今日から「エグリア」休暇、いただきます!

【エグリア集中連載】第2回:世界に深みを与える素敵な住民たちを紹介!

4月13日 配信

価格:1,200円(税込)

 くあっく、くあっく(柱が、かゆいです)。皆さんはもう「EGGLIA(エグリア) ~赤いぼうしの伝説~(以下、エグリア)」はプレイされただろうか? 筆者は当然ながらどっぷりとゲームに浸かっており、メインストーリーを楽しむのはもちろんのこと、街の住民のために素材を集めてきたり、精霊を召喚したり、ポテトや宝石を育てたり、街を発展させていったりと、片っ端からやることを見つけては楽しんでいる毎日だ。

 この「エグリア」だが、いったん始めるといわゆる「スタミナ切れ」のようなプレイが強制的に中断される要素がないため、自分でやめようと思わないかぎり止まることがない。それだけ楽しいのはいいことだ……とは言うものの、社会人や学生にとっては翌日の寝不足を心配せざるを得ない、非常に危険なアプリであるのかもしれない。

 そんな本作の魅力を支えている要素の1つが、「エグリア」の世界に生きるキャラクターたちの存在だ。ニーベルエッグを割り、ランドが1つずつ解放されていくなかで同時にさまざまな種族も解放されていき、マイタウンにはまさしく個性的なキャラクターたちが集っていくことになる。これらのキャラクターは、同種族を除けば同じような性格の者はおらず、また、誰もが何かしらの光る個性を持ち、それが世界観により深みを与えている。

 秀逸なのはそれぞれのキャラクターをクローズアップしたクエストで、どれも印象深くいい話が展開され、プレイ後はどこか爽やかな気持ちにもなれる。これは、とくに現実世界に疲弊しているプレーヤーにとって最良の“休暇”であり、またいいご褒美となるのではないだろうか。

 というわけで、今回はそのバラエティ豊かな登場人物のうち、ストーリー序盤に登場するキャラクターにスポットを当てて紹介をしていきたいと思う。なお、本稿にはその性質上、ネタバレ的な要素も含まれているので、ご覧になる際にはどうかご注意いただきたい。

美しくも不思議なエルフの少女「ロビン」

こちらが「ロビン」。ゲーム内には出会った各キャラクターについて、2Dイラスト、3Dモデルの両方をじっくり鑑賞できるモードもある

 「エグリア」の世界に最初からいたエルフの少女、ロビン。封じられた「エグリア」の復興という大役を父から託されたとのことだが、そこに至る経緯についてはゲーム序盤では深く語られていない。「エグリア」の世界が封じられている「ニーベルエッグ」をチャボ(主人公)に託し、世界の再建に尽力している。

 どことなくミステリアスな雰囲気を持つ彼女ではあるが、誰にでも気さくに接する対応などを見るに、とても優しい女性であることはすぐにわかる。そんなロビンに対して筆者がとても気にしているのが「彼女の住む家がない」ことだ。ストーリー上で最初にマイタウンにできた家も「あの家にはチャボが住んで。これからもいっぱい手伝ってもらわないといけないからね」と、あっさりチャボに献上。

 それ以降、チャボはマイタウンに訪れたさまざまな住民の家作りを手伝うことになるのだが、筆者がプレイしている現状においても、彼女が住む家は未だに作られていない。いつもチャボの家の前に立っているロビンを見ていると、ちゃんと休んでいるのかどうかとても心配になってくる。……いつかロビンにも家ができますように。

 そんな彼女だが、何らかの経緯で手に入れたニーベルエッグをチャボに渡してくれるという役回りを持つ。一緒にクエストに出ることができないのが残念ではあるものの、マイタウンに戻ってくるといつもチャボの家の前にいて、プレーヤーに安心感を与えてくれるのはうれしい。あるいはこれがロビンに家のない理由なのかも……?

