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Xbox One、Kinect無しのエントリーモデルの発売を決定

オールインワンからゲームコンソールへの大きな方向転換

6月9日発売予定(米国)

価格:
399ドル

 米Microsoftは、最新のゲームコンソールXbox Oneにおいて、標準装備のKinect for Xbox Oneを抜いたエントリーモデルを6月9日より米国で出荷開始することを明らかにした。価格は399ドルで、現行のKinect同梱モデルは499ドルのまま今後も併売する。対象はXbox Oneを販売するすべての市場としており、9月に発売を予定している日本も対象になる。

Xbox LIVEで提供されるサービスの最新状況

 今回の発表は3月31日にXbox事業のトップに就任したPhil Spencer体制での最初の大きな変革となる。まずエントリーモデルの追加については、オールインワンプラットフォームとして売り出したXbox Oneの大きな方向転換となる。

 Xbox Oneは、Xbox 360では別売だったKinectを標準装備し、ジェスチャーやボイス、バイオメトリックセンサーなどにより、コントローラーを介さずに、様々なコンテンツにアクセスできることが大きな特徴だった。しかし、ゲームコンソールとして最大のライバルであるプレイステーション 4は、PlayStation Camera非搭載モデルをローンチのタイミングから用意し、価格の点で100ドルの差を付けられていたが、今回の発表で同価格となる。最新発表ではXbox Oneが累計出荷台数で500万台に対し、PS4は累計実売台数が700万台と差を付けられている。これが今回のエントリーモデルの追加と、日本を含むTier2エリアの展開開始により、この差がどうなるのか注目したい。

 このほかにも、Xbox 360でサービスを開始し、1周年を迎えた「Games with Gold」をXbox Oneでもサービスを拡充させた形で展開することが発表された。「Games with Gold」は、Xbox LIVEゴールドメンバーシップ向けに、月に2本、無料でXbox 360タイトルが楽しめるサービス。Xbox Oneでのサービス開始時期は2014年6月を予定し、6月のラインナップは「Max: The Cause of Brotherhood」、「Halo: Spartan Assault」の2タイトル。Xbox 360向けの6月のラインナップは「Dark Souls」、「Charlie Murder」、そして1周年を記念して「Super Street Fighter IV: Arcade Edition」の計3本を予定。また、Xbox Oneタイトルのディスカウントも実施する。6月のラインナップは「Forza Motorsport 5」と「Ryse: Son of Rome」で、今後驚きの発表があるだろうと含みを持たせている。

 さらに、これまでXbox LIVEゴールドメンバーシップ限定だったXbox 360およびXbox One向けのアプリケーションが全ユーザーに開放される。北米では、Machinima、twitch、Netflix、Univision Deportes、GoPro、Red Bull TV、HBO GO、NFL、MLB、NBA、NHLなどが全ユーザーに開放される見込みで、これにより、よりコンテンツにアクセスしやすくなる。

 なお、Kinectセンサーについては、今後も重要なデバイスと位置づけ、エントリーモデル購入者を対象にしたKinect単体の販売も行なう。今秋発売予定で、価格は未定。

【エントリーモデル】

(中村聖司)