山村智美の「ぼくらとゲームの」

連載第20回

【特別回】いろんな街で「ポケモンGO」したり「ドラゴンクエストミュージアム」のジオラマ写真を本気で撮ってみたり、熱い週末の話

この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。

7月22日、午前。

その日は、東京・渋谷にあるヒカリエで開催されている「ドラゴンクエストミュージアム」に行くために支度をしていたんですけど……そんななか、ついに配信開始されたんですよねー、

「ポケモンGO」……!

何かと話題の「ポケモンGO」がついに配信されたというわけで、通常は水曜に掲載の本連載も特別回でお伝え致します

もうさすがに説明不要ですよね「ポケモンGO」。各種ゲームニュースメディアはもちろんとして、テレビのニュースやワイドショーなんかでも連日取り上げられていたほどですから。

アメリカでは国務省の記者会見中に「あなた、『ポケモン』してるでしょ」と記者に注意するなんていう一幕もあったそうで、さすがにそのニュース映像には僕も「そんなことある!?」って驚きました。おもしろかったですけどね。

「ポケモンGO」について簡単に解説しますと、スマートフォンのAndroid/iOS用アプリで、基本無料。GPSによる位置情報を使ったゲームで、現実にスマホを持って歩いてマップを移動させ、いろんな場所に出現するポケモンを捕まえていくというアプリでございます。

ポケモンを集めつつ、お気に入りのポケモンを育成して、街に点在する「ジム」で他のプレーヤーとポケモンバトル! ジムリーダーの座を争っていくというゲームになっています。

なお、全体的なプレイの流れなどは、こちらの【スマホアプリ今日の1本】「ポケモンGO」にまとめてありますので、より詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

というわけで、僕も当日は「ドラゴンクエストミュージアム」に行く前に、ササッとダウンロードし、チュートリアル的な範囲をシュシュッと終えてから、いざ渋谷へと出かけました。

……そんな急ぎプレイだったものだから、「チュートリアルでゲットできる『ヒトカゲ』・『ゼニガメ』・『フシギダネ』をスルーし続けると、『ピカチュウ』がゲットできる」っていう裏技を移動中の電車の中で見まして。車内で「えっ、もうゼニガメもらっちゃったよ!?」なんて愕然としていました。

これから始めるという方、特にその中でもピカチュウが好きという方は、ぜひその裏技をお試しあれ。

現実の地図と連動した世界を、スマホ片手に歩き回ってポケモンを見つけていきます。良い運動になりますよ、ホントに
ちなみにボールを投げる前に「の」の字を書くように指でくるくる円を描くと、カーブボールを投げられます。ポケモンに当てるのが難しくはなりますが、カーブで捕獲するとボーナス経験値がもらえます

さてさて、そんなこんなで渋谷に到着。ポケモンを探し回りたい気持ちを抑えつつ、まずは「ドラゴンクエストミュージアム」が開催されているヒカリエに向かいます。

ヒカリエでは、7月24日~9月11日にかけて、今年30周年を迎えた「ドラゴンクエスト」シリーズの展示満載な「ドラゴンクエストミュージアム」が開催されています。僕の行った22日は、先行チケット予約者のみの日で、24日から一般開催日となります。

こちらもプレスおよび関係者向けの内覧会をもとに展示の内容など全体をお伝えしている記事が既にありますので、詳しくはそちらをご覧頂きたいのですが、

僕の目当ては「ドラゴンクエスト」の「IV」・「V」・「VI」、いわゆる天空シリーズの名場面をフィギュアやジオラマで再現した「天空のジオラマ・ギャラリー」!

これを自分なりのアングルや構図で撮ってみたかったんですよ。

というわけで、現地で撮ってきた写真をご覧ください。

あえて各シーンの説明はしませんが、各作品をプレイされた方なら、「ぬわーーっっ!!」って思わず言っちゃったり、きのこたけのこ戦争よろしくフローラ・ビアンカ花嫁どっち論争を繰り広げたくなったりなどなど、「あぁ、あの場面だ……!」って感動しちゃいますよね。

こちらジオラマですので様々な角度から見られますし、会場では撮影可の展示になっていますので。スマホ・カメラ片手に、自分なりの写真を撮りにぜひ足を運んでみてください。細かなところまで良く出来てますよ。

「ドラゴンクエストミュージアム」をたっぷり堪能した僕は、
いよいよ428……もとい、渋谷の街へポケモン狩りにGO。

配信された初日ということもあって、街中に「顔の高さにスマホを構えて、人差し指でシュッシュしている人」がたくさんいました。

渋谷のハチ公前あたりに行ってみると、「ポケモンGO」をしている人と、実際に遊んでいる人の感想を聞こうというテレビ局の取材班でごった返しておりました。どこを向いてもポケモンゲットしているっぽい動きの人だらけなので、スマホ片手に街を歩いている人はみんな「ポケモンGO」してるんじゃないかと思えてくる勢いです。

そんな光景にちょっとした感動を覚えつつ、自分も「ポケモンGO」を起動して右手にスマホを持ったままうろうろ。すると、手にぶるぶるっとした振動が。ポケモン発見のお知らせです。画面に現われたポケモンをタップすると、カメラが起動して現実の光景にポケモンが出現!

