3DSゲームレビュー

シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール

「FF」楽曲をこれでもかと楽しめる大充実の“カーテンコール”

ジャンル:
シアターリズムアクション
発売元:
スクウェア・エニックス
開発元:
インディーズゼロ
プラットフォーム:
3DS
価格:
5,800円 (通常版)
4,444円 (ダウンロード版)
発売日:
4月24日
プレイ人数:
1人(通信プレイ時2人)
レーティング:
B(12歳以上対象)

 シアター(映像)とリズム(音楽)で「ファイナルファンタジー」シリーズの楽曲を楽しむ「シアトリズム(シアター+リズム)」の最新作、3DS「THEATRHYTHM FINAL FANTASY CURTAIN CALL」(シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール:シアト FFCC)のレビューをお届けしよう。

 ちなみに「カーテンコール」とは、演劇等において1度降ろした幕をもう1度開き、出演者一同が挨拶をするというもの。この「シアト FFCC」もまた、前作になかった楽曲やプレイモード、キャラクターをたっぷりと収録した総出演な作品となっている。前作との違いを含めつつ、魅力をお伝えしていこう。

あらゆる「FF」作品を網羅して、大充実の221曲を収録! キャラクターも60キャラ以上!

221曲の「FF」楽曲を収録。本日のオススメ機能もいろんな楽曲に手を出しやすい嬉しい機能だ
楽曲をプレイして「リズポ」をゲット! リズポが貯まると各種の要素や楽曲が開放されていく

 「シアトリズム」という言葉は、前述のように「シアター」と「リズム」を組み合わせた造語。本作はそのネーミングのとおり、歴代「FF」シリーズの名場面を背景に、名曲をリズムゲームとして楽しんでいくという、「FF」の魅力を活かしたリズムアクションゲームだ。

 “音楽を司るクリスタルの輝きを取り戻すために「リズポ」を高めていく”ことが物語の大きな目標で、プレイ開始直後は「ミュージックセレクト」だけがプレイ可能。楽曲をプレイして「リズポ」を獲得していけば、少しずつ他のモードや楽曲などの要素が開放されていくという仕組みになっている。

 ミュージックセレクトでは日替わりに、いわゆる「レコメンド」的な「本日のオススメ」が表示されるので、その楽曲をプレイすればリズポが多く獲得できる。このオススメをプレイするのがリズポを最も貯めやすい。そのため、遊び方としては、本日のオススメをこなしつつ要素を開放していき、他のモードの攻略やキャラ育成をやりこんでいくというのがスタート時からの基本だ。

 最新作「シアト FFCC」の醍醐味のひとつが“圧倒的な収録曲数”。前作よりもさらに90曲以上が新規に収録され、全曲でなんと221曲というものすごい数になった。ちなみに本作は、ダウンロードコンテンツを購入することでさらに曲数を増やせるようにもなっているが、221曲はもちろんDLC無しに本編のみで楽しめる。

 収録されている楽曲は、ナンバリングの「FF」〜「FF XIV」(1〜14まで全て)、「FF USA ミスティッククエスト」、「FF タクティクス」、「FF X-2」、「FF クリスタルクロニクル」、「FF VII アドベントチルドレン」、「クライシスコア FF VII」、「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」、「ディシディア FF」、「ディシディアデュオデシム FF」、「FF 零式」、「FF XIII-2」、「ライトニングリターンズ FF XIII」と、ナンバリングだけではなく派生作品もがっつりと網羅。これだけの作品群から各10曲以上が収録されている。

 さらに、DLCでは「ロマンシング サガ」シリーズの楽曲も配信予定で、「FF」の枠すらも飛び出している。思わず「欲張りすぎ」とか「頑張りすぎ」とツッコミたくなるぐらいのボリュームだ。

 曲は原作の使用シーンに合わせ、「バトルミュージックステージ」(BMS)、「フィールドミュージックステージ」(FMS)、「イベントミュージックステージ」(EMS)という3タイプにわかれている。「FF」の“バトル(戦闘)”、“フィールド(移動)”、“イベント(ムービー)”という要素を、うまくリズムアクションで味わえるようにしている。

 「バトルミュージックステージ」(BMS)は、モンスターとのバトル。4キャラクター分の4ラインに楽曲に合わせたトリガーが流れてくるのをタイミング良く叩くと、パーティーキャラクターが攻撃したりアビリティを放ってくれる。モンスターを倒すとドロップアイテムが手に入るほか、次のモンスターが続々と出現するので、育成したレベルの高いキャラクターならたくさんの報酬が獲得できる。

 「フィールドミュージックステージ」(FMS)は、RPGで言う「移動」シーン。1つのラインに流れてくるトリガーに、上下の動きも加えてリズムを取り、HPを減らさないようにしてゴール地点を目指していく。移動系のアビリティなども組み込みつつ遠くまで移動すれば、宝箱がより多く獲得できる。