ファンタジー世界でエルフ族と言えば「とんがり耳」が一種トレードマーク的なところがあるが、本作ではロビンの両耳は髪の下に隠れていてその形状は定かではない。筆者がちょっと気になっている部分の1つだ
ほかの住民たちから「ニーベルエッグ集めが趣味」と思われているぐらい、ロビンのもとにはニーベルエッグがよく届けられる。チャボの手によってその封印が解かれ、世界が広がっていく

状況説明が的確! ナビゲート役のフェアリー「マリー」

フェアリーの「マリー」

 ロビンと一緒に、最初から「エグリア」の世界にいたフェアリー。ロビンに絶大な信頼を寄せており、ふだんはロビンのそばにいることが多い。また、好奇心旺盛なところもあり、チャボには「どこかに出かけるならわたしも連れてってよね」と話し、実際によく行動をともにする。

 ゲームの流れから自発的に話すことのないチャボの代わりに状況説明をするシーンが多く、ときには会話のなかでツッコミを入れたりするなど、プレーヤーの気持ちすら代弁してくれる。ゲームの進行には欠かせないキャラクターと言えるだろう。

 なお、趣味は「掃除」となっていて、チャボにも「今度遊びに行くからきちんと整理しておいてよね」など、どこか「同級生の女子」的な雰囲気があり、その性格は個人的にかなりポイントが高めだ。ラブリティが上げられるキャラクターではないのが非常に残念である……。

状況に適したユーモア感あるセリフ回しなども多々あり、見ていて面白いキャラクターだ
くあぞー語がまったく理解できていないのに雰囲気だけで会話を試みる筆者お気に入りのシーン

素直さが心にしみる多肉植物「アロエちゃん」

「アロエちゃん」。呼ぶときは「ちゃん」を付けないと怒ります

 ヒナワの森に生えていた多肉植物のアロエ。歩いてしゃべるという植物を超越した能力を持ち、話すときは「~ですの」といった感じの語尾をつけるお嬢様口調になる。その外見から、どことなく「聖剣伝説 LEGEND OF MANA」に出てきたサボテン君を想起させるが、よく話す、よく歩くなど特徴はかなりちがう。

 いつも泣き出しそうな表情をしているが、性格は決して暗いわけではなく、むしろ元気な性格と言っていい。また、他人のどんな突飛な発言でもすんなりと信じてしまうほどの素直さも持っている。アロエちゃんが主役となるサブストーリーでは底なしの素直さが感じられ、それがかなり愛らしい。

 ゲーム的な側面においては、クエストに連れていくことでさまざまな野菜系アイテムが手に入る「お野菜ハーベスト」のスキルを所持。また、やる気が高く、連続してクエストに連れていきやすいといった利点もある。

かつてたくさんいたアロエちゃんの一族は、毎朝知らないおじさんに葉っぱをむしられつづけていたという悲しい過去の告白が……
アロエちゃんの頭に生えている葉っぱを食べるととても元気になれる。なお、葉っぱはしばらくするとまた生えてくるようだ

頑固なドワーフの大工「ビッケ」

ドワーフの「ビッケ」

 ヒナワの森のなかをさまよっていたドワーフ。空腹のあまり、チャボが地面から引き抜いたアロエちゃんをタマネギと思い込み食べようとしたことをきっかけに、チャボたちと知り合ってそのまま街の住民となる。「~どわ」と、語尾に「どわ」がつくのはドワーフゆえか。

 かつてはドワーフ族いち、多くの子分を従える大工の棟梁だったという経歴を生かし、街では住民の住居建設を担当。素材さえあればすぐに仕事を終えてくれる手際のよさで、名工としての実力をいかんなく発揮している。また、自身の店を大きくして子分を増やすという夢も持ち、事あるごとにチャボに素材を要求しては店を改築している。

 店は大きくなるたびに子分がどんどん増えていき、店の前ではビッケとその子分たちがわらわらと動き回っている様を見ることもできる。この、たくさんいる子分たちはみな同じように見えて全員名前がちがうので、チェックしてみるのも一興だ。ちなみに子分もドワーフなのだが、語尾は「~でやんす」となっている。

名工だが大食漢でもあるビッケ。この食欲の前に、危うくアロエちゃんも食べられてしまうところだった
大工を極めるにはすさまじい修練が必要、と極端な数字を挙げ弟子に発破をかける。昔ながらの頑固一徹、大工の棟梁の姿がそこにある

チャボの頼れる(?)兄貴分、ブラウニーの「ブラウン」

ブラウニーの「ブラウン」

 大きな三角帽子がトレードマークのブラウニー。ヒナワの森で昼寝をしていたところに、ビッケ、アロエちゃんらが巻き起こした騒動で目覚めてチャボたちと出会う。ロビンの美しさに一目惚れし、アロエちゃん救出に一役買って出たことをきっかけに街の住民となった。

 「エグリア」が封じられた原因である「悪鬼戦争」がきっかけで離れ離れになってしまった妹「セピア」を探すため、チャボともよく行動をともにする。また、チャボをとても気に入っており、チャボの兄貴分を自称。だからと言って兄貴風を吹かせるようなことはなく、会話などを見ているといい信頼関係が築かれていることがわかる。

