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30年の思い出たっぷり「ドラゴンクエストミュージアム」が間もなくオープン!

ボリュームたっぷりの展示内容でシリーズ作品を振り返る!

7月24日~9月11日 開催予定

会場:渋谷ヒカリエ9Fヒカリエホール

30年の歴史がよくわかるリアルな「ドラゴンクエスト」の世界

おなじみのドラクエ生みの親・堀井雄二氏

 今年30周年を迎えた「ドラゴンクエスト」シリーズ。これを記念して“30周年特別企画”として、東京・渋谷にある渋谷ヒカリエ・ヒカリエホールにて、「ドラゴンクエストミュージアム」が開催される。期間は7月24日~9月11日となっている。この開催に先立ち、プレスおよび関係者向けの内覧会が7月21日に開催された。

 オープニングセレモニーには、「ドラゴンクエスト」の生みの親である、ゲームデザイナーの堀井雄二氏が序曲のテーマに合わせて登場。「ドラゴンクエストミュージアム」を見た感想として、「30年のいろいろな歴史を思い出して感無量でした。特にジオラマがすごい」と語る(ジオラマについては後述する)。「当時シンプルなファミコンで作ったゲームですが、イメージが形になって僕としてもうれしい。皆さんの30年の思いとか、思い出とかを見ながら、自分が勇者であったことを思い出してくれるとうれしい。『ドラゴンクエスト』を愛してくれている人だけでなく、知らない人にも見てほしい」(堀井氏)。

 そして、TBSの特番に合わせて会場入りしたTKOの木下隆行さんと木元武宏さん、でんぱ組.incの夢眠ねむさん、宮澤エマさん、狩野英孝さんが登場。テープカットへと移った。つい先ほどまでミュージアムを見ていたという木下さんは「僕は44歳なんですが、30年前、14歳の頃を思い出しました」と語る。木元さんは「じっくりと時間をかけて見たいミュージアムですね」とも。木元さんもお気に入りスポットはジオラマとのことで、「名シーンを思い出します」(木元さん)とコメント。

 「ドラゴンクエスト」ファンとして知られる狩野さんは「ゲームの世界がリアルになっているので、名シーンを見ると、子どもの頃ここが好きだったとか思い出すんですよ。入り口から“ロトのよろい”に心を奪われました」と興奮気味。木下さんから「あんなに流ちょうにしゃべる狩野英孝は見たことない」と突っ込まれることも。夢眠さんによると「体を動かして遊べる場所もあるので、ゲームの中に入っているような気分になってオススメ」とのこと。そして実は「ドラゴンクエスト」をプレイしたことがないという宮澤さんだが「入る前と後では大違い。ファンになってしまいました」だそうだ。

TKOの木下隆行さんと木元武宏さん、でんぱ組.incの夢眠ねむさん、宮澤エマさん、狩野英孝さんも参加してテープカット
テープカットに先立ち、オリジナル絵画のファンコンテストの表彰も行なわれた。グランプリに輝いたのはジジさんの描くゴーレムとスライム
「次世代マーニャを探せ!モンバーバラの踊り子オーディション」のグランプリに輝いたのはまっしろさん
まっしろさんによる踊りも披露された。なお着ている衣装は副賞として授与されたもの

名シーンのジオラマやパッケージ原画、直筆楽譜を展示

 ではここからは、内覧会で公開された展示内容を追ってご紹介していこう。まずは会場内のマップから。コーナー割りは以下のようになっている。

会場内のマップ。歴代の勇者が並んでいるパネルを過ぎるとそこは「ドラゴンクエスト」の世界

 入り口を入ると、歴代の勇者がずらっと並んでいるパネルが展示されている(テープカットの写真を参照)。そこを通るといよいよミュージアムの中に入ることになる。まず展示されているのが「冒険の回廊」。ここにはファミコン時代の「ドラゴンクエスト」から始まり、最新の「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族」までのパッケージがずらっと展示されている。

「冒険の回廊」。暗い室内の中に白い空間があり、そこにパッケージが展示されている
ファミコンの「ドラゴンクエスト」。すべてはここから始まった
筆者が個人的に最高だと思っている「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」

 ここを過ぎると、「伝説のロト装備」に出会うことになる。ロトのつるぎ、ロトのかぶと、ロトのたて、ロトのよろいがリアルアイテムとなって展示されている。そしてここを過ぎると、展示は「ロト伝説伝説の画廊」へ。「ドラゴンクエスト」~「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」の“ロト3部作”における名シーンが描かれた絵画として展示されている。

