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ガンプラ作り世界一を決める「ガンプラビルダーズワールドカップ 2014」
日本代表作品が今年も決定! 気になる国内ナンバー1作品は!?
(2014/11/24 14:58)
バンダイは、2014年11月21~24日まで開催中の「ガンプラEXPOワールドツアージャパン2014」内において、「ガンプラビルダーズワールドカップ2014」(GBWC)の日本代表を発表した。
今年で4回目を数える「ガンプラビルダーズワールドカップ2014」は、ガンプラ作りの世界一を決めるコンテストで、全13の国と地域から作品を募り、審査と投票によりその代表を選出。12月21日にお台場ガンダムフロント東京にて開催される世界大会決勝戦で、その世界チャンピオンが決定する。
日本代表のファイナリストとして選出されたのは、14才以下「ジュニアコース」5作品、15才以上「オープンコース」25作品。これら合計30作品を、「ガンプラEXPOワールドツアージャパン2014」の当日までの来場者(約1万人)による投票と、バンダイホビー事業部の審査員4名(川口克己氏、岸山博文氏、長谷川淳氏、馬場俊明氏)の厳正な審査により、各コースから1名ずつ日本代表となる優勝者が決定した。
ジュニアコースの優勝は「MG ケンプファー」を使用して製作された「アルの中の戦争」。制作者は畑めいさん。畑さんはなんと、2011年から開催されている全ての大会で優勝を納めた実力者で、今回の決定により国内4連覇の偉業を達成している。しかしまだジュニアコースの世界一に輝いたことはなく、「今年こそは世界一になりたいです!」と力強く宣言した。
審査員の岸山氏は畑さんの作品について、「容器やケースなどを使った空間表現を得意としている畑さんは、今回の作品も円筒形の透明ケースのなかでの瞬間描写が非常に上手かった」とコメント。会場の一般票も多く集めていたことも付け加えている。
続いてオープンコースは、上位から3名が発表。「正直、大激戦だった」と、今回の審査について川口氏は語り、昨年日本代表の作品が世界一となったことで国内モデラーが発憤し、“作り込み”という部分を意識した作品が多く見受けられ、審査中も最後までどれが選ばれるかわからない状態だったことを明かしている。
そして発表された入賞作品だが、第3位は谷田部武文さんの「スティンガーフォトンボール」、第2位は高奥誠也(RO KU)さんの「ウィング ゼロ ディアボルス」、そして優勝に輝いたのは三木義久さん製作の「天翔ける麒麟~バイアラン・カスタム試作2号機~」となった。
3位の谷田部さんの「スティンガーフォトンボール」について審査員の長谷川氏は「ボールでもGBWCで戦える証明になった」とし、作っている本人がとても楽しそうなことが予想できる作品だと述べている。続く2位高奥さんの「ウィング ゼロ ディアボルス」は、「本体もさることながら、背中に装備された数多くの刃は複雑でありつつ、レイアウト能力が高い」と評し、シンプルな格好良さが一般票を集めたと続けた。
そして優勝をおさめた三木さんの「天翔ける麒麟~バイアラン・カスタム試作2号機~」については、「最後の最後までどの作品が優勝するかわからない中で、トータルの工作技術やまとめ上げるセンスが特に高かった」と審査員の馬場氏。どこにどういう部品を使っているのか、どういう工作をしているのか、非常に興味深かったとも話している。「自分がやりたいことを全てやり切り完全燃焼したので、結果は気にしていなかった」と優勝にあたりコメントした三木さん。この結果について、家族やTwitterなどで応援してくれた人に対する感謝の気持ちも述べていた。
最後に川口氏は「模型というと1人籠もって修行のように取り組むものというイメージもあるが、近年ではオンラインはもちろん、こうした展示会やイベントによるオフラインでもつながれるツールに模型はなりつつある」と、模型コミュニティの広がりについて語り、そんな中で選ばれた今回の入賞作品を見て、ぜひ来年のGBWCに向けた製作を始めてほしいと締めくくった。
最後にファイナリストととして選考された入賞者以外の作品をここに紹介し、本稿の締めとしたい。
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