 「イベントミュージックステージ」(EMS)は、FFシリーズ作品の名場面「イベント」シーンを活かしたステージだ。シアトリズムのシアター部分が前面に出ている。シリーズ作品の名場面が再生されるなか、画面全体に広がるラインに沿って進んでいくトリガーの動きを見てリズムを叩いていく。

4人パーティーで次々に出現するモンスターと、リズムを楽しむことで戦っていく「BMS」
フィールドをリズムを楽しみながら進んでいく「FMS」
各作品の名場面を映像で楽しみながらリズムを楽しむ「EMS」
トリガーに合せてタッチで演奏!前作にあった曲も、より遊びやすくなっている

 楽曲のプレイでは、マークに合わせて、タッチ、ホールド、矢印マークへのフリック(ボタン操作では方向キー入力)を入力していく。メインメロディーを取るところあり、ドラム系のリズムパートを取るところあり、曲によっては裏を叩くところもありと多彩。新規収録曲の90曲が新鮮なのはもちろんとして、前作からの既存曲もアレンジがあったりリズムの取り方に変化があって、より楽しみやすくなっているところも魅力。

 作品のコンセプト上「FF」楽曲を知っている人ほど楽しめるところはあるが、これだけの収録量なので何らかの作品はプレイしたことのある人が多いはず。「シアトFFCC」をきっかけに新しい作品の曲を知っていく、再発見するというのもあるだろう。もともと「FF」25周年記念として誕生した「シアトリズム」シリーズだが、本作ではより充実している。

 なお、リズムは「タッチペン」、「ボタン」操作のどちらでもプレイが可能。プレイの難易度は、簡単な順に、「基本」、「熟練」、「究極」とあるが、究極譜面での多量のマークは、タッチペンの方がプレイしやすいと感じた。

 ただ、高難易度の大量の譜面の方が曲との一体感は上がるものの、背景を楽しむ余裕がなくなるのは、リズムゲームの宿命的なジレンマだろう。特に「シアト FFCC」では前作同様に、譜面プレイとキャラクター達の動きは連動こそしているが、直結しているわけではなく、同時に2つのことが進行しているような感覚が感じられ、個人的にはせっかくの作りの細かさや動きの豊かさを楽しむ余裕が少なくなったかもしれないと感じた。このあたりは今後に何らかの進化を期待したいところだ。

「FF」作品の全27作品+αから221曲以上が収録

 もうひとつの醍醐味が“「FF」シリーズの主要キャラがたっぷり登場し、育成できる”ところ。「FF」作品のキャラクターから4人を選んでパーティーを作り、各楽曲をプレイし経験値を得てレベルアップさせていく。

 パーティーメンバーにできるキャラクターも前作より大幅に増加した。パーティーメンバーとして使用し育成できるキャラクターは前作登場キャラ+iOS版キャラ+新規キャラクターで全65人となっている。新たに収録された「FF」作品のキャラはもとより、既存の収録作品からも、「FFIV」から「エッジ」、「FF V」から「レナ」や「ガラフ」、「FF VI」から「エドガー」、「FF VII」からバレットなど、多数が追加されている。なお、楽曲同様にキャラクターもDLCで追加できる。

 パーティーメンバーは楽曲をプレイすることで経験値を得て、最大LV99までレベルアップしていく。その後は、レベル1に戻る代わりにアビリティ装備の上限である最大コスト数が多くなるという、果てしない育成も可能だ。さらに今作では、キャラクターが描かれたコレクションカード「コレカ」を使って、キャラクターのステータスを高められるようになった。レベルだけでなく、自分好みの果てない育成も楽しめる。

 最初に選んだ4人以降は「クリスタルの欠片」を集めることで開放できる。クリスタルの欠片には様々な色の種類があり、主に「クエストメドレー」モードでボスモンスターを倒すと獲得できる。ボスモンスターを倒すためにプレイを重ねてレベルを上げ、欠片を集めてキャラクターを開放するという流れだ。レベルアップすればBMSでより多くのモンスターを倒したり、FMSでより遠くへと移動できて、報酬のアイテムも増えていく。

 今作ではモンスターも40体以上が追加されていて、各作品のボスや印象的なモンスターのほぼ全てが登場。「モーグリ」、「チョコボ」、「でぶチョコボ」といったお馴染みのサポートキャラクターや、召喚獸ももちろん登場する。キャラクターは全てかわいらしくデフォルメされていて、特にモンスターは「あの敵がこんなにかわいらしい姿になるのか!」と、そのデキの良さに感心させられてしまう。

パーティーメンバーにできる仲間だけでも全65キャラクターが登場!DLCでもさらに増えていく
敵モンスターも40体以上が追加され、ラスボスや有名モンスターもかわいらしい姿で登場する
召喚獸ももちろん登場!BMSでモンスターに大ダメージを与えるチャンス!
前作のコレクション要素だったカード「コレカ」で、キャラクターのステータスを高められるようになり、育成がさらに奥深くなった
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(山村智美)