する充電アタッチメント2個、ACアダプターと電源コードのセットだ。ACアダプターは5V、1,500mAと、「PSP」や「PlayStation Move充電スタンド」のACアダプターと共通するものだ。
スタンドは、円形の台座に細い設置部が2個前後に並んでいる作り。サイズは約11.1×8.1×15.15cm(横×高さ×奥行き)とそれほど大きくはないが、重量は約221gとサイズからすると重さがある。作りからしてもそんなに重くなるものとは思えないが、これはコントローラーの着脱時などにスタンドが動いたりしないよう適度な重くしてあるのだろう。特に底面が重くなっていて、重心は安定している。
充電アタッチメントはコントローラーのminiUSB端子に装着するもので、細長い形をしている。サイズは約6.25×2.40×2.15cm(横×高さ×奥行き)と小さく、重量も約6gと非常に軽い。背面側に充電用の金属接点がついていて、ここから電力を給電する。
充電アタッチメントを装着したコントローラーをスタンドに置いて奥に倒すと、カチッと音が鳴って金属接点が接触し充電が開始される。この状態ではコントローラーが固定されれ、取り外す時は、コントローラーを手前に引き出して外すという作りになっている。
スタンド背面に、ACアダプターのコネクターを接続する端子があるが、コネクターを上に向けて底面から上へ差し込むという作りになっている。端子とコネクタが外から見えず、スマートな作りになっている。ACアダプターのケーブル長は、電源コードとアダプターからのコードと合わせ約2.5mある。
充電スタンドは写真のように円形の台座に細いコントローラー置きが伸びているデザイン。底面に重量がつけてあり、見た目よりも重さがある。ACアダプターは右の写真のように底面に繋げる | ||
充電アタッチメントをつけたコントローラー。miniUSB端子から横に細長く広がっていて、背面に充電用の接点がある |
取り外しは片手でも楽々。スッと置いてカチッと固定し、プレイの際にもカチンッと軽く取り外せる |
立てた状態で2個装着させるので、スペースをあまり取らない。スマートに収まるのが嬉しいところだ |
実際に使ってみた。充電アタッチメントはコントローラ-のminiUSB端子のあたりから背面へとぴったりフィットして、しっかりと固定される。ガタ付きもあまりなく、プレイ中に気になるようなこともない。取り外しも楽にできて扱いやすい。
スタンドにセットするときは、スタンドの固定部にはさみこむようにして置くが、そのままでは充電は始まらない。奥へクッと押すと、カチッと固定され充電が開始される。この固定するときの感触は堅すぎず柔らかすぎずでほどよく、取り外す時も同様。簡単に外れてしまうようなことはないが、取り外しは楽。また、奥へ倒すことで充電される作りなので、充電はせずに置いておきたいだけの時にも扱いやすい。
スタンドに重量があるので、コントローラーを取り外すときもスタンドを抑える必要がなく、コントローラーだけを持って取り外してもスタンドがほんの少し動く程度で済む。こうした充電スタンドグッズでは着脱時にスタンドが動いてしまって扱いにくいものもあるが、そこに配慮されているのは嬉しいところだ。また、コントローラーを2個セットできるが、コントローラーは立ててセットできるので、省スペースになっており、見た目もすっきりとしている。
気になった点としては、この充電スタンドを使うと、コントローラー用のシリコンカバーはほぼ使えなくなること。充電アタッチメントはminiUSB端子の横と背面に装着されるので、この部分をシリコンカバーが邪魔してしまう。ほぼ全てのシリコンカバーはminiUSB端子部分だけを開口している作りになっているので、そのままではどれも使えないだろう。できれば今後に充電スタンドに対応したシリコンカバーが発売されてくれれば嬉しいところなのだが……。
充電時間を測定してみた。使用したのはDUALSHOCK3を2個で、まず2個ともバッテリーを空にし、そこからフル充電されるまでの時間を測定した。充電中はコントローラー側のLEDランプが点滅するので、ランプが消灯されるまでだ。
結果は、前側にセットしたコントローラーがちょうど1時間30分。後ろにセットしたコントローラーは少し遅れて、1時間48分で完了した。取扱説明書にはバッテリー残量がなくなってから充電が完了するまでは約2時間30分かかると記述されているが、それよりも大幅に短い時間となった。なお、時間に差ができたのは、スタンド側の供給電力に差があるのか、それともコントローラー側のバッテリー残量に微妙な違いがあったのか、それは定かではない。大きな問題ではないだろう。
充電用の金属接点は押し込むと露出する仕組みで、写真中央のように置いただけでは充電されない。写真右のように奥へ軽く押し込むと固定される |