伝説のロト装備
「せかいの はんぶんを おまえにやろう」。竜王がリアルで怖い
サマルトリアの王子のリアル版も
懐かしきアレフガルドの地
そして「ドラゴンクエストIII」の大地へ
「ドラゴンクエスト」の大地

 絵画でロトの世界を堪能した後は、「ロンダルキアの三悪魔ウォールアート」へ。こいつらのおかげで何回全滅したことだろう。「レベル上げ」という作業を思い知らせてくれたのもこの方々だった。

ベリアル、そしてアトラス……
バズズ!!

 ここを過ぎたあとは“天空シリーズ”へ。まず出迎えてくれるのは天空城の模型だ。そして今回の展示で「ジオラマがすごい」と言われていた、「天空のジオラマ・ギャラリー」が登場する。ここは是非ともじっくりと時間をかけて回りたいエリアだ。360度ぐるっと見渡せるので、いろいろな角度から展示を見てほしい。

雲の上に浮かぶ天空城を再現
裏側ももちろんしっかりと作られていますよ!
「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」の世界をジオラマで再現。戦士ライアンが戦うシーンだ
マーニャが、ミネアが!
トルネコ、逃げる!
そして最終決戦へ
次なる舞台は「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」へ
パパスが……!
花嫁、悩みましたよね
そしてまだまだあります名シーンが……

 ジオラマ・ギャラリーが終わった後は、「スーパーハイテンション体験」などの体感ゲームが用意されている。上下にジャンプしてテンションを上げたら、腕を左右に振って「ギガスラッシュ」を放つというもの。テンションは「スーパー」なので100まで挙げる必要があり、4回スクワットを繰り返すような感じ。意外と体力を要求する。

 「エデンの石版パズル」は、「ドラゴンクエスト VII エデンの戦士たち」で登場したものをなぞったパズル。これが意外と難しい……。直感力を要求される感じだ。また、「お祈り世界樹」というコーナーがあり、世界樹の葉(メモ)にお願いを書いて祈り、100の祈りが集まると女神の果実が実り、それが7つ実ると……会場でも何かが起こるらしい。

「スーパーハイテンション体験」。しゃがんでジャンプを繰り返してテンションを貯めていく
左から右へ剣を振るとギガスラッシュが放てる
「エデンの石版パズル」。直感を信じて配置していこう
「お祈り世界樹」でお祈りしよう
用意されている「せかいじゅのは」
「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族」のコーナーでは、リアルタイムでゲーム内の様子を中継するほか、「アストルティア写真館」として、スクリーンショットの人気投票も行なわれる

 そして一通りの展示は終わり、最後に「オールスター集結バトルシアター」という、これまでの勇者がラスボスと戦うアニメーションが上映されているのだが。ここには……! 何が登場するのかは、自分の目で確かめてほしい。

 最後のコーナーは「伝説の始まり」。鳥山 明氏によるパッケージの原画や、マップのラフ、すぎやまこういち氏直筆の楽譜などが展示されている。

ずらっと並んだパッケージ原画たち
iPhone 6sとサイズを比較してみた。意外と小さく、パッケージのサイズとあまり変わらないのに驚く
モンスターの原画も展示
町のマップなど。方眼紙のようにマス目が描かれ、壁などが配置されているのがわかる
こちらはすぎやまこういちさんの直筆の楽譜
はい、序曲ですよ序曲! でも楽譜は3音なんですねぇ

 ここまで「ドラゴンクエストミュージアム」の内容をご紹介してきたが、いかがだったろうか。30年の歴史がしっかりと見られるほか、ジオラマはとても精巧にできていて一見の価値あり。原画や資料集などはここでしか見ることができないものだ。前売り券も発売されているので、夏休み期間中にぜひ時間を作って訪ねてみてほしい。

展示を過ぎるとフードコートが用意されている
座って食べることもできる
提供されるメニュー。「スライムの五目チャーハン」(900円)、「ばくだんいわの肉巻きおにぎり」(600円)など
最後に用意されているアトラクション「マネマネモンスター牧場」。出現するモンスターと同じポーズを取るというゲーム。自分の画像は公式Facebookにアップされる
「あらくれ商人のプレミアムバザー」。Tシャツなどを販売
応募された「ドラゴンクエスト ファンアート」も展示されている