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【E3 2014】まさかの“ケードロ”、「Battlefield: Hardline」βテスト本日開始!
注目タイトルが目白押しのEAプレスカンファレンスレポート
(2014/6/10 16:27)
6月9日、E3 2014の開幕を翌日に控え、各大手ゲームパブリッシャーおよびプラットフォーマーによるプレスカンファレンスが相次いで開催された。本稿では米最大手のゲームパブリッシャーであるElectronic Artsによるプレスカンファレンスの模様をお伝えする。
このプレスカンファレンスにて、Electronic Artsは10あまりの新タイトルを紹介。そのほとんどが次世代機(PlayStaion 4、Xbox One)をリードプラットフォームとしており、次世代機の登場からわずか半年で、ゲームのほうもすっかり世代移行が進んでいる様子だ。
その中でも注目は、本日からのβテスト開始が宣言された「BattleField: Hardline」をはじめ、人気シリーズ最新作の数々。SF-アクションRPG「Mass Effect」新作や、Criterionの新規IPの存在が公表されるなど、驚きもたくさんだ。万全の日本展開が期待されるフラグシップ級タイトルを中心に、そのラインナップをご紹介していこう。
警察VS強盗団「Battlefield: Hardline」、PS4とPCで本日βテスト開始
2013年11月に発売された「Battlefield 4」からわずか半年あまり、動画リークによってその存在が明らかになったシリーズ最新作「Battlefield: Hardline」が、今回のプレスカンファレンスにて改めて詳しく紹介された。
本作を開発するのはSFホラーFPS「デッドスペース」シリーズで知られるVisceral Games。「Battlefield 4」と同じFrostbite 3エンジンを使用して実現したのは、札束&財宝を狙う強盗団と、それを阻止せんとする警察による、派手すぎるドンパチ合戦だ。
犯罪者チームが札束を引きずり銃を撃ちまくりながら逃走を図るあたり、昨年PCゲーム界隈でスマッシュヒットしたクライムFPS「Payday 2」に似ているようにも思えるが、実際は大違いだ。本作では警察側もプレーヤー操作であり、ラウンド制のマルチプレイ対戦ゲームになっているのだ。
カンファレンスでは本日からのβテスト開始がアナウンスされるとともに、32台の試遊機も提供され、実際に本作のさわりを確かめることができた。泥棒チーム、警察チームがそれぞれの基地から出撃し、札束の詰まった金庫めがけて殺到。そこかしこで遭遇戦が始まり、アサルトライフルの乾いた音がこだまする。
乗り物も多彩。そこら中に乗り捨てられた一般の自動車やバイクから、警察のミニガン搭載装甲車に武装ヘリまで、様々な乗り物が利用でき、戦場を銃弾と爆炎で彩る。この救いようのないほどハリウッド的な派手さは「Battlefield」以外の何物でもない。
システム面でも、小隊の仕組みや装備のカスタマイズもほとんどそのまま。動画では鉄塔が倒れ、高層ビルが大きく損壊するシーンを確認できるが、これは「Battlefield 4」でいう“Levolution”要素にあたるものだろう。というわけで、既存の「Battlefield」シリーズをプレイしてきた人なら、すぐに本作に入り込める印象だ。
基本ルールだけが違っている。警察チームにリスポーン制限はなく、いくら倒されても無限に湧ける。ただし、泥棒チームが規定数以上の目標物を脱出ポイントまで運び出せば、その時点で泥棒チームの勝ちだ。警察チームはその前に、泥棒チームのリスポーンチケットを枯渇させるかタイムアップさせることで勝利となる。
伝統的な「コンクエスト」や「ラッシュ」とも違う、新手の非対称ルールがどんな展開を体験させてくれることか、現場の試遊ではまだまだ読みきれないところだったが、少なくとも既存の「Battlefield」とは全く違った遊びになることは間違いなさそうだ。
本日から開始されたβテストには、PS4版、PC版とも、「BF4」所持者なら即参加できるとのこと。ただし、用意されたサーバー台数の都合で定員が決まっているそうなので、希望される方はお早めのチャレンジをおすすめする。本作の北米での発売予定は10月21日。対応プラットフォームはPS4、PS3、Xbox One、Xbox 360、PCで、「Battlefield 4」と同様に手広く展開する模様だ。
もっと賢く、もっと個性的に人生ドラマを描くシムたち「The Sims 4」
9月2日に発売予定の「The Sims 4(シムズ4)」のほうは、キャラクターカスタマイズの自由度と、より多彩な人生ドラマを描くシムたちの姿をアピール。新たなシムとの出会いが才能を開花させ、人生を変え、様々なドラマを生み出していく。それを可能にするのは、より“賢く”成長したシムたちのAI。前作よりもずっと人間らしく振る舞うようになったシムたちの、予想できない人生物語を楽しめる作品になりそうだ。
次なるホールは「BF4」の戦場?!次世代機向け「PGA Tour」
もともと「Battlefield」シリーズの最新エンジンとして登場したFrostbite 3は、昨年はレースゲームである「Need for Speed: Rivals」に搭載され幅広い活用の兆しを見せていたが、今度はなんとゴルフゲームに実装だ。
今回発表された「PGA Tour」は人気ゴルフゲームシリーズの次世代機向けバージョン。発売時期も未定だが、Frostbite 3エンジンを搭載することで、かつてないほど緻密なコースを再現……するだけでなく、上映されたムービーでは「Battlefield 4」そのままの戦場でゴルフを楽しむシーンも。なんとも予想外のゴルフゲームになりそうなことは確かだ。
感情表現を大幅強化の「FIFA 15」
毎年好例で進化を続けているサッカーゲームの最新作「FIFA 15」は、選手がピッチ上で見せる“感情”に着目。試合の中で生ずる様々なプレイや出来事がピッチ内の選手たちの感情を揺さぶり、例えば悪質なファウルに激怒したり、決定的なチャンスをふいにして血に突っ伏すような情動を再現。ゲームを通じて600以上の感情表現が用意されているという。
その他観衆の反応もより多彩になり、チーム戦術も試合状況に応じてドラスティックに変化。ボールコントロールやフィジカルコンタクトのさらなる改善など基本的なゲーム性の向上も交えて、今年も手応えのある進化を遂げてくれそうだ。
なお、前世代版の「FIFA」をベースにした基本プレイ無料のPCオンライン版「FIFA World」のオープンβもつい最近スタートしているので、サッカーファンの皆さんはチェックしてみよう。
“総合格闘技の父”参戦で日本版も前向き?「EA Sports UFC」
北米では6月17日の発売が迫るEA Sportsの総合格闘技ゲーム、PS4/Xbox One「EA Sports UFC」。カンファレンス会場では、永遠のカンフーヒーローにして総合格闘技の父とも呼ばれる、ブルース・リーの参戦をアピール。40年以上の時を越え、全盛期の“ドラゴン”が、現代の総合ファイターと相見えるというのも不思議な感覚だ。
EA Sports作品は、近年日本語版の展開が「FIFA」シリーズに絞られてきた経緯があるが、本作についてEAジャパンの方に話を聞いたところ、日本向けの展開も“ポジティブに検討中”とのこと。格闘ゲームファン、カンフーファン、総合ファンの皆さんは是非ご期待を。