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30年の思い出たっぷり「ドラゴンクエストミュージアム」が間もなくオープン!
ボリュームたっぷりの展示内容でシリーズ作品を振り返る!
2016年7月21日 21:43
30年の歴史がよくわかるリアルな「ドラゴンクエスト」の世界
今年30周年を迎えた「ドラゴンクエスト」シリーズ。これを記念して“30周年特別企画”として、東京・渋谷にある渋谷ヒカリエ・ヒカリエホールにて、「ドラゴンクエストミュージアム」が開催される。期間は7月24日~9月11日となっている。この開催に先立ち、プレスおよび関係者向けの内覧会が7月21日に開催された。
オープニングセレモニーには、「ドラゴンクエスト」の生みの親である、ゲームデザイナーの堀井雄二氏が序曲のテーマに合わせて登場。「ドラゴンクエストミュージアム」を見た感想として、「30年のいろいろな歴史を思い出して感無量でした。特にジオラマがすごい」と語る(ジオラマについては後述する)。「当時シンプルなファミコンで作ったゲームですが、イメージが形になって僕としてもうれしい。皆さんの30年の思いとか、思い出とかを見ながら、自分が勇者であったことを思い出してくれるとうれしい。『ドラゴンクエスト』を愛してくれている人だけでなく、知らない人にも見てほしい」(堀井氏)。
そして、TBSの特番に合わせて会場入りしたTKOの木下隆行さんと木元武宏さん、でんぱ組.incの夢眠ねむさん、宮澤エマさん、狩野英孝さんが登場。テープカットへと移った。つい先ほどまでミュージアムを見ていたという木下さんは「僕は44歳なんですが、30年前、14歳の頃を思い出しました」と語る。木元さんは「じっくりと時間をかけて見たいミュージアムですね」とも。木元さんもお気に入りスポットはジオラマとのことで、「名シーンを思い出します」(木元さん)とコメント。
「ドラゴンクエスト」ファンとして知られる狩野さんは「ゲームの世界がリアルになっているので、名シーンを見ると、子どもの頃ここが好きだったとか思い出すんですよ。入り口から“ロトのよろい”に心を奪われました」と興奮気味。木下さんから「あんなに流ちょうにしゃべる狩野英孝は見たことない」と突っ込まれることも。夢眠さんによると「体を動かして遊べる場所もあるので、ゲームの中に入っているような気分になってオススメ」とのこと。そして実は「ドラゴンクエスト」をプレイしたことがないという宮澤さんだが「入る前と後では大違い。ファンになってしまいました」だそうだ。
名シーンのジオラマやパッケージ原画、直筆楽譜を展示
ではここからは、内覧会で公開された展示内容を追ってご紹介していこう。まずは会場内のマップから。コーナー割りは以下のようになっている。
入り口を入ると、歴代の勇者がずらっと並んでいるパネルが展示されている(テープカットの写真を参照)。そこを通るといよいよミュージアムの中に入ることになる。まず展示されているのが「冒険の回廊」。ここにはファミコン時代の「ドラゴンクエスト」から始まり、最新の「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族」までのパッケージがずらっと展示されている。
ここを過ぎると、「伝説のロト装備」に出会うことになる。ロトのつるぎ、ロトのかぶと、ロトのたて、ロトのよろいがリアルアイテムとなって展示されている。そしてここを過ぎると、展示は「ロト伝説伝説の画廊」へ。「ドラゴンクエスト」~「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」の“ロト3部作”における名シーンが描かれた絵画として展示されている。
絵画でロトの世界を堪能した後は、「ロンダルキアの三悪魔ウォールアート」へ。こいつらのおかげで何回全滅したことだろう。「レベル上げ」という作業を思い知らせてくれたのもこの方々だった。
ここを過ぎたあとは“天空シリーズ”へ。まず出迎えてくれるのは天空城の模型だ。そして今回の展示で「ジオラマがすごい」と言われていた、「天空のジオラマ・ギャラリー」が登場する。ここは是非ともじっくりと時間をかけて回りたいエリアだ。360度ぐるっと見渡せるので、いろいろな角度から展示を見てほしい。
ジオラマ・ギャラリーが終わった後は、「スーパーハイテンション体験」などの体感ゲームが用意されている。上下にジャンプしてテンションを上げたら、腕を左右に振って「ギガスラッシュ」を放つというもの。テンションは「スーパー」なので100まで挙げる必要があり、4回スクワットを繰り返すような感じ。意外と体力を要求する。
「エデンの石版パズル」は、「ドラゴンクエスト VII エデンの戦士たち」で登場したものをなぞったパズル。これが意外と難しい……。直感力を要求される感じだ。また、「お祈り世界樹」というコーナーがあり、世界樹の葉(メモ)にお願いを書いて祈り、100の祈りが集まると女神の果実が実り、それが7つ実ると……会場でも何かが起こるらしい。
そして一通りの展示は終わり、最後に「オールスター集結バトルシアター」という、これまでの勇者がラスボスと戦うアニメーションが上映されているのだが。ここには……! 何が登場するのかは、自分の目で確かめてほしい。
最後のコーナーは「伝説の始まり」。鳥山 明氏によるパッケージの原画や、マップのラフ、すぎやまこういち氏直筆の楽譜などが展示されている。
ここまで「ドラゴンクエストミュージアム」の内容をご紹介してきたが、いかがだったろうか。30年の歴史がしっかりと見られるほか、ジオラマはとても精巧にできていて一見の価値あり。原画や資料集などはここでしか見ることができないものだ。前売り券も発売されているので、夏休み期間中にぜひ時間を作って訪ねてみてほしい。