コントローラーに金属接点を加えるためのアタッチメントを装着し、充電スタンドでの充電を行えるようにする、作りとしてはシンプルなグッズ。だが使い勝手に配慮がされていて、スタンドの安定感、扱いやすさ、セットした状態のスマートさなど、不満のない作りになっている。PS3が起動していない時でも充電でき、PS3のUSB端子も節約できる。PS3を快適に使うなら、ぜひ欲しいグッズだ。
● 前面ラバーコーティングになって登場! PSPをじっくり快適にプレイするならぜひ欲しいグリップグッズ
- メーカー:MSY
価格:2,079円
発売日:5月26日(予約受付中)
カラーバリエーション:ブラック、レッド、ブルー
「ハンティング グリップ S」がパワーアップして汎用グリップとして登場。背面だけでなく前面もラバーコーティングになった |
「ハンティング グリップ S」と並べてみた。基本的な作りは同じだが、ラバーコーティングされて指紋も目立たなくなった |
MSYから新たに発売されるPSP-3000/2000(ハンターズモデル含む)に対応したグリップアタッチメント「Falcon PRO」。こちらは、第249回で試した「モンスターハンターポータブル 3rd ハンティング グリップ S」の通常版と言っていいもので、デザインが単色になり、前面がラバーコーティングに変更されている。
発売は5月26日予定で現在は予約を受付中。カラーはブラック、レッド、ブルーの、PSP-3000のカラーにあわせた3色になっていて、今回はレッドとブルーの試作品をお借りした。
「ハンティング グリップ S」との違いは、前述のように前面の素材がラバーコーティングになっているのが大きな特徴。また細かなところでは、固定する上部の2個のツメにラバーシートや底面側のパーツの内側に、ラバーシートが貼られている。「ハンティング グリップ S」ではPSP-3000ハンターズモデルで使用する際、保護用のシートを貼るようになっていたが、ここが改善されている。
そのほかの基本的な作りは「ハンティング グリップ S」と共通している。人間工学デザインを採用した形状、脱着式のプレートを左右に採用したことで大容量バッテリーやPSP-3000ハンターズモデルに対応するところも同様だ。
「Falcon PRO」のラバーコーティングは前面が各色のラバーで背面は3色ともにブラックのラバーになっている。レッドとブルーのラバーには微量な金属素材が混ぜられているということで、メタリックな色合いになっており、それでいて派手すぎず、暗めで深みのある色になっている。見栄えがよく高級感が増している。
PSPを装着して手に取ってみると、前面がラバーコーティングになったことによる手触りの違いは大きい。サラサラとしていて、指紋の跡もほとんど残らず目立たない。また、前面のラバーと背面のラバーでは感触が異なっていて、前面のラバーのほうが手の吸い付きが弱めで、少し硬質でサラサラ感が強い。おそらくは前面のラバーには金属素材が混ぜられていることによるものだろう。
「ハンティング グリップ S」と基本的な作りは同じだが、PSPを固定するツメの内側にラバーのシートが追加されている。なお、内側の保護ラバーが少し粗い作りになっているが、こちらは試作品なので実際の製品とは異なる可能性が高い |
長時間のプレイでも手が疲れにくく、しっかりとホールドできる良さがあり、フレームを引き出しての簡易スタンド機能により、ちょっと本体を置く時でも扱いやすくなる。一度手に馴染むと手放せなくなるグリップアタッチメントだ。全体がラバーコーティングになって「ハンティング グリップ S」で若干ネックに思えた指紋跡が目立つところがなくなり、感触もより良くなった。PSPで快適なプレイを楽しむならぜひ欲しいグリップアタッチメントの中でも、特にオススメできるグッズとだ。
● 3DSやDSのゲームカードをすっきり収納! カードケースグッズをまとめて7製品試してみた
- メーカー:ゲームテック
価格:473円
カラーバリエーション:クリア、ブラック、ブルー、ピンク
- メーカー:ゲームテック
価格:630円
カラーバリエーション:クリア、ブラック、ブルー、ピンク
- メーカー:ゲームテック
価格:798円
カラーバリエーション:クリア、ブラック、ブルー、ピンク
6枚タイプ、12枚タイプ、18枚タイプと3種類のカードケースがある。基本的な作りはほとんど共通だ |
3DSカードとDSカード兼用のカードケースだ。6枚タイプ、12枚タイプ、18枚タイプと、収納量別に3タイプが発売されている。いずれの製品にも、SDカードを収納するためのアタッチメントが1個付属している。
どのタイプも、表側と裏側が開く両面タイプで、6枚タイプだと片側に3枚ずつ、12枚タイプだと6枚ずつ、18枚タイプでは9枚ずつ収納できる。各ケースのサイズは、6枚タイプが約5×12×1.5cm(横×縦×厚み)で、12枚タイプはその2個分、18枚タイプは6枚タイプと12枚タイプを横に並べたサイズと同じになる。厚みはどれも同じ。
