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TGS2013 3DS「シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール」試遊レポート

ナンバリング以外の派生作品も収録! ファンの“かゆいところに手が届く”充実の内容に

開催:
9月19日~22日(一般開催日:21日~22日)
会場:
幕張メッセ 1ホール~9ホール
入場料:
1,000円(中学生以上・前売)
1,200円(中学生以上・当日)
入場無料(小学生以下)
今作の特徴について、プロデューサーの間一郎氏に解説して頂いた

 2014年春に発売予定の3DS「シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール」。「FF」シリーズの楽曲と映像で楽しめる音楽ゲームの最新作だ。前作を超える200曲以上の楽曲、60人以上のキャラクターが収録されていて、新たな対戦モードも搭載される。

 本作について、プロデューサーの間一郎氏に詳しい話を伺うことができた。まず追加楽曲についてだが、今作では飛空挺などの乗り物に乗った時の曲など、より「FF」楽曲ファンの“かゆいところに手が届く”曲が追加されている。

 前作の収録曲は「FF」ナンバリングシリーズからの曲のみになっていたが、今回はそれにとどまらず、派生シリーズ(「アドベントチルドレン」、「ミスティッククエスト」、「零式」、「タクティクス」など)も収録しているそうだ。「ミスティッククエスト」という名前が出てくるあたり、かなりコアなところまで押さえられていそうな予感がする。

 前作に収録されていた曲も収録している点については、普通の音楽ゲームだと前作に収録されていた曲が次回作には入らないことも多いが、「シアトリズム」では、前作に収録されていたと言っても「FF」シリーズを象徴する代表曲が入っていないのはありえない。その考えから、既存曲も入れつつ、追加曲を多数入れる方向に決めたということだ。また、今作ではベースのシステムをよりしっかりと作り込み、追加曲をできる限り足していけるように設計しているとのこと。

 前作にもあった曲の中でもEMS(ゲーム映像付きの曲)の映像は、今作では全て刷新し新しいものにしているという。曲にはアレンジが加わえられているものもあり、既存曲においても前作と同じものにはなっていないそうだ。

 こうした選曲や作り込みにおいては、開発を手がけるインディーズゼロの社長である鈴井匡伸氏がかなりこだわり、いかんなく実力を発揮して作り込んでいるとした。開発は順調で、2014年春(間氏いわく、誰もが春と納得する時期)に発売予定だ。

【スクリーンショット】
試遊スペースでは3DS LL/3DSを20台用意

 試遊スペースでは、3DS LL/3DSを合計20台用意。約15分間、好きな楽曲をプレイできるようになっていた。この試遊バージョンに収録されていたのは、「FFXIV」、「FF零式」、「FFアドベントチルドレン」、「ライトニングリターンズ FFXIII」、「FFV」、「FFVI」、「FFIX」、「FFX」から、それぞれ1~2曲ずつ。最新作はもちろんとして、派生作品からも収録されているのがポイントだ。また、デフォルメされているプレーヤーキャラクターにも「FF零式」のキャラクターが加わっていたりと、新キャラクターが確認できた。収録曲についてはこちらの記事も参照して頂きたい。

 「FFXIV」、「FF零式」、「FFアドベントチルドレン」のEMS曲をプレイしてみたが、最新である「FFXIV」をはじめ、比較的新しい世代の派生作品の映像は見応え抜群。特に映像作品である「FFアドベントチルドレン」は、ストーリーがダイジェスト的にまとめられていて、人気の高いキャラクター達もばっちり登場。いっそうお得感のある見応えがあるものになっていた。

 基本的なシステムは前作を踏襲しており、音楽ゲームとしての独自性の高さ、楽しさは保証済みのようなもの。BMSの召還獣にも新たな存在が確認できたりと、あらゆる部分で新キャラクターが増えているようだ。対戦モードが体験できなかったのは少々残念なものの、続報を楽しみに待ちたいと思う。

TGS試遊バージョンでは追加曲であるナンバリング最新作や派生作品を中心に収録
映像作品の「FFVII アドベントチルドレン」や、派生作品である「FF零式」など、今作では前作ゆよりも圧倒的に広く「FF楽曲&映像」をカバーしている

(山村智美)