 ゲーム的な側面においては、クエストに連れていくことで石材・浮遊材系のアイテムや宝物が手に入る「石材・浮遊材集め」のスキルを所持。1人で2種類のアイテムを獲得できるお得なキャラクターとして重宝する。

登場時は軽薄なキャラクターかと思わせておきながら、実は普通にいい奴でした
ときおり深みのある話をして、兄貴っぽさを見せるシーンも

魚捕りが得意なサハギン「カネロニ」

暴走気味だが憎めないサハギンの「カネロニ」

 スピナ湖に住んでいたサハギン。外見はカエルをベースにした半魚人っぽく、自分のことを「わち」と呼び、語尾に「~だっぷ」とつけるなど、キャラクター的になかなか可愛らしい。

 泳ぎと魚捕りが得意で、チャボたちとの初対面のシーンでは、アロエちゃんの葉っぱと魚を交換してほしいと申し出る。にべもなく断られ一旦は立ち去るも、直後に発生したトラブルをチャボたちが解決してあげたことで、その後、街の住民となる。

 他人のことをあまり気にせずに自分中心の考えで動くことが多く、しかもそこに悪気がないだけに本人も周囲も不幸な結果になりがちという、一種のトラブルメーカー的な一面を持つ。ただ、そんな自分を思い悩んでいるシーンもあって、カネロニを見ているうちに色々と考えさせられてしまうプレーヤーも多そうだ。

 ゲーム的な側面においては、クエストに連れていくことで魚系のアイテムが手に入る「お魚ハンター」のスキルを所持。やる気が若干低めなのが難点だが、貴重な魚が捕れるため、積極的に連れて行きたいキャラクターの1人である。

初登場シーンでは、よく見ると水中に隠れているのがわかる。チャボのうしろでうっすら見える水面下の頭の飾りに注目
ダイナミックな動きでパワフルに魚を捕るカネロニだが、これがトラブルを招くことに……

温厚なノームの兄弟「アセナ」&「セドナ」

「アセナ」(左)と「セドナ」(右)

 「悪鬼戦争」の災厄から逃れるべくスピナ湖に避難していたノーム。「~ナ」と語尾に「ナ」を付けるのが特徴で、ふだんの口調はとても穏やか。手先の器用さには定評があり、アセナは大きな家具、セドナは細かい小物を作ることが得意。スピナ湖で発生したトラブルを経て、街の住民となる。

 種族的にノームは温厚であるとされ、本人たちもそれを自認するが、初登場のシーンでは魚捕りに夢中だったカネロニに体当たりで当て逃げされたことに立腹し、温厚とはかけ離れたキレキャラになるなど性格に激しいギャップを見せる。その見事なキレっぷりは思わず笑いがこみ上げるほどだが、このときは最終的にアロエちゃんの葉っぱを無理矢理分けてもらって満腹感を得たことで、もとの温厚な性格を取り戻した。

 街に住むようになってからは、ちょくちょく「工房がせまい」となぜかチャボに切れ、素材を要求しては大きな工房へと建て替えてもらうなど、「温厚なキレキャラ」を順調に演じていてプレーヤーを楽しませてくれる。なお、彼らには素材と引き換えに家の装飾に使う家具や小物を作ってもらうことが可能だ。

ストーリーを追っていると「やっぱりここで切れるのか(笑)」といった感じで、ある種お笑い芸人のお約束的なキレ芸を楽しめる
ときには本来の姿(?)である温厚なノームに終始することも。うーん、何となく物足りない!

 ……ということで、今回はゲーム序盤に登場するキャラクターたちを紹介させていただいた。このあとにも筆者の好きなキャラクターがたくさん出てくるのでまだまだ紹介したいところではあるが、ネタバレのことも考え、ひとまず今回はここまでとしたい。

 ところで話は変わって、筆者にはまだフレンドがいない。これは「フレンド」機能から気に入った相手をフォローしてふくびき券が渡せたりする、というコンテンツとのことではあるが、何しろ利用したことがないのでまずは触れてみたいというのが正直なところだ。

 というわけで、もしよければ「112957501370」でフレンドを探してフォローしていただければ幸いだ。なお、こちらからのフォローは30名までのようなので、万一、30人のフォロワーが集まってしまった場合はそれ以上フォローできないことをご了承いただきたい。それではまた次回!