各種カードを出し入れしてみると、カードの上部から指をひっかけるようにすると簡単に取り外せて固定力もほどよい。不満のない作りだ。ARカードを入れられるか試してみたが、まず6枚タイプはサイズがまったく合わないので除外するとして、12枚タイプや18枚タイプはARカードのみ(カード入れは使わず)なら、なんとか収納できる。カードを入れていない面に入れるなど工夫するのが良さそうだ。
扱いやすく不満のない作り。12枚タイプや18枚タイプなら、ARカードもなんとか入れることができた |
- メーカー:アンサー
価格:609円
カラーバリエーション:クリア、ブルー
- メーカー:アンサー
価格:788円
カラーバリエーション:クリア、ブルー
12枚タイプと24枚タイプが選べる3DS/DSカードケース |
12枚タイプと24枚タイプが発売されている3DS/DSカード兼用のカードケース。どちらにもSDカードを収納するためのアタッチメントが2個付属している。ケース側面にある固定用のパーツを開いてから開閉する作りで、中のトレイにカードを収納する。サイズは12枚タイプが約8.2×12.5×1.4cm(横×縦×厚み)で、24枚タイプは厚みがちょうど2倍になっている。内部の収納トレイも2枚だ。
ケースは縦に大きく開く作りで一覧性が高くトレイも余裕を持って扱える。だがそのぶん、ケースが大きく広がるところはある。各種カードを収納してみると、収納の中段に閉まったカードが取り出しにくい。上下から指を差し込めるようになっているのだが、上下どちらかが空いていないといけない。そのほか、24枚タイプは少しケースのかみ合わせが悪いところがあった。
ARカードを入れてみると、12枚タイプではカードだけならなんとか収納できる。24枚タイプだとそこそこに余裕があるので、カード入れごとでも収納できた。ケースの底面側に入れるなど工夫して使うと扱いやすい。
ケースを縦に開く作りで、12枚タイプなら中の収納トレイが1枚、24枚だと2枚になる |
- メーカー:ゴイチ
価格:1,260円
カラーバリエーション:ブラック、ブルー
薄く平べったいA5サイズのカードケース。3DS/DSカードを24枚収納できる |
24枚の3DS/DSカードを、本のような見開きで一覧できるカードケースだ。A5サイズで薄く平たいケースで、内部にはソフトシートが敷き詰められている。サイズは約14.7×21×1.7cm(横×縦×厚み)と大きい。本棚などに収納しておくのに適した作りだ。
開くとソフトシートの片側12枚ずつで合計24枚のカードが見開きになる。ソフトシートのカードはほどよく固定され、取り出しも楽にできる。ただし、ケースはそれこそ本のようにパタンと閉じるだけで固定されないので、手で持っていないと自然に開いてしまう。
ARカードについては、中に挟み込むようにしておけば一応収納できると言えなくもないのだが、挟んでおくだけなので、ケースを取り出した時に落としたりする可能性は高い。あまり実用的ではない。
大きさもそうだが、作りとしても持ち運びには適さない。一覧性の高さや手軽な扱いやすさが魅力なので、家で収納しておくのに特化したカードケースだ。
開くと24枚ものカードを見開きで確認できる。かなり大きく、またケースを閉じて固定するような留め具などがないので、持ち運びにはあまり適さない |
- メーカー:サイバーガジェット
価格:オープンプライス(購入価格:934円)
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、ブルー、レッド
がっちりと保護してくれる3DS/DSカード兼用のカードケース。ダブルジッパーで開くと、中には2つのホルダーと、フリーポケットがあり、ホルダーには片面2枚ずつで合計8枚のカードを、フリーポケットにはクリーニングクロスなどを収納できる。ARカードはカードだけにすれば、フリーポケットにぴったりと収まる。これがしっくりとくるので、非常に扱いやすかった。
サイズは、約7.8×11.8×2.8cm(横×縦×厚み)で、膨らみのあるケース外側(PU素材)がしっかりと衝撃から保護する。そのぶん、厚みやサイズの大きさがある。カードホルダーはゴムバンドでカードを固定する作りで、SDカードなどの他のカードも自由に収納できる。カード類の汎用ケースと言っていいだろう。少し開閉に手間があるなど、扱いが大げさになってしまうところがあるが、そのぶん保護性能は高い。
汎用的なEVA素材のポーチタイプ。ARカードをフリーポケットにぴったり収納できたのが非常に嬉しいところ |
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http://www.scei.co.jp/
http://www.jp.playstation.com/
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[Reported by ゲーム環境向上委員会]