うわ、センター街でコイキングがピチピチしてるっ!

道玄坂にズバットが飛んでる!

ハチ公の横にメノクラゲが!

渋谷駅周辺でポケモンを探し回ってみました。たくさんの人通りのなかにポケモンがいる光景はそれだけでもなかなか面白いんですよ。ハチ公像みたいな“いかにも”っていう場所に何かいたりするのもユニーク

といった感じに、いちいち面白がりつつゲットしていきました。……ハチ公像のところにしっかり出現してくれるあたりの「こういう画が欲しいんだろ? わかってるよ」感がさすがです。ありがたい……!ありがたい……!僥倖っ!

それにしても、こうやって「ポケモンGO」を起動したまま街歩きをしていると、なんとも不思議な感覚が芽生えてきます。これまで普通の道だった場所も「ポケモンがいるかもしれない場所」になっていくわけで、今まで日常になかった新しい要素が加わったかのよう。

まさにAR(Augmented Reality、拡張現実)の妙ですが、現実+仮想のミックス感がなんとも面白くて楽しいですね。

ブルーチームに加入して「マクドナルド渋谷店」のジムリーダーにポケモンバトルを仕掛けてみたものの、残念ながら勝てず。人通りが多いメジャーな場所のジムは、恐ろしい勢いでCP(ポケモンの戦闘力)が上がってますね

渋谷あたりの「近くにいるポケモン」が一通り集まったので、一気に有楽町へ移動。銀座あたりをウロウロしてみると、こちらでも渋谷ほどではなかったですが、“「ポケモンGO」っぽい手つきの人”がチラホラ。

会社帰りなスーツ姿の人も、キメキメなおねーさんも“ポケGO手つき”でウロウロされてました。まさに“おとなもこどももおねーさんも”状態。

そんな光景にまたしても驚愕しつつ、人気なポケモン出てこないかなーと歩き回っていると……

出た!イーブイ!

さらにケーシィも!!

有楽町へ移動して、また渋谷とは異なるポケモンをゲット!いろんなところへ行ってみるのも楽しみになります

華の金曜日の夜の銀座にケーシィが出現ですよ。さすが銀座、ミステリアスなポケモンがうろついてますね。

夜になったあたりで、配信初日はさすがにユーザーが殺到したのか、サーバーの反応がちょっと怪しくなってきました。また、そもそも僕のスマホのバッテリーが尽きてきたので引き上げ。最初はちょっと試しにぐらいの気持ちだったのにすっかり堪能してしまいました。

僕は結構ひねくれた性格をしているので、これだけ配信前から騒がれると、「そんなにハードル上げすぎると、いざ遊んだときにガッカリしちゃうんじゃないのー?」とか思っちゃうんですけど(嫌な奴ですね)……、

でも「ポケモンGO」面白いですね、これ。

これは外を歩いているときのお供に最適過ぎて、ついつい気にしちゃいます。
「ingress」はそれほどハマらなかった自分でも、ポケモンっていうキャッチーさが入ると、一気にハマっちゃいます。

ちなみに、歩きスマホ等のルールやマナー的な懸念ですけど、ポケモンを探しているときは発見時の振動で分かるので、画面は見ずに手で持っているぐらいでいいですよね。

ポケモンを捕まえるときなど操作するときは、通行の邪魔になったり、歩きスマホにならないよう、ちゃんと道の端に立ち止まって操作する的な意識が大事。余計なトラブルに巻き込まれたい人なんていないでしょうし、そのあたりはぜひ意識を持って楽しんでいきたいところです。

あとはやはり、がっつり楽しむのならモバイルバッテリーは必要ですね。この勢いで「ポケモンGO」にハマった人がモバイルバッテリー購入に殺到すると、売れ筋製品とかは品切れにもなりそうです。ぜひ、お早めにチェックあれ。

ちなみに配信翌日の23日は限定ガンプラを買いにお台場へ。実物大ガンダムのそばにもしっかりポケモンが出現!さすがだぜ「ポケモンGO」
帰りのゆりかもめでニャースをゲット!交通機関を利用してポケモンを次々にひっかけていくのもオススメですニャー

そんなわけで、今回は「ポケモンGO」&「ドラゴンクエストミュージアム」の特別回をお送りしいたしました。盛りだくさんのイベントも「ポケモンGO」をお供に、マナーには気をつけつつ、お楽しみください。