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「MHF-G」PS3版・Wii U版のサービスが決定!

Wii U GamePadで遊ぶ新スタイル? プレイアブルの試遊レポートも

8月1日 開催

杉浦一徳氏

 カプコンは8月1日、「カプコン・ネットワークゲームカンファレンス」と題した発表会を開催した。その中で、オンラインハンティングアクション「モンスターハンター フロンティアG(MHF-G)」のプロデューサーを務める杉浦一徳氏が登壇し、同作の最新情報を発表した。

PS3/Wii U版が登場。無料ダウンロードも!

PS3版とWii U版の展開が開始される

 最初の発表は、Windows版、Xbox 360版に続くプラットフォームとして、プレイステーション 3とWii Uに展開することが発表された。サービス開始日は、PS3版が11月20日、Wii U版が12月11日の予定。

 サーバーはプラットフォーム別にそれぞれ独立したものとなり、既存のプレーヤーと同じサーバーではプレイできない。「全員が1からスタートする方が、プレーヤーのコミュニティが生まれやすくなる」というのが理由だとしている。

 ソフトは市販のパッケージ版に加え、無料ダウンロード版が用意される。パッケージ版はこれまでのWindows版と同様、60日分のプレイチケットやアイテムなどが付属する。ダウンロード版はそれらがなく、別途月額料金として1,400円が必要となる(Windows版と同額)。

 なおPS3版・Wii U版とも、サービス開始後1週間は全員が無料でプレイできる期間が設けられる。またサービス開始前の10月と11月には、先行体験テスト(クローズドβテスト)を行なうとしている。

 なおパッケージに関しては、PS3版とWii U版で付属する特典武具が異なる。また両パッケージに付属するプレイチケットと特典武具のシリアルコードは、Windows版など他のプラットフォームでは利用できない。

【プロモーションムービー】

PS3版とWii U版を早速プレイ

PS3版は「モンスターハンター」の経験者には安心の環境

 会場にはPS3版、Wii U版の実機も用意された。プレイしてみた感触としては、PS3版は「普通に遊べる」という感想。Windows版でプレイしている筆者にとっては、馴染みのある形状のデュアルショック3で操作できるのが最大のメリット。操作も携帯機タイプとクラシックタイプで選択できる。他は全ていつもどおりの「MHF-G」で、そこがとても安心できる。

 Wii U版はWii U GamePadで試遊できた。ゲーム画面はテレビだけでなく手元のスクリーンにも同じものが映し出される。チャットはWii U GamePadのソフトウェアキーボードを使用できる。またテレビが使えない場合でも、Wii U GamePadだけでプレイできるのが魅力だ。

 操作感については、アナログスティックが各種ボタンの上にあるという配置なので、初めて触った時には若干戸惑いがある。ただこれはXbox 360版の時と同様、慣れの範疇だろう。画面については手元のスクリーンの解像度がゲームの解像度よりやや低いので、文字やアイコンが小さめに感じる。ただ読めないほどではないし、ゲームプレイそのものに支障はない。「MHF-G」を最も手軽に遊べるプラットフォームと言っていいだろう。

 グラフィックスのクオリティに関しては、いずれもWindows版と同等。プレーヤーとしては綺麗になっていて欲しいと思うところだが、そのためには既存の数十体のモンスター、十数種のフィールド、8,400本以上の武器、3,400セット以上の防具を全て高画質対応できるようリメイクする必要がある。これは新作を作る以上の労力が必要になるかもしれない……というのが、クオリティは据え置きとなっている理由のようだ。

Wii U版はWii U GamePadだけでもプレイ可能
チャットはソフトウェアキーボードが使える
Wii Uスタイルの「モンハン持ち」も慣れれば……というか自然にやってしまう

「G3」の最新情報やアジア展開なども発表

 杉浦氏はさらに、今秋実施予定の次期大型アップデート「G3」に関する最新情報も発表した。「G3」のテーマは、「新たな“恐怖”」で、新モンスターのビジュアルも公開された。杉浦氏はその内容について、「武具追加はもちろん、みなさんに驚いてもらえる目玉コンテンツを2つ用意している」と語った。

 新プラットフォーム展開との順番を見ると、まず「G3」があり、その後でPS3、Wii Uでのサービス開始という順番になる。杉浦氏は、「PS3版やWii U版の展開による『G3』への悪影響はない。多くのご要望は『G3』でしっかりリファインする」と明言した。また2014年春に予定されている次々回の大型アップデート「G4」もスケジュールどおりに行なうとしている。

「G3」以降のアップデートスケジュールは変更なし
「新たな“恐怖”」をテーマにした「G3」の新ビジュアル。水がテーマになっているようだ

越知雄一氏
繁体字中国語版のロゴ

 さらに「MHF-G」では、新たな海外展開を開始することが発表された。カプコンCS開発統括 東京開発部 海外事業室 室長の越知雄一氏が、2014年10月より、繁体字中国語版で台湾、香港、マカオ、シンガポールに展開することを明かした。プラットフォームはWindowsとPS3。

 ゲームは日本で展開しているものと同じ内容になるとしている。運営はカプコン台湾が担当。サーバーはアジア地域専用となる。またWindows版では地域性を鑑み、キーボードとマウス操作による新たな操作系を導入する。ちなみにこのアジア展開においては、先に台湾でサービスを開始した「鬼武者Soul」が好評で、そのプレーヤーなどから「MHF-G」のサービスを希望する声が大きかったためだという。

カプコンが自社で運営まで手がけ、丁寧にケアしながら新たなアジア展開に踏み出す

(石田賀津男)